高校受験の社会では、国際機関や経済団体のアルファベット略称がよく出題されます。
「IMFって何の略?」「EUとASEANの違いは?」といった疑問に答えられるようにしておくことが重要です。
そこでこの記事では、頻出の略称一覧に加え、覚えやすいポイントや出題傾向、関連知識まで詳しく解説します。効率よく暗記し、試験での得点アップを目指しましょう!
高校受験の社会科では、国際機関や経済、歴史などに関連するアルファベット略称が頻出します。これらの略称は、公民・歴史・地理の各分野で使われるため、入試問題で問われることが多いです。
参考:「ちばのやる気学習ガイド」社会3年生 – 千葉県教育委員会
略称 | 日本語訳 | 説明 |
UN | 国際連合 | 世界平和と国際協力を目的とする組織 |
WHO | 世界保健機関 | 国際的な公衆衛生を推進する機関 |
UNICEF | 国際連合児童基金 | 子どもの権利と福祉の向上を目指す機関 |
UNESCO | 国際連合教育科学文化機関 | 教育、科学、文化の促進を目的とする機関 |
UNCTAD | 国連貿易開発会議 | 開発途上国の貿易促進と経済発展を支援する国際機関 |
IAEA | 国際原子力機関 | 原子力の平和利用を推進し、核拡散を防止する機関 |
NATO | 北大西洋条約機構 | 欧米諸国の軍事同盟 |
NAFTA | 北米自由貿易協定 | アメリカ、カナダ、メキシコ間の貿易自由化を推進する協定 |
TTP | 環太平洋パートナーシップ協定 | 環太平洋地域の経済連携を強化する自由貿易協定 |
FTA | 自由貿易協定 | 特定の国同士が関税を撤廃する協定 |
EPA | 経済連携協定 | 貿易だけでなく、投資やサービスなど幅広い分野での経済協力を定めた協定 |
略称 | 日本語訳 | 説明 |
WTO | 世界貿易機関 | 国際貿易のルールを定める組織 |
ASEAN | 東南アジア諸国連合 | 東南アジア地域の経済・政治協力を推進する組織 |
OPEC | 石油輸出国機構 | 石油生産国による国際組織で、石油価格の安定を図る組織 |
APEC | アジア太平洋経済協力会議 | アジア太平洋地域の経済連携を強化する組織 |
NIES | 新興工業経済地域 | 急速な工業化を遂げた発展途上国 (例:韓国、台湾、香港、シンガポール) |
GDP | 国内総生産 | 国の経済規模を表す指標 |
GNP | 国民総生産 | 国民が国内外で生産した財・サービスの総額 |
略称 | 日本語訳 | 説明 |
EU | 欧州連合 | ヨーロッパの経済・政治統合組織 |
G7 | 先進7か国 | 主要な先進国の首脳会議。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本の7か国。 |
G20 | 経済発展の著しい20か国・地域 | 主要な先進国と新興国が参加する国際会議 |
COP | 国連気候変動枠組条約締約国会議 | 気候変動枠組条約などの締約国が集まる会議 |
OECD | 経済協力開発機構 | 経済成長と貿易の拡大を促進する機関 |
IMF | 国際通貨基金 | 国際金融の安定を目的とする機関 |
ILO | 国際労働機関 | 労働条件の改善と労働者の権利保護を推進する機関 |
FAO | 国際連合食糧農業機関 | 食糧問題の解決と農業の発展を目指す機関 |
略称 | 日本語訳 | 説明 |
WWⅠ | 第一次世界大戦 | 1914~1918年の戦争 |
WWⅡ | 第二次世界大戦 | 1939~1945年の戦争 |
GHQ | 連合国軍総司令部 | 戦後の日本統治を担当 |
単なる略称の暗記だけでなく、入試で役立つ知識をプラスしてお伝えします。
高校受験では、社会科目の中でもアルファベット略称が頻出します。効率よく暗記し、試験で確実に得点できるようにするために、以下の方法を活用しましょう。
語呂合わせを使うことで、難しい略称も記憶に定着しやすくなります。
略称だけを丸暗記するのではなく、それが関係する出来事や国と結びつけて学ぶと理解しやすくなります。
過去問や模試を活用し、実際の試験での出題パターンに慣れることが重要です。
※以下の記事で公民の練習問題を多数掲載しています。
【中3公民の一問一答問題】地域紛争と多様性:民族紛争、UNESCOやUNHCR、世界三大宗教など
【中3公民の一問一答問題】国際社会:EU、APEC、ASEAN、国家の3要素、主権とは何かなど
例題:次のうち、国際連合を意味するアルファベット略称はどれか?
A. WTO B. WHO C. UN D. NATO
答え:C. UN(United Nations)
【解説】
例題:「GHQの役割を簡潔に説明せよ」
解答例:「戦後日本の統治を行った組織。」
【解説】 GHQ(General Headquarters)は、第二次世界大戦後の日本を占領し、民主化政策を進めた。
過去の入試問題を分析し、特に重要な略称を重点的に学習しましょう。
A: 語呂合わせや関連するキーワードと一緒に覚えると効果的です。例えば、「IMFはお金(通貨)、世界銀行は開発」のように、それぞれの役割を簡単な言葉で結びつけると記憶に残りやすくなります。
A: 高校受験では略称だけでなく、正式名称や役割も問われることがあります。特にIMF(国際通貨基金)やWHO(世界保健機関)など、よく出題される機関の正式名称は覚えておくと安心です。
A: 受験で頻出の国際機関は、国連(UN)、IMF、世界銀行、WTO、WHO、EU、ASEANなどです。特に国連の組織(UNESCO、UNICEF、UNHCR)や、G7・G20も出題されやすいので要チェックです。
A: EU(欧州連合)はヨーロッパの政治・経済統合を進める組織です。一方、ユーロ(€)はEU加盟国の一部が導入している共通通貨です。EUに加盟していても、スウェーデンのようにユーロを導入していない国もある点に注意しましょう。
A: 日本は国連(UN)、IMF、世界銀行、WTO、WHO、G7、G20、ASEAN+3(ASEANに日本・中国・韓国が加わった枠組み)など、多くの国際機関に加盟しています。
特に国連では安保理の非常任理事国に何度も選ばれています。
A: 高校入試では、次のような形式で出題されます。
高校受験でよく出るアルファベット略称は、国際機関(UN, WHO, IMFなど)や経済関連組織(WTO, G7, G20)が中心です。
単なる暗記だけでなく、「何をする機関なのか?」を理解し、混同しやすい略称を比較しながら覚えることが大切です。
さらに、試験での出題パターンを把握し、実践的な対策をすることで得点アップにつながります。
この記事を参考に、入試に向けた準備を進めていきましょう!
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