英検2級の取得を目指す中学生や高校生は多いです。
英検2級に合格すれば、高校受験や大学受験で英検利用ができます。入試得点に加点され、8割や満点扱いになるなどの優遇を受けられます。
また、中学受験の英語入試で2級を取得すれば慶應藤沢中等部などの難関中も目指せるレベルになります。
ですが、2級は大学受験レベルであり、学校でまだ習っていない英単語や英文法も出てきます。
そこで、自宅学習で英検2級合格を目指せる、おすすめの問題集と問題集の選び方を紹介します。
※関連記事:大学受験の英検利用制度の内容と活用手順
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英検(実用英語技能検定)は、日本で最も受験者数の多い英語試験の一つです。なかでも英検2級は、高校生を中心に受験者が多く、中学生や高校1〜2年生の「挑戦レベル」としても人気があります。
ここでは、英検2級の試験内容、求められる英語力、そして取得することで得られるメリットについて、日本英語検定協会の公式サイトをもとに、詳しく解説します。
英検2級の試験は、一次試験(筆記+リスニング)と二次試験(面接)の2段階で構成されています。
一次試験は筆記85分、リスニング25分です。
セクション | 内容 | 時間 |
---|---|---|
リーディング | 語彙・文法・長文読解など | 約50分 |
ライティング | 英作文(エッセイ形式)と要約問題 | 約35分 |
リスニング | 会話・ナレーションの内容理解 | 約25分 |
英検CSEスコアの満点が1950で、合格基準スコアは1520。つまり、合格点は8割弱です。
一次試験に合格すると、面接官と1対1の英語インタビュー(二次試験)を受けます。
英検CSEスコアの満点が650で、合格基準スコアは460。つまり、合格点は7割です。
英検2級は、高校卒業レベルの英語力が目安とされています。ただし、実際には高校1〜2年生レベルの学習内容をマスターしていれば合格は十分可能です。
筆記試験に必要な単語数は5000語前後とされています。これは難関大学入試に必要な単語数と同じ程度です。
※難関大学の一覧や合格するための勉強法を以下の記事で詳しく解説しています。
難関大学とはどこまでか
※2級ライティングの対策法や練習問題を以下の記事に載せています。
英検2級ライティングの対策:Eメール問題と英作文問題の出題内容や解答のポイントと対策方法を徹底解説
英検2級ライティングの練習問題(予想問題)と解答例
※英検2級のリスニング対策や面接の回答例を以下の記事で詳しく解説しています。
英検2級リスニングのコツ:合格点を取れる勉強法や聞き取れないときの対策
英検2級の面接問題サンプル(無料のスピーキング練習問題)と模範回答例
中学生でも英検2級は合格できる?
はい、可能です。最近では中学3年生で2級合格を目指す受験生も増えており、早期受験が進学に有利に働くケースもあります。
英検2級は、単なる語学力の証明以上に、将来の進学・就職活動でも有利に働く資格です。以下のようなメリットがあります。
多くの高校・大学では、英検2級の取得で以下のような入試優遇措置を受けられます。
例:東京都立高校の一部では、英検2級取得で英語の内申に加点がつく場合があります。
※英検2級の高校入試での利用や大学入試の利用について、以下の記事で詳しく解説しています。
高校受験の英検優遇制度(加点など):2級を取得すると有利になる理由を解説
大学受験で英検2級が利用できる大学の一覧
英検は公益財団法人 日本英語検定協会が主催し、長年の実績があります。中高生が持っている英語資格としては最も認知度が高く、信頼されているのが英検です。
英検2級を持っていることで、企業から「一定の英語力あり」と評価されやすくなります。また、留学時の書類提出や奨学金申請時にも有利になるケースがあります。
英検は「自ら目標を立て、努力して取得した」資格です。学力だけでなく、計画的な努力や継続力を示す実績としても評価されます。
中学生や高校生にとって、英検2級の取得は将来の進路に大きなプラスになります。正しい問題集を選び、計画的に学習すれば、早い段階での合格も夢ではありません。
