中学受験の英語入試や、高校入試・大学入試の英検利用のため英検準2級の取得を目指す小・中・高校生は多いです。
中学入試で英検準2級なら一部の難関中学以外は合格の可能性が相当高くなりますし、高校入試や大学入試でも優遇制度を若干ですが受けられます。
ですが、準2級は高校生レベルであり、学校でまだ習っていない英単語や英文法も出てきます。
そこで、自宅学習をする小学生・中学生・高校生向けに、おすすめの問題集と問題集の選び方を紹介します。
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英検準2級の勉強には、出題傾向に合わせて数種類の問題集が必要です。
「過去問題集や予想問題集」と「分野別問題集」に分けて紹介します。
英検準2級によく出る英単語が収録されています。
合格に向けて覚えておかないと単語数が一気に増えます。とはいえ英検の勉強に回せる時間・期間は限られているので、覚えないといけない単語を「いかに効率よく暗記できるか」がカギです。
利点:ABCの三段階で暗記必須単語が配列されており、「本当に覚えておかないといけない単語」から順に覚えられます。コンパクトで持ち運びができるので、電車の中などでも勉強できます。
出版社:旺文社
例文やイラストを使って、難解な英文法を中学生に分かるように解説してくれています。
必要最低限の形や知識を学び、「やってみよう!」や「チェックテスト」ではそのアウトプットができます。
文法を学んだ後は本番そっくりの模試で腕試し。面接試験の対策もできます。
利点:試験会場に持って行けるコンパクトな「でる順BOOK」がついています。単熟語ファイナルチェックをはじめ、「試験直前に役立つ内容」がポケットサイズの別冊に収録されています。
出版社:旺文社
1冊で二次試験対策までカバーできるオールインワン型で、本番とよく似た傾向のオリジナル問題が頻度別に掲載されています。
利点:試験会場に持って行けるコンパクトな「でる順BOOK」がついています。単熟語ファイナルチェックをはじめ、「試験直前に役立つ内容」がポケットサイズの別冊に収録されています。
出版社:旺文社
掲載6回分すべての音声がついており、リスニングや面接対策ができます。
準2級の試験内容や合否判定方法がわかる「英検インフォメーション」もあり、はじめて受験する場合も試験情報がよく分かります。
また、正答率の高い問題には★マークをつけてくれているので、優先的に勉強すべき内容を把握できます。
利点:アプリで音声がきけるうえ、面接対策の問題・解答例・解説も掲載されており、二次対策もできます。
出版社:旺文社
スタディサプリで大人気の関先生が解説する英検対策問題集です。
解説が非常に丁寧で、この記事で紹介している過去問題集のなかで一番ページ数が多いです。
過去問演習は3回分しかないので、この1冊を仕上げてから旺文社の過去問題集を併用すると質の高い演習を積めます。
利点:単語の成り立ちや音声までくわしく解説してくれており、丸暗記に頼らない英検対策ができます。高校入試、大学入試対策でも一貫した解説なので、関先生の問題集で勉強している人は特に勉強しやすいです。
出版社:KADOKAWA
直近5回分の過去問とオリジナルの模試1回の合計6回分の問題が掲載されています。
合格力診断チャートを使えば自分の弱点分野が一目瞭然。苦手分野の対策をしやすいです。
リスニングの音声もアプリで聞くことができます。しかも「小問ごと」に聞けるので、繰り返し練習できます
利点:リスニングアプリ対応で手軽にリスニングの練習ができます。スピーキングテストの対策もできます。
出版社:Gakken
こちらは過去10年のすべての試験問題から単語・熟語・文法などを出題頻度順にならべて掲載してくれています。
勉強すべき優先順位が分かるので、無駄なく効率的に対策できます。
利点:出題頻度の高い順にABCにランク分けされていて、勉強時間が限られているときや直前チェックに役立ちます。赤シート付きで、単語・熟語も覚えやすいです。
出版社:高橋書店
「わからないをわかるにかえる英検」シリーズの過去問題集です。
このシリーズらしく、オールカラーの図版解説です。
また、より本番試験に近いサイズの剥ぎ取り式問題冊子で、直近の過去問3回分とオリジナル模擬試験1回分の合計4回分が収録されています。
利点:サイズが本番の問題冊子に近いので、本番さながらの予行演習ができます。
出版社:文理
タイトルどおり、7日間という短期で英検対策できるドリルです。
1日目は単語の暗記、2日目は熟語の暗記、3日目はリスニング対策というように日を重ねるごとに対策が進んでいき、7日目には面接対策で仕上げができる構成です。
付属CDのほかに、アプリを使って音声も聞けます。
