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中1地理:オセアニア州完全テスト対策【一問一答+記述問題+解答・解説付き】

中学1年の地理で登場する「オセアニア州」は、範囲が広く国名や島の分類、気候や資源など覚えることが多い単元です。特に「ミクロネシア・メラネシア・ポリネシア」の分類や、「乾燥帯」「熱帯」「アボリジニ」「白豪主義」などは定期テストで頻出です。

この記事では、オセアニア州の重要ポイントを一問一答と記述問題で総まとめ。解答・解説付きで、「どこが出るか」「どう答えるか」が一目でわかります。
さらに、確認テストや勉強スケジュールも用意しているので、この記事1本でオセアニア州のテスト対策はバッチリです!

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  1. 学習のポイントと出題傾向
    1. オセアニア州とは?(範囲と位置)
    2. テストでよく出るテーマ3つ
      1. ① 国々・地理的分類(ミクロネシア/メラネシア/ポリネシア)
      2. ② 地形・気候・自然環境(例:乾燥帯・温帯・熱帯)
      3. ③ 民族・産業・資源・観光地(例:アボリジニ/マオリ/鉄鉱石等)
    3. この単元で点が取れる勉強法・解き方のコツ
      1. 地図や略図を使った視覚化&暗記
      2. 用語/固有名詞を一問一答で反復
      3. 記述問題では「理由・具体例」の構成を意識
    4. よくあるミスとその防ぎ方
      1. 「オーストラリア=オーストラリア州」と混同する誤り
      2. 気候帯の読み取りミス(降水量・緯度・経度)
      3. 分類(ミクロネシア等)の名前を覚え損ねる
  2. 一問一答で覚える!オセアニア州頻出問題&解答
    1. 基本/知識確認(30問)
      1. 例題1〜10(国名・首都・島の分類など)
      2. 例題11〜20(地形・気候帯・資源など)
      3. 例題21〜30(民族・産業・観光地など)
    2. 解答&簡単な解説
      1. 一問一答全30問の解答と解説
    3. 学習アドバイス
    4. テストで差がつく応用問題(20問)
      1. 解答
  3. 記述問題で得点アップ!実践練習+模範解答
    1. 記述問題(中1定期テストレベル)10題
      1. 記述問題1〜5:地形・気候がらみ
      2. 記述問題6〜10:民族・資源・産業・観光地がらみ
    2. 模範解答と書き方の解説
      1. 「導入・要点・結び」の3段構成の書き方
      2. 「具体例を入れること」「キーワードを使うこと」のポイント
    3. よくある減点ポイント&改善例
      1. キーワード漏れ(例:乾燥帯、ウルル、グレートバリアリーフ)
      2. 理由や背景の説明が弱い → 「なぜ?」「どうして?」を付け加える
  4. 定期テストの勉強におすすめの社会問題集
    1. 『中学教科書ワーク 社会 地理』
    2. 『ニューコース参考書 中学地理』
    3. 『中学 地理 ハイクラステスト』
    4. 『最高水準問題集 社会』
  5. 中学社会のテスト勉強におすすめの通信教育
    1. 月2,178円で受け放題のスタディサプリ
    2. 受講者数No. 1の進研ゼミ
  6. 復習チェックリスト
    1. 【チェックリスト例】
    2. 苦手キーワード早見表(名前・分類・気候帯など)
    3. テスト直前10分暗記用ワードリスト
  7. さらに差をつける学び方・応用知識
    1. 入試・発展レベルで押さえておきたいポイント
      1. 地図読解:経度・緯度・標準時(例:東経135度)
      2. 世界とのつながり:日本との貿易/多文化社会(例:白豪主義)
    2. 家庭学習・塾活用のコツ
      1. 短時間反復法(1日10分×5日)
      2. 友達や家族とクイズ形式で出し合う方法
      3. 過去問・プリントを活用して「解き直し」を徹底
  8. まとめ&今すぐ始める学習プラン
    1. 今日からできる3ステップ
    2. 次回の定期テストまでの「逆算スケジュール」
      1. 1週間前:記述問題中心に復習
      2. 3日前:プリント形式で総復習
      3. 前夜:暗記ワードチェック+過去の間違い振り返り
    3. 最後に – 「地理で得点できる」自信を持とう!

