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中2地理|日本の気候区分を完全攻略!特徴・雨温図・一問一答・記述対策まとめ【テスト頻出】

中学2年の地理で必ず出題される「日本の気候区分」。
北海道から南西諸島まで、日本には6つの気候があり、それぞれ気温・降水量・季節風の影響が異なります。
「どの地域がどんな気候なのか」「なぜ冬に雪が多いのか」など、テストでよく問われるポイントをしっかり理解することが高得点への近道です。

本記事では、中2地理で学ぶ日本の気候区分を図や表でわかりやすく解説
さらに、雨温図の見分け方、一問一答、記述問題の答え方、語呂合わせ勉強法まで完全網羅しています。
テスト直前の総復習にも、家庭学習にも使える「完全攻略版」です。
この1ページで、日本の気候がスッキリわかり、苦手が得意に変わります!

  1. 日本の気候区分とは?【中学生が覚えておくべき6つの気候】
    1. 日本の気候区分6つを一覧で確認しよう
    2. 地形と季節風が日本の気候の特徴に影響している
      1. 地形の影響
      2. 季節風(モンスーン)の影響
    3. 雨温図・気温・降水量の見分け方のコツ
      1. STEP1:気温の特徴を見る
      2. STEP2:降水量の多い・少ないを確認
      3. STEP3:雨温図の形(グラフ)で判断
    4. 地図で見る!日本の気候区分の分布(図解つき)
  2. 各気候区分の特徴まとめ【地域ごとの違いを覚える】
    1. ① 北海道の気候(冷帯気候)
      1. 特徴・気温・降水量
      2. 代表都市と雨温図の例
      3. テストによく出るポイント
    2. ② 日本海側の気候
      1. 特徴と冬の豪雪の理由
      2. 「フェーン現象」とは?
    3. ③ 太平洋側の気候
      1. 梅雨・台風と降水量の関係
      2. 夏と冬の気温の違い
    4. ④ 瀬戸内の気候
      1. 雨が少ない理由と晴天の多さ
      2. テスト頻出「比較問題」まとめ
    5. ⑤ 内陸の気候
      1. 気温差が大きい理由
      2. 降水量が少ないのはなぜ?
    6. ⑥ 南西諸島の気候(亜熱帯気候)
      1. 高温多湿の特徴と観光にも関係する話題
      2. 沖縄の雨温図の見方
    7. まとめ:気候ごとの特徴を整理!
  3. 日本の気候区分 一問一答・記述
    1. 基礎レベル【用語確認・暗記用】
      1. 「〇〇の気候は、冬に雪が多い」
      2. 「年中高温多湿で台風が多い」
      3. 追加の練習問題(確認用)
    2. 標準レベル【特徴と理由を問う】
      1. 「内陸の気候は昼夜の温度差が大きい。その理由は?」
      2. 「日本海側で冬に雪が多くなるのはなぜ?」
    3. 応用レベル【記述・比較問題】
      1. 「太平洋側の気候と日本海側の気候の違いを説明せよ」
      2. 「北海道と瀬戸内の気候を比較して説明せよ」
    4. まとめ:一問一答・記述攻略のポイント
    5. テスト直前チェック!
  4. 日本の気候に関する入試・定期テスト頻出問題
    1. テストによく出る「比較・因果関係」問題
      1. 【1】地域どうしの比較問題
      2. 【2】原因・理由を問う因果関係問題
      3. 【3】気温・降水量に関する説明問題
    2. 「なぜ」「どのように」答える記述対策の書き方例
      1. STEP1:問いのタイプを見極める
      2. STEP2:キーワードを必ず入れる
      3. STEP3:30〜40字でまとめる(採点基準に合う)
    3. 記述練習:例題と模範解答
    4. 実際の入試問題・過去問に挑戦してみよう(模擬問題形式)
      1. 【模擬問題①】(選択問題)
      2. 【模擬問題②】(記述問題)
      3. 【模擬問題③】(原因説明)
      4. 【模擬問題④】(応用・地域識別)
    5. 総まとめ:得点を上げる3つのコツ
    6. 最後のワンポイント
  5. 日本の気候区分を覚える語呂合わせ&勉強法
    1. 気候名を語呂で覚える!楽しい暗記法
      1. ① 気候区分6つの語呂合わせ
      2. ② 特徴をセットで語呂化
    2. 気候×地域×特徴を表で整理
    3. 1日15分で復習できる学習スケジュール例
      1. 7日間・気候区分マスター計画
  6. まとめ|日本の気候区分は「特徴+地域+理由」で覚えよう
    1. テスト前チェックリスト
    2. 気候問題の得点アップにつながる勉強法
    3. 次に学ぶべき地理分野(世界の気候・日本の地形など)
    4. 最終まとめ

