中学1年生の英語学習で最初に覚えるべき品詞のひとつが「名詞」です。
名詞は人・物・場所の名前を表し、文の主語や目的語、補語として必ず使われます。
この記事では、中1レベルの名詞の種類・単数・複数のルール・冠詞の使い方を、例文をたっぷり使ってやさしく解説します。
テストや英作文、日常会話にも役立つ内容で、これを読めば名詞の基本がしっかり身につきます。
英語を学ぶとき、名詞(noun)は一番最初に理解しておくべき、とても大切な品詞です。
名詞を正しく使えると、英作文の内容が一気に伝わりやすくなり、テストでも高得点につながります。
ここでは、中1で必ず覚えておきたい名詞の基本を、分かりやすい例文つきで解説します。
※参考:NHK for School – 中学生の基礎英語 レベル1
名詞とは、人・物・動物・場所・考え・出来事などの“名前”を表すことばです。
| 種類 | 英語 | 日本語 |
|---|---|---|
| 人 | teacher | 先生 |
| 物 | book | 本 |
| 動物 | dog | 犬 |
| 場所 | school | 学校 |
| 考え | idea | アイデア |
| 出来事 | party | パーティー |
名詞は文の中で次のような働きをします。
どの英文にも名詞が使われるため、名詞の理解は英語の土台になります。
名詞には大きく2種類あります。
ふつうの物や人、場所の名前のことです。
文章の途中では 大文字にしません。
例:
特定の人や場所、組織、国、曜日、月などの名前を表します。
必ず最初の文字を大文字にするのがルールです。
例:
大文字・小文字はテストでもミスが出やすいので、早めに癖づけましょう。
英語の名詞には「数えられる名詞(可算名詞)」と「数えられない名詞(不可算名詞)」の2つがあります。
これは日本語にはない考え方なので、中1の最初のつまずきポイントになりやすい部分です。
1つ、2つと数えられる名詞のこと。
単数形・複数形があり、冠詞 a / an をつけることができます。
例:
※なお、冠詞の使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
中学英語の冠詞 a・an・the の使い方まとめ|意味・ルール・例文をわかりやすく解説
量で考えるもの・形のないもの・抽象的なものは数えられません。
a / an をつけられず、複数形にもできません。
例:
| 分類 | 名詞 | 日本語 |
|---|---|---|
| 物質 | water | 水 |
| 食べ物 | rice / bread | 米 / パン |
| 概念 | information | 情報 |
| 教科 | English / math | 英語 / 数学 |
a bottle of water(1本の水)
a piece of bread(1切れのパン)
のように「単位」をつけて数えます。
例文:
I bought two bottles of water.
(私は水を2本買いました。)
中学1年生の英語では、日常生活でよく使う名詞がたくさん登場します。
ここでは、「学校・家・場所・人・食べ物」の分野ごとに、授業・テスト・英会話で必ず使う名詞を例文つきでわかりやすくまとめました。
※中1の教科書に出てくるかどうかは、以下の教科書を参考にしています。
『NEW HORIZON(中学英語)』東京書籍
『NEW CROWN(中学英語)』三省堂
『ONE WORLD(中学英語)』教育出版
※なお、中1で習う英単語全般を以下の記事で解説しています。
中1で習う英単語の一覧:名詞・動詞・形容詞・副詞など品詞ごとに一覧で紹介(例文あり)
英語の教科書には、学校にあるもの・学校生活で使うものが頻出します。
入試・定期テストでも必ず使われるため、早めに覚えておきたいジャンルです。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| school | 学校 |
| classroom | 教室 |
| teacher | 先生 |
| student | 生徒 |
| desk | 机 |
| chair | いす |
| notebook | ノート |
| pencil / pen | 鉛筆 / ペン |
| bag | かばん |
| lunch | 給食・昼食 |
家の中の物や、日常生活でよく使う物も英語で表現できるようにしておくと、日記やスピーキングの幅が広がります。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| house | 家 |
| room | 部屋 |
| bed | ベッド |
| table | テーブル |
| chair | いす |
| TV | テレビ |
| door | ドア |
| window | まど |
| light | 電気 |
| clock | 時計 |
人物を表す名詞は、自己紹介や家族の説明など、中1英語の中でも特に出番が多い語彙です。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| boy / girl | 男の子 / 女の子 |
| man / woman | 男性 / 女性 |
| father / mother | 父 / 母 |
| brother / sister | 兄弟 / 姉妹 |
| friend | 友だち |
| family | 家族 |
| teacher | 先生 |
| student | 生徒 |
※「teacher」「student」は学校の項目とも重なりますが、人を表す名詞として重要なので再掲しています。
場所の名詞は、英語の「前置詞(in / on / at)」と一緒に学ぶことが多く、テストにもよく出ます。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| park | 公園 |
| station | 駅 |
| hospital | 病院 |
| library | 図書館 |
| store / shop | 店 |
| home | 家(自宅) |
| city | 町・都市 |
| country | 国 |
食べ物の名詞は「数えられる/数えられない名詞」と関係するため、中1の重要単元です。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| apple | りんご |
| banana | バナナ |
| orange | オレンジ |
| sandwich | サンドイッチ |
| cookie | クッキー |
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| rice | ごはん |
| bread | パン |
| water | 水 |
| juice | ジュース |
| milk | 牛乳 |
名詞を英語で使うときに絶対に知っておきたいのが、単数形(1つ)と複数形(2つ以上)のルールです。
中1英語では「ただ s をつけるだけ」と思われがちですが、実は語尾の形によって複数形のつくり方が変わる特別ルールがあります。
テストでの落とし穴にもなりやすいので、このページでしっかり整理しましょう。
一番基本の複数形の作り方は次の2つ。
最もよく使うパターンです。
| 単数 | 複数 |
|---|---|
| book | books |
| pen | pens |
| cat | cats |
| dog | dogs |
以下の文字で終わる単語は es をつけます。
| 単数 | 複数 |
|---|---|
| bus | buses |
| glass | glasses |
| brush | brushes |
| lunch | lunches |
| box | boxes |
| tomato | tomatoes |
語尾の発音が「シュ」「チ」「ス」と近い音のものは es をつけるイメージ!
