英検準1級を受ける人向けにリスニングの出題内容を紹介し、準1級リスニングで合格点を取るためのコツや勉強法を紹介します。
すぐ実践できるように、過去問をもとに大問ごとに対策法を説明しています。
リスニングを得意にして、準1級を一発合格できるように対策しましょう!
※関連記事:英検準1級ライティングの練習問題
まず、英検準1級リスニングの出題内容を確認しましょう。
日本英語検定協会のHPに掲載されている過去問を例に説明します。
準1級のリスニングは大問1~大問3まであり、約30分つづきます。
下記のような問題構成です。
出題内容 | 設問数 | 放送回数 | |
大問1:会話の内容一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 | 12問 | 1回 |
大問2:文の内容一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 12問 | |
大問3:Real-Life形式の内容一致選択 | Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える。 | 5問 |
音声が流れるのは1回きりです。聞き取るべき内容をしっかり聞き取っておく必要があります。
大問1は男女2人の会話を聞き、その内容についての質問に解答する問題です。
1つの音声に対して設問数は1つで、4つの選択肢から適切なものを選びます。
例えば下記のような選択肢です。
1. She found a mistake in one source.(彼女はある情報源に間違いを見つけた。)
2. She may not finish her article in time.(彼女は時間内に記事を仕上げられないかもしれない。)
3. She does not like her first draft.(彼女は初稿を気に入っていない。)
4. She is unfamiliar with the topic.(彼女はこの話題に疎い。)
大問2:文の内容一致選択
大問2は1人のスピーカーが読み上げる文章を聞き、その内容に合致する選択肢を選びます。このパートでは1つの音声で2つずつの設問に解答します。
例えば下記のような選択肢です。
【No. 13】
1. He was the father of various monsters.( 彼はさまざまなモンスターの父親だった。)
2. He was the ruler of the underworld.( 彼は冥界の支配者だった。)
3. He was feared by many gods.( 彼は多くの神々から恐れられていた。)
4. He was the god of battle.( 彼は戦いの神だった。)
【No. 14】
1. He created a giant volcano.( 彼は巨大な火山を作った。)
2. He stole lightning volts from Zeus.( 彼はゼウスから稲妻のボルトを盗んだ。)
3. He climbed a holy mountain.( 彼は聖なる山に登った。)
4. He tried to become the ruler of the gods.( 彼は神々の支配者になろうとした。)
こちらも流れる音声は一度きりです。
各選択肢の内容と照らし合わせながら音声を聞き取ります。
大問3はReal-Life形式の問題です。コンサートの開始時間や電車の遅延に関するアナウンスなど、実生活に即した状況が設定され音声が流れます。
1つの音声に対して設問数は1つで、音声内容に合う選択肢を選びます。
例えば下記のような選択肢です。
Situation: Your son who is in fourth grade, will go on a trip on Friday. His teacher is Ms. Klein. At a meeting for parents, the principal says the following.
(あたなの小学4年生の息子が金曜日に遠足に行きます。担任はクライン先生です。保護者会で校長は次のように言います。)
Question: What should your son do first on Friday morning?
(金曜日の朝、息子さんはまず何をすべきでしょうか?)
1. Get on Bus 1.(1番のバスに乗る。)
2. Get on Bus 2.(2番のバスに乗る。)
3. Go to the school gym.(体育館に行く。)
4. Ride with you to Mt. Oakley.(オークリー山まで一緒に行く。)
準1級の一次試験は2250点で、そのうちリスニングは750点です。33%の配点率です。
一次試験の合格点は80%(1792/2250点)なので、リスニングは最低でも80%取りたいところです。
通常、リーディングは高得点を取りづらいです。
そこでリスニングとライティングで得点をかせぐのが定番の対策です。リスニングも最低80%です。
準1級をはじめて受ける人はライティングでそこまで高得点を取りづらいので、できればリスニングは86%以上(25/29問正解)したいです。
※関連記事:英検準1級ライティングの練習問題
準1級は2級までのリスニングとは難易度が大きく変わります。その違いを知っておきましょう。
2級にくらべて準1級のリスニング問題では大きな違いが3点あります。
準1級のリスニング音声は長いです。1つの音声が30秒から2分ほどあり、2級とくらべると2倍ほどになります。
