大学入試では600字以内で書く小論文がよく出てきます。
一般的に、高校生が600字の文章を書く機会は日常生活で多くありません。慣れていないため、どのように書けば良いのか困る人も毎年たくさんいます。
そこで、高校生向けに大学入試の600字小論文の書き方を紹介します。小論文ならではの「やってはいけない書き方」も例文付きで紹介します。
※関連記事:小論文の参考書
600字の小論文の書き方を把握するにあたって、まず小論文の種類や基本的な書き方(構成)をおさらいしましょう。
そもそも、小論文とは「相手に自分の意見を伝えるための文章」です。
読み手に「この意見は納得できる」と感じてもらうことがゴールです。
大学入試で出てくる小論文は大きくわけて4つの種類あります。
課題文型小論文 | 1000-2000字の長文を読み、その内容にもとづいて自身の意見を論述する |
テーマ型小論文 | 2-3行程度の短い問題文で設定されたテーマにもとづいて自身の意見を論述する |
資料型小論文 | 文部科学省や自治体などが公表している図・グラフをみて傾向を読み取り、その理由や対策を論述する |
教科型小論文 | 英語・数学・物理/化学/生物について、専攻分野で必要な知識を問う問題で、200字程度の論述を含む |
これらのなかで、「課題文型小論文」が最も出題頻度が高く、「テーマ型小論文」が最も難易度が高いです。
※関連記事:課題文型小論文の対策法:課題文の読み方、答案の書き方
※関連記事:テーマ型小論文の書き方を例文付きで解説:答案作成のポイント
つづいて、小論文の基本的な書き方を説明します。
小論文は論理的に書きます。
先ほど説明したように、小論文の目的は「相手に自分の意見を納得してもらうこと」です。
納得させる文章は「分かりやすい文章」でなければいけません。
そのため、誰が読んでも理解しやすい「論理的な文章」にします。
「分かりやすさ」が大切なので、小説や物語文で使われるような文学的表現は不要です。
例えば、「雨が降ってきた、傘がないのに。」のような倒置法や「うなり声のような大きなカミナリが鳴った。」のような擬人法などは使わないようにしましょう。
では論理的な文章にするにはどうすればいいか。
小論文の場合、「序論・本論・結論」の3部構成で書くと論理的になります。パートごとに目的が決まっています。
導入部分では、まず小論文のテーマに関する背景や問題点について自身の意見を簡潔に説明します。
たとえば、テーマが「環境問題」であれば、温暖化やプラスチックごみの増加など、現在の社会が直面している課題に触れ、それについて自身がどう考えるか(どう対策すべきと考えるか)を書きます。
これにより、読者がテーマの重要性を理解し、続きを読みたくなるような関心を引き出すことができます。
導入がしっかりしていると、本論にスムーズにつなげやすくなります。
本論では、自分の意見や主張を支えるための根拠や具体例を挙げて、説得力を高めます。
たとえば、環境保護がテーマなら、再生可能エネルギーの導入事例や各国の取り組みを具体的に述べると良いでしょう。
問題文で資料を提示され、その図表から読み取れる内容をヒントにして本論を書く場合もあります。
事例やデータを効果的に使うことで、抽象的な意見が具体性を持ち、読者にとって理解しやすくなります。また、簡潔でわかりやすい表現を心がけましょう。
医療系学部の小論文ではそうした出題がよくあります。
※医療系学部の小論文の過去問や対策方法をこちらの記事で解説しています。
結論は「意見の再度主張」を書くパートです。これまで述べてきた意見を再確認し、全体をまとめます。
また、主張の意義や将来的な展望を加えることで、読者に対して強い印象を残すことができます。
例えば、環境問題に関する小論文では、「持続可能な社会の実現のために、今からできる行動を考えていきたい」と締めくくると、今後の展望を書き加えられます。
※関連記事:小論文の結論の書き方:注意点を例文をまじえて解説
答案をかきはじめる前に、構成に沿って答案のメモを作成します。
メモは箇条書きで十分です。
答案のメモをみて、設問と解答がずれていないかチェックしましょう。
長い文章を書いていると、途中で話があちこち飛んでしまい、問われていることと違う解答になってしまうケースがよくあります。