利点:1冊でコンパクトに必要な内容がまとめられており、本番直前の総チェックに便利です。
出版社:旺文社
著者が小・中学生向け学参業界の編集出身者で、中学生・高校生はもちろん、小学生も使いやすいように工夫されているドリルです。
1日1枚やさしい問題からステップバイステップで24日間取り組み、ラスト5日間はミニテストで仕上げられます。
利点:準2級ともなると中学生・高校生向けの問題集が一般的ですが、小学生が毎日取り組みやすいように工夫されているレアなドリルです。
出版社:スリーエーネットワーク
英検S-CBTの模試2回分をPCで体験できる問題集です。
リスニング・リーディングは自動ですぐに採点され、スピーキング・ライティングでは自分の解答を保存して復習できるようになっています。「筆記型」「タイピング型」のどちらにも対応しているので、自分の受けたい試験対策ができます。
利点:S-CBTは紙版のテストと難易度も出題傾向も同じですが、解いているときの操作感が違います。はじめてS-CBTで受けるときは戸惑いがちですから、本番慣れができる貴重な問題集です。
出版社:旺文社
英検準2級を分野別に対策できる問題集を紹介します。
旺文社による分野別の英検準2級対策問題集です。リーディング、ライティン、リスニング、ライティングの3つに分かれています。
それぞれ大量の練習問題が掲載されており(リスニング120問、長文38題など)、苦手分野の克服に集中的に取り組めます。
利点:基礎レベルからステップバイステップで取り組み、最後は10回分の模擬試験も受けられます。
出版社:旺文社
大学入試の英単語帳「キクタン」の英検準2級版です。
単語・熟語はもちろん例文も音声付きで、目と耳で英検対策ができます。
1日7分の勉強で1000語以上の単語とその例文を習得できます。
利点:単語・熟語の収録量が非常に多く、例文もついています。例文ごと覚えると英検準2級に必要な単語力・熟語力・文法力を大きくアップさせられます。
出版社:Gakken
リスニング対策や英文の構造分析、長文読解に特化した問題集です。著者はユメタンや東大英語のキムタツシリーズの著者です。
1日1レッスンを14日間つづけるをコンセプトにつくられており、各レッスンには著者からのワンポイントアドバイスがあります。
利点:著者が東大受験対策のプロなので、「傾向と対策」だけではなくちゃんと英文を理解できるような勉強の仕方を学べます。
出版社:三省堂
英検準2級の英作文に必要な構成力、アイデア力、語彙力を多量の演習で養えます。間違いやすい文法・語法も頻度順に掲載されており、ライティングの力をかなりアップさせられます。
利点:難易度が高く、英検準2級の合格レベルを越える力が身につくので、本番がやさしく感じられます。
出版社:アスク出版
英検問題集はたくさんあります。そのなかから自分に合う問題集の選び方を紹介します。
はじめて準2級を受ける人は、準2級の出題傾向が分かる問題集を選びましょう。
過去問や予想問題をみればざっと概略をつかみ、どの大問でどれくらい時間を使えるか、何がポイントなのかの解説をしっかり読んでおきます。
準2級は高2レベルの文法力が問われます。文法の説明が詳しいものを選びましょう。
時制による用法の違いや品詞などの解説にはページ数が必要です。400ページ程度あるものを選ぶと、納得いくまで勉強ができます。
英検準2級は単語・熟語、文法、長文、英作、リスニング、面接と多分野の勉強が必要です。
人によって苦手分野はさまざまですから、自分の苦手分野の対策に特化している問題集もそろえておきましょう。
できるだけ最新の問題集を選びましょう。
英検は毎回出題傾向に大きな変更はありませんが、それでも少しずつ出題される単語やテーマに変化が見られます。
リスニング対策をするには音声がついているものが必須です。
CD付きかアプリをダウンロードできるもの、自分に使いやすいほうを選びましょう。
過去問題集や予想問題集を数回分準備しておき、本番前に何度も解いて慣れておきましょう。
旺文社の過去問題集が定番ですが、ほかにもオリジナル模試がついているものもあります。
定番とオリジナルの両方で対策しておくと、より解答力の幅が出ます。
ここからは、英検準2級の対策を紹介します。
まず、英検準2級のレベルや出題傾向を紹介します。
日本英語検定協会(英検)では、英検準2級を「高校中級程度」としています。
日常生活に必要なレベルで、共通テスト対策にもなります。
英検準2級は一次試験と二次試験に分かれています。両方に合格して英検準2級合格扱いになります。
一次試験は筆記75分、リスニング25分です。
筆記試験に必要な単語数は3300語前後とされています。大学入試でも中堅大学なら合格をねらえるくらいの単語数です。