日本の気候区分とは?【中学生が覚えておくべき6つの気候】

日本は南北に長く、山が多く、四方を海に囲まれているため、同じ国の中でも地域によって気候が大きく異なります。
このような違いをまとめたものが「日本の気候区分(にほんのきこうくぶん)」です。

中学2年の地理では、日本の気候を次の6つの気候区分に分けて学びます。

※参考:Wikibooks「さまざまな面から見た日本 地理 気候」

日本の気候区分6つを一覧で確認しよう

気候区分主な地域特徴(気温・降水量など)テストによく出るポイント
① 北海道の気候(冷帯)北海道全域冬の寒さが厳しく、降水量が少ない「冷帯」「亜寒帯」どちらも○
② 日本海側の気候本州の日本海沿岸(新潟・富山など)冬に雪が多く、夏は晴れの日が多い季節風の影響で冬に雪
③ 太平洋側の気候関東・東海・紀伊半島など夏は雨が多く、冬は乾燥梅雨・台風・冬の晴天がポイント
④ 瀬戸内の気候広島・岡山・香川など雨が少なく、温暖で晴天が多い「雨が少ない地域」として出題されやすい
⑤ 内陸の気候長野・岐阜・山梨など夏と冬、昼と夜の気温差が大きい「気温の年較差・日較差が大きい」がキーワード
⑥ 南西諸島の気候(亜熱帯)沖縄・奄美大島など年中高温多湿、台風が多い亜熱帯気候の特徴を問う問題が出る

覚え方ヒント:

「北・日・太・瀬・内・南(ほくにちたいせないなん)」の語呂で6つを順に覚えると便利!

地形と季節風が日本の気候の特徴に影響している

日本の気候の違いを生み出している最大の原因は、「地形」と「季節風(きせつふう)」です。

地形の影響

  • 日本は山地が多く、中央部に日本アルプス(飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈)がそびえています。
  • この山々が風の通り道をさえぎる「壁」のような働きをするため、
    → 日本海側と太平洋側で、天気や降水量がまったく違うのです。

たとえば、冬に日本海側で雪が多いのは、
「日本海を渡って湿った空気が山にぶつかり、雪を降らせる」ため。
反対に、太平洋側は山を越えた乾いた風(フェーン現象)が吹くため、冬は晴れの日が多くなります。

季節風(モンスーン)の影響

  • 冬:北西の季節風が日本海から吹きつけ、雪を降らせる(=日本海側は雪国)
  • 夏:南東の季節風が太平洋から湿った空気を運び、雨が多くなる(=太平洋側は梅雨・台風が多い)

ポイント

「山+季節風=気候の違い」を理解するのがテストのカギ。
「なぜ雪が多いのか」「なぜ雨が少ないのか」など、“理由を説明する問題”に強くなります。

雨温図・気温・降水量の見分け方のコツ

テストでは、雨温図(うおんず)を見て「どの気候区分か」を答える問題が頻出です。
以下の3ステップで見分ける練習をしましょう。

STEP1:気温の特徴を見る

  • 年平均気温が低い → 北海道の気候
  • 年中高温 → 南西諸島の気候
  • 夏と冬の差が大きい → 内陸の気候
雨温図作成サイト(https://ktgis.net/service/uonzu/)で作成
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STEP2:降水量の多い・少ないを確認

  • 冬に多い → 日本海側
  • 夏に多い → 太平洋側
  • 年間を通して少ない → 瀬戸内 or 内陸
雨温図作成サイト(https://ktgis.net/service/uonzu/)で作成
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STEP3:雨温図の形(グラフ)で判断

