中学1年の地理で登場する「オセアニア州」は、範囲が広く国名や島の分類、気候や資源など覚えることが多い単元です。特に「ミクロネシア・メラネシア・ポリネシア」の分類や、「乾燥帯」「熱帯」「アボリジニ」「白豪主義」などは定期テストで頻出です。
この記事では、オセアニア州の重要ポイントを一問一答と記述問題で総まとめ。解答・解説付きで、「どこが出るか」「どう答えるか」が一目でわかります。
さらに、確認テストや勉強スケジュールも用意しているので、この記事1本でオセアニア州のテスト対策はバッチリです!
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
オセアニア州は、中学地理の中でも「国の位置」「気候」「産業」「先住民族」など、さまざまな分野が一度に出題される単元です。
日本との時差や貿易、観光などもよく問われるため、地図と関連付けて覚えることが重要です。
※参考:【東京書籍】 教科書 社会・地図 新しい社会
※地図は、中学校社会科地図(令和7年度版)を参考にしています。
オセアニア州とは、南太平洋を中心とした広い海域に点在する国々や島々の地域を指します。中心となるのはオーストラリアとニュージーランド、そしてたくさんの小さな島国(フィジー、パプアニューギニアなど)です。
地図上では、
また、日本と比べて季節が逆(南半球)になる点もよくテストで聞かれます。たとえば、日本が冬のとき、オーストラリアは夏です。
オセアニア州の島々は、主に3つの地域に分けられます。
| 分類名 | 意味・位置 | 主な国・地域例 |
|---|---|---|
| ミクロネシア(Micronesia) | 「小さい島々」…赤道付近の北側 | ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、パラオなど |
| メラネシア(Melanesia) | 「黒い島々」…赤道の南、オーストラリアの北東 | パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島など |
| ポリネシア(Polynesia) | 「多くの島々」…ハワイからニュージーランドにかけて | サモア、トンガ、タヒチ、ハワイなど |
【テストでのポイント】
「3つの地域の名前と位置」、「どの国がどの分類に属するか」を正確に覚えよう。地図上で丸ごと覚えるのがコツです。
オセアニア州の中でも最も大きいオーストラリア大陸は、地形と気候のバランスが特徴的です。
ニュージーランドは雨が多く、温帯海洋性気候で、牧畜が盛ん。
フィジーやサモアなどの島国は熱帯で、バナナやサトウキビの栽培が見られます。
【テストでのポイント】
地図で「乾燥帯」「熱帯」「温帯」がどこにあるかを線で区切って覚えると◎。
気候と産業(牧畜・農業)をセットで覚えると得点につながります。
オセアニア州の文化と産業は、自然環境と深く関係しています。
【テストでのポイント】
「どの国が何を輸出しているか」「どの民族がどこに住んでいるか」を関連付けて覚えると確実。
※なお、オセアニア州のテスト頻出ポイントを以下の記事で詳しく解説しています。
中1地理|オセアニア州のまとめとテストによく出るポイント【気候・産業・文化を完全整理】
オセアニア州は広く、島の位置関係がややこしいので、地図で「目で覚える」ことが最重要。
・自分で白地図に国名を書き込む
・乾燥帯・熱帯などを色分けする
といった作業をすると記憶が定着します。
「国名」「気候帯」「資源」「民族名」などは、一問一答形式で何度も練習しましょう。
短時間で繰り返すことで、暗記ミスを防げます。
たとえば「なぜオーストラリアの中央部は人口が少ないのか?」という問題なら、
→「乾燥した気候で雨が少なく、農業に向かないから」
というように、原因+理由+具体例の形で答えるのが得点のコツです。
「オーストラリア州」は地域名ではなく、大陸の国の名前。
「オセアニア州」は広い地域(オーストラリア+周辺の島々)を指す点を確認しましょう。
地図問題で「気候帯」を問われたときに、降水量のグラフや緯度を見落とすミスが多いです。
→「赤道に近い=熱帯」、「南に行くほど寒い」など、基本の地理感覚を確認しておくこと。
「名前が似ていてややこしい」と感じる人が多いですが、語源を覚えると簡単です。
この章をしっかり理解すれば、オセアニア州の地図・気候・民族・産業問題は確実に得点できます。
次の章(問題演習)では、実際に一問一答や記述問題で練習していきましょう。
※参考:「ちばのやる気学習ガイド」社会1年生 – 千葉県教育委員会
| 問題番号 | 解答 | 簡易解説 |
|---|---|---|
| 1 | オーストラリア | 大陸全体が1つの国で、世界6位の面積。 |
