「大学入試に英検利用を考えているけど、英検S-CBTは使えない?」
このような疑問をお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。
従来型の英検とは異なる方式のS-CBT。実は従来型の英検よりも大学入試では有利になる人が多いと思われる試験方式なのです。
そこで、S-CBTの大学入試での扱いやその特徴を紹介し、英語外部検定利用として有利になる理由を説明します。
早めに知っておいて、第一志望大学への合格を勝ち取りましょう!
※関連記事:【英検scbt】従来型英検との違いや申込・実施日程など
大学入試の英語外部検定として英検S-CBTを使えないのでは!?と不安に思う人もいるでしょうが、結論から言うとS-CBTは大学入試に使えます。
そもそもS-CBTは従来の英検と同じ資格です。難易度や出題内容も同じです。
原則として、「普通の英検と同じ資格」として扱われます。
従来型の英検は紙に解答しますが、S-CBTはPC上で解答します。
試験会場にあるPC(windows)で4技能すべて受検する方式です。
結論として、英検S-CBTは従来型英検と同様に大学入試に使えます。解答方法は従来型の英検と異なるものの、試験内容も難易度も同じで運営母体も同じだからです。
ただし、大学によって試験期限や採用の仕方に違いがあります。
必ず志望大学の募集要項から最新の情報を入手しましょう。
英検S-CBTを受けたことがないという人もたくさんいます。では従来型英検とどのように異なるのか、もう少し説明します。
S-CBTは従来型と受検方式は異なりますが、問題は同じです。
同じ難易度・同じ出題傾向です。
S-CBTは1日でリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの試験がすべて終わります。
従来型英検は一次試験で「リーディング・ライティング・リスニング」の試験を行い、合格者だけが二次試験で「スピーキング」の試験を受けられます。
つまり、2日に分けて試験を行うのか、1日で完結させるのかという違いがあります。
S-CBTは原則、毎週土日・祝日に受けられます。従来型英検が年3回指定されているのとは対照的です。
詳細な日程は日本英語検定協会のHPよりご確認ください。
従来型英検と同じく、試験会場に行って受検します。PCやタブレットを持参して受けることはできず、会場に用意されているPCで受検します。
基本的にwindowsなので、Macユーザーはキーボード操作で戸惑うかもしれません。
また、従来型英検は会場が指定されていますが、S-CBTは候補のなかから自分で選択できます。
従来型英検のスピーキングテストは面接官と対面で行います。
「判定されている」「じっと見られている」と思うと緊張して早口になり、普段どおりの実力が出せない人も多いです。
S-CBTのスピーキングテストには、面接官はいません。PCのマイクに向かって話します。
これだけで気が楽になって話しやすかったという人もいます。
また、質問をもう一度聞きたいとき、従来型だと「Could you say that again?(もう一度言ってくれますか?)」のように聞き返します。
S-CBTだと「もう一度聞く」ボタンをクリックするだけで聞き返せます。
英検のリスニングは問題を先読みするのが定番の解き方です。S-CBTは従来型にくらべてリスニングの問題先読みがしづらいです。
従来型だと、ライティングまでを早く終わらせて問題を先読みします。
S-CBTでは、リスニングテストのアナウンス中に少しずつ先読みします。
したがって、S-CBTのほうが先読みは忙しくなります。
大学入試に英語外部検定が利用できます。
GTECやTEAPなど多くの英語検定が利用可能で、もちろん英検も利用できます。
そのメリットをまとめて紹介します。
※関連記事:大学受験の英検利用:英検取得のタイミングや対策法、注意点を紹介
大学によっては総合型選抜などの推薦入試で出願する際の出願資格として、英語検定のスコアや級を指定しているところがあります。
中央大の総合型選抜や関西大学・商学部の公募推薦などでは推薦入試で出願資格として英検の取得を義務付けています。
そうした大学・学部では、英検を取得してはじめて出願できます。
一定以上の得点に換算される優遇制度を設けている大学も多いです。
例えば秋田の国際教養大学では英検準1級で共通テストの英語を「満点」扱いしてくれます。
ほかにも英検準2級で7割に換算してくれるところも多いです。
