「Z会は問題が難しいらしいから合わないかも」
「小学生の勉強にどう良いのか知りたい」
このような疑問をお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。
たしかにZ会の問題は難易度が高いですが、一般的な小学生の知識で解ける問題がほとんどです。
問題の考え方や解法プロセスを重視したつくりなので、自主性や考える力を伸ばすのに非常に役立ちます。
そこで、Z会小学生コースの特徴や学習の進め方を紹介します。
※関連記事:Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
Z会は難しい問題が多いと言われます。
確かに小学校の普通の問題より難易度が高いですが、ただ難しいというわけではありません。問題の「ねらい」があります。
小学生コースの特徴を紹介します。
小学校では公式に当てはめれば解けるような、作業的に解く問題が多いです。
そうした問題は工夫して解く必要がないので、手を動かすだけの勉強になってしまう子も大勢います。
その点、Z会小学生コースの問題は教科書とは異なる切り口からつくられているものが多く、考えながら解きます。
算数で苦手になる子が多い図形の応用問題。
図形の問題は、正三角形や長方形など特定の図形を組み合わせて解くものがほとんどです。
「どの図形の組み合わせか?」「ここには平行四辺形が隠れているのでは?」などと考えて解くので、パズル思考が養われます。
問題の解き方や考え方はいつも1つとは限りません。
さまざまな角度から問題を捉えて考える力が身につけば、中学入試→中学校→高校→大学入試とずっと役立ちます。
問題の難易度が上がると、こうした「いろいろな切り口」を学べるチャンスも増えてきます。
Z会の応用問題は論理性を養えるという点でも特徴があります。
小学校で教わらない特殊な解法を使う問題は通常の小学生コースでは出てきません。代わりに、以下のような「すでに知っている公式や知識」を使って「どのように解けば良いか」を考える問題がたくさんあります。
上記の問題では「台形の面積を求める公式」を学習し、つづいてその公式を「活用して解く問題」が出てきます。
自分の知識をどう使えば解けるか、条件を整理して考えるので「論理性」を養う練習にもなります。
応用問題になると条件が分岐したり、複雑化したりします。問題文が長くなるので、条件を整理する論理性が養われるだけでなく、「長い文を読む力」も身につきます。
もちろん、国語では長文読解をとおして「読む力」「解く力」が身につきますし、語彙力も上げられます。
Z会には「解答のプロセス(=どう考えて解くか)」を重視しているという大きな特徴があります。
問題の難易度が上がると解法の丸暗記におちいってしまいがちです。
丸暗記すればすぐに正解を出せますが、問題のパターンを変えられたり、さらに難易度が上がると解けなくなります。
Z会の教材には「組み合わせる」「逆から考えてみる」「間違いにくい途中式の書き方をする」といった「正当な解き方のヒント」を載せてくれています。
そのため、「今すぐ」解けなくても、ヒントをもとにして考える習慣をつければ長期的に伸び続ける学力を養えます。
Z会小学生コースはタブレットコースと紙教材のコース(テキストコース)に分かれています。
紙なら、鉛筆を持って直接紙に書き込んで考えて解きます。小学校と同じスタイルですから、子どもがなじみやすいです。
タブレットコースのメリットも紹介しておきます。大きく、以下の3つです。
ほかにも、「さまざまなツールを使い慣れる」「学習方法の幅を増やせる」といったメリットもあるでしょう。
紙教材での学習とタブレット学習。どちらが良い・悪いはなく、各家庭での考え方次第かと個人的には思っています。
なお、大学生対象の調査ではタブレット学習よりも紙教材とタブレット学習を組み合わせたスタイルのほうが若干、学習成果が良かったそうです(白鴎大学論集より)。
応用レベルの問題はすぐに解けないことも多いです。
通信教育は「授業」や「宿題」ではないので、答えを一斉に提示されることはありません。
解けるまでじっくり考え、自分のタイミングで解答を見ることができます。
この過程で粘り強さがみにつきます。
小学生コースは3年生から受験コースと通常のコースに分かれます。
Z会の中学受験コースからは毎年多くの子どもが開成、筑駒、灘など、難関中学に合格しています。
中学受験コースはさらに最難関レベルと難関レベルに分かれています。最難関は御三家など全国でも20校弱が対象です。
難関中受験をすると決めているわけでなくても、中学受験コースはおすすめです。
