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医学部入試では英語や数学、理科以外に小論文を課す大学も多いです。特に推薦入試や一般後期入試では頻出です。
ですが、小論文の勉強をどうすれば良いかよく分からず困っている受験生も多いです。
そこで、医学部小論文対策におすすめの参考書を9冊紹介します。
ここで紹介している参考書を使ってぜひ医学部合格を勝ち取ってください!
※関連記事:小論文の書き方とコツを例文付きで解説(高校生向け)
医学部の小論文は他学部にくらべて英語力、医療への関心、科学的思考力が問われる問題が出ます。
医学部専用の対策ができるおすすめの参考書を9冊紹介します。
2部構成になっており、第1部では小論文の書き方など基本的な知識から解説してくれています。
第2部では、それらの解説をもとにして実践演習を積めます。
演習問題は10題あり、医学部の小論文入試で頻出のテーマばかりです。ほとんどの医系大学で出ている英文読解問題も含まれています。
出版社:河合出版
つづいて紹介するのは、小論文対策の定番である「ネタ本」シリーズです。
人文系など全学部系統を網羅しているシリーズで、医療系編ももちろんあります。
医学部の小論文は医療系のネタがほぼ必ず出てきます。
「医療人としてこの課題をどう解決すれば良いか、自身の考えを書きなさい」などの出題も多いです。
知識がないと「医療人としての視点」が分からず、多くの受験生を悩ませているタイプの問題です。
こちらの本には医療学部の小論文でよく出てくるテーマ44が収録されており、1-2周読んでおくだけでかなり小論文を書きやすくなります。
出版社:文英堂
こちらの参考書は、医学部専門予備校の講師が著者です。
多くの医学部受験生に小論文を指導されてきたそのノウハウが詰め込まれています。
医学部小論文で求められる書き方からくわしく解説してくれており、「攻めの答案より守りの答案を書こう」などと実践的な解答作成方法も教えてくれます。
面接対策の仕方も解説されていますが、小論文対策としておすすめです。
出版社:KADOKAWA
小論文の書き方の解説からはじまり、演習を3題できます。
演習には模範解答だけでなく悪い模範解答も載っているので、自分で添削するときの参考になります。
出版社:東洋経済新報社
「素晴らしい答案」ではなく「合格点を越える答案」を書くことを目指している参考書です。小論文の書き方やコツ、注意点を「非常に分かりやすく」解説してくれています。
出版社:エール出版社
こちらは、「小論文の書き方はもう分かっている」という受験生に非常におすすめです。
とにかく多量の演習を積めます。14のテーマと39題の練習問題です。
大量の演習をとおして、「自分の得意な書き方・パターン」を確立できます。
出版社:教学社
こちらの参考書も医学部小論文の演習をたくさんしたい受験生向けです。
「どのような医師になりたいか」という問題以外に、最近よく問われる「AIの活用と倫理的課題のバランス」など医療現場にいる医師の視点を問う問題も多数掲載されています。
出版社:KADOKAWA
医学部受験生のなかでも、私立医の対策を重点的に行いたい受験生におすすめです。
過去10年の医学部小論文の過去問を、模範解答と一緒に掲載してくれています。
志望大学の過去問だけでなく、よく似た出題傾向の大学過去問も使って練習できます。
ちょっと高いのが難点です。毎年出版されているので、値段がどうしても気になる人は1年前のものでも良いでしょう。
出版社:ミスズ
医系小論文でよく出る20テーマの演習ができます。
AI、患者の権利、尊厳死など、高校生の日常生活であまりなじみのないもの(入試ではよく出るもの)が掲載されています。
出版社:教学社
医学部小論文の参考書はたくさんあります。どれが良いかは人によって異なります。
そこで、おすすめの選び方をまとめました。
まず、参考書を使う目的を明確にしましょう。
目的は大きく分けて以下の4種類あります。
自身の目的に合うものを選ぶようにしましょう。
小論文の書き方が分かれば、やはり志望大学の過去問を使った演習が必要です。
ですが過去問は古い年度のものになると、過去問対策としての質が低下します。出題傾向が変わることがありますし、何より医学部小論文は時事ネタが多いため、10-20年前の過去問だと練習の質が下がります。
そこで、志望大学の過去問とよく似た出題傾向・字数の問題を出している他の大学の過去問も使ってみましょう。
全国の大学過去問を載せている参考書だと選びやすいです。
※関連記事:医学部小論文でよく出るテーマ
小論文の練習の質を上げるには、模範解答を見て「これなら真似して書きやすそう」と感じられるものを選びましょう。