例えば、「小学生にスマートフォンを持たせることに賛成、反対のどちらか。理由とともに書きなさい。」と問われているのに、「スマートフォンを長時間見続けると目が疲れるので注意が必要である」という結論になってしまう例があります。
賛成/反対を聞かれたら、どちらの立場なのかを明確にし、なぜ賛成/反対なのかだけを書きます。
答案メモをみて、設問と回答がずれていなければ、いよいよ答案を書きます。。
このとき、答案メモをみながら書きましょう。
答案を書いている途中で別のアイデアを思いつく場合があります。そのアイデアがどれほど良い意見だったとしても、答案のほかの内容とずれてしまうと減点になります。
慣れてくるまで、答案メモから離れないほうが書きやすいです。
答案を書けたら、誰かに添削してもらいましょう。
小論文入試では「相手が読んで納得する文章」を書く必要があります。自分で良いと思っていても、他人が読んだら「何のこっちゃ?」という文章になっているかもしれません。
添削して意見をもらい、その意見をもとにまた書いてみましょう。
自身で添削する場合には、以下の記事で添削方法をくわしく解説しています。
小論文の添削のやり方:自分で添削するときのポイントや誰かに添削を頼むほうがいい場合
小論文は「だ・である」調で書きましょう。
作文だと、「だ・である」と「です・ます」の2パターンあります。小論文は「だ・である」一択です。
小論文の基本がわかったところで、600字小論文の書き方を説明します。
回答例も載せていますが、文字数は割愛しています。
600字の小論文では、序論と結論は簡潔に(短めに)書きましょう。
600字だと字数が多いように感じるかもしれませんが、書いてみると意外とすぐ600字を越えてしまいます。
本論の内容が薄くならないように、序論と結論は合計100字程度に収まるのが理想的です。
まず、600字で書く小論文では書き方が大きく3パターンに分かれています。パターンによって書き方を変えましょう。
1つ目はある意見について「賛成/反対」の立場を明確にして、その理由も論述する問題です。
このタイプの問題では、本論に賛成/反対の理由を2つ書きましょう。
なお、200字や400字の小論文では賛成/反対の理由を1つに絞って書きます。
【設問】
「小学生にスマートフォンを持たせることに賛成、反対のどちらか。理由とともに書きなさい。」
【解答例】
「小学生にスマートフォンを持たせることに賛成だ。その理由を学習の多様性と効率化の観点から説明する。
まず、スマートフォンで学習アプリや教育コンテンツを豊富に利用できる。学校で受ける一斉授業形式の学習手段だけでなく、さまざまな学習方法や学習機会を得られるため、学習の多様性を広げられる。さらに、インターネットを通じて情報を収集することが容易になる。好奇心旺盛な年代であり、知識欲求が出てきたときにすぐにその欲求を満たせると、学習意欲の向上につながる。
従って、学習の多様性と効率化をあげられるので、小学生にスマートフォンを持たせることに賛成だ。」
2つ目の書き方は、「反対意見への反論」を書く方法です。自説への反対意見を紹介し、その反対意見への反論を書きます。
なお、600字小論文で反対意見への反論を書く場合、根拠は1つにします。自説を書き、自説への反対意見を紹介し、さらに反対意見への反論も書いているうちに制限字数にあっという間に近づくからです。
【設問】
「小学生にスマートフォンを持たせることに賛成、反対のどちらか。理由とともに書きなさい。」
【解答例】
「小学生にスマートフォンを持たせることに賛成だ。その理由を学習の多様性の観点から説明する。
小学生にスマートフォンを持たせると、不適切なコンテンツにアクセスしたり、利用時間が長くなりすぎるといった課題が指摘されている。確かに、小学生は大人にくらべて自身の行動を管理する能力が発展途上である。しかし、アクセスするコンテンツに制限をかけ、利用時間に関してルールを設けたり制限をかけたりすることで、大人がコントロールの手助けをできる。むしろ、スマートフォンで学習アプリや教育コンテンツを豊富に利用できる。学校で受ける一斉授業形式の学習手段だけでなく、さまざまな学習方法や学習機会を得られるため、学習の多様性を広げられる。