受験で求められるハイレベルな思考力問題の練習ができ、中学校入学後に問題を解くのにかなり役立ちます。解き方や考え方を理解するまで映像授業を繰り返し視聴できます。
さらに5年生からは公立中高一貫コースも選択できます。
公立中高一貫校がどの地域にもできてきていますが、小学校の勉強だけではなかなか合格できません。
入試問題(適性検査)はじっくり考えて解く問題が多いため、じっくり考えるための時間・環境・適切なヒントが必要です。
通信教育ならそのための時間・環境を得られますし、Z会の教材には「適切なヒント」が盛りだくさんです。
後ほど改めて説明しますが、受検しない子も5・6年生では公立中高一貫コースが特におすすめです。
※関連記事:公立中高一貫校に向いている子・向いていない子の特徴
ここまでZ会小学生コースの特徴を紹介してきました。
ここからはZ会小学生コースを使って勉強を得意にする方法を紹介します。
小学生の間は学習習慣や学習姿勢を養うのが重要です。
小学校では「問題を解く」→「〇つけをする」→「間違えた問題は赤ペンで正解を写す」という一連の「作業」を学びます。
これらはあくまで「作業」なので、間違えた問題でも解き方が分からないまま放置される結果になることが多いです。
ですが、「どうすればこの問題が解けるかな?」「どうしてこういう解き方をするのかな?」などと、「問題の解き方の工夫」や「間違えた問題の見直しの仕方」によって、同じ手順でも学習成果が大きく変わります。
この違いを生むのが「自主性」です。
Z会を使うと、先ほど述べた「自主性」を伸ばすことができます。
問題を解く→解き方を考える→解きなおしをする
この一連の手順をすべて「自分で」します。もちろん最初は親が一緒にしてあげるほうが良いですが、ちょっと慣れてきたら一人でさせてみましょう。
完ぺきでなくても良いので、「自分で勉強する時間(機会)」をつくり、解きなおしまで「自分で」してみます。
市販教材や学校の宿題だと、なかなか最後まで一人でやり切るのは大変です。ですが、Z会の教材だと「ヒント」がありますし、「分からないときは保護者の方に聞いてみよう!」といった指示も教材に書かれています。
子どもが「自分で判断して動きやすいように」設計されています。
Z会は数年間じっくり取り組むと、より成果が出やすいです。
1・2年生の間は「考えて解く習慣」をつけましょう。
この頃は、解けない問題があるとすぐにあきらめがちです。教材に書かれているヒントだけでは解けないときには保護者の方からもヒントを出してあげる必要があります。
5分ほど考えて、それでも子どもが解けないときは答えを見ます。
「正解すること」よりも「考えて解くこと」を優先すると、3年生以降で問題がもっとむずかしくなってきたときに「あきらめずに考える」ようになります。
この頃は正解できなくても、「一生懸命考えた」ことが重要です。Z会の教材にも「解けなくても大丈夫です」と書かれているので、親側も安心して取り組めます。
3・4年生になるとレベルを選択できます。スタンダードとハイレベルです。
この2つの違いは「応用問題の量」です。
スタンダードもハイレベルも途中まで同じ問題です。ハイレベルでは応用問題がさらに続きます。
スタンダードとハイレベルのどちらが良いか迷ったら、ハイレベルにしておくのがおすすめです。
単元によって得意・不得意が分かれますから、できそうなときはハイレベルの応用問題にも手を出してみましょう。
ここでも、正解するかどうかよりも「考えること」が重要です。
5・6年生では通常の小学生コースと受験コースに分かれます。
受験コースは私立中学受験コースと公立中高一貫受検コースに分かれています。
4年生までで「考える習慣」が身についている子なら、5年生からは「公立中高一貫コース」がおすすめです。
※関連記事:公立中高一貫校の勉強方法
通常の小学生コースも良質の問題ぞろいですが、受検しない方でも公立中高一貫コースのほうが良いです。
理由は「論理的に考える練習」「自分の考えを表現する練習」が公立中高一貫コースのほうが多量にあるからです。
例えば公立中高一貫校の適性検査(入試)では以下のような問題が出題されます。
さまざまな種類の金属に重りをのせて、すべり落ちるスピードの違いを確かめている実験をします。
上記はその実験結果の一部で、これらの実験結果をみて「表面のみぞの方向が回す方向に多肢いて垂直であるペットボトルのキャップはすべりにくくなると思われる理由を書きなさい」という問題に答えます。
解法を多量に覚えれば解けるような問題ではありません。ですが、小学校で習う知識だけで解けます。
