分数の割り算は、小学生にとって少し難しく感じるかもしれませんが、基本的なルールをしっかり理解すれば簡単に計算できるようになります。
そこでこの記事では、分数のかけ算や逆数の概念を使って、分数の割り算の仕方を分かりやすく解説します。日常生活での例や、練習問題を通して理解を深めましょう。
Z会の通信教育 小学生コース分数とは、ものをいくつかに分けたときの一部を表す方法です。
例えば、ピザを2つに切ったうちの1つを食べたら、食べた量は「1/2(2分の1)」です。
分子は上に書かれている数字で、分母は下の数字です。
なお、分子が分母より大きくなると、その数字が「1より大きい」という意味になります(例:5/4は1より大きいです)。
分数の割り算を得意にするには「分数のかけ算」が欠かせません。分数のかけ算は簡単です!
やり方は、分子同士をかける、分母同士をかけるだけです。たとえば、以下のように計算します。
上のように、分子と分母をそれぞれ計算して答えをだします。
分数の割り算を解くためには、逆数という考え方が必要です。逆数とは、分数をひっくり返したものです。たとえば、以下のような手順です。
↓
分母と分子を逆にすると終わりです。割り算をかけ算に変えるときに、この逆数を使います。
分数の割り算は、次の手順で行います。仮分数どうしの計算方法と帯分数の割り算の仕方に分けて説明します。
まず、分数の割り算はかけ算に変えます。
割られる数(最初の分数)はそのまま、割る数(2番目の分数)を逆数にします。
かけ算に変えたら、分子同士、分母同士をかけます。
計算して出てきた分母と分子を、できるだけ簡単な数字(小さな数字)にします。分母と分子で約分をすると簡単な数字にできるときがあります。
たとえば、次の問題を解いてみましょう。
この割り算をまずかけ算にして、分母と分子それぞれかけ算します。すると、以下のようになります。
2と4はそれぞれ2で割ることができます。
4÷2=2
2÷2=1
答えは「2」になります。
帯分数とは、整数部分と分数部分からなる数のことです。例えば、1と2/3は帯分数です。
帯分数の割り算は、帯分数を仮分数に変えることから始めます。仮分数とは、分子が分母よりも大きい分数のことです。次の手順で帯分数の割り算を行います。
帯分数を仮分数に変えるには、整数部分に分母をかけ、出てきた数字に分子を足し、それを分母で割ります。
これ以降の計算方法は「仮分数どうしの割り算の仕方」とまったく同じです。
実際に、帯分数の割り算の計算例をみてみましょう。
①帯分数を仮分数に変えます。
②割り算をかけ算に変えて、逆数にします。
③分子同士、分母同士をかけ算します。
④答えを帯分数になおします。
分数の割り算がピンとこない人はピザやケーキなど、日常生活で使われる例を考えてみましょう。
たとえば、ピザを4等分にして、それを2人で分けるとどうなるでしょうか?これは、「1/4のピザを2人で割る」という問題です。計算すると、1人当たりのピザの量は1/8になります。
最後に、分数の割り算を練習してみましょう。次の問題にチャレンジしてみてください!
分数の割り算は少し難しそうに見えますが、逆数を使ってかけ算に変えるというシンプルなステップを覚えれば簡単です。練習を重ねて、分数の割り算をスムーズにできるようにしましょう!
もっと計算練習をしたい人には以下のドリルがおすすめです。
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