2級までは一つの音声で設問は一つでした。準1級では大問2で設問が2つずつになります。
聞き取るべき内容が2つになるので、音声が終了するまで気を抜けません。
準1級ではアカデミックなトピックも入ってきます。メモを取りながら聞く必要があります。
リスニングは一次試験で最後に受けるテストです。
一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3パートを合計120分で解答します。
そのうちリーディング→ライティングのテストは90分で、時間配分は受検者に任されています。
そのため、ライティングまでで時間を5-10分余らせておき、リスニングの前に問題の先読みをするのが王道の解答方法です。
※関連記事:英検準1級ライティングの対策
ただし、S-CBTの場合はスピーキングテストに次いで2番目に受けます。S-CBTではこのテクニックが使えないため、受け方・練習の仕方を変える必要があります。
※関連記事:【英検S-CBT】従来型英検との違い
準1級の出題内容や配点、合格点が分かったところで、準1級リスニングのコツを紹介します。
リスニング問題は「音声が流れる前」に問題を読んでおきましょう。
どのような内容の音声が流れるのか、何を質問されるのかなどを前もって把握しておくためです。
問題文を先読みながら、これから流れる音声内容を想像しましょう。
2人の会話なら、「親子なのか友人どうしなのか」など、音声が流れる前に状況を予想しておくだけでかなり聞き取りやすくなります。
選択肢では「ポイントになる箇所」に線を引いて、後で見やすいようにしておきましょう。具体的には「時期」「場所」「条件」などです。
本文内容を予想して選択肢をチェックできたら、問われ方を予想しましょう。
上記のような疑問詞が使われる可能性が高いので、それを予想しておくと質問内容も聞き取りやすくなります。
問題文を先読みできたら、いざ音声の聞き取りです。
音声が流れてきたら、細かい内容は置いておいて大まかに状況を把握するよう努めましょう。
聞こえてきた英語をそのまま映像化しましょう。
2級までなら和訳しながら聞き取ることも可能でしたが、準1級では和訳は不要です。
音声が長いため、和訳していると途中から追いつけなくなります。
聞き取れない単語があったり、単語の意味をすぐに思い出せなくても気にしないようにしましょう。
前述のように、準1級のリスニングは2級までと比べて2倍もの長さがあります。
「Mt.…何だって…?」「offspringって何だっけ…」などと、聞き取れない・意味をすぐに思い出せないときもあります。
そんなときに「今、何て言っていたのかな?」といくら考えても分かりません。
そこを気にしている間にも音声はどんどん先へ先へと進んでいます。
細かい部分は気にせず、ざっくり内容を捉えるようにしましょう。
それでは、大問ごとの解き方を解説します。
大問1は「会話の内容一致選択」です。
男性1人と女性1人の会話が流れ、その会話内容に一致する選択肢を選びます。
先読みの段階で「本文の状況」「聞き取るべき内容」を把握しておくと解きやすくなります。
具体的に、過去問をもとに解説します。
問題用紙に書かれている選択肢は以下のとおりです。
1. She found a mistake in one source.(彼女はある情報源に間違いを見つけた。)
2. She may not finish her article in time.(彼女は時間内に記事を仕上げられないかもしれない。)
3. She does not like her first draft.(彼女は初稿を気に入っていない。)
4. She is unfamiliar with the topic.(彼女はこの話題に疎い。)
この4つの選択肢の内容を事前に把握しておくと、以下の状況を想定できます。
そこで、問題文の音声では「情報源」「締め切り」「初稿の出来具合」「記事の知識」のどれが当てはまるかを聞き取ることに集中します。
下記のような音声が流れます。
男性:You look really stressed. What’s up?
女性:I’m way behind on writing this article about American composer. I’m not sure I can make tomorrow’s deadline.
男性:Let me give you a hand.
女性:Really? That’d be fantastic! Thanks.
男性:Not a problem. I’ve been in your situation before.
女性:Would you mind doing some fact-checking? I need to confirm my sourcing.
男性:Not at all. Just let me read the draft first, and then I’ll get on it.
Question:Why is the woman concerned?
【和訳】
男性:ストレスが溜まっているようだね。どうしたの?
女性:アメリカの作曲家についての記事を書くのが遅れているの。明日の締め切りに間に合うかどうか。
男性:手を貸すよ。
女性:本当?それは助かる!ありがとう。
男性:大丈夫だよ。以前僕にも同じようなことがあったから。
女性:事実確認をしてもらえる?情報源を確認したいの。
男性:いいよ。まずは原稿を読ませて。それからとりかかるよ。
Question:その女性はなぜ心配しているのですか?
