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「私立中学の英語はむずかしい」という声をよくお聞きします。確かに、検定外教科書が使われていたり、問題量が多くて問題を全部解けなかったりという厄介な点がいくつかあります。
ですが、英語は高校でも大学入試でも必須科目です。英語が得意な人は第一志望の大学にも合格しやすくなります。
英語が苦手な人は中学の間に克服し、得意な人はさらに英語力を磨き上げたいですね。
そこで、私立中学生向けに「私立中学の英語の勉強法」と「おすすめの英語の問題集」を紹介します。
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中学校では英語のテストで苦労する中学生が少なくありません。英語が好きな中学生も嫌いな中学生も同程度います(学研総合教育研究所)。
まずは私立中の英語の特徴からおさらいします。
まず1番大きな特徴として「検定外教科書がよく使われる」という点があります。
公立中学なら文部科学省が定めたカリキュラムに則った教科書が使われますが、私立中だと学校単位の裁量にある程度任されています。そのため、文部科学省の検定を受けていない教科書≒高校内容も含まれた教科書が私立中ではよく使われます。
その代表格が『ニュートレジャー』です。
難易度の高い教科書なので、定期テストの難易度も高くなってしまいます。検定教科書に比べて対策問題集の種類も少なく、テスト勉強に困っている中学生もたくさんいます。
専用の対策問題集(Work Book:下記PRリンクより購入できます)を使うか、それでも困るときは家庭教師などの力を借りるほうが良いでしょう。
Work Book stage1↓
Work Book stage2↓
Work Book stage3↓
Work Book stage4↓
Work Book stage5↓
私立中学のテストは問題量が多いという点もきわだっています。
公立中学の英語がテスト用紙3~4ページなのに対して(表裏2ページ)、私立中学は7~8ページ(表裏4ページ)ほどあります。ほぼ2倍の量です。
これだけの量ですからじっくり考える時間はほとんどありません。問題をみてすぐ答えを出せるくらいの「高い定着度」が求められます。
問題用紙が7~8ページにもなる理由の1つは問題数の多さですが、もう1つの理由は「長文問題の多さ」です。
1回のテストで長文読解が3~4題出てくるのが普通で、じっくり読んでいる時間はありません。設問を見て答えを「本文から探す解き方」が必要です。
「定期テストは教科書から出されるから教科書をしっかり読み込もう!」とよく言われます。しかし、私立中学のテスト対策にはこれだけでは不十分です。教科書に出てこない実力問題(はじめてみる長文)が出てくるからです。
長文読解が3~4題出てくると紹介しましたが、そのうち2題ほどは実力問題(初見の長文)です。
教科書の本文と違い、文章のテーマも内容も知らない状態です。サっと読んで内容をつかみ、的確に解答を探す力(読解力・解答力の両方)が問われます。
教科書中心のテスト対策では解けない問題です。
私立中のテストは英作文にも特徴があります。学校や担当の先生によっては特徴が大きく分かれますが、大抵は下記の2つのどちらかです。
冠詞(a/an,the)をつけるのかつけないのか、時制は過去なのか現在完了なのか、関係代名詞のwhichをどこに入れればいいかなど、中学生が間違いやすいポイントがどの問題にも含まれています。
英文は主語・動詞の基本構造に「付け加えていく」方式です。「基本レベルの英作文をササっと書ける(言える)」と、あとは付け加えていくだけなのでかなり高得点を見込めます。
テストの特徴をふまえて、私立中学生におすすめの英語の勉強法を紹介します。
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前述のように、問題量が多いです。時間制限があるなかで「速く・正確に」解くには、英単語やイディオムの定着が欠かせません。