  • 気温のグラフがなだらか → 沖縄など南の地域
  • 気温が低く山型 → 北海道や内陸地域
  • 棒グラフ(降水量)が冬に高い → 日本海側
  • 棒グラフが夏に高い → 太平洋側
雨温図作成サイト(https://ktgis.net/service/uonzu/)で作成
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コツ:

「気温の線」と「降水量の棒」の形をセットで見ると、すぐに判別できます。

地図で見る!日本の気候区分の分布(図解つき)

地域主な県・都市気候区分
北海道札幌・旭川・釧路北海道の気候(冷帯)
北陸~山陰新潟・富山・鳥取日本海側の気候
関東~東海~紀伊半島東京・名古屋・静岡太平洋側の気候
中国・四国の内陸部岡山・広島・香川瀬戸内の気候
中部・関東内陸長野・甲府・岐阜内陸の気候
南西諸島沖縄・奄美大島南西諸島の気候(亜熱帯)

地図の見方ポイント

  • 「山脈を境に日本海側と太平洋側が分かれる」
  • 「南に行くほど気温が高く、北に行くほど低い」
  • 「離島(南西諸島)は特別扱い(亜熱帯)」

覚えておこう!

・地図で見て右(東)は太平洋側、左(西)は日本海側。
・中部の山地の東西で気候が変わる。
・北海道と沖縄は“特別区分”として別扱い。

まとめポイント

  • 日本の気候区分は6種類(北・日・太・瀬・内・南)
  • 地形と季節風が違いをつくる
  • 雨温図では「気温」と「降水量」をセットで見る
  • 地図で地域と気候を対応させて覚えるのがテスト対策のコツ

各気候区分の特徴まとめ【地域ごとの違いを覚える】

日本は細長い島国で、北から南まで約3,000kmもあります。
そのため、地域によって気温・降水量・季節の特徴が大きく異なるのです。

ここでは、日本の6つの気候区分を「特徴」「理由」「テストで狙われるポイント」に分けて整理しましょう。

※参考:Try It:「6つの気候帯」の映像授業 – 中学地理

① 北海道の気候(冷帯気候)

特徴・気温・降水量

  • 年間を通して気温が低い(夏でも20℃前後、冬は氷点下が普通)
  • 降水量は少なめ(雪は多いが、雨は少ない)
  • はっきりした四季があり、夏と冬の差が大きい
  • 気候帯としては「冷帯(亜寒帯)」に属する

☑ 北海道の気候は、日本ではここだけが「冷帯(亜寒帯)」という点が重要。
本州以南はすべて「温帯」に分類されます。

代表都市と雨温図の例

  • 代表都市:札幌・旭川・釧路
  • 雨温図の特徴:
    ・気温の線が全体的に低く、冬は氷点下になる
    ・降水量は年間を通してあまり変化がない(棒グラフが小さい)

テストによく出るポイント

  • 「北海道は冷帯(亜寒帯)である」
  • 「夏が短く、冬が長く寒い」
  • 「降水量が少ない(ただし雪は多い)」
  • 雨温図で「平均気温が0℃以下の月がある」ときは→北海道!

② 日本海側の気候

特徴と冬の豪雪の理由

  • 冬に雪が多く、夏は晴れの日が多い
  • 年間の降水量は多い(特に冬)
  • 冬の北西の季節風が日本海を渡るときに湿気を含み、
    山にぶつかって雪を降らせる(=豪雪地帯

例: 新潟・富山・秋田・鳥取など

☑ 「日本海側=冬に雪が多い」と覚えましょう!

「フェーン現象」とは?