学習のポイントと出題傾向

オセアニア州は、中学地理の中でも「国の位置」「気候」「産業」「先住民族」など、さまざまな分野が一度に出題される単元です。
日本との時差や貿易、観光などもよく問われるため、地図と関連付けて覚えることが重要です。

※参考:【東京書籍】 教科書 社会・地図 新しい社会
※地図は、中学校社会科地図(令和7年度版)を参考にしています。

オセアニア州とは?(範囲と位置)

オセアニア州とは、南太平洋を中心とした広い海域に点在する国々や島々の地域を指します。中心となるのはオーストラリアニュージーランド、そしてたくさんの小さな島国(フィジー、パプアニューギニアなど)です。

地図上では、

  • 西にインド洋、
  • 東に太平洋、
  • 南に南極海
    があります。

また、日本と比べて季節が逆(南半球)になる点もよくテストで聞かれます。たとえば、日本が冬のとき、オーストラリアは夏です。

テストでよく出るテーマ3つ

① 国々・地理的分類(ミクロネシア/メラネシア/ポリネシア)

オセアニア州の島々は、主に3つの地域に分けられます。

分類名意味・位置主な国・地域例
ミクロネシア(Micronesia)「小さい島々」…赤道付近の北側ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、パラオなど
メラネシア(Melanesia)「黒い島々」…赤道の南、オーストラリアの北東パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島など
ポリネシア(Polynesia)「多くの島々」…ハワイからニュージーランドにかけてサモア、トンガ、タヒチ、ハワイなど

テストでのポイント
「3つの地域の名前と位置」、「どの国がどの分類に属するか」を正確に覚えよう。地図上で丸ごと覚えるのがコツです。

② 地形・気候・自然環境(例:乾燥帯・温帯・熱帯)

オセアニア州の中でも最も大きいオーストラリア大陸は、地形と気候のバランスが特徴的です。

  • 中央部:乾燥帯(砂漠地帯)
    → 雨がほとんど降らず、内陸は「アウトバック」と呼ばれる乾燥した平原。
  • 東部:温帯(住みやすい気候)
    → シドニーやメルボルンがある地域。人口が集中。
  • 北部:熱帯(雨が多い)
    → ケアンズなど、熱帯雨林が広がる地域。

ニュージーランドは雨が多く、温帯海洋性気候で、牧畜が盛ん。
フィジーやサモアなどの島国は熱帯で、バナナやサトウキビの栽培が見られます。

テストでのポイント
地図で「乾燥帯」「熱帯」「温帯」がどこにあるかを線で区切って覚えると◎。
気候と産業(牧畜・農業)をセットで覚えると得点につながります。

③ 民族・産業・資源・観光地(例:アボリジニ/マオリ/鉄鉱石等)

オセアニア州の文化と産業は、自然環境と深く関係しています。

  • 先住民族
    - オーストラリアの先住民族:アボリジニ
    - ニュージーランドの先住民族:マオリ
    → どちらも独自の文化を持ち、伝統的な模様や踊りが有名です。
  • 産業と資源
    - オーストラリア:鉄鉱石・石炭の輸出が多い。日本とも貿易が盛ん。
    - ニュージーランド:羊の牧畜・乳製品の輸出。
    - フィジーなどの島国:観光業が中心。
  • 観光地
    - グレートバリアリーフ(世界最大のサンゴ礁)
    - ウルル(エアーズロック)

テストでのポイント
「どの国が何を輸出しているか」「どの民族がどこに住んでいるか」を関連付けて覚えると確実。

※なお、オセアニア州のテスト頻出ポイントを以下の記事で詳しく解説しています。
中1地理|オセアニア州のまとめとテストによく出るポイント【気候・産業・文化を完全整理】

この単元で点が取れる勉強法・解き方のコツ

地図や略図を使った視覚化&暗記

オセアニア州は広く、島の位置関係がややこしいので、地図で「目で覚える」ことが最重要
・自分で白地図に国名を書き込む
・乾燥帯・熱帯などを色分けする
といった作業をすると記憶が定着します。