英検3級レベルの単語力のある人なら、新たに1000語程度は覚える必要があります。
筆記問題はリーディングとライティングに分かれています。
問題の種類 | 問題数 | |
リーディング | 短文の語句空所補充 | 20問 |
会話文の文空所補充 | 5問 | |
長文の語句空所補充 | 5問 | |
長文の内容一致選択 | 7問 | |
ライティング | 英作文(50~60語) | 1問 |
リスニングは第1部と第2部に分かれています。
問題の種類 | 問題数 |
第1部:会話の応答文選択 | 10問 |
第2部:会話の内容一致選択 | 10問 |
第3部:文の内容一致選択 | 10問 |
英検準2級は「日常生活で使える英語」を目標とされており、コンビニの利用やペットボトルの普及についての意見、居住地域を選ぶなら大都市か田舎かといった、中学生や高校生にとってなじみのあるテーマが多いです。
小学生には少々難解に感じられるかもしれません。
英検CSEスコアの満点が1800で、合格基準スコアは1322。つまり、合格点は74%です。
二次試験は全部で4問あります。
問題の種類 | 問題数 |
音読 | 1問 |
パッセージについての質問 | 1問 |
イラストについての質問(人物の行動描写) | 1問 |
イラストについての質問(人物の状況描写) | 1問 |
受験者自身の意見についての質問(イラストに関連する内容) | 1問 |
受験者自身の意見についての質問(イラストに関連しない内容を含む) | 1問 |
3級に比べてパッセージの語数が30語→50語と増加します。
一次試験から引き続き、日常的なテーマがメインです。
スマホの使用や好きなスポーツなどについて、「何が好きですか?それはどうしてですか?」といった質問がされます。
英検CSEスコアの満点が600で、合格基準スコアは406。つまり、合格点は68%です。
英検準2級の出題傾向をふまえて、自宅でできる英検準2級の勉強法を紹介します。
※関連記事:【英検®準2級】筆記試験の出題範囲・レベル・合格率を解説
英検準2級に必要な単語数は約3300語です。3級合格者ならすでに2000-2500語ほど覚えているので、さらに1000語覚えましょう。
英文法は準2級の合格ハードルを上げているポイントの1つです。
何種類もの問題集を繰り返し解き、形(用法)を覚えましょう。
文法を早く使えるようにするには、問題集に載っている例文を暗記するのがおすすめです。
文法ごと例文を覚えておけば、それをもとにしてほかの形に活用できます。
長文読解には「精読」と「速読」があります。英検で求められる長文読解は「速読」です。
細かな内容まで読み取る必要はありません。
問題文をみて「何を読み取ればいいか」を先につかんでおき、その内容を長文の中から早く見つけられるように練習しましょう。
ライティングは英検合格のカギです。ここで高得点を取っておきたいです。
英検のライティングは定型文です。毎日英文を書いて書き方をマスターしましょう。
過去問題集やライティング専用問題集を使うと、準2級でよく出てくる日常生活の話題に関する単語や書き方を身につけられます。
リスニングは、準2級に限った解き方ではありませんが、音声がはじまる前に問題を先に読んでおきましょう。
何を聞き取れば良いかが分かっている状態にしておきます。
※関連記事:英検準2級リスニングのコツ
最後に、英検準2級対策におすすめのオンライン家庭教師を3つ紹介します。
オンライン家庭教師業界では古豪のセンターです。
「家庭教師」と名前がついていますが「学習塾」に近く、下記のような特長があります。
英検対策に特化しているわけではありませんが、中学生や高校生の指導に慣れた講師陣(東大生、京大生、医学部生)です。
学校の勉強との両立も相談できるでしょう。
e-Liveの説明・無料体験のお得な申し込みはこちらつづいて紹介するのは小・中・高校生がメインの対象である英語専門のオンライン塾、オンライン家庭教師です。講師は日本人が多いようです。
学校の定期テスト対策や受験対策もしていますが、特に強いのが英検対策です。
小学生でも英検準1級や2級などのハイレベル級に挑戦している生徒が多くいます。
英検1級まで指導可能な講師が多く在籍しているのも強みです。
大学入試の英語対策でおなじみの桐原書店が運営している、TOEIC・英検に特化したオンライン英会話です。
桐原書店のノウハウを詰め込んだカリキュラムで部活との両立を目指す高校生を強力にサポートしてくれます。
いかがでしょうか。
英検準2級の合格を目指す小・中・高校生向けに一次試験、二次試験の問題集を紹介しました。
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