  • 冬や春に、日本海側から吹き下ろす風が山を越えて太平洋側に吹くとき、
    乾いた暖かい風になる現象のこと。
  • 山を越えると気圧が高くなり、空気が圧縮されて気温が上がるためです。

例: 冬に新潟で雪、同じ日に甲府では暖かく晴れている。
☑ これは典型的なフェーン現象の例です。

テスト要注意:
「フェーン現象によって太平洋側では気温が上がる」などの記述問題で頻出。

③ 太平洋側の気候

梅雨・台風と降水量の関係

  • 夏に雨が多く、冬は乾燥するのが特徴。
  • 夏の雨の原因は「梅雨(6〜7月)」と「台風(8〜9月)」。
  • 一方で冬は、季節風が日本海側に雪を降らせたあと、
    乾いた風が吹くため「冬の晴天」が続く。

例: 東京・名古屋・静岡など

夏と冬の気温の違い

  • 夏:高温多湿(蒸し暑い)
  • 冬:晴れの日が多く、空気が乾燥(インフルエンザの時期)
  • 年間の気温差は大きいが、内陸ほどではない

テストでの見分け方

  • 雨温図で「夏に降水量が多い」=太平洋側!
  • 「梅雨」「台風」「冬の晴天」という言葉が出たら、太平洋側と判断。

④ 瀬戸内の気候

雨が少ない理由と晴天の多さ

  • 中国山地と四国山地に囲まれた内海(うちうみ)気候
  • 雨雲が山で止められるため、年間を通して雨が少ない
  • 温暖で晴天が多く、農業や観光にも適している。

例: 広島・岡山・高松など

テスト頻出「比較問題」まとめ

  • 「なぜ瀬戸内の気候は雨が少ないのか?」
    → 山地に囲まれ、季節風が届きにくいから。
  • 「太平洋側と日本海側の気候の違いを説明せよ」
    → 太平洋側:夏に雨が多い/日本海側:冬に雪が多い

覚え方:
「晴れの国=岡山」→ 瀬戸内の気候の代表!

⑤ 内陸の気候

気温差が大きい理由

  • 海から離れているため、気温の変化をおさえる海の影響が少ない
  • そのため、昼と夜・夏と冬の気温差が大きい(寒暖差が激しい)

例: 長野・甲府・岐阜など

降水量が少ないのはなぜ?

  • 山に囲まれており、湿った空気が届きにくいため。
  • 雨雲が山で止められ、内陸では晴れの日が多い。

テストのポイント

  • 「年較差(日較差)が大きい」→ 内陸の気候
  • 雨温図で気温が大きく上下し、降水量が少ない → 内陸型

⑥ 南西諸島の気候(亜熱帯気候)

高温多湿の特徴と観光にも関係する話題

  • 年中高温多湿で、冬でも20℃近い。
  • 台風の通り道になるため、夏〜秋にかけて大雨・強風が多い。
  • 植物が一年中成長する「常緑樹林帯」。

例: 沖縄・奄美大島など

観光面でもこの気候がプラスに働き、
「冬でも暖かく泳げる」「南国の花が一年中咲く」といった特色があります。

沖縄の雨温図の見方

  • 年間を通して気温が高い(20〜30℃前後)
  • 降水量が多いが、季節による差が小さい
  • 棒グラフ(降水量)は年間を通して高い位置を保つ

テストの見分け方

  • 「平均気温が20℃以上」「降水量が多い」→ 南西諸島の気候
  • 「亜熱帯」「台風」「サンゴ礁」などの語句と結びつけて覚えると完璧!

まとめ:気候ごとの特徴を整理!

気候区分季節の特徴雨の多い時期ポイント
北海道の気候寒冷・降水量少冷帯気候は日本でここだけ
日本海側冬に雪多い季節風+山脈の影響
太平洋側夏に雨多い・冬晴れ梅雨・台風
瀬戸内雨少・温暖特になし山に囲まれ晴天多い
内陸年較差大特になし海の影響が少ない
南西諸島高温多湿・台風多夏〜秋亜熱帯気候

テスト勉強アドバイス

  • 各気候を「①地域名」「②気温と降水量」「③理由」で整理して覚える!
  • 雨温図・地図・比較問題が3大出題ポイント。

日本の気候区分 一問一答・記述

日本の気候区分は、中学地理の中でも「暗記+理解+説明力」が必要な単元です。
ここでは、基礎から応用まで、テストでよく出る一問一答と記述練習をレベル別にまとめました。