用語/固有名詞を一問一答で反復

「国名」「気候帯」「資源」「民族名」などは、一問一答形式で何度も練習しましょう。
短時間で繰り返すことで、暗記ミスを防げます。

記述問題では「理由・具体例」の構成を意識

たとえば「なぜオーストラリアの中央部は人口が少ないのか?」という問題なら、
→「乾燥した気候で雨が少なく、農業に向かないから」
というように、原因+理由+具体例の形で答えるのが得点のコツです。

よくあるミスとその防ぎ方

「オーストラリア=オーストラリア州」と混同する誤り

「オーストラリア州」は地域名ではなく、大陸の国の名前
「オセアニア州」は広い地域(オーストラリア+周辺の島々)を指す点を確認しましょう。

気候帯の読み取りミス(降水量・緯度・経度)

地図問題で「気候帯」を問われたときに、降水量のグラフや緯度を見落とすミスが多いです。
→「赤道に近い=熱帯」、「南に行くほど寒い」など、基本の地理感覚を確認しておくこと。

分類(ミクロネシア等)の名前を覚え損ねる

「名前が似ていてややこしい」と感じる人が多いですが、語源を覚えると簡単です。

  • Micro=小さい
  • Mela=黒い
  • Poly=多い
    という英語・ギリシャ語の語源を覚えると、意味も一緒に理解できます。

この章をしっかり理解すれば、オセアニア州の地図・気候・民族・産業問題は確実に得点できます。
次の章(問題演習)では、実際に一問一答や記述問題で練習していきましょう。

一問一答で覚える!オセアニア州頻出問題&解答

基本/知識確認(30問)

※参考:「ちばのやる気学習ガイド」社会1年生 – 千葉県教育委員会

例題1〜10(国名・首都・島の分類など)

  1. オセアニア州で最も面積が広い国はどこですか。
  2. オーストラリアの首都はどこですか。
  3. ニュージーランドの首都はどこですか。
  4. フィジーの首都はどこですか。
  5. オセアニア州の中で、日本と最も貿易が盛んな国はどこですか。
  6. オーストラリアの北東にある大きなサンゴ礁を何といいますか。
  7. オーストラリアの内陸部を何と呼びますか。
  8. オセアニア州の島々は、3つの地域に分けられます。その3つを答えなさい。
  9. 「多くの島々」という意味をもつ地域名は何ですか。
  10. 「黒い島々」という意味をもつ地域名は何ですか。

例題11〜20(地形・気候帯・資源など)

  1. オーストラリアの中央部はどのような気候帯に属していますか。
  2. オーストラリア東部はどのような気候帯ですか。
  3. オーストラリア北部はどのような気候帯ですか。
  4. ニュージーランドはどのような気候帯に属しますか。
  5. オーストラリア南部や東部に多くの人が住む理由を答えなさい。
  6. オーストラリアで多く産出される金属資源を2つ答えなさい。
  7. 鉄鉱石の主な輸出相手国はどこですか。
  8. ニュージーランドで盛んな農業の種類を答えなさい。
  9. フィジーなどの島国で盛んな産業は何ですか。
  10. オーストラリアの北西部に広がる乾燥した砂漠地帯を何といいますか。

例題21〜30(民族・産業・観光地など)

  1. オーストラリアの先住民族を何といいますか。
  2. ニュージーランドの先住民族を何といいますか。
  3. かつてオーストラリアで行われていた、白人以外の移民を制限する政策を何といいますか。
  4. オーストラリアで盛んな牧畜は何ですか。(動物名を答えなさい)
  5. ニュージーランドで盛んな牧畜は何ですか。
  6. オーストラリアで観光名所となっている大きな一枚岩の名前は何ですか。
  7. オーストラリアの代表的なリゾート都市を1つ答えなさい。
  8. オーストラリアの首都シドニーはどの気候帯にありますか。
  9. ニュージーランドの主要な輸出品を1つ答えなさい。
  10. オーストラリアが日本と関係を深めている理由を簡単に答えなさい。