以上の理由により、小学生のスマートフォンを持たせることに賛成である。」
3つ目は、提示されたテーマについて問題点を分析し、その問題点への対策方法を論述する書き方です。
賛成/反対の立場を明確にする問題と同じく、非常に多いタイプです。
【設問】
「小学生にスマートフォンを持たせることについて、あなたの意見を書きなさい。」
【解答例】
「小学生にスマートフォンを持たせるのはメリットもあるが、一定の制約をかける必要があると考える。
スマートフォンの活用によって学習の多様性が広がるというメリットがある。しかし、不適切なコンテンツにアクセスし、利用時間が長くなりすぎるといった問題も発生する。この問題の解決のため、アクセスするコンテンツに制限をかけ、利用時間に関してルールを設けたり制限をかけたりする必要がある。
以上のように、小学生にスマートフォンを持たせるなら、ルールの共有や利用制限の設定が必要と考える。」
上記のように、問題点を提示し、その問題点の解決方法を説明します。
問題点の説明に字数が必要な場合は、対策の根拠を1つにしぼります。
序論は解答のスタートです。大事な書き出し方なので迷いがちです。
以下、書き出し方の例を紹介します。
「~についてあなたの考えを書きなさい」と問われた問題に対しては、「~について、…だと考える」と書き出しましょう。
考えを書きなさいと指示されているので、まず「こう考えている」と簡潔に書きます。
「~について賛成、反対を明確にしつつ、その理由を説明しなさい」という問題に対しては、「~について賛成/反対である。その理由は2つある。」と書き出します。
賛成・反対の立場をはっきりさせ、その理由をこれから説明しますという内容を伝えます。
「~について論じなさい」という問題に対しては、「~について、…の観点から論じる」と書き出しましょう。
テーマ型小論文に多い問われ方で、どの点から論じれば良いのか分かりにくい問題です。
ただ、こうした問われ方でも必ず何かの問題点を抱えている話題です。その問題点を考えることも解答の大きなポイントになっています。
結論は最後の締めです。序論→本論で500字近く書いてきているので、最後にまとめをします。
結論の書き方を説明します。
最後にもう一度自身の主張を明確に述べましょう。
賛成/反対、課題への対策の仕方、資料から読み取れる傾向とその理由など、自分の意見や立場をはっきりさせます。
序論でも明確に述べていますが、最後にもう一度明確化しておくと論が引き締まります。
結論は最後の締めなので、長々と書く必要はありません。50字程度で簡潔に書きましょう。50字を越えても全く問題ありませんが、たくさん書くと全体の論旨展開があいまいになりかねません。
200字以内、400字以内などの短い小論文なら結論は省略しても大丈夫です。
結論の書き出しは以下のようなものが便利です。
「以上より~と考える。」
「よって~と考える。」
オリジナルの表現でも問題ありませんが、定型文で書くほうが良いです。早く小論文を書き慣れますし、採点官も見慣れた形式なので違和感がありません。
小論文は減点方式ですから、「素晴らしい答案」より「減点されない答案」を書くようにしましょう。
小論文では段落分けも重要です。適切な段落分けをすると「読みやすい文章」≒「減点されにくい文章」になります。
600字の小論文なら序論・本論・結論の3段落構成で書くようにしましょう。
4~5段落に分けて書いても大丈夫ですが、段落分けは適切に行わないと読みづらい文章になります。
※関連記事:小論文段落分けのコツ:改行をするタイミングや構成の仕方を例文付きで解説
600字の小論文では、回答の文字数にも注意しましょう。
字数制限がされた小論文では、上限字数の最低8割以上、できれば9割以上で書きましょう。
例えば「600字以内で書きなさい」という問題なら、最低でも480字以上、できれば540字以上600字以内(600字までOK)で書きます。
480字程度になる場合、よほど内容がしっかりしていないと物足りない感が出てしまいます。
「〇字以内」という条件以外に、「〇字程度」という字数条件もよく出てきます。
この場合、上限字数の前後1割以内で書きます。
