化学で習う化学反応式を苦手にしている人は多いのではないでしょうか。
アルファベットがたくさん並び、何かの暗号のように見えるかもしれません。
ですが、化学反応式はテストでもよう問われますし、「どのような内容なのか」も一緒に覚えると点を取りやすくなります。
そこで、中学生・高校生が覚えておくべき化学反応式を一覧で紹介します。
化学反応式の覚え方も説明しているので、ぜひ化学を得意科目にしましょう!
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化学反応式を一覧で紹介します。それぞれの化学反応の内容も載せているので、一緒に覚えておきましょう。
なお、中学生は「分解」「酸化」「還元」「化合」の化学反応式を覚えておけば十分です。
分解とは1つの物質が2つ以上の物質に分かれることです。
以下の化学反応式を覚えておきましょう。
化学反応式 | 化学反応の内容 |
2Ag2O→4Ag+02 | 酸化銀を熱すると銀と酸素に分かれる |
2H2O→2H2+O2 | 水を電気分解すると水素と酸素に分かれる |
2NaHCO3→Na2CO3+CO2+H2O | 炭酸水素ナトリウムを熱すると炭酸ナトリウムと二酸化炭素と水に分かれる |
CuCl2→Cu+Cl2 | 塩化銅水溶液を電気分解すると銅と塩素に分かれる |
2HCl→H2+Cl2 | 塩酸を電気分解すると水素と酸素に分かれる |
2H2O2→2H2O+O2 | うすい過酸化水素水に二酸化マンガンを加えると、過酸化水素が水と酸素に分かれる |
化合とは、2つ以上の物質を混ぜて結合させ1つの物質にすることです。
以下の化学反応式を覚えておきましょう。
化学反応式 | 化学反応の内容 |
Fe+S→FeS | 鉄と硫黄を結合させると硫化鉄になる |
Cu+S→CuS | 銅と硫黄を結合させると硫化銅になる |
Cu+Cl2→CuCl2 | 銅と塩素を結合させると塩化銅になる |
酸化とは、物質が酸素と結びつくことです。「酸化-」か「二酸化-」という名称になります。
以下の化学反応式を覚えておきましょう。
化学反応式 | 化学反応の内容 |
C+O2→CO2 | 炭素を燃焼させると二酸化炭素が発生する |
S+O2→SO2 | 硫黄を燃焼させると二酸化硫黄になる |
3Fe+2O2→Fe3O4 | スチールウールを燃焼させると酸化鉄になる |
2Mg+O2→2MgO | マグネシウムと酸素を結合させると酸化マグネシウムになる |
2Cu+O2→2CuO | 銅を加熱すると酸素と結びついて酸化銅になる |
2H2+02→2H2O | 水素と酸素を結合させると水になる |
還元とは、酸化した物質が酸素をうばわれることです。
以下の化学反応式を覚えておきましょう。
化学反応式 | 化学反応の内容 |
2CuO+C→2Cu+Co2 | 酸化銅と炭素の混合物を加熱すると銅と二酸化炭素になる |
CuO+H2→Cu+H2O | 酸化銅と水素の混合物を加熱すると銅と水になる |
2Fe2O3+3C→4Fe+3CO2 | 酸化鉄と炭素の混合物を加熱すると鉄と二酸化炭素になる |
Fe3O4+4H2→3Fe+4H2O | 酸化銅と炭素の混合物を加熱すると銅と水になる |
CO2+2Mg→C+2MgO | 火をつけたマグネシウムを二酸化炭素のなかに入れると炭素と酸化マグネシウムになる |
中学生も高校生もここまでの化学反応式はすべて覚えておきましょう。
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以下の化学反応式を覚えておきましょう。
化学反応式 | 化学反応の内容 |
Ca(OH)2+Co2→CaCo3+H2O | 石灰水に二酸化炭素を吹き込むと炭酸カルシウムと水がつくられ炭酸カルシウムが沈殿する |
NaCl+AgNO3→AgCl+NaNO3 | 塩化ナトリウムに硝酸銀水溶液を混ぜると塩化銀と硝酸ナトリウムになり、塩化銀が沈殿する |
BaCl2+CuSO4→BaSO4+CuCl2 | 硫酸銅を塩化バリウムに混ぜると硫酸バリウムと塩化銅がつくられ、硫酸バリウムが沈殿する |