基礎レベル【用語確認・暗記用】

まずは、「どの地域がどんな気候か」を短文で覚える暗記問題です。
5秒で答えられるように、繰り返し練習しましょう。

「〇〇の気候は、冬に雪が多い」

答え:日本海側の気候

解説:
冬に北西の季節風が日本海を渡るときに湿った空気を含み、山にぶつかって雪を降らせるためです。
→ 「冬・雪=日本海側」とセットで覚えましょう。

「年中高温多湿で台風が多い」

答え:南西諸島の気候(亜熱帯気候)

解説:
沖縄など南西諸島は、緯度が低く太陽の光が強いため一年中気温が高いです。
また、台風の通り道にあたるため、夏から秋にかけて大雨・強風が多くなります。

☑ 「高温多湿・台風多い=南西諸島」と覚える!

追加の練習問題(確認用)

  1. 「降水量が少なく、晴れの日が多い」→(   )気候
    答え:瀬戸内の気候
  2. 「年較差・日較差が大きい」→(   )気候
    答え:内陸の気候
  3. 「夏に雨が多く、冬は乾燥」→(   )気候
    答え:太平洋側の気候

標準レベル【特徴と理由を問う】

ここでは、単なる暗記ではなく、「なぜそうなるのか?」を説明できるようにします。
入試・記述問題の基礎トレーニングです。

「内陸の気候は昼夜の温度差が大きい。その理由は?」

答え:海から離れていて、気温を一定に保つ海の影響を受けにくいから。

解説:
海は気温の変化をゆるやかにする働きがあります(これを海洋性の影響といいます)。
しかし内陸ではその影響が届かず、昼は太陽で暖まりやすく、夜は冷えやすくなるため、
昼夜・夏冬の気温差が大きいのです。

☑ キーワード:「海から離れている」「気温の差」「海洋性の影響が少ない」

「日本海側で冬に雪が多くなるのはなぜ?」

答え:冬の北西の季節風が日本海を渡るとき、湿った空気を含み、山にぶつかって雪を降らせるから。

解説:

  • 日本海側に雪が多いのは、「風の向き+山脈」の組み合わせが原因です。
  • 北西の季節風が日本海の水蒸気を含み、山地(日本アルプスなど)にぶつかると、
    上昇して冷やされ、雪を降らせます。
  • このとき、山を越えた空気は乾くため、太平洋側は晴れることが多いのです。

☑ 「日本海側=雪」「太平洋側=晴れ(冬)」の対比で覚える!

応用レベル【記述・比較問題】

テストや高校入試では、「説明しなさい」「比較して書きなさい」という
記述問題形式で出題されます。
模範解答例を覚えておくと、点数に直結します。

「太平洋側の気候と日本海側の気候の違いを説明せよ」

模範解答:
太平洋側の気候は、夏に雨が多く冬は乾燥するのに対し、
日本海側の気候は、冬に雪や雨が多く夏は晴れるという違いがある。

解説:

  • 太平洋側 → 夏:梅雨・台風、冬:乾燥
  • 日本海側 → 冬:雪、夏:晴天
  • 理由は「季節風の吹く方向」と「山脈の影響」。

☑ 比較問題では「季節+多い少ない」をセットで書くのがポイント。

採点のコツ:

「どの季節に」「どちらが多い・少ない」を対比で書くと満点になりやすい!

「北海道と瀬戸内の気候を比較して説明せよ」

模範解答:
北海道の気候は、気温が低く降水量が少ない冷帯気候であるのに対し、
瀬戸内の気候は、温暖で雨が少なく晴れの日が多い温帯の気候である。

解説:

  • 北海道 → 冷帯(亜寒帯)、夏が短く冬が長い
  • 瀬戸内 → 温帯(温暖少雨)、山に囲まれて雨が少ない

☑ 比較問題は「気温」「降水量」「理由(地形)」の3点を組み合わせると完璧。

まとめ:一問一答・記述攻略のポイント

レベル内容出題形式覚え方のコツ
基礎気候名と特徴一問一答語呂合わせ・カード学習
標準理由・原因を答える短答式・選択「なぜ?」に答えられるようにする
応用比較・説明記述・作文形式「Aは〜、Bは〜」で書くと構成が明確

テスト直前チェック!