解答&簡単な解説

一問一答全30問の解答と解説

問題番号解答簡易解説
1オーストラリア大陸全体が1つの国で、世界6位の面積。
2キャンベラシドニーやメルボルンの間にある首都。
3ウェリントンオークランドではない点に注意。
4スバフィジー共和国の首都。熱帯の気候。
5オーストラリア鉄鉱石・石炭などを日本に多く輸出。
6グレートバリアリーフ世界最大のサンゴ礁。世界遺産に登録。
7アウトバック人口が少ない乾燥地帯。牧畜が行われる。
8ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア島々の分類としてよく出題される。
9ポリネシア「poly=多い」から連想。
10メラネシア「mela=黒い」。赤道の南側に分布。
11乾燥帯雨が少なく、植物が育ちにくい地域。
12温帯人が住みやすく、人口が集中している。
13熱帯高温多湿で雨季と乾季がある。
14温帯海洋性気候一年を通して雨が多い。牧畜に適している。
15気候が温暖で雨が多く、生活しやすいから。人口分布の理由問題として出やすい。
16鉄鉱石、石炭世界有数の輸出国。特に日本・中国へ輸出。
17日本貿易関係で最も深い国のひとつ。
18牧畜(羊)温帯海洋性気候が牧草に適している。
19観光業美しい海やリゾート地が多い。
20グレートビクトリア砂漠乾燥した内陸部に広がる。
21アボリジニオーストラリアの先住民族。
22マオリニュージーランドの先住民族。
23白豪主義白人中心の移民政策。現在は廃止。
24羊・牛広い牧草地を利用した牧畜が盛ん。
25羊毛や乳製品の輸出が多い。
26ウルル(エアーズロック)世界遺産。アボリジニの聖地。
27ゴールドコーストリゾート地として人気が高い。
28温帯温暖で四季がある。人が多く住む。
29乳製品バター・チーズなど。
30資源や食料の輸入国として重要だから。貿易関係で相互に支え合っている。

学習アドバイス

  • 問題1〜10は「地図・位置」に関連する基本問題。地図帳を見ながら覚えよう。
  • 問題11〜20は「気候・資源・産業」。グラフ・表を利用して整理。
  • 問題21〜30は「民族・文化・観光地」。写真や映像で印象付けると効果的。
  • 定期テストでは、「オーストラリア」「ニュージーランド」「島国」の比較問題や、「理由を説明する記述問題」がよく出ます。

テストで差がつく応用問題(20問)

(1)世界6大陸のなかで、面積が最小のものと最大のものを答えなさい。

(2)オーストラリアにある世界自然遺産にも指定されている自然物で、ウルルとも呼ばれるものは何か。

(3)オーストラリアでは、19世紀末から白人以外の人種の入植を禁止した。1970年代に撤廃されたこの政策を何というか。

(4)掘り抜き井戸を利用して羊の放牧を行っている大きな盆地は何か。

(5)オーストラリアの首都はどこか。

(6)オーストラリアで最も人口の多い都市はどこか。

(7)オーストラリアはかつて植民地化されていたが、どの国に支配されていたか。また、ニュージーランドはどの国に植民地化されていたか。

(8)オーストラリア最大の輸出相手国はどこか。

(9)ニュージーランド最大の輸出相手国はどこか。

(10)ニュージーランドの気候は温帯の何気候か。

(11)オーストラリア・ニュージーランドの公用語はそれぞれ何か。

(12)オーストラリアは国土の2/3が乾燥帯に属していることから、何大陸と呼ばれているか。

(13)オセアニアの島々を3つにわけたうち、「小さな島々」という呼び名の地域はどこか。

(14)オセアニアの島々を3つにわけたうち、「黒い島々」という呼び名の地域はどこか。

(15)オセアニアの島々を3つにわけたうち、「多くの島々」という呼び名の地域はどこか。

(16)オーストラリア東部でよく産出される鉱物資源は何か。

(17)オーストラリア北西部でよく産出される鉱物資源は何か。

(18)オーストラリアでは、鉱山資源を直接削りながら円を描くようにして掘り進める採掘方法を取っている。この方式を何というか。

(19)グレートアーテジアン盆地は地下を掘ると水が噴き出す。このことから、漢字で何盆地と呼ばれているか。

(20)オセアニアで水没の危機にある、世界第四位の国土面積の国はどこか。

解答

(1)最小:オーストラリア大陸、最大:ユーラシア大陸

(2)エアーズロック

(3)白豪主義

(4)グレートアーテジアン盆地

(5)キャンベラ

(6)シドニー

(7)イギリス・イギリス

(8)中国

(9)中国

(10)西岸海洋性気候

(11)英語・英語

(12)乾燥大陸

(13)ミクロネシア

(14)メラネシア

(15)ポリネシア

(16)石炭

(17)鉄鉱石

(18)露天掘り

(19)大鑽井盆地(だいさんせいぼんち)