中和とは、酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜるとどちらの性質も持たない物質(水と塩)になることです。
以下の化学反応式を覚えておきましょう。
化学反応式 | 化学反応の内容 |
HCl+NaOH→NaCl+H2O | 塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜると塩化ナトリウムと水になる |
H2SO4+Ba(OH)2→BaSO4+2H2O | 硫酸と水酸化バリウムを混ぜると硫酸バリウムと水になる |
CH3COOH+NaOH→CH3COONa+H2O | 酢酸と水酸化ナトリウムを混ぜると酢酸ナトリウムと水になる |
CH3COOH+NH3→CH3COONH4 | 酢酸とアンモニアと混ぜると酢酸アンモニウムになる |
酸と金属や石灰石を混ぜて気体を発生させる化学反応式です。
化学反応式 | 化学反応の内容 |
2HCl+Mg→MgCl2+H2 | 塩酸とマグネシウムを混ぜると塩化マグネシウムと水素になる |
HCl+NaHCO3→NaCl+CO2+H2O | 塩酸と炭酸水素ナトリウムを混ぜると塩化ナトリウムと二酸化炭素と水になる |
2HCl+CaCO3→CaCl2+CO2+H2O | 塩酸と炭酸カルシウムを混ぜると塩化カルシウムと二酸化炭素と水になる |
FeS+2HCl→FeCl2+H2S | 硫化鉄と塩酸を混ぜると塩化鉄と硫化水素になる |
化学反応式とは、さまざまな化学変化を、化学式を使って表したものです。
化学式をみれば「何が」「何に」変化したのかが分かるように書かれています。
化学反応式を覚えるにあたって、先に化学反応の内容を覚えましょう。
例えば「2H2+O2→2H2O」という化学反応式は「水素と酸素を化合して加熱すると、水になる」という内容を表しています。
「2H2+O2→2H2O」をいきなり丸暗記するのではなく、先に「どのような化学反応が起こっているのか」を覚えます。このほうが覚えやすく、忘れにくいからです。
化学反応が起こる前と後(化学反応式の左側と右側)で物質量は変わりません。
例えば「2H2+O2→2H2O」では、左側の式にO2(酸素)とあります。Oが2つです。この数に合わせるためには、右側の式でH2O(水)のままだとOが1つ足りないため、2H2Oと2をつける必要があります(H2O2にすると過酸化水素水という別の物質になってしまうのでNG)。
2H2ですからHが4つ必要なので、左側の式でもH2に2を足して2H2とします。
このように、物質量を合わせるように式をいじると丸暗記に頼らなくても化学反応式を覚えやすくなります。
最後に、化学の勉強に役立つ問題集を紹介します。
スタディサプリENGLISH パーソナルコーチプラン1冊目は『高校これでわかる 化学』です。文英堂が出している基礎~標準レベルまでの参考書と問題集です。
参考書と問題集に分かれており単元名や並び順が同じなので、併用して勉強しやすいです。
学校の授業が分かりにくいとき、基礎からひとりで勉強しなおしたいときに便利です。
参考書↓
問題集↓
出版社:文英堂
2冊目はセミナー化学です。『リードα』とよく併称される定番問題集です。
教科書レベルからMARCH、関関同立の入試レベルまで対応しており、解説も丁寧です。
問題数が非常に多いので、学校で配布された問題集のサブ教材として「もう少しくわしく知りたい」「もう少し問題演習をしたい」というときに使う人も多いです。
出版社:第一学習社
いかがでしょうか。
化学反応式を一覧で紹介し、化学反応式の覚え方を説明しました。分解、酸化、還元、化合、沈殿、中和、気体発生と化学反応の種類別にしています。
化学反応式は定期テストや入試によく出てきますが、丸暗記だけで点を取るのが難しい内容です。化学反応の内容を理解すると覚えやすく、テストで問題に答えやすくなります。
化学反応式をマスターして、化学を得意科目にしましょう!
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