名詞によっては、複数形にする際に語尾が変化します。
例:
| 単数 | 複数 |
|---|---|
| city | cities |
| baby | babies |
| story | stories |
※「子音 + y」がポイント。
アルファベット上の母音 a / e / i / o / u は「母音字」。
例:
| 単数 | 複数 |
|---|---|
| boy | boys |
| day | days |
例:
| 単数 | 複数 |
|---|---|
| leaf | leaves |
| knife | knives |
| wife | wives |
※全部がこのルールではありません。
(roof → roofs など例外あり)
中1から覚える必要があるのは次の単語です。
語尾を変えたり、形そのものが変わったりする「不規則変化」です。
| 単数 | 複数 | 例文 |
|---|---|---|
| child | children | There are two children.(2人の子どもがいる。) |
| man | men | Two men are talking.(2人の男性が話している。) |
| woman | women | Three women are in the room.(3人の女性が部屋にいる。) |
| foot | feet | My feet are cold.(足が冷たい。) |
| tooth | teeth | Brush your teeth.(歯をみがきなさい。) |
| mouse | mice | I saw two mice.(ネズミを2匹見た。) |
| person | people | Many people like music.(多くの人が音楽が好き。) |
日常で使う頻度が高く、テストでも頻出です。
複数形を出題するとき、定期テストでは冠詞(a / an / the)とセットでひっかけるのが定番です。
(誤)a apples
→ apples は複数形なので a はつけない
(正)apples
(誤)the children is…
→ children は複数扱い
(正)the children are…
単数・複数・冠詞をセットで練習できる問題を作成しました。
すべて中1で登場する単語や文法です。
※問題は以下の教育委員会の出題内容を参考にしています。
「ちばのやる気学習ガイド」英語1年生 – 千葉県教育委員会
英語の名詞は、冠詞と一緒に覚えると文が自然になり、テストでも得点しやすくなります。
冠詞には a / an / the があり、名詞の単数・複数や数えられる/数えられない名詞によって使い方が決まります。
ここでは、中1で押さえるべき基本ルールを例文とともに整理します。
※中1で習う名詞かどうか、可算名詞かどうかなどは以下の教科書を参考にしています。
『NEW HORIZON(中学英語)』東京書籍
『NEW CROWN(中学英語)』三省堂
『ONE WORLD(中学英語)』教育出版
※ポイントは「文字ではなく発音(音)で判断すること」です。
例:
冠詞をつけなくてよい場合もあります。
中1で押さえるのは以下の2パターンです。
※単数名詞なので a / an をつけます。
| 文 | 解説 |
|---|---|
| I have a pen. | 単数形の可算名詞なので a |
| She eats an apple. | 単数形・母音で始まる → an |
| I like music. | 数えられない名詞 → 無冠詞 |
| Please open the door. | 特定のドア → the |
| He is a teacher. | 職業 → a / an |
英語の文を作るとき、名詞がどこに来るかを理解すると、文章の意味がすぐに分かります。
中1英語では、主語(S)・目的語(O)・補語として名詞が使われることが基本です。
主語(Subject)は「〜が」という意味で、文の中心となる名詞です。
文の一番最初に来ることが多く、文の動作の「誰が・何が」を表します。
目的語(Object)は「〜を・〜に」という意味で、動詞の後に置かれる名詞です。
主語の動作の「対象」を示します。
be 動詞(is / am / are)は、中1で最初に学ぶ名詞と文を作る基本の形です。
S + be + C(補語)
| 位置 | 役割 | 例文 |
|---|---|---|
| 主語 | S(〜が) | Tom plays soccer. |
| 目的語 | O(〜を) | I like apples. |
| be 動詞の補語 | C(〜です) | He is a student. |
このルールを覚えると、名詞の位置が分かれば中1の英作文が作れるようになります。
名詞は文の中でどう使われるかを例文で覚えると、英作文・スピーキング・テスト対策すべてに役立ちます。
ここでは、冠詞・単数・複数・不規則複数形を中心に整理します。
不規則な複数形は中1で必ず押さえたい単語です。
| 単数 | 複数 | 例文 |
|---|---|---|
| child | children | There are two children in the park. |
| man | men | Men are working in the garden. |
| woman | women | Three women are shopping. |
| foot | feet | My feet are cold. |
| tooth | teeth | Brush your teeth every day. |
| mouse | mice | I saw two mice in the kitchen. |
| person | people | Many people like sports. |
定期テストでは、単語のスペル・単数・複数・冠詞の使い方がよく問われます。
ここで押さえておけば高得点につながります。
中1生がよく間違えるのは以下の単語です。
| 単語 | 注意ポイント |
|---|---|
| woman → women | w-o-m-e-n、a が e に変わる |
| child → children | 複数形は -ren を付ける |
| city → cities | y を i に変えて es |
| baby → babies | y を i に変えて es |
| mouse → mice | 複数形が全く変化 |
定期テストでは、名詞に関して以下のパターンがよく出ます。
※練習問題をたくさん解きたい人には以下の問題集がおすすめです。文法問題の基本演習を繰り返せます。
これらを押さえれば、中1英語の名詞は定期テストで高得点を取れるレベルに到達します。
例文や練習問題を活用して、名詞を自然に使いこなせるようにしましょう。
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