一定以上のCSEスコアを取得していれば英語の試験にプラス20点されるなど、加点制度を設けているところもあります。
一定以上のCESスコアや資格取得の条件を満たしていると、英語の試験そのものが免除されるケースもあります。
入試当日は面接だけ受ければ良いこともあり、一般的にかなり合格の可能性が高いです。
複数の受験生が同じ点数で合否のボーダーにいる場合、英語検定の結果が合否判定の参考に使用されることがあります。
得点換算や加点制度にくらべて優遇措置が小さいように感じるかもしれませんが、入試はたった1点の差で多くの受験生が涙をのみます。
ライバルに差をつけるという意味では、「英語資格」という分かりやすい武器は取得しておくほうが良いでしょう。
英語検定のなかでも、英検はほとんどの大学で利用可能です。
TEAPやケンブリッジなどほかの英語検定は利用できるや大学が限られています。いざ希望大学に出願しようとして「その英語検定資格は使えない」となると、本当に、本当に残念です。
英検を取っておけば大丈夫です。
英語検定資格は大学入試に使うことができ、なかでも英検はほとんどの大学で使用できるため便利です。
英検のなかでも、従来型英検にくらべてS-CBTのほうが有利になる理由があります。
まとめて紹介します。
料理のプロも認める最上級のオリーブオイル!『オリーブハート』まず、S-CBTならCSEスコアを確実に取れます。
CSEスコアとは、英語力を証明するために日本英語検定協会と日本生涯学習総合研究所が共同で開発した指標です。
従来型の英検だと一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)に不合格になれば二次試験に進めないため、スピーキングのテストを受けられません。
この場合、大学受験では使えません。
ところがS-CBTは1日で4技能のテストをすべて受けられるので、英検不合格でも大学入試に利用できます。
例えばリーディング・ライティング・リスニングのCSEスコアが基準点に足りなくても、スピーキングのスコアが良ければ合計で大学が指定する基準点を上回る可能性があります。
高校生は学校の勉強や部活などがあり、スケジュール調整がむずかしいです。
ですが英検S-CBTは原則として毎週土日・祝日に受検できます。
自分の都合に合わせて受検日を選択できるのは、かなり便利な制度です。
S-CBTは同一検定期間内に2回まで受検できます。
従来型の英検だと、例えば第1回の検定を受ければその期間内(4月~7月)に再度チャレンジすることはできません。
ですがS-CBTは4月に受検して不合格なら、5月や6月にまた受けることができます。
第1回だけでなく、第2回も第3回も同様です。
大学入試の出願期日までに目標の級の取得がギリギリになっていても、駆け込みセーフになります。非常にありがたい制度です。
また、同一試験期間内に2回まで受けられるので、年間で6回まで受けられます(従来型の英検は年3回まで)。
「すぐ受けられる・何度も受けられる」のは試験対策もしやすく、ほかの勉強予定も立てやすくなります。
最後に、S-CBTの練習ができる問題集を紹介します。
S-CBTはリスニングの問題先読みをする時間が乏しい、PCに向かってスピーキングするなど、従来型とは異なる特徴があります。
はじめてS-CBTで受検する人は、数回練習しておくことをおすすめします。
英検S-CBTの模試2回分をPCで体験できる問題集です。
リスニング・リーディングは自動ですぐに採点され、スピーキング・ライティングでは自分の解答を保存して復習できるようになっています。「筆記型」「タイピング型」のどちらにも対応しているので、自分の受けたい試験対策ができます。
利点:S-CBTは紙版のテストと難易度も出題傾向も同じですが、解いているときの操作感が違います。はじめてS-CBTで受けるときは戸惑いがちですから、本番慣れができる貴重な問題集です。
出版社:旺文社
いかがでしょうか。
大学入試で英語外部検定利用を考えている高校生向けに、英検S-CBTを大学受験で使うときのメリットや有利になるポイントを説明しました。
S-CBTは1日で試験が終わる、スピーキングがしやすい、受検日程が多いという特徴があります。CSEスコアを得られる点も踏まえると、大学入試では従来型よりS-CBTのほうが有利になる人が多いでしょう。
※詳細は各大学の募集要項で必ずご確認ください!
事前によく調べ、第一志望大学への合格を計画的に勝ち取りましょう!
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