(20)ツバル

記述問題で得点アップ!実践練習+模範解答

※参考:教育出版「オセアニア州の指導にあたって」

記述問題(中1定期テストレベル)10題

オセアニア州の定期テストでは、「地形・気候」や「民族・産業」に関する短い記述問題(30〜50字程度)がよく出ます。
以下は、よく出るテーマをもとにした予想問題10題
です。

記述問題1〜5:地形・気候がらみ

  1. オーストラリアの中央部に砂漠が多いのはなぜですか。
  2. ニュージーランドに牧畜が盛んな理由を説明しなさい。
  3. オーストラリアの東海岸に人口が集中している理由を書きなさい。
  4. オセアニア州で熱帯気候の地域があるのはどんな場所ですか。
  5. グレートバリアリーフが観光地として人気がある理由を答えなさい。

記述問題6〜10:民族・資源・産業・観光地がらみ

  1. アボリジニとはどのような人々ですか。
  2. オーストラリアが鉄鉱石の輸出国である理由を答えなさい。
  3. ニュージーランドの酪農業が発達している理由を書きなさい。
  4. オセアニア州に観光業が盛んな理由を説明しなさい。
  5. オーストラリアがアジアの国々と経済的に結びつきを強めている理由を答えなさい。

模範解答と書き方の解説

「導入・要点・結び」の3段構成の書き方

中学生の記述問題では、「答えの形」に整っているかが重要です。
以下の3ステップを意識しましょう↓↓

  1. 導入(前置き):「〜だから」「〜のため」などで答えにつなげる
  2. 要点(中心):最も大切な内容(気候・地形・民族など)を明確に
  3. 結び(まとめ):「〜が理由です」「〜のためです」で文を終える

例文:

オーストラリアの中央部は、海からの湿った風が届きにくいため、雨が少なく乾燥しているからです。

→ 「原因(風が届かない)」+「結果(乾燥)」が明確で満点レベル。

「具体例を入れること」「キーワードを使うこと」のポイント

記述で高得点を取る最大のコツは、具体名とキーワードを入れることです。

例)

  • 「乾燥帯」「牧畜」「ウルル(エアーズロック)」「アボリジニ」「鉄鉱石」「グレートバリアリーフ」など
  • 文章中に地名・気候帯名・資源名を入れると加点されやすい

例文:

ニュージーランドでは温暖で雨が多く、草がよく育つため、牧畜(酪農)が盛んです。

→ 「気候(温暖で雨が多い)」+「産業(牧畜)」のセットで高得点。

よくある減点ポイント&改善例

キーワード漏れ(例:乾燥帯、ウルル、グレートバリアリーフ)

ありがちなミス:

「観光がさかんなのは自然がきれいだから。」

どこの自然? が書かれていない。

改善例:

「グレートバリアリーフなどの美しいサンゴ礁があり、観光がさかんです。」

→ 地名(固有名詞)を入れることで具体性アップ。

理由や背景の説明が弱い → 「なぜ?」「どうして?」を付け加える

ありがちなミス:

「砂漠が多い。」

なぜ砂漠が多いのか? の説明が必要。

改善例:

「オーストラリアの中央部は海からの湿った風が届きにくく、雨が少ないため砂漠が多いです。」

→ 「原因(風が届かない)」を補うことで満点解答に。

定期テストの勉強におすすめの社会問題集

定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。

目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。

  • 教科書内容の対策に特化したい(定期テスト平均前後まで)→『中学教科書ワーク 地理』
  • 定期テストレベルまでの問題を解けるようにしたい(定期テスト70点くらいまで)→『ニューコース参考書 中学地理』
  • 県内トップ高を狙っている→『中学 地理 ハイクラステスト』『最高水準問題集』