例えば「600字程度で書きなさい」という問題なら、540字以上660字以内で書きます。
序論・本論・結論ごとの文字数に注意しても、答案を書きやすくなります。
目安の文字数を以下の表にまとめています。
序論 | 本論 | 結論 | |
400字以内 | 40~60字程度 | 300字程度 | 40~60字程度 |
600字以内 | 60~100字程度 | 500字程度 | 60~100字程度 |
800字以内 | 80~120字程度 | 650字程度 | 80~120字程度 |
1000字以内 | 100~150字程度 | 800字程度 | 100~150字程度 |
小論文は減点方式です。「こう書くと減点される」という採点方式です。
減点される代表例を紹介します。
序論では自身の意見や立場を明確に書く必要がありますが、書いていないと減点になります。
先述のように、小論文は序論・本論・結論の3部構成で書くのが基本です。そのうち、序論が最も大切です。
「自分の意見は何か」をしっかり書きましょう。
【設問】
「学校で投資の仕方を教えるべきという主張に対して、あなたはどう考えますか。」
【NG解答例】
「投資は人生を豊かにするものである。投資の仕方を学ぶことは大いに意義がある。」
【OK解答例】
「学校で投資の仕方を教えることに賛成である。」
NG例では、「投資は重要だ。投資を学ぶことは大切だ」という結論を書いています。ですが、設問で問われているのは「学校で教えるべきか」です。「教えるべき」「教えるべきでない」のどちらなのかを序論で明確に書きましょう。
日本語は同じ表現の繰り返しを嫌う言語です。小論文の解答も、同じ表現を繰り返し使わないようにしましょう。
ただし、その問題のキーワードや「食べる」「話す」などの日常語は繰り返して大丈夫です。
【設問】
「外国人労働者の積極的な受け入れについて、あなたの意見を書いてください。」
【NG解答例】
「(賛成の立場)日本の人口減少に対応するうえで重要である。日本の人口減少はすでにはじまっており、経済の落ち込みにつながりかねない。すでに地方での人口減少は地域社会のインフラ維持を難しくしている。
従って人口減少に対応するため、外国人労働者の積極的な受け入れに賛成である。」
【OK解答例】
「(賛成の立場)日本の人口減少に対応するうえで重要である。国内の総人口が減少すると、経済の落ち込みにつながりかねない。過疎化の進んでいる地域では地域社会のインフラ維持を難しくしている。
従って人口減少による問題に対応するため、外国人労働者の積極的な受け入れに賛成である。」
上記のNG例では、126字のなかに「人口減少」という言葉を4回も使っています。さすがに多すぎるので、OK例では「過疎化」という別の言葉に変えるなどしています。
小論文の基本的な構成や書き出し方ができていても、内容が主観に偏っていると減点になります。
説得力のある文章にしたいので、できるだけ客観的な根拠を書くほうが良いです。
【設問】
「外国人労働者の積極的な受け入れについて、あなたの意見を書いてください。」
【NG解答例】
「(賛成の立場)日本の人口減少に対応するうえで重要と思う。日本の人口は20年後には現在の半分以下になるかもしれない。もしそうなれば労働力の減少によって経済の落ち込みにつながるだろう。
従って人口減少に対応するため、外国人労働者の積極的な受け入れに賛成である。」
【OK解答例】
「(賛成の立場)日本の人口減少に対応するうえで重要だ。日本の人口は20年後には現在の8割程度になるという予測統計がある。労働人口が急激に減少すれば、経済の落ち込みにつながりかねない。
従って人口減少に対応するため、外国人労働者の積極的な受け入れに賛成である。」
上記のNG例では「日本の人口が20年度には現在の半分以下になるかもしれない」という個人的な予測をもとに意見を書いています。あくまで個人的な見解なので、「どうしてそう考えるのだろう?」と疑問に思われ、説得力の乏しい文章になってしまいます。
また、「~と思う」と書いている点も良くありません。「意見を書きなさい」という問題なので、「思う」では弱いです。「~と考えている」と書くようにしましょう。
序論・本論・結論のなかで、結論の書き方にも注意が必要です。