テストで「あ、これ何だったかな。勉強した記憶はあるんだけど…」と考えていると時間が経ちますし、次の問題に移った後もその単語やイディオムが気になって目の前の問題に集中しづらくなります。
毎回の英語の授業や毎朝単語テストをしてくれる学校も多いですよね。一度覚えたくらいではド忘れするのが人間です。単語テストの後にもう一度勉強しなおして、記憶に定着させるようにしましょう。
私立中学では実力問題が多く出ます。実力問題はどうしても点数が伸びづらいので、代わりに教科書問題で満点近く取っておきたいです。
教科書本文をみながらスラスラと和訳が言えるように何度か練習しておきましょう。
え~っと、と考えながら和訳を言える程度ではちょっと足りません。教科書の英文をみながら「まるで日本語の文章を読んでいるかのように」スラスラと和訳を言えるまで練習しましょう。
教科書をスラスラ和訳できるようになったら間髪入れず、和訳→英訳の練習をしてみましょう。教科書問題の正答率を上げられるだけでなく、英作文の実力もグンと高められます。
英訳(英作)は大変と感じる人も多いかもしれませんが、教科書の文章ですからなんとなく頭に入っています。非常に英訳しやすいです。
特に、英文和訳をできるようになったときにはかなり頭に英文が印象付けられているので、このタイミングで英訳練習をすると短時間で英作文の力を高められます。
学校で英文法の問題集を使っているところがほとんどです。学校の問題集以外に市販の問題集も併用すると英文法の実力を短時間で高められます。
下記のように文法演習をしてみましょう。
学校の授業を受ける
↓
同じ範囲を学校の問題集で演習する
↓
同じ範囲を市販の問題集で演習する
問題集を2冊使うので勉強時間が2倍になってしまうのでは?と感じるかもしれませんが、実際には1.5倍以内で済みます。同じ文法を使う問題ですから、考える時間が短く済みます。
しかも「学校の問題集で一度正解→よく似た問題を市販の問題集でも正解」を繰り返すので、定着スピードが格段に上がります。
特に、並び替え問題や英訳問題で正答にたどりつくスピードが速くなれば、問題を早く解けます。定期テストで「長文読解に回す時間」をより長くできます。一石二鳥です。
テストでは初見の長文問題も出てきます。実力問題を解けるようにするには読解力と解答力の両方を高める必要があります。実力を高めるのに近道や抜け道はありません。定期的に初見の長文を読んで解きましょう。
長文読解専用の問題集では「標準的な解答時間」が書かれています。長文読解が苦手な人は「標準解答時間」は気にせずじっくり解いてみてください。慣れてきたら時間内に解くようにしましょう。
ここまでお伝えしてきた私立中学のテストの特徴や対策法をベースに、私立中学のテスト対策におすすめの英語の問題集を紹介します。
中1、中2は公立中学生向けのハイレベルな問題集をそのまま使えます。文法の習う順番もほぼ同じです。中3になると高校内容が入る学校も多いため、学校の進度に合わせて問題集を選びましょう。
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最初に英単語帳をおすすめします。
英語の苦手な子は大抵、英単語の知識が不足しています。定期テストの直前に急いで覚え、テストが終わると解放感とともに英単語の記憶も霧消してしまう子も多いです。
忘れてしまった英単語は結局また覚えなおさないといけなくなります。教科書の英単語を覚えるだけでなく別の単語帳を併用すると単語の予習・復習にもなり、記憶に定着させやすいです。
「速読英単語」は難関大学入試対策でよく使われる単語帳で、こちらはその中学生版です。高校生用と同様に、実際に使われている場面から英単語を覚えようというコンセプトでつくられています。
中学生版は対話文が多く、会話形式で単語の意味と使い方を覚えます。日常生活の場面がほとんどなので使う情景がイメージしやすく(会話場面のイラストも描かれています)、繰り返し読んでいるうちに日本語と英語をセットで覚えられます。