すると、最初に男性が「ストレスが溜まっているようだね。どうしたの?」と質問し、それに対して女性が「記事が遅れている。締め切りに間に合わないかもしれない。」と回答していることから、「締め切り」が正解だと分かります。
続いて、大問2の解き方を説明します。
大問2は文の内容一致選択問題です。1名のスピーカーの発言を聞き、その内容に一致する選択肢を選びます。
このパートでは経済や環境、教育、インターネットなど「アカデミックなトピック」がよく出てきます。
やや専門的な内容になるため、メモを取りながら聞き取るようにしましょう。
具体的に、過去問をもとに解説します。
まず、問題用紙に書かれている選択肢を読んでみましょう。
1. He created a giant volcano.( 彼は巨大な火山を作った。)
2. He stole lightning volts from Zeus.( 彼はゼウスから稲妻のボルトを盗んだ。)
3. He climbed a holy mountain.( 彼は聖なる山に登った。)
4. He tried to become the ruler of the gods.( 彼は神々の支配者になろうとした。)
「ゼウス」「神々」とあるので、ギリシャ神話についての音声が流れることが分かります。
つづいて選択肢を細かくみると、「彼(he)」が何をしたのか/しようとしたのかを聞き取れば良いと分かります。
この2点を意識しつつ、音声を聞きます。下記のような音声が流れます。
Typhon was one of the most terrifying creatures in ancient Greek mythology. He was believed to be a giant whose lower body was that of a snake, he had enormous wings. Typhon could breathe fire and create powerful storms, and he threw large rocks during battles. According to legend, typhon had numerous offspring, many of which were fearsome creatures. They included the three-headed dog who guarded the entrance to the underworld.
Greek myths often helped to explain the natural world. In one story, Typhon rebelled against Zeus, the ruler of the gods, trying to take his place. After a long battle, Zeus managed to defeat him using lightning bolts and threw Typhon into the ground. Zeus then placed Mt. Etna on top of him. Mt. Etna is a real volcano, so fire-breathing Typhon appears to have been an explanation for the origin of the volcano.
【和訳】
テュポンは古代ギリシャ神話に登場する最も恐ろしい生き物の一人である。下半身が蛇の巨人とされ、巨大な翼を持っていた。テュポンは火を噴き、強力な嵐を起こすことができ、戦いの際には大きな岩を投げた。伝説によると、テュポンは多くの子孫を残し、その多くは恐ろしい生き物だった。その中には、冥界への入り口を守る3つの頭を持つ犬も含まれていた。
ギリシャ神話はしばしば自然界を説明するのに役立った。ある物語では、テュポンは神々の支配者であるゼウスに反抗し、その座を奪おうとした。長い戦いの後、ゼウスは稲妻を使ってティフォンを倒し、テュポンを地中に投げ込んだ。そしてゼウスはテュポンの上にエトナ山を置いた。エトナ山は実在の火山なので、火を噴くテュポンは火山の起源になったようである。
「彼(he)」が「Typhon」であり、「ゼウス(Zeus)」に戦いを挑み、「その座を奪おうとした(tried to take his place)」ことが分かります。
また、「ゼウス(Zeus)」を前触れなしに音声で聞いても聞き取れないかもしれません。ですが、先読みしてゼウスが出てくることが分かればそれっぽい単語が聞こえてきたらゼウスのことを言っているとつながりやすくなります。
大問3はReal-Life形式という「日常生活の話題」についての音声を聞き、内容が一致する選択肢を選ぶ問題です。
どのような状況が設定され、何を聞かれるのかが問題用紙に書かれています。それを確認しておき、消去法で選ぶと選びやすくなります。
具体的に、過去問をもとに解説します。
下記のように書かれています。
Situation: Your son who is in fourth grade, will go on a trip on Friday. His teacher is Ms. Klein. At a meeting for parents, the principal says the following.
(あたなの小学4年生の息子が金曜日に遠足に行きます。担任はクライン先生です。保護者会で校長は次のように言います。)
Question: What should your son do first on Friday morning?
(金曜日の朝、息子さんはまず何をすべきでしょうか?)
この状況設定と質問に対して以下の4つの選択肢が示されています。
1. Get on Bus 1.(1番のバスに乗る。)
2. Get on Bus 2.(2番のバスに乗る。)
3. Go to the school gym.(体育館に行く。)
4. Ride with you to Mt. Oakley.(オークリー山まで一緒に行く。)
これらの記載内容から以下の3点が分かります。
選択肢に線を引いてこの3点を比較しやすくしておきます。そのうえで音声を聞きます。
特に、「4年生」と問題文に明記してくれているので、「fourth grade」のような音声が流れることを頭のかたすみに置いておきます。
過去問では以下のような音声が流れました。
Good afternoon, parents. As you know, this will be a joint-fourth and fifth grade trip to Mt. Oakley. Buses will be packed outside the school entrance will depart at 8. a.m. sharp: students should go directly to their bus without entering the school. Fourth graders will use Bus 1, and fifth graders should board Bus 2. The exception is Ms. Klein’s class, which has volunteered to help load to supplies into a van that will follow the buses. These students meet in the gym at 7:30. Note that students who arrive after 8:00 will have to be driven privately to the destination by a parent or guardian.