※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方

『中学教科書ワーク 社会 地理』

学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。

帝国書院はコチラ↓

東京書籍はコチラ↓

教育出版はコチラ↓

日文はコチラ↓

出版社:文理

『ニューコース参考書 中学地理』

前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。

出版社:Gakken

『中学 地理 ハイクラステスト』

定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。

社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。

出版社:増進堂・受験研究社

『最高水準問題集 社会』

最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。

難問をメインに構成されており、学校のテストで80-90点を安定して取れている人が入試に向けてレベルアップをするのに最適です。

「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。

地理↓

地理 特進↓

歴史↓

歴史 特進↓

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高校入試対策用↓

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中学社会のテスト勉強におすすめの通信教育

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復習チェックリスト

テスト後の振り返りでは、「どの範囲が苦手なのか」を整理することが重要です。
このチェックリストでは、オセアニア州の主要テーマごとに理解度を自己評価できます。

【チェックリスト例】

学習項目内容理解度(◎○△×)
国名・首都オーストラリア・ニュージーランドなど
地形・気候乾燥帯・熱帯の特徴
民族・文化アボリジニ・マオリの暮らし
資源・産業鉄鉱石・観光業×

ポイント

  • 「△」「×」の項目だけを翌日もう一度復習。
  • 週末の総復習で◎が並ぶように目標を立てる。

苦手キーワード早見表(名前・分類・気候帯など)

テスト直前の確認に役立つ「キーワード一覧表」。
用語を整理しながら“覚えたつもり”を防ぐことができます。

分類キーワード補足説明
国・地域オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア主な国々
地理区分ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア太平洋の三地域分類
気候帯乾燥帯、熱帯、温帯オセアニア州内でも地域差あり
民族アボリジニ、マオリ先住民族
資源・産業鉄鉱石、観光業、牧畜輸出や産業の中心

使い方アドバイス
1日10語ずつチェック → 覚えた語に✅を付けることでモチベーションが維持できます。

テスト直前10分暗記用ワードリスト

定期テスト直前に「最後の10分」で覚える用の最重要ワード20選
何度も出題される語だけを厳選しています。

10分暗記リスト例(20語)

  • オーストラリア(首都キャンベラ)
  • ニュージーランド(首都ウェリントン)
  • パプアニューギニア
  • アボリジニ
  • マオリ
  • グレートバリアリーフ
  • ウルル(エアーズロック)
  • 乾燥帯
  • 熱帯
  • 温帯
  • メラネシア
  • ミクロネシア
  • ポリネシア
  • 鉄鉱石
  • 羊の牧畜
  • 観光業
  • 南半球
  • 季節が日本と逆
  • 英語を話す国が多い
  • 南緯・東経の読み取り

暗記のコツ

  • 声に出して読むと記憶が定着しやすい。
  • 覚えた語を「地図」や「画像」と結びつけると忘れにくい。

さらに差をつける学び方・応用知識

「定期テストで点を取る」だけでなく、入試や発展的な理解にもつながるのがこの章です。
オセアニア州は地理的特徴がはっきりしており、緯度・経度や貿易、文化などの“世界との関係”を理解すると差がつきます。

入試・発展レベルで押さえておきたいポイント

地図読解:経度・緯度・標準時(例:東経135度)

オセアニア州では、地図読解・緯度経度の問題が入試で出ることがあります。
特にオーストラリアは「南半球」にあり、日本との時差を問う問題が多いです。

【重要ポイント】

  • オーストラリアは「東経135度」付近にある。
  • 日本(東経135度)と同じ経度のため、標準時の考え方を復習するとよい。
  • 南半球では季節が日本と反対(例:日本が夏のとき、オーストラリアは冬)。

【発展問題例】

Q:日本が12時のとき、オーストラリア(東経150度)は何時?
→ 経度の差15度=時差1時間。日本より東なので13時

こうした「地図+計算型問題」は、緯度・経度・標準時のセット理解が得点のカギです。

世界とのつながり:日本との貿易/多文化社会(例:白豪主義)

オーストラリアは、資源大国であり、日本との貿易関係が深い国です。
また、歴史的な背景を踏まえた多文化共生社会の流れも、入試では頻出です。

【貿易の要点】

  • 日本はオーストラリアから「鉄鉱石」「石炭」を輸入。
  • 逆に日本からは「自動車」「機械製品」を輸出。
    → 貿易はお互いの得意分野を補い合う形で成り立っている。

