北海道の地理は、中学校の定期テストや入試で必ずといっていいほど出題される重要単元です。
広大な面積をもつ北海道は、冷帯気候や酪農・畑作など本州とは異なる特色が多く、地図や統計資料をからめた問題も頻出します。
そこでこの記事では、中学生向けに 「定期テストでよく出るポイント」 をわかりやすく解説しています。
テスト直前の総復習や苦手克服にぜひ活用してください！
北海道地理の基本をおさえよう
北海道の位置と広さ｜日本一広い都道府県
北海道は、日本の最北端にある都道府県です。面積は 約8万3,000平方キロメートル と日本一広く、全国の面積の 約22％（およそ5分の1） を占めています。
都道府県の中で最も広いため、地図問題では「北海道の面積の大きさ」や「最北端にあること」がよく出題されます。
また、北海道の周りは 日本海・オホーツク海・太平洋 の3つの海に囲まれているのも特徴です。これが漁業や気候の特色に深く関わっています。
☑テスト頻出ポイント
- 日本で一番広い都道府県＝北海道
- 日本の最北端にある
- 3つの海に囲まれている（日本海・オホーツク海・太平洋）
気候の特徴｜冷帯気候と季節ごとの違い
北海道の気候は 冷帯（亜寒帯） に属します。本州以南の温帯とは異なり、夏は涼しく、冬は非常に寒く雪が多いのが特徴です。
- 夏（6〜8月）：本州より涼しく、さわやかな気候。冷害（米が育ちにくい年）が昔は問題になりました。
- 冬（12〜2月）：気温が低く、豪雪地帯が多い。特に日本海側は雪が多く降ります。
- 季節風の影響：冬はシベリアからの冷たい北西の季節風が吹き、日本海側で雪を多く降らせます。
☑テスト頻出ポイント
- 北海道は「冷帯気候」である
- 夏は涼しく、冬は寒く雪が多い
- 季節風の影響で「日本海側に豪雪」がおこる
参考：中学校社会 地理/日本の諸地域 北海道地方（Wikibooks）
人口と都市｜札幌市を中心とした人口集中
北海道の人口は 約500万人（全国の約4％）ですが、その多くが 道央の札幌市周辺 に集中しています。
（参考：北海道の現状面積人口（国土交通省））
札幌市は北海道の中心都市で、行政・経済・文化の拠点になっています。
- 札幌市：北海道最大の都市。雪まつりなど観光イベントも有名。
- 旭川市：内陸に位置する都市で、冬の寒さが非常に厳しい。
- 函館市：本州に近く、古くから貿易や観光で発展。
- 釧路市・帯広市：農業や漁業が盛んな地域にある都市。
☑テスト頻出ポイント
- 北海道の人口は 札幌市に集中
- 北海道の中心都市＝札幌市
- 道内の主要都市：旭川・函館・釧路・帯広
☑まとめると、この「北海道地理の基本」では、位置・面積、気候、人口分布 がテストに必ず出るポイントです。特に「冷帯気候」「札幌への人口集中」「3つの海に囲まれる広大な土地」は頻出事項です。
北海道の自然地理｜山地・平野・川・湖
山地と火山｜大雪山・知床半島の特徴
北海道は面積が広いため、山地や火山も多く分布しています。
- 大雪山（たいせつざん）
- 北海道の中央にそびえる火山群で、「北海道の屋根」と呼ばれる。
- 標高は約2,291m（旭岳）で北海道最高峰。
- 夏でも雪が残り、高山植物が豊か。テストでは「北海道の最高峰＝旭岳」と出題されやすい。
- 知床半島（しれとこはんとう）
- 北東部にある半島で、世界自然遺産にも登録されている。
- 手つかずの自然や火山地形、ヒグマ・オオワシなどの野生動物が有名。
- 「世界遺産に登録されている自然地域は？」という形でテストに出る。
☑まとめて暗記：大雪山＝北海道最高峰、知床半島＝世界自然遺産。
主要な平野｜石狩平野・十勝平野
北海道には広大な平野が広がり、農業が盛んです。