  • 「6つの気候名+特徴」を暗唱できるか?
  • 「日本海側の雪の理由」を言葉で説明できるか?
  • 「雨温図を見て、どの気候か」判断できるか?

☑ この3つを押さえれば、地理の気候分野は満点も狙える!

※なお、もっと問題を解きたい方向けに、以下の記事に一問一答問題を多数掲載しています。
【中2地理】日本の地域的特色の一問一答問題と解説

日本の気候に関する入試・定期テスト頻出問題

日本の気候は、用語暗記だけでなく、理由を説明できる力(思考力)が求められる単元です。
特に入試や定期テストでは、「なぜ〜なのか」「どのような特徴があるのか」と問われる記述問題が頻出。

この章では、実際に出題されやすい比較問題・因果問題・記述対策の型をまとめ、
最後に模擬問題形式で練習できるようにしています。

テストによく出る「比較・因果関係」問題

日本の気候に関する出題パターンは、次の3タイプが中心です。

【1】地域どうしの比較問題

2つの気候を比べて違いを説明する形式です。

例題:「太平洋側の気候と日本海側の気候の違いを説明しなさい。」

解答のコツ:
「Aは〜なのに対し、Bは〜である」という対比構文で書く!

模範解答:
太平洋側の気候は夏に雨が多く冬は乾燥しているのに対し、
日本海側の気候は冬に雪や雨が多く夏は晴れの日が多い

ポイント: 季節+天気の違いを2つ並べて説明!

【2】原因・理由を問う因果関係問題

現象の理由を地形・季節風と関連づけて答える問題です。

例題:「日本海側の気候で冬に雪が多いのはなぜですか。」

模範解答:
冬の北西の季節風が日本海を渡るときに湿った空気を含み、
山にぶつかって上昇・冷却して雪を降らせるから。

キーワード: 「季節風」「湿った空気」「山」「雪」

【3】気温・降水量に関する説明問題

雨温図や表を見て「なぜこのようになるのか」を問うタイプ。

例題:「内陸の気候では昼夜の気温差が大きいのはなぜですか。」

模範解答:
海から離れており、海の影響を受けにくいため、昼は暖まりやすく夜は冷えやすいから。

ポイント: 「海から離れている」「気温の変化」「影響が少ない」をセットで書く。

よくあるミス注意!

  • 「理由」を聞かれているのに、「結果」だけ書く(×「雪が多い」)
  • 対比問題で「片方だけ」書く(×「日本海側は雪が多い」)
    → 必ず AとBを両方書く or 原因を明確に書く

「なぜ」「どのように」答える記述対策の書き方例

入試や定期テストの記述は、「短く・正確に・キーワードを含めて」書くのがコツです。
以下の3ステップで文章を作ると、採点者に伝わりやすく減点されにくくなります。

STEP1:問いのタイプを見極める

質問文の形求められる答え方
「なぜ〜なのですか?」理由・原因を書く季節風、地形など
「どのような特徴がありますか?」状況・特徴を書く高温多湿、雨が多いなど
「〜と〜を比べて説明しなさい」違いをセットで書く「Aは〜、Bは〜」形式

STEP2:キーワードを必ず入れる

  • 理由系:季節風・山脈・海からの距離・気温・降水量
  • 比較系:〜のに対し〜、一方で〜、反対に〜

例題:
「日本海側の気候で冬に雪が多い理由を説明せよ」
→ 解答例:「冬の北西の季節風が日本海を渡るときに湿った空気を含み、山にぶつかって雪を降らせるから。」

STEP3:30〜40字でまとめる(採点基準に合う)

  • 中学地理の記述は多くが30〜40字以内が目安。
  • 接続語「〜のに対し」「〜ため」「〜から」をうまく使うと字数調整ができる。

書き方の型(暗記用)

【比較型】
Aは〜であるのに対し、Bは〜である。

【理由型】
〜だから。/〜ため。/〜ことが原因である。

【特徴型】
〜のような特徴がある。

記述練習:例題と模範解答

問題模範解答
Q1. 太平洋側の気候で冬に晴れの日が多いのはなぜか。冬の季節風が日本海側で雪を降らせたあと、乾いた空気となって太平洋側に吹くため。
Q2. 北海道の気候の特徴を答えよ。冷帯に属し、気温が低く、降水量が少ない。
Q3. 瀬戸内の気候が雨が少ないのはなぜか。山に囲まれており、季節風の湿った空気が届きにくいため。

