中1理科で習う地震。P波・S波の速さや地震発生時刻を求める計算問題が出てきます。こうした地震の計算問題を苦手にしている中学生は多いです。
ですが、計算問題を得意にできれば定期テストでかなり高得点を取りやすくなります。
そこで、中学生向けに地震の計算練習問題を25問用意しました。P波・S波の速さを求める計算問題、初期微動継続時間を求める計算問題、地震発生時刻を求める計算問題の3種類です。
ほかに、地震の単元での知識をおさらいする問題もつけています。
地震の計算問題を得意にして、テストで高得点をねらいましょう!
※関連記事:中学理科の計算問題とおすすめの理科問題集:酸化銅、密度、濃度、地震、質量、圧力、物体の運動、仕事など
【中学生のためのZ会の通信教育】(1)地震が発生した地点(地下)を何といいますか。
(2)震源から真上にある地点を何と呼びますか。
(3)P波とは何ですか。
(4)S波とは何ですか。
(5)P波が伝わってからS波が伝わるまでの時間を何と呼びますか。
(1)震源
(2)震央
(3)初期微動
(4)主要動
(5)初期微動継続時間
(1)ある地震で、震源からの距離が200 kmの地点で地震発生からP波が到達するのに40秒かかりました。P波の速度は何 km/s ですか?
(2)震源からの距離が150kmの地点で、地震発生から30秒後にS波が到達しました。S波の速度は何 km/s ですか?
(3)震源から300 km離れた地点で、地震発生からP波が到達するのに1分かかりました。P波の速度は何 km/s ですか?
(4)震源から50 km離れた地点で、地震発生からS波が到達するのに20秒かかりました。S波の速度は何 km/s ですか?
(5)震源から100 km離れた地点で、地震発生からP波が到達するのに25秒かかりました。P波の速度は何 km/s ですか?
(1)5km/s
200km÷40秒
(2)5km/s
150km÷30秒
(3)5km/s
300km÷60秒
(4)2.5km/s
50km÷20秒
(5)4km/s
100km÷25秒
(6)震源から100 km離れた地点でP波が10時ちょうどに到達しました。P波の速度が5 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(7)震源から210 km離れた地点でP波が14時15分30秒に到達しました。P波の速度が6 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(8)震源から150 km離れた地点でP波が12時ちょうどに到達しました。P波の速度が7.5 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(9)震源から80 km離れた地点でP波が8時30分45秒に到達しました。P波の速度が4 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(10)震源から60 km離れた地点でP波が17時45分に到達しました。P波の速度が3 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(11)震源から250 km離れた地点でP波が13時ちょうどに到達しました。P波の速度が5 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(12)震源から120 km離れた地点でP波が19時20分に到達しました。P波の速度が6 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(13)震源から90 km離れた地点でP波が7時15分に到達しました。P波の速度が6 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(14)震源から110 km離れた地点でP波が21時30分10秒に到達しました。P波の速度が5.5 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(15)震源から100 km離れた地点でS波が10時2分17秒に到達しました。S波の速度が4 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(16)震源から200 km離れた地点でS波が14時17分52秒に到達しました。S波の速度が4 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(17)震源から150 km離れた地点でS波が12時5分8秒に到達しました。S波の速度が3.75 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(18)震源から80 km離れた地点でS波が8時32分20秒に到達しました。S波の速度が4 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(19)震源から60 km離れた地点でS波が17時47分17秒に到達しました。S波の速度が5 km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(20)震源から250 km離れた地点でS波が13時5分45秒に到達しました。S波の速度が5km/sの場合、地震発生時刻は何時何分何秒ですか?
(6)9時59分40秒
100km÷5km/s=20秒
P波到着が10時で、その20秒前に地震が発生している。
(7)14時14分55秒
210km÷6km/s=35秒
P波到着が14時15分30秒で、その35秒前に地震が発生している。
(8)11時59分40秒
150km÷7.5km/s=20秒
P波到着が12時で、その20秒前に地震が発生している。
(9)8時30分25秒
80km÷4km/s=20秒
P波到着が8時30分45秒で、その20秒前に地震が発生している。
(10)17時44分40秒
60km÷3km/s=20秒
P波到着が17時45分で、その20秒前に地震が発生している。
(11)12時59分10秒
250km÷5km/s=50秒
P波到着が13時で、その50秒前に地震が発生している。
(12)19時19分40秒
120km÷6km/s=20秒
P波到着が19時20分で、その20秒前に地震が発生している。
(13)7時15分45秒
90km÷6km/s=15秒
P波到着が7時15分で、その15秒前に地震が発生している。
(14)21時29分50秒
110km÷5.5km/s=20秒
P波到着が21時30分10秒で、その20秒前に地震が発生している。
(15)10時1分52秒
100km÷4km/s=25秒
S波到着が10時2分17秒で、その25秒前に地震が発生している。
(16)14時17分2秒
200km÷4km/s=50秒
S波到着が14時17分52秒で、その50秒前に地震が発生している。
(17)12時4分28秒
150km÷3.75km/s=40秒
S波到着が12時5分8秒で、その40秒前に地震が発生している。
(18)8時32分
80km÷4km/s=20秒
S波到着が8時32分20秒で、その20秒前に地震が発生している。
(19)17時47分5秒
60km÷5km/s=12秒
S波到着が17時47分17秒で、その12秒前に地震が発生している。
(20)13時4分55秒
250km÷5km/s=50秒
S波到着が13時5分45秒で、その50秒前に地震が発生している。
(21) 震源から100 km離れた地点でP波が10時ちょうどに、S波が10時1分ちょうどに到達しました。初期微動継続時間は何秒ですか?
