「幼児や小学校低学年におすすめの知育玩具を知りたい」
「立体パズルが中学入試対策に良いと聞くけど、なぜ?」
このような疑問をお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。
子どもが遊びからたくさんの学びを得ていることは広く知られています。なかでも、立体パズルは多くの子どもが夢中になって取り組む知育玩具です。
立体思考、集中力、論理性、創造力を伸ばすことができるため、特に中学入試を予定されているご家庭ではパズルを早くから取り入れられています。
そこで、立体思考、集中力、論理性、創造力の成長といった知育に特におすすめのパズルブロックを5つ紹介します。
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幼児や小学校低学年におすすめのパズルブロックを5つ紹介します。
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最初に紹介するのは3才から遊べるタングラムです。
7種類の形をしたピースがあり、付属のイラスト(全20枚)に合わせて使うピースを選びます。ピースの向きを変えたり並べ方を変えたりして、イラストに合うように「家」や「ボート」などの形にします。
片づけるときは付属の木箱にきれいに並べるのですが、正解の並べ方をしないと入りきらないようにできています。慣れるまでは大人も「?」となりました。ちょっとだけ大人の脳トレにもなります。
難易度はあくまで未就学児に合わせており、じっくり楽しめるのは3~5才くらいまでです。パズルのスタートとしては便利な難易度です。
なお、ピースは木材や紙などできています。
純粋な木製に比べれば壊れやすいのかもしれませんが、我が家では5年以上使って何も問題は起こりませんでした。
メーカー:くもん
もう1つくもんのパズルを紹介します。
こちらは5種類の色にわかれたキューブを積み重ねて、さまざまな形をつくるおもちゃです。キューブは全部で50個(1色10個ずつ)あります。
イラストが全部で36枚あり、イラストをみながら平面図形や空間図形を組み立てます。レベルが多岐にわかっており、最初のほうはできたけど後のほうは今すぐにはできなかった、というケースもあります。
発達状況に応じて長く楽しめます。
イラストは下記の4種類に分かれています。
平面図形だと5才くらいでササっとつくれます。
立体図形の発展レベルになるとピラミッドをちょっと複雑にしたような形も出てきて、イラストでは見えない部分を自分で想像しながらキューブを組み立てていく必要があり、小学校2年生くらいまでしっかり楽しめます。
メーカー:くもん
前述の2つはどちらかというと未就学児メインのブロックでした。つづいて紹介するのは、小学生向けの、自由度・難易度の高い立体パズルブロックです。
100個もの木製キューブがあり(すべて同じ大きさ・形です)、積み重ね次第でお城にも円柱・三角柱にもなります。ピラミッドもつくれます。
このパズルブロックのおすすめポイントは、キューブがすべて「立方体」であり、「小さい(2cm×2cm×2cm)」という点です。
1辺が2cmしかないので、丁寧に積まないと大きな図形がつくれません。途中でバタバタっと崩れてしまいます。
キューブが100個もあると大がかりな図形をつくれるので、焦らず集中して積み上げていく必要があります。
また、大がかりな図形はキューブをデタラメに置いただけでは作れません。完成イメージを頭に描きながら(あるいは頭のなかの完成図を描きなおしながら)組み立てます。頭のなかで立体図形をイメージしながら試行錯誤しますから、立体思考も得意になりやすいです。
中学入試の立体図形の問題をイメージしながらつくられており、中学入試をする小学生に非常におすすめです。
メーカー:ST TS
カラフルなものもあります↓
4つ目に紹介するのは「2023年度グッド・トイ賞」を受賞している、マグネットの立体ブロックパズルです。
こちらのパズル、ブロックの色が豊富です。13色もあります。ブロックの数は130個、形も三角形や四角形なので組み合わせのバリエーションが豊富です。
豊富な色、豊富なバリエーションに加えて、見た目の美しさも際立っています。
リビングにかざって眺めておきたくなるビジュアルで、「つくる楽しさ」と「見る楽しさ」の2倍楽しめます。
「中学入試に向けた準備」という視点から紹介すると、「見る楽しさ」は非常に重要です。
中学入試の勉強をすると、5-6年生のどこかで学習のつまずきが発生しやすいです。
こういう状況はほとんどの中学受験生が経験します。
そんなときにモチベーションを維持できるかどうかは、「本人の自信(自己評価)」が大きいです。
自分に自信のある子は困難に直面しても「きっと乗り越えられる!」と信じ、あきらめずに取り組めますし、何より取り組み方を工夫できます。そういう子が志望校、特に難関中学の入試関門を無事にくぐり抜けやすいです。
自信をつけるには「できた!」という達成感が大事です。それに加えて、他者(この場合は主に家族)からの評価も非常に重要です。
しばらくリビングに飾っておくと、「きれいだね~。がんばってつくったね。おかげでお部屋のなかがオシャレになったよ!」というような会話が多くのご家庭で交わされます。