- 石狩平野（いしかりへいや）
- 札幌市を中心とした北海道最大の平野。
- 石狩川の流域に広がる。
- 米作り（水田）が盛んで、北海道の稲作中心地。
- 十勝平野（とかちへいや）
- 帯広市を中心とした平野。
- 畑作が盛んで、小麦・ジャガイモ・ビート（甜菜）などが有名。
- 「十勝平野＝畑作」という組み合わせで出題されることが多い。
☑テスト頻出セット：石狩平野＝稲作、十勝平野＝畑作。
※参考：5分でわかる！北海道地方の地形と農業（Try It!）
代表的な河川と湖｜石狩川・洞爺湖・摩周湖
北海道には大きな川や湖も多く、地図問題で出やすいです。
- 石狩川（いしかりがわ）
- 日本で3番目に長い川（約268km）。
- 石狩平野を流れ、日本海に注ぐ。
- 流域で水田が広がるため、農業と結びつけて出題されやすい。
- 洞爺湖（とうやこ）
- 火山活動でできたカルデラ湖。
- 湖の真ん中に中島という島がある。
- 洞爺湖温泉も有名で、観光地として出題されやすい。
- 摩周湖（ましゅうこ）
- 世界有数の透明度を誇る湖。
- 「霧の摩周湖」と呼ばれるほど、霧が多い。
- 入試問題では「カルデラ湖の例」として出やすい。
☑ テスト頻出ワード：石狩川＝日本第3位の長さ、洞爺湖＝カルデラ湖、摩周湖＝透明度が高い湖。
テストで問われやすい自然地理の暗記ポイント
- 北海道の最高峰＝大雪山（旭岳）
- 世界自然遺産＝知床半島
- 石狩平野＝稲作中心、十勝平野＝畑作中心
- 石狩川＝日本で3番目に長い川
- 洞爺湖＝カルデラ湖、摩周湖＝透明度が高い湖
☑ポイントは、「地名＋特色」をセットで覚えること。地図と一緒に確認すると暗記しやすく、定期テストでも得点につながります。
北海道地理で定期テストによく出る問題
地図問題に強くなる！位置と名称の覚え方
定期テストで最も出やすいのが 白地図を使った地名・産業の確認問題 です。
- ポイント1：位置とセットで覚える
- 石狩平野＝札幌周辺
- 十勝平野＝帯広周辺
- 根釧台地＝根室・釧路地域
- 知床半島＝北海道北東部
- ポイント2：図に書き込みながら暗記
地図帳やプリントに、農業・漁業・観光の特色を書き込むと記憶に残りやすい。 - ポイント3：キーワードとひも付ける
「石狩平野＝稲作」「十勝平野＝ジャガイモ」「根釧台地＝酪農」といった組み合わせで覚える。
☑テスト頻出パターン
- 「次の地図のA〜Dに当てはまる平野名を答えなさい」
- 「地図上の矢印の場所でさかんな産業を答えなさい」
よく出る用語まとめ｜酪農・冷帯気候・石狩川
テストでは 専門用語の正確な意味 を問う問題も多いです。
- 酪農（らくのう）
牛を飼い、牛乳や乳製品（バター・チーズなど）を生産する農業。北海道の根釧台地が代表例。 - 冷帯気候（れいたいきこう）
北海道の気候区分。本州の温帯と違い、夏は涼しく冬は寒い。農作物の栽培や生活様式に影響する。 - 石狩川（いしかりがわ）
北海道を流れる日本で3番目に長い川。流域の石狩平野は稲作の中心地。
☑用語問題の出題例
- 「牛乳や乳製品を生産する農業を何というか」＝酪農
- 「北海道は〇〇気候に属する」＝冷帯気候
- 「日本で3番目に長い川」＝石狩川
グラフや資料読み取り問題の対策方法
北海道のテストでは、農業・漁業の生産量のグラフや表 を読み取らせる問題もよく出ます。
- 農業関連
- 「ジャガイモ・小麦・てん菜の生産量全国1位」＝十勝平野
- 「米の生産量が増えた理由」＝耐寒品種の導入
- 漁業関連
- サケ・ホタテ・コンブの漁獲量が全国トップクラス
- 「北海道が漁業で有利な理由」＝三つの海に囲まれているから
- 読み取りのコツ