小論文の練習で困るのは「自分の解答を自分で添削しづらいこと」です。数学や理科のように解答が1つではなく、自身の解答が模範解答と同じになることはほぼありません。
そこで、1人で小論文の対策をするなら、模範解答を真似して書いてみるのがおすすめです。小論文は「解答の再現力」も大切な要素です。
1度自分で解答を作成して、模範解答を真似してもう一度書いてみます。
この方法を繰り返すと模範解答に含まれている正解ポイントを再現しやすくなります。
そのためにも、模範解答が比較的分かりやすく、真似しやすそうなものを選ぶようにしましょう。
医学部小論文は時事ネタよく出てきます。
AI、再生医療、感染症など、最近医療現場で話題になっているものが多いです。
数年単位で大きく変わっていくので、最新年度の参考書を選ぶようにしましょう。
医学部小論文入試で求められる力が少し異なります。
ここでは5つまとめて紹介します。
※関連記事:【小論文テーマ】看護・医学・保健など医療系学部の過去問一覧
1つ目は「文章作成能力」です。
医学部小論文では「受験生自身の考え」を問う問題が多く出てきます。
他学部では3問あれば2問は課題文や資料内容の説明する問題で、最後の1問だけが「受験生の意見」を問う問題であることが多いです。
ところが、医学部の場合は問題の大半で「受験生自身の意見」を聞いてきます。
本文の内容に沿って自身の意見を600字や800字の文章に短時間でまとめるのは大変です。ハイレベルな表現力・文章構成力が求められます。
2つ目は「科学的思考力」です。
医学部小論文では医療の資料が出てきて、医学的観点から仮説を立てて論理的に説明させる問題がよく出てきます。
初めてみる資料から「仮説」を立てるには以下の2つの作業をハイスピードで行う必要があります。
これらを実践できるだけの科学的思考力が医学部小論文には必要です。
3つ目は「英語の長文読解力」です。
小論文という名のもとに、多くの医系大学では英語の文章を出してきます。その文章を読んで内容を要約したり、著者の意見をくわしく説明させる問題も頻出です。
二次の英語試験と変わらないレベル・内容です。
医学部を志望する受験生は英語の長文読解を得意にしておくほうが良いでしょう。
4つ目は「医学の時事ネタ」です。
医学部小論文では医学の時事ネタがよく出てきます。前述のように、AI、再生医療、感染症など、最近医療現場で話題になっているものが多いです。
日ごろから医学ニュースにアンテナを張るだけでは不十分です。ネタ本を読むなどして、「何が起こっている」だけでなく「何が課題なのか」「どのような対策が検討されているのか」も知っておきましょう。
5つ目は「医師になりたいという強い気持ち」と「志望理由の深い自己分析」です。
医学部小論文では「医療人としてあなたならどう対応するか」と問う問題も多いです。1問は必ずこうした問題を出してくる大学も多いです。
小手先のテクニックではなく、「なぜ医師になりたいのか」「医師になってどのような存在でありたいのか」などの志望理由とその分析を日ごろからじっくり行いましょう。
いざというときに、志望理由の「深さ」が小論文の解答に現れます。
医学部入試では小論文がよく出題されます。ですが、英語や数学など、学力試験対策だけでもかなり忙しいです。
小論文対策はいつから始めれば良いのかを紹介します。
まず、高3の春までに一度小論文の問題を解いてみましょう。過去問を使い、医学部小論文でよく出てくる「課題文読み取り型」の問題を解いてみます。
文章の構成含め、ある程度書けているならあわてて対策をはじめなくても大丈夫です。入試3か月前辺りから対策をはじめましょう。
小論文を書いてみてかなり不安の残る状態なら、小論文の書き方の練習→医学部小論文の練習の順に対策する必要があります。
入試の6か月前には対策をはじめておきましょう。
小論文は、書き方自体はそれほどむずかしくありません。ただ、医学部の場合は医学ネタの情報収集に時間がかかります。
入試3か月前、6か月前と言わず、情報収集は今からでもすぐにはじめておきましょう。
いかがでしょうか。
医学部志望の高校生・浪人生向けに医学部小論文の参考書を紹介しました。河合塾の『医学部の小論文』をはじめ、『ネタ本』や全国の医学部小論文の入試問題を集めたものまで、全部で9冊です。
小論文の書き方や構成の仕方から学べるもの、多量の実践演習ができるものなど、自身に合うものをお選びください。
また、医療情報の時事ネタも頻出で、この対策に最も時間が取られます。すぐにでも情報収集をはじめておきましょう。
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