「速読英単語」対応の書き込み式の単語ノート↓
出版社:Z会
コツコツ暗記するのは苦手、理屈で考えて解くほうが好き。そういう子にはこちらの英単語帳で英単語の成り立ちやイメージから覚えるのがおすすめです。
言葉を使うときには必ずその言葉を頭のなかでイメージしています。例えばeatとhaveはどちらも「食べる」という意味がありますが、イメージは異なります。
Eatが「具体的な食べ物(ラーメン、すき焼きなど)を食べている状況」をイメージするのに対してhaveは「食事の時間を過ごしている」というような「食事の情景」をイメージして使われます。
人間の脳は一問一答式に「〇〇=△△」といった覚え方は苦手で、ストーリーや情景と一緒に覚えるほうが得意です。
この英単語帳では「ネイティブの英単語のイメージ」から説明して単語を配列してくれています。理系タイプの人や少しでも楽しく英単語を覚えたいという人におすすめです。
出版社:KADOKAWA
『5-STAGE英文法完成シリーズ』(数研出版)は、文法の基礎から高校内容の先取りまで対応できる中高一貫校向けの問題集です。
BOOK1~BOOK3までの3冊構成になっており、それぞれのレベルに応じてステップアップできるよう設計されています。
この教材の特長は、「習得→確認→応用」の3段階構成。たとえばBOOK1では、中学英文法の基本事項をていねいに整理し、確認問題と練習問題でしっかり定着を図ります。BOOK2以降では高校レベルの文法事項や記述問題に挑戦でき、応用力を育てることができます。
また、解答には詳しい解説付きで、重要な文法事項には注意マークや補足解説も掲載されているため、自学自習にも最適です。
「とにかく英文法をしっかり固めたい」「体系的に中高一貫校の先取り内容に対応したい」という生徒には、特におすすめの1冊です。
出版社:数研出版
つづいては文法の問題集を紹介します。
「新中学問題集」は文法ごとに意味や用法、練習問題を多く掲載しており、私立中学でも良く使われています。標準編と発展編に分かれていて、発展編は英作問題や1語不要の並び替え問題などハイレベルな問題が多いです。
塾用教材でもあり、解説がややコンパクトです。基本はしっかり分かっている人が副教材として使うのにおすすめです。
学校で標準編を使っているなら自分用に発展編を使うようにすると、定期テストで高得点を取りやすくなります。
文法ごとに長文問題もあるので、長文練習もついでにできます。
中1↓
(be動詞・一般動詞、現在形・過去形、現在進行形・過去進行形、can/ be able to、There is)
中1発展↓
中2↓
(未来、助動詞、不定詞・動名詞、接続詞、感嘆文、前置詞、比較、受動態)
中2発展↓
中3↓
(現在完了、現在完了進行形・過去完了進行形・未来完了進行形、受動態、不定詞・動名詞、分詞、分詞構文、関係代名詞、関係副詞、使役動詞、仮定法、直接話法・間接話法)
中3発展↓
出版社:教育開発出版
こちらも「新中学問題集」同様に中高一貫校や塾でよく使われます。難易度は「新中学問題集」とよく似ており、解説が新中学問題集よりも詳しい(分厚い)です。
学校でシリウスを使っているなら自分用に新中学問題集を使い、学校で新中学問題集を使っているなら自分用でシリウスを使うといったセット使用もおすすめです。
こちらも新中学問題集同様に「発展編」があり、新中学問題集の発展編と同じくらいのレベルです。
出版社:育伸社
つづいては、「最高水準問題集」シリーズです。
こちらは公立中学生向けの難関校受験の定番です。私立難関高を目指す人向けに作られているので高校内容も一部含まれています。
「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうがハイレベルです。「特進」は市販問題集としては最高難易度で、前述の「新中学問題集 発展編」や「シリウス発展編」と同じくらいのレベルです。
違いは「高校入試対策用」という点です。入試ですから、ひととおり勉強して解けるようになった受験生(中学生)でも間違いやすい問題もたくさん掲載してくれています。