- グラフは「一番多いもの」「全国シェアが高いもの」を探す
- 問題文の地域名と、グラフの内容を結びつける
☑資料問題の例
- 「次の円グラフは、ある農産物の生産量を都道府県別に示したものである。北海道が一番多いこの作物は何か。」
→ 答え：ジャガイモ - 「次の棒グラフは日本の川の長さを表したものである。A〜Cにあてはまる川の名前を書け。」
→ 答え：信濃川、利根川、石狩川
☑まとめ（テスト対策のカギ）
- 地図問題は「場所＋産業」をセットで覚える
- 用語は意味を正確に理解する
- 資料問題は「北海道が全国1位のもの」に注目する
定期テスト直前チェック！北海道地理の頻出ポイント
重要語句の暗記チェックリスト
テストに必ずといっていいほど出るキーワードをリスト化しました。赤シートで隠しながら暗記するのがおすすめです。
☑地形・自然
- 大雪山（北海道最高峰、旭岳）
- 知床半島（世界自然遺産）
- 石狩川（日本で3番目に長い川）
- 洞爺湖（カルデラ湖）、摩周湖（透明度が高い）
☑農業
- 石狩平野＝稲作
- 十勝平野＝畑作（ジャガイモ・小麦・てん菜）
- 根釧台地＝酪農（牛乳・乳製品）
☑産業・観光
- サケ・ホタテ・コンブ（漁業）
- 富良野のラベンダー畑
- 札幌雪まつり
☑覚え方のコツ：「地名＋特色」を必ずセットで覚えること。
テストに出やすい記述問題の例
暗記だけではなく、説明問題も出ます。自分の言葉で書けるようにしておきましょう。
- 例1：「北海道で酪農がさかんな理由を説明せよ」
→ 広い土地と冷涼な気候を利用して牛を放牧できるから。 - 例2：「北海道の稲作が発展した理由は何か」
→ 耐寒性のある稲の品種が開発され、冷害に強くなったから。 - 例3：「北海道の漁業がさかんな理由を答えよ」
→ 三つの海に囲まれ、寒流と暖流が交わり、良い漁場ができるから。
☑ポイントは「理由を問われたら 自然条件＋人間の工夫 を答える」こと。
図表問題の例と解き方のコツ
テストではグラフや統計表も出題されます。
例題1（グラフ問題）
「全国のある農作物生産量の都道府県別割合を示したグラフで、北海道が最も多い。この作物は何か」
→ 答え：ジャガイモ
農林水産省「令和6年産春植えばれいしょの作付面積、収穫量及び出荷量」をもとに作成 例題2（地図問題）
「地図上のA〜Cにあてはまる平野の名称を書け」
→ A：石狩平野 B：十勝平野 C：根釧台地
さらに実力アップ！一問一答で演習しよう
一問一答で知識を確認
暗記の総仕上げには、一問一答でテンポよく確認するのが効果的です。
北海道の地理に関する一問一答
リンク先の記事では、地名・特色・産業を短答式で練習できます。テスト直前のチェックに最適です。
【中2地理】北海道地方の一問一答問題
暗記だけでなく「地図とセット」で覚えるコツ
- ただ用語を暗記するだけでなく、地図に書き込みながら覚えると記憶が定着しやすい。
- 「石狩平野＝稲作」など、地名と産業をワンセットで地図に結びつけるのがポイント。
- 教科書や問題集の白地図をコピーして、繰り返し練習するのがおすすめ。
まとめ｜北海道地理で高得点を取るために
覚えるべき基本
- 地名（石狩平野・十勝平野・根釧台地など）
- 自然（大雪山・知床半島・石狩川・カルデラ湖）
- 産業（稲作・畑作・酪農・漁業・観光）
テスト対策の流れ
- 重要語句を暗記
- 地図問題で位置確認
- 記述問題・資料問題の演習
- 最後に一問一答で仕上げ
一問一答と地図学習を組み合わせる
- 一問一答で知識を確認しつつ、地図で「どこで何が行われているか」を整理する。
- この「暗記＋地図」の両立が、定期テストでの高得点につながる。