英検2級合格を目指すうえで、自分に合った問題集を選ぶことは合否を左右する重要な要素です。特に中学生・高校生は、学年や英語力、学習スタイルによって適切な教材が異なります。
ここでは、数ある英検2級問題集の中から「何を基準に選べばよいか?」をわかりやすく解説します。
英検2級の出題形式は、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング(面接)」の4技能です。
問題集を選ぶ際には、このすべての形式に対応しているかをまず確認しましょう。
おすすめポイント:一冊で4技能が網羅されている問題集なら、学習効率がアップします。
英検2級は高校卒業レベルの試験ですが、受験者の多くは高校1〜2年生や中学3年生。そのため、選ぶべき問題集のレベルも人それぞれです。
ポイント:いきなり本番レベルの問題に取り組むのではなく、段階的にレベルアップできる構成の教材が理想です。
中高生にとって、解説のわかりやすさは非常に重要です。難しい文法用語ばかりだと、理解が進まずモチベーションも下がりがちです。
おすすめ:「音声ダウンロード対応」や「QRコード付き」の教材は、通学時間のリスニング学習にもぴったり。
学校の授業内容だけでは英検2級の出題範囲をカバーしきれないこともあります。そのため、授業で学んだ内容に加えて応用練習ができる問題集が理想です。
プラスαがカギ:学校の教科書+この問題集があれば、効率的にスコアアップできます。
あなたが独学タイプか、塾・家庭教師と並行して学習しているかによっても、最適な問題集は変わってきます。
学習スタイルを明確にしてから問題集を選ぶことで、ムダのない勉強が可能になります。
英検2級は出題範囲が広く、教材の選び方ひとつで結果が大きく変わります。中学生や高校生は、学校の授業や自身のスケジュールと照らし合わせながら、「4技能」「わかりやすさ」「レベル感」「学習スタイル」に注目して問題集を選ぶようにしましょう。
中学生が英検2級に挑戦するには、難易度に合った問題集を選ぶことが成功へのカギです。高校卒業レベルとされる英検2級でも、最近は中学生の合格者が年々増えており、適切な教材選びがその背景にあります。
ここでは、2025年最新版として、特に中学生でも取り組みやすく、解説が丁寧でバランスの取れたおすすめ問題集をランキング形式で紹介します。
英検対策の定番シリーズ「ひとつひとつわかりやすく。」は、英語が苦手な中学生でも安心して使える良質な教材です。中学生にとって最大のハードルである「難解な解説」を排除し、やさしい日本語で丁寧に解説されているのが魅力です。
中学生でも無理なく基礎から学べるため、準2級からステップアップしたい人にも最適です。
初心者から中級者への架け橋になる問題集として、非常に完成度が高く、中学生に自信を持っておすすめできます。
英検の王道出版社「旺文社」が出している過去問集です。実際の試験に最も近い形式で練習できることから、実戦力をつけたい中学生には必携の一冊です。
「どんな問題が出るのか不安…」という中学生には、本番の流れに慣れる絶好の教材です。
そのため、ある程度基礎が固まっている中学生(準2級合格者など)に特におすすめです。最初の一冊ではなく、仕上げ用の問題集として使うと効果的です。
限られた時間の中で対策をしたい中学生にぴったりなのが、旺文社の「7日間完成」シリーズ。1日1ユニットで短期間で一気に仕上げる構成が魅力です。
特に「テスト直前にもう一度全体を確認したい」「時間がないけど今からでも合格したい」という中学生には強い味方になります。
まとまった時間が取れない人にも向いており、スケジュール管理が苦手な人でも続けやすい設計です。
順位 | 問題集名 | 特徴 | おすすめタイプ |
---|---|---|---|
1位 | 学研『ひとつひとつわかりやすく。』 | 初心者でも安心の丁寧な解説 | はじめて2級に挑戦する中学生 |
2位 | 旺文社『過去6回全問題集』 | 本番形式・実戦力アップに最適 | 基礎を終えた中級レベルの中学生 |