定期テストの実力問題でもしっかり点を取りきる練習ができます。
中1↓
(be動詞・一般動詞、現在形・過去形、現在進行形・過去進行形、can/ be able to、There is)
中1特進↓
中2↓
(未来、助動詞、不定詞・動名詞、接続詞、感嘆文、前置詞、比較、受動態)
中2特進↓
中3↓
(現在完了、現在完了進行形・過去完了進行形・未来完了進行形、受動態、不定詞・動名詞、分詞、分詞構文、関係代名詞、関係副詞、使役動詞、仮定法、直接話法・間接話法)
中3特進↓
出版社:文英堂
こちらは首都圏の開成の先生が作成された中高一貫校向けの参考書・問題集です。
標準レベルから難関レベルまでカバーしていて、文法の解説が非常にくわしいのが特徴です。3冊に分けられていますが1冊あたりのページ数は330ページ以上もあり、ほかの英文法問題集にくらべて分厚いほうです。その割に問題数は少なめです。それくらい、ページの多くを文法の解説が占めています。
自学習用につくられていますが、基礎から勉強したい人には難易度が高すぎて向いていません。英語が苦手ではない人や最難関校に所属している人向けです。
なお、中1用から中3用に分かれています。学年は公立中学のカリキュラムに沿っているため、学校の進み具合によっては2学年分必要です。
中1用↓
(be動詞・一般動詞、現在形・過去形、現在進行形・過去進行形、can/ be able to、There is)
中2用↓
(未来、助動詞、不定詞・動名詞、接続詞、感嘆文、前置詞、比較、受動態)
中3用↓
(現在完了、現在完了進行形・過去完了進行形・未来完了進行形、受動態、不定詞・動名詞、分詞、分詞構文、関係代名詞、関係副詞、使役動詞、仮定法、直接話法・間接話法)
出版社:東進ブックス
つづいては英作文対策の問題集です。
「瞬間英作文」は日本文→英作文を多量に練習するために作られています。「彼女はそのときピアノを弾いていました。」(過去進行形)のように、平易な英作文をたくさん練習できます。
タイトルにあるように日本文をみた瞬間に英訳が出てくるくらいまで繰り返し練習すると、かなり英作文が得意になります。
1冊で中1レベル~中3レベルまで分けられているので、基礎レベルだけなら1冊で中学課程の英文法を網羅しています。
英検対策や英語を勉強する小学生にもよく使われており、英作文をイチから勉強したい人におすすめです。
シリーズ化されていて、下記の順に勉強する方法が推奨されています。
(前述の「彼女はそのときピアノを弾いていました。」をサっと英語で言える人は「2番目」からはじめるのがおすすめです)
1番目↓
2番目↓
3番目↓
3冊とも終了した人向け↓(ちょっと長めの英作文)
出版社:ベレ出版
長文対策におすすめの問題集を2冊紹介します。
1冊目は「ハイパー英語教室」の長文編です。100~160語程度の比較的短い長文を読む練習ができます。長文に使われている単語のリストも掲載されているので、単語力に不安がある人(覚えていない、習っていないなど)にも使えます。
長文読解の練習を基礎からスタートしたい人向けのレベルです。
2冊に分かれており、1冊目は中1~中2夏くらいまでの文法が使われており、2冊目は中2夏以降の文法が使われています。
1冊目↓
2冊目↓
出版社:桐原書店
2冊目は「英語長文レベル別問題集」です。大学受験生にも定番のシリーズで、全部で6つのレベルに分かれています。中学生には1~2がおすすめです。
主語や動詞、修飾関係などの「構文を取りながら読む」練習をみっちりできます。
英語の長文読解は「とにかくたくさん読む(=多読)」と「1題をじっくり読みとく(=精読)」の同時並行をするのが定番のスタイルです。「レベル別問題集」は、そのうち「精読」に向いています。
長文のどこに線を引くと読みやすいか、どのような品詞の単語や内容に線を引けば良いかなどを詳しく解説してくれています。最初のうち線を引いている模範例をマネしながら読むと早く慣れられます。
ただし、レベル別1は高校受験対策用(英検3級レベル)、