実際の入試問題・過去問に挑戦してみよう(模擬問題形式)

ここでは、実際の入試や定期テストで出題された内容を参考にした模擬問題を紹介します。
「選択式」「記述式」両方に挑戦してみましょう。

【模擬問題①】(選択問題)

次の地域のうち、冬に雪が多く降る気候区分にあてはまるものを選びなさい。
A. 太平洋側の気候 B. 日本海側の気候 C. 瀬戸内の気候 D. 内陸の気候

答え:B. 日本海側の気候
理由: 冬の北西の季節風が日本海を渡るため、雪が多くなる。

【模擬問題②】(記述問題)

日本海側と太平洋側の気候の違いを、季節と降水の多さに注目して説明せよ。(40字以内)

模範解答:
太平洋側は夏に雨が多く冬は乾燥するのに対し、日本海側は冬に雪や雨が多い。

【模擬問題③】(原因説明)

内陸の気候では昼と夜の気温差が大きい。その理由を簡単に説明せよ。

模範解答:
海から離れており、海の影響を受けにくいため、気温の変化が大きくなる。

【模擬問題④】(応用・地域識別)

次の雨温図を見て、この地域の気候区分を答えよ。
(ヒント:年間平均気温は25℃、年間降水量は2,000mmをこえる)

答え:南西諸島の気候(亜熱帯気候)
理由: 年間を通して高温多湿で、台風が多いから。

総まとめ:得点を上げる3つのコツ

コツ内容
① 比較問題は「〜のに対し〜」で書く明確な対比が高得点のカギ
② 理由問題は「〜から/〜ため」で終わる因果関係をはっきりさせる
③ 雨温図・地図をセットで覚えるグラフ問題でも得点できる

最後のワンポイント

「気候区分の名前+特徴+理由」
この3つを文章で言えるようになることが、テスト高得点への最短ルート!

日本の気候区分を覚える語呂合わせ&勉強法

日本の気候区分は6種類(北海道・日本海側・太平洋側・瀬戸内・内陸・南西諸島)。
似たような言葉が多いので、語呂合わせ+整理+繰り返しで覚えるのがコツです。

気候名を語呂で覚える!楽しい暗記法

① 気候区分6つの語呂合わせ

「ほ(北海道)に(日本海側)たい(太平洋側)せ(瀬戸内)な(内陸)み(南西諸島)」

語呂:「ほにたいせなみ」=『ほにたいせなみ!』
→ リズムで覚えると、ど忘れ防止に効果的!

② 特徴をセットで語呂化

気候区分語呂意味・覚え方
北海道の気候「ほっけ冷たい」冷帯で寒い。魚の“ほっけ”を連想
日本海側「冬の日本、雪にまみれ」冬の雪が多い(北西の季節風)
太平洋側「太陽パワーで夏ジメジメ」夏に雨が多く湿気が強い
瀬戸内「せと(瀬戸)は晴れの国」雨が少なく晴天多い
内陸「うち(内)は乾く」海から離れて乾燥&寒暖差大
南西諸島「南で熱帯、台風ドカン!」高温多湿で台風が多い

コツ:

  • 語呂+地域イメージ(地図の場所)を同時に覚えると定着率UP。
  • 自分なりの語呂を作るとさらに忘れにくくなります。

気候×地域×特徴を表で整理

下のような表でまとめると、一目で「どこが・どんな気候か」が整理できます。
実際にノートにまとめたり、印刷して壁に貼るのもおすすめです。

気候区分主な地域特徴雨温図の傾向テスト頻出ポイント
北海道の気候(冷帯)北海道年間を通して寒く、降水量少気温低い・雨少ない「冷帯」唯一ここ!
日本海側の気候東北・北陸冬に雪が多い冬に降水量多い季節風+山脈
太平洋側の気候関東・東海・南東北夏に雨多く冬は乾燥夏に降水量ピーク梅雨・台風
瀬戸内の気候中国・四国雨少なく晴天多い年間通じて少雨山に囲まれる
内陸の気候長野・岐阜・盆地寒暖差が大きい年間通じて少雨「海の影響なし」
南西諸島の気候(亜熱帯)沖縄・奄美高温多湿・台風多い気温高く雨多い1年中暖かい