ブロックを積み上げたときだけでなく、その後も繰り返しほめてもらえると「自分は他者から評価され、他者の役に立つ人間なんだ!」という自信を持てるようになります。
自分が親から大事にされているという「親→子ども」の影響だけでなく、自分が親の役に立つ存在なんだという「子ども→親」の影響の流れもあることに気づけます。
このことで、自分のためだけではなく周囲の人たちのためにも勉強をがんばろうという太いモチベーションを持てるようになります。
実際、中学入試の合格体験談を眺めていると、難関中学の合格者ほど保護者の方への感謝の気持ちを体験談に書いています。
見た目もきれいなブロックだとしばらく飾って楽しめます。そういう意味で2度子どもの成長につながるブロックパズルだと言えます。
メーカー:Kit Well
最後に紹介するのは、小学生向けのチューブロックです。2017年グッドデザイン賞を受賞している知育玩具です。
下記のようにピース数がさまざまです。
初めてなら50ピースや111ピースくらいまでがおすすめです。ほかのパズルですでに集中力や創造力を伸ばしている小学生なら390ピースにチャレンジするのがおすすめです。
チューブロックがほかのパズルブロックと異なっている点は大きく3つあります。
そのうちの1つは、動物や乗り物などたくさんの種類を「同時に」つくれることです。ほかのパズルブロックは多くのブロックを使って1~2つの図形を作りますが、チューブロックは10個も20個もキャラクターを作ることができます。
キャラクターをたくさん作れると、ストーリーを作って遊ぶことにもつながります。「作ること」と「作ったあと」の2回、種類の異なる遊びをして創造力・想像力を養えます。
ほかのパズルブロックが直線のみの四角形(四角柱)が多いのに対して、チューブロックは曲線もあります。曲線なのでクルっと回すとたちまち別の形もつくれます。
直線のブロックに慣れている子にとっても、これまで作ったことのないものを作れるので想像の限界が大きく広がります。
キューブロックのおすすめポイント3つ目は「作ったあとに動かせる」という点です。チューブ(管)とチューブをつないで組み立てますが、非常に精密につくられているのでキュルキュルと回せます。
首をフルフルと振ったり、おサルに手をぶんぶん振り回させたりできます。
また、ここでも「カーブしている」という特徴が生きます。
つなぐときの向きやつなぎ方を変えれば動かし方を変えることができます。
「この動きをさせるにはどうつなげばいいかな?」と考えながらつなぐので、論理的思考の養成にもなります。
メーカー:Edute
ここまで知育になるパズルブロックを紹介してきました。
そもそも、立体パズルが知育に良いと言われるのには理由があります。その理由を4つ紹介します。
まず1つ目は「達成感」です。パズルブロック、特に立体のパズルブロックは試行錯誤を繰り返して組み立てます。時間がかかりますし、木製パーツだとガラガラと崩れてきたりもします。
そうした努力の末に完成すると、達成感が大きいです。大がかりなものだと親もびっくりして思わず「すごいね!」と賞賛しますから、大きな達成感は自信につながります。
中学入試を予定/検討されているご家庭では、特に自信のある子どもに育てたいと思う保護者の方が多いです。
楽しく自信をつけられるのはパズルの非常に大きな利点と言えます。
時間をかけて考えて組み立てるので、集中力がつきます。
最近の中学入試ではひと昔前にくらべて「作業的に解く問題」(=計算の速さ・正確性)が減っています。代わりに、じっくり考えて解く問題が増えています。
集中力は遊びだけでなく、勉強や入試本番でも大きくモノをいいます。
試験時間が長いですから、集中力のない子は途中で疲れてしまい本来の力が出せません。せっかく勉強して合格に値する実力をつけても、それが本番で発揮できなければ元も子もありません。
長い時間集中できる力をつけておきたいですね。
※関連記事:集中力を高める方法
パズルブロックはブロックの数が多くなると、大きな形を作れるようになります。立方体や直方体のように上下・左右対称な形なら感覚的につくれますが、上部を大きくした図形や右や左に偏っているような図形だと、一気に難易度が上がります。
ブロックの積み方を工夫する必要があります。
この形にするにはどこでどう積み上げる必要があるかなどを考えながら積むので、論理的に考える力が自然に養われます。
ここでは立体パズルと平面パズルの両方を紹介していますが、立体パズルをつくるとやはり立体思考が得意になりやすいです。
紙やタブレットで見るだけでなく、「実物を見ながら」「触りながら」「自分で形を変える」ことができます。木製ブロックなら木のにおいもします。
このように、視覚・触覚・嗅覚を使って立体図形を扱うため、脳が立体図形の記憶をつくりやすくなり立体思考に適した脳に成長しやすくなります。
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幼児や小学校低学年の子どもにおすすめのパズルブロックを紹介しました。立体パズル、平面図形両方紹介しています。
パズルは子どもが楽しく、自ら、継続的に取り組める知育玩具です。
中学入試をされる方は特にピース数の多い立体パズルを使って論理的思考力、空間認識力、集中力を養うことをお勧めします。
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