結論は全体のまとめ=締めになるパートですが、締めになっていない書き方をしてしまうケースがよくあります。
【設問】
「外国人労働者の積極的な受け入れについて、あなたの意見を書いてください。」
【NG解答例】
「(賛成の立場)以上より、外国人労働者の受け入れによって労働人口の落ち込みを軽減できる。ただし、文化的背景が異なるため多文化共生の問題が起こりうることも追記しておかねばならないだろう。いずれにせよ、私は外国人労働者の積極的な受け入れに賛成である。」
【OK解答例】
「(賛成の立場)以上より、外国人労働者の積極的な受け入れに賛成だ。」
上記のNG例では、結論に「多文化共生の問題」を新たに提示しています。序論・本論で書いていない内容を結論で追加して書くと、「何を言いたいのか」が分かりにくくなるため減点対象になります。
字数が足りないときについついしがちですが、字数不足は本論で対応しましょう。結論はあくまで「シンプルに締めるだけ」にしておきます。
ここまでお伝えしてきたように、小論文入試は減点方式です。素晴らしい文章を書くよりも、減点されない文章のほうが高得点を安定して取りやすいです。
「基本的な構成」や「書き方」を守り、「NGの書き方」を避けるようにしましょう。
「小学生にスマートフォンを持たせるべきか」というテーマで、「賛成」の立場での解答例を紹介します。
現代において、小学生がスマートフォンを持つことは、時代の流れに即した選択であり、私は賛成である。スマートフォンは単なる娯楽の道具ではなく、教育的なツールとしての可能性や、緊急時の連絡手段として非常に有用である。ここでは、その利点について具体的に論じる。
第一に、スマートフォンは子どもの安全を守るための重要な手段である。スマートフォンを持たせることで、外出時に子どもは保護者と連絡を取りやすくなる。特に、何かトラブルや事故が発生した場合、スマートフォンがあれば迅速に対応できる。また、GPS機能を使えば、保護者が子どもの居場所を把握でき、さらなる安心感が得られる。これにより、子どもが外で遊ぶ際や学校からの帰り道など、リスクの高い状況でも迅速に対応できる。
第二に、スマートフォンは教育的な価値が高い。多くの教育アプリやオンライン学習のプラットフォームが存在し、子どもたちは自発的に学習を進めることができる。特に、英語や算数・数学、理科といった分野での学習アプリは効果的であり、学校外でも学びを深められる。また、インターネットを通じてさまざまな情報にアクセスして知識の幅を広げられる。デジタルリテラシーは現代社会で必須のスキルであり、小学生の段階からその基礎を築くことは、将来的な成長に大いに役立つ。
以上のように、小学生にスマートフォンを持たせることは、緊急時の安全確保や教育的な成長に大きく寄与する。もちろん使用にはルールや制限が必要であるが、それさえ守れば、スマートフォンは小学生にとって有益なツールである。時代に適応し、子どもの未来を考えるならば、スマートフォンを持たせるべきである。
最後に、600字小論文を書けるようになる勉強の仕方を紹介します。
まず、語彙を増やしましょう。
前述のように「同じ表現の繰り返し」は良くありませんから、「同じ意味」の表現を複数知っているととても書きやすくなります。
課題文型の600字小論文では「受験生自身の意見を書く問題」だけでなく、「課題文の要約」を書かせる問題もよく出てきます。
長い文章の要約練習を日ごろからしておきましょう。
600字小論文では、根拠や具体例が2つ必要です。専攻分野について問われることがほとんどなので、専攻分野についての知識を日ごろから収集しましょう。
以下のようなネタ本を一読すると、必要な知識を簡潔に仕入れられます。
いかがでしょうか。
高校生向けに、大学入試でよく出る600字小論文の書き方を紹介しました。
序論・本論・結論の3部構成や適切な段落分けなど基本的な書き方を守りつつ、減点されない答案を書くようにしましょう。
序論や結論が設問とずれている、主観に偏った書き方をしているなど、「やってはいけない書き方」を避けるように注意しましょう。
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