レベル別2は高1~2向け(英検準2級レベル)なので、その範囲の文法を勉強してから使うようにしましょう。
レベル別1↓
レベル別2↓
出版社:東進ブックス
最後に、中学英文法を一気に復習したい人向けの文法問題集を紹介します。
「英文法パターンドリル」は小学生から公立の中1~中3向けに作られているシリーズで、難易度は基礎~標準です。200ページほどで構成されているので、中3春休みや夏休みなどに一気に中学英文法を復習できます。
また、タイトルにもあるように「パターン化」された文法問題を解くので使い方を早く身につけられます。その分、応用レベルまでは身につきません。あくまで簡易的な総復習用です。
出版社:文英堂
最後に高校英語を予習したい人向けの参考書・問題集を紹介します。
この「ひとつひとつわかりやすく」は、「基礎から学ぶ」あるいは「予習用」として絶大な人気を誇るシリーズです。イラストを交えて基礎の基礎だけ解説してくれるので、短時間で・絶対に必要な範囲だけ勉強できます。
単元ごとに基本問題を数問配置してくれているので、軽くアウトプットもできます。高校用の問題集はとにかく問題量が多くなりますが、「ひとつひとつわかりやすく」は問題量も少ないのでサクっと予習できます。
仮定法過去や未来完了など、分かりにくい文法だけちょっと参照するという使い方もおすすめです。
出版社:学研
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中高一貫校では、学習進度が速く、定期テストも学校ごとの独自色が強いため、英語教材を選ぶ際には「汎用性の高さ」よりも「目的との適合性」が重要です。以下のポイントをおさえて選びましょう。
中高一貫校は、教科書を早く終わらせて高校内容へ進む「先取り学習」が多く見られます。そのため、市販の中学生向け教材が物足りないことも。
たとえば、私立中高一貫校では、中1で中学3年レベルの文法を学習しているケースもあるため、「今の学年」ではなく「実際の学習進度」に合った教材を選ぶ必要があります。学校で配布される副教材や進度表をもとに、レベル感の近い教材を選びましょう。
中高一貫校の定期テストは、一般的な中学とは異なり、長文読解・英作文・語彙問題が多く出題される傾向があります。選ぶ教材も、単に文法を暗記するだけでなく、
など、「テストに出る形式」に対応しているものが適しています。可能であれば、過去の定期テスト問題を確認して、形式に近い問題を収録している教材を選びましょう。
定期テストで点を取るには、授業内容の定着(復習)と、次単元への備え(予習)の両方が必要です。復習用と予習用を別に用意するのも良いですが、最近は1冊で「導入→演習→応用」が完結する教材も増えています。
特に、学校で扱った内容を家庭で「もう一度かみ砕いて復習できる」構成の教材は、理解度を高めるうえで有効です。問題の難易度が段階的に上がる構成かどうかもチェックポイントです。
学校外での学習が必須となる中高一貫生にとって、「自分ひとりで進めやすい教材」かどうかも非常に重要です。
まず見るべきは、解説ページの構成と内容のやさしさです。
これらの要素が揃っていると、保護者のフォローなしでも学習が進みます。特に英語に苦手意識のある生徒には、文法のミスをていねいに解説してくれる教材がおすすめです。
英語は「聞く・話す」も欠かせない科目です。最近の教材では、
といった機能があるものが増えています。
たとえば、「スタディサプリENGLISH(中高一貫コース)」のように、動画で授業解説が受けられる教材は、自学自習に強い味方です。これらの補助教材があることで、視覚・聴覚両方から英語を習得でき、理解の定着率もアップします。
中高一貫校の生徒は、学校の授業スピードや定期テストの難度に合わせて、教材選びに慎重になります。ここでは、実際に多くの中高一貫生や保護者から高評価を得ている英語教材ベスト3をご紹介します。
あわせて、現場の進学塾講師の声も掲載しており、教材選びの参考になるリアルな情報をまとめました。
■『5-STAGE英文法完成シリーズ』(数研出版)