3位 | 学研プラス『7日間完成ドリル』 | 短期間集中で総復習 | 直前対策をしたい中学生 |
中学生は「わかりやすさ」「続けやすさ」「試験形式に対応しているか」を重視して問題集を選ぶと、スムーズに合格を目指せます。
英検2級は「高校卒業程度」のレベルとされており、多くの高校生にとって進学や就職でアピールできる強力な資格です。そのため、合格に向けて「効率よくスコアを伸ばせる問題集」を選ぶことが重要です。
この記事では、2025年最新版として、高校生の英語力・学習状況にマッチした英検2級問題集を厳選ランキング形式で紹介します。
語彙力を伸ばすことが英検2級合格のカギだと知っていても、「単語帳は覚えにくい」と感じる高校生は多いはず。そんな悩みを解決してくれるのが、旺文社の人気シリーズ『文で覚える単熟語』です。
学校の英語授業だけではカバーしきれない部分を補い、語彙力の底上げに直結します。
「単語帳で終わらせず、実際に使える英語として覚えたい」高校生にはまさに理想的な一冊です。
一次試験に合格しても、二次試験(面接)でつまずく高校生は意外と多いです。特に、英語を話すことに慣れていない場合は「質問の意図がわからない」「何を答えればいいかわからない」という壁に直面します。
この問題集は、面接特化型として圧倒的な完成度を誇るロングセラーです。
面接で問われる「意見を述べる力」を段階的に養える構成です。
本番を想定した練習をしたい高校生や、独学で面接対策したい人にとって必携の一冊です。
旺文社ならではの高品質な編集と丁寧な解説で、分野別に演習と実力アップのバランスを求める高校生におすすめなのがこちら。
単なる過去問集ではなく、「合格に必要な力を養成する設計」が魅力です。
実力を段階的に高めたい高校生には最適です。
学校の授業では対策しきれない実戦的な問題演習と、得点力を伸ばすノウハウの両立が可能です。
スタディサプリで大人気の関先生が解説する英検対策問題集です。
解説が非常に丁寧で、この記事で紹介している過去問題集のなかで一番ページ数が多いです。
過去問演習は3回分しかありませんが、この1冊を仕上げてから旺文社の過去問題集を併用すると質の高い演習を積めます。
単語の成り立ちや音声までくわしく解説してくれており、丸暗記に頼らない英検対策ができます。
こちらは過去10年のすべての試験問題から単語・熟語・文法などを出題頻度順にならべて掲載してくれています。
出題頻度の高い順にABCにランク分けされていて、勉強時間が限られているときや直前チェックに役立ちます。赤シート付きで、単語・熟語も覚えやすいです。
著者が小・中学生向け学参業界の編集出身者で、中学生・高校生はもちろん、小学生も使いやすいように工夫されているドリルです。
1日1枚やさしい問題からステップバイステップで24日間取り組み、ラスト5日間はミニテストで仕上げられます。
英検S-CBTの模試2回分をPCで体験できる問題集です。
リスニング・リーディングは自動ですぐに採点され、スピーキング・ライティングでは自分の解答を保存して復習できるようになっています。「筆記型」「タイピング型」のどちらにも対応しているので、自分の受けたい試験対策ができます。
※なお、英検S-CBTについて以下の記事で詳しく解説しています。
英検scbtと従来型英検との違い(申込・実施日程など)
順位 | 問題集名 | 特徴 | こんな高校生におすすめ |
---|---|---|---|
1位 | 旺文社『文で覚える単熟語』 | 語彙+長文読解を同時強化 | 語彙力不足を感じている人 |
2位 | 旺文社『面接完全予想問題』 | 面接対策に完全特化 | 二次試験が不安な人・スピーキングに自信がない人 |
3位 | 旺文社『英検分野別ターゲット』 | 解説と演習のバランスが◎ | 実力を段階的に高めたい人 |
自分の弱点や目標に合わせて問題集を選べば、効率よくスコアを伸ばすことができます。
英検2級対策を始めようと思っても、「自分に合った問題集ってどれ?」と迷ってしまう人も多いですよね。英語の得意・不得意、学習時間、目的によって、選ぶべき問題集はまったく違ってきます。