| 2 | キャンベラ | シドニーやメルボルンの間にある首都。 |
| 3 | ウェリントン | オークランドではない点に注意。 |
| 4 | スバ | フィジー共和国の首都。熱帯の気候。 |
| 5 | オーストラリア | 鉄鉱石・石炭などを日本に多く輸出。 |
| 6 | グレートバリアリーフ | 世界最大のサンゴ礁。世界遺産に登録。 |
| 7 | アウトバック | 人口が少ない乾燥地帯。牧畜が行われる。 |
| 8 | ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア | 島々の分類としてよく出題される。 |
| 9 | ポリネシア | 「poly=多い」から連想。 |
| 10 | メラネシア | 「mela=黒い」。赤道の南側に分布。 |
| 11 | 乾燥帯 | 雨が少なく、植物が育ちにくい地域。 |
| 12 | 温帯 | 人が住みやすく、人口が集中している。 |
| 13 | 熱帯 | 高温多湿で雨季と乾季がある。 |
| 14 | 温帯海洋性気候 | 一年を通して雨が多い。牧畜に適している。 |
| 15 | 気候が温暖で雨が多く、生活しやすいから。 | 人口分布の理由問題として出やすい。 |
| 16 | 鉄鉱石、石炭 | 世界有数の輸出国。特に日本・中国へ輸出。 |
| 17 | 日本 | 貿易関係で最も深い国のひとつ。 |
| 18 | 牧畜(羊) | 温帯海洋性気候が牧草に適している。 |
| 19 | 観光業 | 美しい海やリゾート地が多い。 |
| 20 | グレートビクトリア砂漠 | 乾燥した内陸部に広がる。 |
| 21 | アボリジニ | オーストラリアの先住民族。 |
| 22 | マオリ | ニュージーランドの先住民族。 |
| 23 | 白豪主義 | 白人中心の移民政策。現在は廃止。 |
| 24 | 羊・牛 | 広い牧草地を利用した牧畜が盛ん。 |
| 25 | 羊 | 羊毛や乳製品の輸出が多い。 |
| 26 | ウルル(エアーズロック) | 世界遺産。アボリジニの聖地。 |
| 27 | ゴールドコースト | リゾート地として人気が高い。 |
| 28 | 温帯 | 温暖で四季がある。人が多く住む。 |
| 29 | 乳製品 | バター・チーズなど。 |
| 30 | 資源や食料の輸入国として重要だから。 | 貿易関係で相互に支え合っている。 |
(1)世界6大陸のなかで、面積が最小のものと最大のものを答えなさい。
(2)オーストラリアにある世界自然遺産にも指定されている自然物で、ウルルとも呼ばれるものは何か。
(3)オーストラリアでは、19世紀末から白人以外の人種の入植を禁止した。1970年代に撤廃されたこの政策を何というか。
(4)掘り抜き井戸を利用して羊の放牧を行っている大きな盆地は何か。
(5)オーストラリアの首都はどこか。
(6)オーストラリアで最も人口の多い都市はどこか。
(7)オーストラリアはかつて植民地化されていたが、どの国に支配されていたか。また、ニュージーランドはどの国に植民地化されていたか。
(8)オーストラリア最大の輸出相手国はどこか。
(9)ニュージーランド最大の輸出相手国はどこか。
(10)ニュージーランドの気候は温帯の何気候か。
(11)オーストラリア・ニュージーランドの公用語はそれぞれ何か。
(12)オーストラリアは国土の2/3が乾燥帯に属していることから、何大陸と呼ばれているか。
(13)オセアニアの島々を3つにわけたうち、「小さな島々」という呼び名の地域はどこか。
(14)オセアニアの島々を3つにわけたうち、「黒い島々」という呼び名の地域はどこか。
(15)オセアニアの島々を3つにわけたうち、「多くの島々」という呼び名の地域はどこか。
(16)オーストラリア東部でよく産出される鉱物資源は何か。
(17)オーストラリア北西部でよく産出される鉱物資源は何か。
(18)オーストラリアでは、鉱山資源を直接削りながら円を描くようにして掘り進める採掘方法を取っている。この方式を何というか。
(19)グレートアーテジアン盆地は地下を掘ると水が噴き出す。このことから、漢字で何盆地と呼ばれているか。
(20)オセアニアで水没の危機にある、世界第四位の国土面積の国はどこか。
(1)最小:オーストラリア大陸、最大:ユーラシア大陸
(2)エアーズロック
(3)白豪主義
(4)グレートアーテジアン盆地
(5)キャンベラ
(6)シドニー
(7)イギリス・イギリス
(8)中国
(9)中国
(10)西岸海洋性気候
(11)英語・英語
(12)乾燥大陸
(13)ミクロネシア
(14)メラネシア
(15)ポリネシア
(16)石炭
(17)鉄鉱石
(18)露天掘り
(19)大鑽井盆地(だいさんせいぼんち)
(20)ツバル
オセアニア州の定期テストでは、「地形・気候」や「民族・産業」に関する短い記述問題(30〜50字程度)がよく出ます。