【和訳】
保護者の皆様、こんにちは。ご承知の通り、今回は4年生と5年生合同のオークリー山への遠足です。午前8時ちょうどに学校玄関前にバスが待機していますので、生徒は学校に入らずに直接バスに乗り込んでください。4年生は1番バス、5年生は2番バスを利用します。ただし、クライン先生のクラスは例外で、バスの後に続くバンに物資を積み込むボランティアをしてくれます。これらの生徒は7:30に体育館に集合します。8時以降に到着する生徒は、保護者が個人で目的地まで運転する必要がありますのでご注意ください。
選択肢と音声を照らし合わせると、以下のようになります。
1. 1番のバス→4年生が乗る
2. 2番のバス→5年生が乗る
3. 体育館に集合→クライン先生のクラスの生徒
4. 親と一緒に車で行く→出発時間に間に合わなかった生徒
「4年生(fourth-grade)」を聞き取れればすんなり正解を選べます。
その箇所の聞き取りに自信がなくても、「5年生は2番のバス(fifth graders should board Bus 2)」を聞き取れれば「2」の選択肢を消せます。
同様に、「クライン先生のクラスは体育館に集合(These students meet in the gym)」を聞き取れれば「3」の選択肢が消せますし、と「8時以降に到着した生徒(students who arrive after 8:00)は」を聞き取れれば「4」の選択肢を消せます。
選択肢を1つ省ければ正解率は33%に上がりますし、2つ消せれば50%になります。
このように、聞き取れた内容をもとに消去法で選択肢を消していくと、「正解を聞き取れなくても」正解率を上げていけます。
ここまでは、大問ごとのリスニングのコツを紹介しました。
ここからは準1級で合格点(8割以上)を取れるリスニングの勉強法を紹介します。
まず、和訳せずにリスニングする練習をしましょう。
前述のように、準1級のリスニングは音声が長いです(30秒~2分ほど)。和訳しながら聞いているとついていけなくなります。
聞こえてきた内容を大まかに頭のなかで映像化し、イメージをつかむようにします。
例えば大問2の音声は「Typhon was one of the most terrifying creatures in ancient Greek mythology. He was believed to be a giant whose lower body was that of a snake, he had enormous wings.」ではじまっています。
「Typhonという怖い生き物がいた。神話上の生き物。体が大きかった。」
このイメージだけつかめれば、この部分は十分です。「lower bodyがsnakeだとか、enormous wingsを持っているだとか、細かい描写は選択肢に書かれていないので無視しましょう。
準1級は「対策」をして正答率を高めることが可能ですが、8割以上取るにはそもそもちゃんと音声を聞き取る必要があります。
そのためには毎日リスニングの練習をしましょう。
リスニングには多聴と精聴の2種類あります。
電車に乗っているときや夕食前後の30分などに、毎日両方の練習を行いましょう。
リスニングの精聴でシャドーイング、ディクテーションという練習方法があります。
シャドーイングは、英語の音声を聞きながらその真似をして自分も発音する方法です。
聞く・話すの両方を同時に実行しますから、和訳をしていると間に合いません。
「the dogって言ったかな?a dogって言ったかな?」のように考えている余裕はなく、文脈から「the dog」だと判断して即座に英語で表現します。
これによりリスニング、スピーキング、文法の3つを同時にきたえられます。
ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら単語を1つ1つ書きとる練習法です。
英語は文章にすると、単語と単語がつながって発音される「リエゾン」が発生します。単語帳の発音だけでインプットすると文章を聞いたときに聞き取れない単語や表現がいくつも出てきます。
同じ音声を何度も聞きかえしながら、どのように発音されているか細かい部分まで聞き取ろうとします。
この繰り返しで英語の正しい発音に慣れ、準1級の長いリスニングにも対応できる力を養えます。
毎日のシャドーイング、ディクテーション以外に過去問を使っての練習を週1-2回はしておきましょう。
準1級のリスニングは約30分です。しかもシャドーイング、ディクテーションは何度も同じ音声を使いますが、本番のリスニングは1回きりの放送です。
30分という長さにたえられる集中力と、聞き取れなかった箇所を気にしない姿勢を養う必要があります。
過去問で練習してその集中力と切り替えられる姿勢をつけておきましょう。
英検のリスニングが苦手で、音声を聞き取れないという人は多いです。
原因は「語彙」「発音」「読解」の3つです。
