中学理科のテストでよく出る「溶質」「溶媒」「溶液」。これらの基本をしっかり理解していますか?この記事では、それぞれの違いや覚え方をわかりやすく解説します。
語呂合わせや身近な例を使って、重要ポイントを簡単に押さえましょう。この記事を読めば、テスト対策もバッチリです!
中1で習う「水溶液の性質」の単元では、「溶質」「溶媒」「溶液」という用語が出てきます。計算問題や知識問題でも出てくるため、それぞれの意味を覚えておく必要があります。
なお、「水溶液の性質」でよく出る一問一答問題や計算問題を以下の記事でたくさん掲載しています。
【中1理科の一問一答問題】水溶液の性質
溶質とは、溶液を作る際に「溶ける側」の物質のことです。たとえば、砂糖水では砂糖が溶質に当たります。砂糖のような固体だけでなく、ガス(例:炭酸水の二酸化炭素)も溶質になります。
溶質の性質によって、溶液の性質が変わることがあるため、理科で重要なポイントです。
溶質=「溶ける側」の物質
溶媒とは、溶質を溶かす役割を持つ液体のことです。例として砂糖水では「水」が溶媒になります。溶媒は液体である場合が多いですが、アルコールのような有機溶媒もあります。
溶媒が何であるかによって、溶ける物質や溶解速度が異なるため、科学実験でも重要な役割を果たします。
溶媒=溶質を溶かす液体
溶液とは、溶質が溶媒に溶けた結果できた均一な液体のことです。砂糖水全体が溶液の例です。溶液の特徴は、どの部分を取っても成分が均一であることです。
日常生活ではコーヒーやジュース、食塩水などが溶液の例として挙げられます。
溶液=溶質が溶媒に溶けてできた液体(〇〇水溶液)
オーソドックスに「意味」で覚えると、テスト中にややこしくなっても思い出せるようになります。
溶質・溶媒・溶液は以下のように、「溶」の次に「質」「媒」「液」をくっつけた言葉です。
「液」は「液体」で、「媒」は「媒介(何かと何かの仲立ちをすること)」の「媒」です。
食塩水なら、「食塩=溶質」で、食塩水と食塩の仲立ちをしているのが「溶媒=水」になります。
言葉の意味を理解しておくと、テスト中に記憶が混雑してしまっても区別しやすくなります。
飲み物を例に考えると覚えやすいです。
たとえば、砂糖水なら砂糖が溶質、水が溶媒、全体の砂糖水が溶液です。これをお茶やジュース、炭酸飲料にも当てはめて練習することで理解が深まります。
次の文章を読んで、空欄に当てはまる言葉を答えなさい。
「砂糖水では、砂糖が溶ける物質であり、これを( )という。水は、砂糖を溶かす役割を持つ物質であり、これを( )という。」
解答:
次の中から、溶液に関する正しいものを選びなさい。
a. 溶液は常に液体の状態である。
b. 溶液は溶質と溶媒が混ざった均一な物質である。
c. 溶液の成分は、溶質だけである。
d. 溶液の成分は、溶媒だけである。
解答:
b. 溶液は溶質と溶媒が混ざった均一な物質である。
「塩水」を作るとき、塩が水に溶けます。次の問いに答えなさい。
解答:
次の例で、溶質と溶媒をそれぞれ答えなさい。
「インスタントコーヒーを作るには、コーヒー粉をお湯に入れて、スプーンなどでかき混ぜて溶かします。この例で、溶質と溶媒が何かをそれぞれ答えてください。」
解答:
次の文章を読んで、設問に答えなさい。
「氷水に塩を加えたとき、塩が氷水に溶け、溶けた塩と水が均一に混ざり合って溶液ができました。」
解答:
溶液を「溶質」と混同しやすい点に注意が必要です。
特に「砂糖水全体」を問う問題では、「溶液」と答えなければいけないため、用語の違いをしっかり理解しておきましょう。
中学理科で出てくる「溶質」「溶媒」「溶液」の意味を解説し、テスト対策用の練習問題を紹介しました。
テスト対策のポイントをまとめると、以下のとおりです。
これを押さえて、理科のテストで高得点を目指しましょう!
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