(22) 震源から150 km離れた地点でP波が12時15分に、S波が12時15分15秒に到達しました。初期微動継続時間は何秒ですか?
(23) 震源から160 km離れた地点でP波が7時30分10秒に、S波が7時31分に到達しました。同じ地震で震源から320km離れた時点での初期微動継続時間は何秒ですか?
(24) 震源から50 km離れた地点でP波が12時15分に、S波が12時15分15秒に到達しました。同じ地震で震源から100km離れた時点での初期微動継続時間は何秒ですか?
(25) 震源から200 km離れた地点でP波が9時3分32秒に、S波が9時3分44秒に到達しました。同じ地震で震源から100km離れた時点での初期微動継続時間は何秒ですか?
(21)60秒
(22)15秒
(23)100秒
震源から160kmの地点での初期微動継続時間が50秒。
震源から320kmの地点ならその2倍になる。
(24)30秒
震源から50kmの地点での初期微動継続時間が15秒。
震源から100kmの地点ならその2倍になる。
(25)6秒
震源から200kmの地点での初期微動継続時間が12秒。
震源から100kmの地点ならその半分になる。
地震の計算問題は定期テストや入試によく出てきます。解き方のコツを紹介します。
まず、P波とS波がそれぞれ何を指すのかを覚えましょう。
地震の計算問題では算数の「速さ」の解き方を使います。
「はじき」もしくは「みはじ」の公式を思い出してみましょう。
例えば震源からの「距離」が10kmで、地震発生からP波が到着するまでの「時間」が5秒なら、P波の「速さ」は以下のように求めます。
速さ=距離÷時間
P波の速さ=10(km)÷5(秒)
=2km/s
地震の計算問題では「時刻」を求めるのか「時間」を求めるのかの区別も大切です。
時刻は10時20分30秒のような表示のことで、
時間は10秒、20秒といった表示のことです。
「地震発生時刻」と言われたら「〇時〇分〇秒」を求め、
「初期微動継続時間」と言われたら「〇秒」を求めましょう。
例えば地震発生時刻が10時20分30秒でS波到着時刻が10時20分40秒なら、地震到着までに「40秒-30秒=10秒」かかったことになります。
最後に、理科のテスト勉強におすすめの問題集を紹介します。
1冊目は、くもん出版の「できた!」シリーズです。中1~中3で学年別に1分野・2分野の計6冊に分かれています。
書き込み式で、基礎的な問題から定期テストレベルまで演習を重ねられます。理科が苦手な中学生や理科を独学したい中学生におすすめです。
定期テストで平均点くらいまでカバーしています。
中1物理・化学はコチラ↓
中1生物・化学はコチラ↓
中2物理・化学はコチラ↓
中2生物・地学はコチラ↓
中3物理・化学はコチラ↓
中3生物・地学はコチラ↓
出版社:くもん出版
難易度:易~標準(★☆☆)
つづいては「自由自在」です。標準レベルから難関レベルまでカバーしている定番シリーズです。
定期テストで平均前後は取れていて、70-80点を取りたい人に向いています。
このシリーズの良いところは「情報量が圧倒的に多い」という点です。中学生用は参考書と問題集に分かれており、合わせて800ページ以上あります。
学年別に冊子が分かれていないのも使いやすいポイントです。3年間ずっと使い続けることもできますが、気になった範囲だけ自由自在で対策している中学生も多いです。
必要を感じたときだけ使うなら、冊子が分かれていないとテスト前になってあわてて問題集を買わずに済みます。
参考書↓
問題集↓
出版社:増進堂・受験研究社
難易度:標準~やや難(★★☆)
最後に紹介するのは「最高水準問題集シリーズ」です。ハイレベルな参考書・問題集でおなじみの文英堂が出している問題集です。
中1~中3と高校入試対策用に分かれています。教科書・定期テストレベルの問題はもう解ける、定期テストで90点台を安定して取りたい、難関私立大・国公立大に行きたい人向けです。
「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。
中1用↓
中1 特進↓
中2用はコチラ↓
中2 特進↓
中3用はコチラ↓
高校入試用はコチラ↓
中3・高校入試 特進↓
出版社:文英堂
難易度:難(★★★)
いかがでしょうか。
中学生向けに地震の計算練習問題を25問用意しました。
P波やS波の速さを求める計算問題、地震発生時刻を求める計算問題、初期微動継続時間を求める計算問題の3種類です。
地震の計算問題を解くコツも紹介しています。
たくさん練習して地震の計算問題を得意にしましょう!
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