こうした問題を解くのに必要な「論理性」や「表現力」は、高校入試や大学入試の共通テストでも必須です。
中学受験をしない子も含めて全員に求められる力ですから、身につけられるうちに身につけておくほうが良いです。
私立中学を受験予定の子向けには、3年生から選択できる受験コースがあります。
小学校コースとはカリキュラムがかなり異なるので、私立中受験予定なら受験コースを選択されるほうが良いです。
Z会を利用されている方のなかには、塾と併用の方もいます。
塾との併用で成果を上げやすくなる方法を紹介します。
(最)難関中学を目指すうえで大切なのが「時間効率の良い勉強」です。
5年生以降、特に6年生の夏以降はほぼ毎日塾通いになります。ライバルも毎日何時間も勉強していますから、「たくさん勉強した」ぐらいでは差をつけられません。
時間のないなかでライバルよりも実力を伸ばすには効果的な学習スタイルと復習頻度が重要です。
そこで、Z会を「塾のテスト対策や中学入試対策の時間効率を上げる」ために利用するのがおすすめです。
まず、毎日30分以上の勉強時間を取りましょう。30分ひとつづきでも、2回に分けても大丈夫です。
毎日必ず30分以上は勉強する時間をつくりましょう。
また、1日のなかで勉強するタイミングを決めておきましょう。
通信教育には、「いつでも勉強できる」というメリットがあります。「いつでも勉強できる→今日は宿題があるからしない(できない)→明日する→明日も忙しいからしない(できない)」という、勉強の先延ばしにつながりやすいというデメリットもあります。
そこで、「時間のあるときにする」のではなく「勉強するのに都合の良いタイミング」を決めておきましょう。
完全に自由な状態よりも適度に制限のある自由のほうが、子どもは自発的に動きやすいです。
塾の授業の復習用として使いましょう。
塾の授業で習って宿題を解いた時点で、「分かる範囲」「分からない範囲」に分かれているはずです。
Z会の教材は解説が丁寧で、なおかつ受験生が間違いやすいポイントを突いてくれます。
塾で習ってすぐなら記憶が新鮮です。「分からない」を「分かる」に変えて、さらに発展レベルまで実力を上げられる良いタイミングです。
塾では定期的に模擬試験を受けることが多いです。
模試を受けたらやり直しをする人が多いです。このとき、間違えた問題だけでなく同じ単元のほかの問題をZ会で復習してみましょう。
1つ理解できたら、その周辺知識や解法も補強しておくと効率よく学習が進みます。
最後に小学生コースの費用を紹介します。
12か月一括払い、6か月一括払い、毎月払いの3通りあり、12か月一括払いが一番割安です。
12か月の途中で退会することも可能ですし、退会時には受講期間に応じて6か月払いや毎月払いに変更して精算できます。
下記の表では「12か月一括払い」「オプションなし」「全教科セット」「ハイレベル」の場合の費用を月ごとに割ったときの金額を載せています。
紙の教材 | タブレット | |
1年生 | 4,505円 | 3,570円 |
2年生 | 4,845円 | 4,165円 |
3年生 | 5,300円 | 5,100円 |
4年生 | 5,980円 | 5,695円 |
5年生 | 9,075円 | 6,715円 |
6年生 | 9,925円 | 7,310円 |
最後にZ会の資料請求・入会手続き方法を紹介します。
②画面下部に固定表示されている「資料請求」のボタンをクリックする
③必須項目を入力して画面下部にある「同意して確認画面へ」をクリックする
②画面下部に固定表示されている「資料請求」のボタンをクリックする
③画面上部の「お申し込み・受講会費シミュレーション」のボタンをクリックする
④受講コースを選択する
⑤受講開始予定月を選択する
⑥支払方法を選択する
⑦受講科目→プラン→レベルを選択する
※画面下部に費用が表示される
⑧画面下部の「同意して申込を続ける」のボタンをクリックする
⑨必須項目を入力して画面下部の「申込を続ける」をクリックする
いかがでしょうか。
Z会小学生コースを検討中の方向けに、小学生コースの特徴や学習の進め方を紹介しました。
Z会では「考えて解く習慣」を養い、自主性や論理性を伸ばすことができます。
難しい問題もありますが、教材に書かれているヒントを使えば基本知識を活用して解ける問題がほとんどです。
5教科を月4000円~1万円未満で受講可能です。
また、3年生から中学受験コース、5年生から公立中高一貫コースも選択できます。
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