リスニングが苦手な大きな原因の1つは語彙力の不足です。
知らない単語を聞き取ることはできません。聞き取れない単語や表現があれば、その単語の意味や発音をしっかり覚えるようにしましょう。
リスニングが苦手な原因の2つ目は発音です。
カタカナや我流の発音に慣れていると、ネイティブの発音を聞き取りづらいです。
特に、自らも発音できないと脳がその音に慣れるのに時間がかかります。
毎日シャドーイングをして聞き慣れ、話し慣れるようにしましょう。
リスニングが苦手な原因の3つ目は速読です。
英検のリスニングは速読力も求められます。
英検準1級は放送が1回きりですから、問題文を先読みして音声内容をある程度予想できている状態でリスニングをします。
放送がはじまる前に問題文と選択肢の両方を読んで内容を把握しておかないといけないため、「速さ」「正確さ」の両方が必要です。
長文読解の練習もかねて、300-400語程度の短めの長文を3分以内に読む練習をしましょう。
このように、リスニングの練習のためにはリスニングだけでなく語彙と読解の対策も必要です。
英検準1級では英語の総合的な実力が求められます。
単語・文法・長文・英作文・リスニング・スピーキングをバラバラに勉強するのではなく、「覚えて・理解して・読んで・書いて・聴いて・発音する練習」を心がけましょう。
毎日のリスニングの練習にはアプリが便利です。
おすすめのアプリをいくつか紹介します。
英検対策に特化した有料アプリで、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能すべて対策できます。
英語ニュースを題材にしているので、社会問題のトピックを扱う準1級の対策にちょうど良いです。
月額480円のEntryプランでリスニングの練習ができます。
大手企業のリクルートが運営する英語学習アプリで、リスニングとスピーキングの練習に特化しています。
題材がおもしろく、次を聞きたくなるので継続しやすいというメリットがあります。
以下の表のように全部で4種類に分かれています。
種類 | 内容 |
【スタディサプリENGLISH for KIDS】 | ゲームを通して英語を楽しく学べる子ども向け英語学習アプリで、毎日10分から学べます。動画学習によるインプットだけでなく、発音を行うアウトプット学習もあります。 |
TOEIC L&R TEST対策 | 大学受験やビジネスでの利用を想定した英語学習アプリで、TOEIC対策に特化したレッスンやコンテンツを利用できます。 |
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース) | 海外旅行など日常場面で英語を使えるようにするための英語学習アプリで、ドラマ仕立てのレッスンやコンテンツを利用できます。 |
ビジネス英語 スタディサプリEnglish | ビジネスシーンで使える英語力の養成を目指すコースで、ビジネス内容のラマ仕立てのレッスンやコンテンツを利用できます。 |
最後に、英検リスニングの練習ができるおすすめの問題集を紹介します。
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掲載6回分すべての音声がついており、リスニングや面接対策ができます。
準1級の試験内容や合否判定方法がわかる「英検インフォメーション」もあり、はじめて受験する場合も試験情報がよく分かります。
また、正答率の高い問題には★マークをつけてくれているので、優先的に勉強すべき内容を把握できます。
利点:アプリで音声がきけるうえ、面接対策の問題・解答例・解説も掲載されており、二次対策もできます。
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それぞれ大量の練習問題が掲載されており(リスニング140問、長文41題、英作文13題など)、苦手分野の克服に集中的に取り組めます。
利点:基礎レベルからステップバイステップで取り組み、最後は10回分の模擬試験も受けられます。
出版社:旺文社
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160問のオリジナル問題と2セット分の模試で、徹底的に訓練します。
利点:多量のリスニング練習ができます。
出版社:ジャパンタイムズ
いかがでしょうか。
英検準1級を受ける人向けに、リスニングのコツや勉強法を紹介しました。
準1級は音声が長く、合格点も8割と高いです。1つ1つの単語にこだわりすぎると合格ラインを越えにくいです。
問題を先読みして聞き取るべき内容を把握したうえで、イメージをつかみながら音声を聞くと正解しやすくなります。
リスニングの問題集やアプリも使って対策しておきましょう。
※関連記事:大学受験で英検準1級が利用できる大学の一覧
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