【多文化社会の流れ】

  • かつては「白豪主義(白人優先政策)」がとられていた。
  • 現在はアジア系移民が増え、多文化主義(Multiculturalism)を掲げている。

【まとめ】
オセアニア州を学ぶ際は、
「地理(気候・地形)」+「社会(貿易・文化)」を一体で考えると、より深く理解できる。

家庭学習・塾活用のコツ

家庭学習や塾での勉強は、「短時間でも効率よく」「繰り返して定着」がポイントです。

短時間反復法(1日10分×5日)

中学生におすすめなのが、1日10分×5日間の短時間反復法
長時間よりも「毎日少しずつ」が記憶の定着につながります。

【例:1週間の学習スケジュール】

  • 月:一問一答10問
  • 火:地図問題(国名・首都)
  • 水:記述問題1題
  • 木:復習+間違えた問題のやり直し
  • 金:10分で総まとめ

“少しずつ・何度も”が最も効果的です。

友達や家族とクイズ形式で出し合う方法

「一人で勉強が続かない」という人におすすめなのが、クイズ形式の復習
問題を出し合うことで、楽しく覚えられます。

【例】

  • 家族に「オーストラリアの首都は?」と出してもらう
  • 友達と「ミクロネシア・メラネシア・ポリネシア」の分類を言い合う
    声に出す+競い合うことで記憶が強く残ります。

過去問・プリントを活用して「解き直し」を徹底

一度間違えた問題を「解き直す」ことが最強の復習法です。
「できなかった→できた」に変わる瞬間が、記憶を定着させます。

【ポイント】

  • 学校のワーク・塾プリント・過去問を1回で終わらせない。
  • 間違えた問題に「★」印をつけて、3日後に再挑戦。
  • 同じミスを減らすことで、本番テストの得点が確実に上がります。

まとめ&今すぐ始める学習プラン

ここでは、「今日から何をすればいいか」を具体的に行動に落とし込んで紹介します。

今日からできる3ステップ

一問一答を10問覚える
→ 単語帳やワークを使って10問ずつ覚える。

記述問題を1題書いてみる
→ 理由や具体例を入れる練習をする。

週末に確認テストをやって自己採点
→ 間違えた問題を「苦手リスト」に追加。

1週間単位の習慣化で、無理なく得点アップ!

次回の定期テストまでの「逆算スケジュール」

1週間前:記述問題中心に復習

→ 「なぜ」「どうして」を意識しながら書く練習を。

3日前:プリント形式で総復習

→ 印刷した確認テスト(PDF)で実践練習。

前夜:暗記ワードチェック+過去の間違い振り返り

→ 苦手キーワード早見表を見直して総仕上げ。

最後に – 「地理で得点できる」自信を持とう!

オセアニア州は、パターンがはっきりしている単元です。
覚える量は多くありませんが、
「地図」「理由」「具体例」を押さえれば必ず点につながります。

大切なのは、繰り返すこと。
1回で完璧を目指すより、間違えた問題を何度も解くことで「自信の得点」へ変わります。

➤ 失点の原因は“知らない”ではなく、“忘れた”だけ。
毎日の10分復習で、地理が得意科目になります。

satoru

福地 暁です。 20年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。 これまで3000組以上のご家庭を担当させていただき、中学受験(灘中・御三家など最難関含む)、高校受験、大学受験(医学部・旧帝大含む)への合格をアシストしてきました。 この記事では中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習アドバイスをしています。 みなさまの学びにプラスになる情報をお伝えしていきます! よろしくお願いします。 1男1女の父。 どうやら娘には「甘いパパ」と思われているようで、 アイスやジュースをねだるときは必ずパパのところにきます。

View Comments

  • とても良い勉強になりました!!!
    定期テストに向けて頑張りたいと思います。
    あっ、そして(5)オーストラリア大陸の東部を取り囲むんでいる造山帯は何か。の取り囲むのところが間違っています!!
    そこのところ修正お願いします。
    また、機会がありましたらこのサイトを使わせていただきたいと思います。
    ありがとうございます。

    • 修正箇所を見つけていただき、ありがとうございます。
      定期テストでいい点数を取れると良いですね。

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