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最近大学入試の門戸は大きく広がっています。評定平均や小論文入試、特色入試以外にも、英検資格の活用もかなりできるようになっています。
英検準1級を利用できる大学は数多くあり、難関大学受験も相当有利に持っていけます。
そこで、英検準1級を利用できる大学を一覧で紹介します。
※関連記事:英検準1級ライティングの対策
まず、大学受験の英検優遇制度について簡単にお伝えします。
詳細は以下の記事で説明しています。
大学受験の英検利用制度
多いのが、「加点制度」です。
英検®資格の級によって学科試験の点数に加点されます。
例えば入試で120点(200点満点)だったのが、20点加点されて「140点」になったりします。
加点される点数は級によって変わりますが、5点~40点くらいまで多いです。詳しくは志望大学の募集要項で確認ください。
次に、大学や学部によっては、英検®資格証明書を提出すると試験が免除される場合もあります。
これは英語だけでなく、ほかの科目も含めて大学入試に大きく有利になります。
英語の試験が「満点扱い」や「100点満点で85点扱い」など高得点に認定されます。
しかも英語の入試を受けなくていいので、その分ほかの科目に受験勉強の時間を割けます。
たとえば高1や高2で英検®対策をしておけば、高3では数学や国語などの科目に集中できるわけです。
英検®資格のおかげで英語以外の科目も点数がアップさせられます。
「英検〇級を持っていれば、この大学・学部に出願できます」というパターンです。
受験資格を得るので、加点や試験免除といった入試得点にプラスがあるわけではありません。
ただ、外国語学部など、一部の大学・学部では条件を満たす級に合格していなければ、そもそも出願さえできません。スタートラインに立つための最低条件です。
英検優遇制度は大学入試を有利に持っていける便利な制度です。ですが、すべての大学で利用できるわけではありません。
そこで、2級が利用できる大学をまとめて紹介します。
※最新の利用状況は各大学の募集要項をご確認ください
※募集要項で「英検〇級」ではなく「CEFRA2」のように表記されている大学についてはリストに入れていません
北海道大学 | 北海道大学の募集要項 |
青森公立大学 | 青森公立大学の募集要項 |
国際教養大学 | 国際教養大学の募集要項 |
福島大学 | 福島大学の募集要項 |
高崎経済大学 | 高崎経済大学の募集要項 |
埼玉大学 | 埼玉大学の募集要項 |
千葉大学 | 千葉大学の募集要項 |
東京海洋大学 | 東京海洋大学の募集要項 |
東京都立大学 | 東京都立大学の募集要項 |
横浜市立大学 | 横浜市立大学の募集要項 |
新潟大学 | 新潟大学の募集要項 |
都留文科大学 | 都留文科大学の募集要項 |
長野大学 | 長野大学の募集要項 |
長野県立大学 | 長野県立大学の募集要項 |
静岡大学 | 静岡大学の募集要項 |
静岡文化芸術大学 | 静岡文化芸術大学の募集要項 |
名古屋市立大学 | 名古屋市立大学の募集要項 |
三重大学 | 三重大学の募集要項 |
大阪大学 | 大阪大学の募集要項 |
大阪教育大学 | 大阪教育大学の募集要項 |
大阪公立大学 | 大阪公立大学の募集要項 |
島根大学 | 島根大学の募集要項 |
広島大学 | 広島大学の募集要項 |
山口大学 | 山口大学の募集要項 |
長崎県立大学 | 長崎県立大学の募集要項 |
大分大学 | 大分大学の募集要項 |
宮崎大学 | 宮崎大学の募集要項 |
前述のように、準1級を取得しておくと全国のほとんどの大学で英検利用できます。
なかでも早稲田・上智をはじめとした難関大学を志望する人には準1級がおすすめです。
※関連記事:難関大学とはどこまでか:難関大学に合格するために高1、高2、高3で必要な勉強時間や勉強法を解説
難関大学志望者が準1級合格を目指すべき理由の1つ目は、「加点の大きさ」「換算得点の高さ」です。
英検利用は取得級によって加点される点数の大きさが異なります。
2級で8割換算でも準1級だと9割換算になるなど、非常に大きなアドバンテージがもらえます。
明治大学政治経済学部のような人気のある難関学部は、普通に受けると相当高い学力が求められます。
ですが、英検準1級を取得していると推薦で出願できます。学力試験ではなくプレゼンで受験できます。通常の学力試験に比べると準備期間は短く済みます。
もちろん倍率は3-4倍ほどありますが、「英語以外の科目は好きじゃない」という場合でもかなりチャンスが出てきます。
準1級は通常の大学入試以上の単語力やリスニング力が求められます。準1級の対策をすると英語力がかなり伸び、仮に準1級合格に届かなかったとしてもその過程で英語を得意にできます。
英検準1級を利用できる大学を紹介しました。
これから準1級取得を考える人にとっては「準1級はどれくらいのレベルなのか」が気になると思います。
まず、英検協会では準1級を「大学中級程度」としています(日本英語検定協会より)。
早慶上理などの難関大学合格並みの英語力です。
準1級では約8000語の単語数が必要とされています。
一般的な大学入試が約4500語なので、「プラス3500語」覚える必要があります。通常の大学受験英単語帳だけでは対応しきれない量です。
高校で習う範囲すべての英文法が出てきます。
2級と文法範囲は変わらないため、2級合格者にとっては文法の勉強は取り組みやすいと言えます。
特によく出てくる英文法は以下のとおりです。
分詞構文・仮定法・現在完了・関係代名詞・最上級など
英検では長文も出てきます。準1級は5題出題されます。
歴史、文化、環境など社会生活をテーマにした文章がメインで、共通テストより難易度はやや上がります。
ただし、共通テストにくらべると単語数は少ないので取り組みやすく感じる人も多いです。
長文の単語数は下記のとおりです。