ここでは、英語力やライフスタイルに合わせた“タイプ別のおすすめ問題集選び”をご紹介します。
「部活や学校で忙しくて、じっくり対策する時間がない…」という高校生・中学生には、短期間で効率的に得点力を上げられる予想問題ドリルがぴったり。
例:旺文社『7日間完成 英検2級予想問題ドリル』
こんな人におすすめ:
「英語に苦手意識がある」「どこから手をつけていいかわからない」そんな初心者・中学生には、図解やイラストを多く使ったわかりやすい問題集がおすすめです。
例:学研『英検2級をひとつひとつわかりやすく。』
こんな人におすすめ:
英検2級ではリスニングの配点が高く、得点源にできれば一気に合格が近づきます。リスニングを重点的に伸ばしたい人は、音声教材が充実した問題集を選びましょう。
例:旺文社『英検2級 過去6回全問題集』+専用音声ダウンロード
こんな人におすすめ:
一次試験合格後に訪れるのが、英語での面接(スピーキングテスト)。ここでつまずく受験者も多いため、専用の対策問題集で練習するのが合格への近道です。
例:旺文社『英検2級 面接完全予想問題』
こんな人におすすめ:
タイプ | おすすめ教材の特徴 | 該当者の例 |
---|---|---|
時間がない人 | 予想問題ドリル/短期集中型 | 忙しい中高生・試験直前対策 |
英語が苦手な人 | やさしい解説+イラスト多め | 初学者・中学生 |
リスニング強化 | 音声対応教材 | 耳から覚える人・スキマ学習派 |
面接が不安な人 | 面接特化問題集 | 二次試験対策中の高校生 |
「どの問題集がいいかわからない」と感じたら、まずは自分の今の悩み・目的を明確にすることがスタートラインです。
英検2級は、大学入試にも活用できる重要な資格。合格のカギは、「毎日の継続」と「戦略的なスケジューリング」です。ここでは、中学生・高校生向けに、実践しやすい勉強法とスケジュールを詳しくご紹介します。
※なお、英検2級の勉強の仕方について、以下の記事で詳しく解説しています。
英検2級の勉強法:一発合格に必要な勉強時間と1か月で合格する対策方法!
英検2級の勉強は、「短時間でも毎日続けること」が最も大切です。部活や塾で忙しい中学生・高校生でも、1日30分の学習で合格を目指せるカリキュラムがあります。
ポイントは、「内容を分けて、毎日やる」こと。1日で全部やる必要はありません。
試験まで残り1か月になったら、“本番を意識した実戦対策”に切り替えるのが鉄則です。
この時期は「焦って新しい問題集に手を出さず、今までの復習が最優先」です。
模擬試験(過去問や予想問題)は、実力を測るだけでなく、弱点発見の宝庫です。
ノート作りは時間がかかりますが、「自分だけの対策本」が完成するので、学習効率が格段に上がります。
英検2級の合格は、ただ問題集を解くだけでは到達できません。自分に合った教材と、計画的な学習の組み合わせが成功のカギです。
数ある問題集の中でも、「自分のレベルや学習スタイルに合った一冊」を選ぶことで、勉強の効率が一気にアップします。
ポイント:
英検2級は近年、ライティングや面接の比重が増加傾向にあります。したがって、「最新版の傾向に対応した問題集」を選ぶことが、合格に直結します。
✔ 出題形式に変化があった場合も、新刊問題集なら安心
✔ 古い教材しか使っていないと、試験本番で対応できないリスクも…
毎日30分〜1時間でも、「継続して問題集を使うこと」で英検2級の合格率はグッと上がります。
問題集は、正しく使えば「英語力を鍛える最高の武器」。焦らず、着実に続けていくことが何よりも大切です。
いかがでしょうか。
英検2級の合格を目指す小・中・高校生向けに一次試験、二次試験の問題集を紹介しました。
パス単や旺文社の過去問題集をはじめ、予想問題集や文法、長文読解、英作文、リスニングの分野別問題集も紹介しています。
英検2級を取得すると入試で加点されるなどのメリットがあります。自分に合う問題集を選び、効果的に対策しましょう!
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