補足:

  • この表を印刷してノートに貼り、テスト前に覚えると超便利。
  • 雨温図と並べて整理することで、視覚記憶を強化できます。

1日15分で復習できる学習スケジュール例

短時間で成果を出すためには、「毎日少しずつ+繰り返し」がポイントです。
以下は中2生向けの、1日15分×7日間復習スケジュールの例です。

7日間・気候区分マスター計画

学習内容時間の目安ポイント
1日目気候区分6つの名前と地域を暗記15分語呂「ほにたいせなみ」で覚える
2日目北海道・日本海側・太平洋側の特徴確認15分季節風の向きを図で確認
3日目残り3つ(瀬戸内・内陸・南西諸島)15分雨温図の形に注目
4日目一問一答(基礎)15分フラッシュカード形式がおすすめ
5日目記述問題の練習15分「〜ため」「〜のに対し」で答える
6日目模擬テスト(10問)+答え合わせ15分間違いノートを作る
7日目総復習+まとめ表の見直し15分苦手な気候を復習して完成!

ポイント:

  • 朝の勉強や寝る前にやると記憶定着が良くなる。
  • スマホのボイスメモに語呂を録音して聞くのもおすすめ。

まとめ|日本の気候区分は「特徴+地域+理由」で覚えよう

最後のまとめです。
日本の気候区分は「名前だけ覚える」だけでは不十分。
テストで点を取るには、“特徴+地域+理由”をセットで理解するのが大切です。

テスト前チェックリスト

試験前に下の項目を確認すれば、満点レベルまで復習できます!

チェック項目✅確認欄
日本の気候区分6つの名前を言える
それぞれの主な地域を地図で指せる
各気候の特徴(気温・降水量)を説明できる
季節風の向きと影響を説明できる
雨温図から気候区分を判別できる
記述問題「なぜ〜」に理由を答えられる
太平洋側と日本海側の違いを比較できる
語呂合わせを言える(ほにたいせなみ)

合格ライン:
すべて☑がつけば、定期テスト90点以上も可能!

気候問題の得点アップにつながる勉強法

  1. 地図・雨温図・表をリンクして覚える
    → 視覚的に覚えると、応用問題に強くなる!
  2. 一問一答を音読+自作テストにする
    → 声に出すと暗記効率1.5倍アップ。
  3. 「なぜ?」を自分で説明してみる練習
    → 記述問題対策になる。
  4. 模擬問題で時間を計る練習をする
    → 入試本番に強くなる。

次に学ぶべき地理分野(世界の気候・日本の地形など)

気候区分を理解したら、次の学習単元へ進みましょう。
地理の学習はつながりが大事です。

次の単元内容関連性
世界の気候区分熱帯・乾燥帯・温帯・冷帯・寒帯日本の気候との比較に役立つ
日本の地形山脈・平野・盆地季節風の影響を理解する基礎
農業と気候稲作・畑作・果樹栽培地域による気候の違いが反映
都市と人口分布人が住みやすい地域気候との関係を考える応用

学習アドバイス:
「気候→地形→農業→生活」と順番に学ぶことで、地理全体が一本の流れとしてつながります。

最終まとめ

・日本の気候区分は「特徴+地域+理由」で覚える!
・語呂+表+雨温図で整理すると忘れにくい!
・毎日15分でOK、継続が得点アップのカギ!

satoru

福地 暁です。 20年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。 これまで3000組以上のご家庭を担当させていただき、中学受験(灘中・御三家など最難関含む)、高校受験、大学受験(医学部・旧帝大含む)への合格をアシストしてきました。 この記事では中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習アドバイスをしています。 みなさまの学びにプラスになる情報をお伝えしていきます! よろしくお願いします。 1男1女の父。 どうやら娘には「甘いパパ」と思われているようで、 アイスやジュースをねだるときは必ずパパのところにきます。

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