準1級のライティング問題は120-150語程度で書きます。
2級までなら定型文を覚え、使える表現を覚えるとかなり書きやすくなりましたが、準1級では「書く内容」を考えるのが大変です。
数多くの問題にあたり、回答パターンを持っておく必要があります。
※関連記事:英検準1級ライティングの練習問題(予想問題)と解答例
英検には、従来どおりの受け方以外にS-CBTという受検方式があります。パソコンを使って1日で受検を終えられる方式のテストです。
従来の英検もS-CBTも問題の難易度や傾向は同じですが、「パソコンで受ける」「1日でリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングをすべて受け終わる」という違いがあります。
パソコンで受けるので、スピーキングテストでもパソコンに向かって受け答えします。そのため、目の前に人がいると緊張してしまう、アティチュードを気にして相手の目を見ようとすると上手く集中できないという人には打って付けの受検方式です。
S-CBTについては、以下の記事でくわしく紹介しています。
※関連記事:【英検scbt】従来型英検との違いや申込・実施日程など:スピーキングはscbtのほうが有利な理由とは
英検準1級の勉強に必要な問題集を紹介します。
掲載6回分すべての音声がついており、リーディング、ライティング、リスニングや面接対策もできます。
準1級の試験内容や合否判定方法がわかる「英検インフォメーション」もあり、はじめて受験する場合も試験情報がよく分かります。
また、正答率の高い問題には★マークをつけてくれているので、優先的に勉強すべき内容を把握できます。
利点:アプリで音声がきけるうえ、面接対策の問題・解答例・解説も掲載されており、二次対策もできます。
英検準1級の英作文に必要な構成力、アイデア力、語彙力を多量の演習で養えます。間違いやすい文法・語法も頻度順に掲載されており、ライティングの力をかなりアップさせられます。
利点:英検準1級の試験を越える力が身につくので、本番がやさしく感じられます。
出版社:アスク出版
旺文社による分野別の英検準1級対策問題集です。単語・熟語、リーディング、リスニング、ライティングの4つに分かれています。
それぞれ大量の練習問題が掲載されており(リスニング140問、長文41題、英作文13題など)、苦手分野の克服に集中的に取り組めます。
利点:基礎レベルからステップバイステップで取り組み、最後は10回分の模擬試験も受けられます。
出版社:旺文社
高校生の多くは英検対策にだけ時間を使うわけにはいきません。定期テストの勉強もあります。
そこで、英検対策と定期テスト対策を両立させる方法を紹介します。
※関連記事:英検は大学受験で意味がない?メリット・デメリットと英検を大学受験で有利にするための5つのポイント
まず、英検の単語帳を春休みや夏休みなどの長期休みに一周しましょう。
英検対策で最も重要で、なおかつ学校の英語の勉強で最も時間を取られるのが「英単語やイディオムの暗記」です。学校の授業を受けながら英単語をイチからしっかり覚えるのは時間的にかなり大変です。
そこで、まとまった時間を使える長期休みに単語を一気に覚えます。
もちろん、1度覚えただけではあまり記憶に定着しません。長期休みに覚えた単語を学校がはじまってからも毎日少しずつ覚えなおしましょう。
前述のように、学校がはじまったら英単語の覚えなおしをします。英単語帳の2周目、3周目に入りましょう。
同時に、英検対策の問題集を使って英文法(リーディング、ライティング)の勉強もします。
英検合格に最も重要なのは英単語・英熟語です。文法問題をとおして「特に大切な単語・熟語」を練習しましょう。
また、こうした英検の勉強は学校の英語の予習につながります。
学校の授業の前日には授業の予習をしておきましょう。教科書に出てくるイディオムや定期テスト範囲の英文法を軽く頭に入れておきます。
予習とはいえ、英検対策で軽く勉強した範囲が多いはずです。予習段階でさらに理解が進み、学校の授業で一段と定着が進みます。
高校の定期テスト対策は「予習」が基本ですが、英検の勉強自体が予習になります。
※関連記事:高校の定期テストで90点を取る方法
授業が終わればその日のうちに復習しましょう。
英検の勉強もあるので、定期テスト対策にあまり時間をさけません。授業当日に復習しておけば、たとえ15分や30分でもかなり頭に残りやすくなります。
時間が限られているからこそ、早く復習して「定着率」を上げる必要があります。
ここまでお伝えしたように、英検は高校で習う英語の予習範囲です。英検の勉強は英検対策だけでなく、高校の定期テストの軽い予習にもなります。
「予習」と「復習のタイミング」次第で英検対策と高校の定期テスト対策はハイレベルで両立させられます。
大学受験で英検利用を考えている人は、評定平均4.0以上を目指しましょう。英検利用ができるのは推薦入試が多く、評定平均を一定以上求められるケースもあります。
英検対策と定期テスト対策の両立は、大学受験のためにも重要です。
※関連記事:評定平均の出し方と評定平均の上げ方を解説:高校3年間の評定で大学進学しやすくなる理由とは?
※関連記事:学校推薦型選抜(公募推薦・指定校推薦)と総合型選抜の違い
いかがでしょうか。
大学進学を考えている中学生や高校生向けに、英検優遇制度の説明と英検準1級が利用できる大学の一覧を紹介しました。
難関大学志望者は準1級取得を目指しましょう。換算得点の大きさや人気学部の出願資格が得られます。
すでに準1級を取得している人はもちろん、これから英検取得を考えている人も希望する大学でどのように使えるか早めに確認して受験を有利に持っていきましょう!
また、英検対策と定期テスト対策の両立方法もお伝えしていますが、Z会の高校生講座を利用すると1日30分からの勉強で両立がしやすくなります。
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