「5段階構成で、段階的に文法を理解できるのが魅力です。中1のときはBOOK1で文法の基礎を固め、今はBOOK2で高校内容を先取りしています。定期テストの記述問題でも出題パターンが似ていて安心です」(中2・女子)
■『新中学問題集 英語(発展編)』(教育開発出版)
「学校指定で使っていて最初は難しく感じましたが、繰り返すうちに読解力もつきました。長文読解や文法の演習が豊富なので、応用力もついたと感じています」(中3・男子)
「発展編はボリュームがあるけれど、要点がまとまっていて、家庭での復習もしやすいです。授業で取り扱わない問題もカバーできて得した気分」(保護者)
『中高一貫ハイステージ英語シリーズ』(ナガセ)
「公立中高一貫校向けの教材で、文法と語彙のバランスがちょうど良いです。テスト範囲にぴったり合う内容なので、直前の復習にも重宝しています」(中1・男子)
中高一貫校専門の進学塾講師たちが口を揃えて評価するこれらの教材には、次のような共通点があります。
中高一貫校の英語学習は、単に市販の中学生向け教材では対応しきれないケースも少なくありません。だからこそ、
を意識して選ぶことが大切です。
今回ご紹介した3教材は、いずれも実際の使用者の声と塾講師の評価が高く、信頼性の高い教材です。自分に合ったレベルや目的を見極めて、英語学習に役立ててください。
中高一貫校の生徒は、学校ごとに英語のカリキュラムや進度、テストの傾向が異なるため、「自分の目的」に合った教材選びが大切です。ここでは、学習目標や苦手分野に応じて最適な教材をチャート形式で紹介します。
教材選びに迷っている保護者や生徒の方は、このチャートを参考にしてください。
▶ おすすめ教材:『5-STAGE英文法完成シリーズ』/『ハイステージ 英語』/『新中学問題集(発展編)』
▶ おすすめ教材:『世界一わかりやすい英単語の授業』/『英文法パターンドリル』
▶ おすすめ教材:『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』
▶ おすすめ教材:『高校英文法をひとつひとつわかりやすく。』
以下の表は、各教材の難易度とおすすめの学年を整理したものです。学習状況や目標に合わせて、適切な教材を選びましょう。
教材名 | 難易度 | 対象学年目安 | 特徴・用途 |
---|---|---|---|
5-STAGE英文法完成シリーズ(BOOK1〜3) | 中〜高 | 中1〜高1 | 文法の基礎から高校範囲まで段階的に習得可能 |
新中学問題集(発展編) | 中〜高 | 中1〜中3 | 定期テスト対策・応用問題対策に強い |
ハイステージ 英語 | 高め | 中2〜高1 | ハイレベル定期テスト対策・発展問題対応 |
英文法パターンドリル | やさしい | 中1〜中2 | 英語が苦手な子の基礎固めに最適 |
世界一わかりやすい英単語の授業 | やさしい | 中1〜中2 | 語彙力不足・暗記が苦手な生徒に |
瞬間英作文トレーニング | 中 | 中2〜高1 | 英作文・英語の語順トレーニング用 |
高校英文法をひとつひとつわかりやすく | 中〜高 | 中3〜高1 | 高校英文法の先取り学習・英検対策 |
英語学習を効果的に進めるためには、「人気があるから」「みんなが使っているから」ではなく、自分の目的や課題に合った教材を選ぶことが成功の鍵です。
定期テストで成果を出すには、一度学んだだけではなく、繰り返し解ける構成の教材が理想です。5-STAGEや新中学問題集のように、復習・応用のバランスが取れた教材は、反復学習に最適です。
学校の授業だけではカバーしきれない範囲も、市販教材を使った家庭学習で補うことが可能です。自学自習がしやすい教材(解説つき、CD・動画対応など)を選べば、日々の学習効率が格段にアップします。
どの教材を選べばいいか迷ったときは、実際に使った生徒や保護者の口コミ、塾講師のおすすめを参考にしましょう。
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