以下は、よく出るテーマをもとにした予想問題10題です。
中学生の記述問題では、「答えの形」に整っているかが重要です。
以下の3ステップを意識しましょう↓↓
例文:
オーストラリアの中央部は、海からの湿った風が届きにくいため、雨が少なく乾燥しているからです。
→ 「原因(風が届かない)」+「結果(乾燥)」が明確で満点レベル。
記述で高得点を取る最大のコツは、具体名とキーワードを入れることです。
例)
例文:
ニュージーランドでは温暖で雨が多く、草がよく育つため、牧畜(酪農)が盛んです。
→ 「気候(温暖で雨が多い)」+「産業(牧畜)」のセットで高得点。
ありがちなミス:
「観光がさかんなのは自然がきれいだから。」
→ どこの自然? が書かれていない。
改善例:
「グレートバリアリーフなどの美しいサンゴ礁があり、観光がさかんです。」
→ 地名(固有名詞)を入れることで具体性アップ。
ありがちなミス:
「砂漠が多い。」
→ なぜ砂漠が多いのか? の説明が必要。
改善例:
「オーストラリアの中央部は海からの湿った風が届きにくく、雨が少ないため砂漠が多いです。」
→ 「原因(風が届かない)」を補うことで満点解答に。
定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。
目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。
※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方
学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。
帝国書院はコチラ↓
東京書籍はコチラ↓
教育出版はコチラ↓
日文はコチラ↓
出版社:文理
前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。
出版社:Gakken
定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。
社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。
出版社:増進堂・受験研究社
最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。
難問をメインに構成されており、学校のテストで80-90点を安定して取れている人が入試に向けてレベルアップをするのに最適です。
「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。
地理↓
地理 特進↓
歴史↓
歴史 特進↓
公民↓
高校入試対策用↓
出版社:文英堂
1人で勉強していると、下記のようなことがあります。
こういうときにおすすめの通信教育を2つ紹介します。
スタディサプリは視覚的に理解しやすい授業を特徴としています。何度も受講できるので、説明動画を頭に焼き付けることができます。
また、高品質な授業動画に加えて10万問以上の演習問題があります。
くわしくは、スタディサプリ中学講座の特徴と効果的な活用法で紹介しています。
やはり通信教育といえば進研ゼミです。受講者数No. 1で、昔から高校受験対策に定評があります。
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くわしくは、進研ゼミ中学講座の特徴と効果的な利用法で紹介しています。
テスト後の振り返りでは、「どの範囲が苦手なのか」を整理することが重要です。
このチェックリストでは、オセアニア州の主要テーマごとに理解度を自己評価できます。
| 学習項目 | 内容 | 理解度(◎○△×) |
|---|---|---|
| 国名・首都 | オーストラリア・ニュージーランドなど | ○ |
| 地形・気候 | 乾燥帯・熱帯の特徴 | △ |
| 民族・文化 | アボリジニ・マオリの暮らし | ○ |
| 資源・産業 | 鉄鉱石・観光業 | × |
ポイント:
テスト直前の確認に役立つ「キーワード一覧表」。
用語を整理しながら“覚えたつもり”を防ぐことができます。
| 分類 | キーワード | 補足説明 |
|---|---|---|
| 国・地域 | オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア | 主な国々 |
| 地理区分 | ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア | 太平洋の三地域分類 |
| 気候帯 | 乾燥帯、熱帯、温帯 | オセアニア州内でも地域差あり |
| 民族 | アボリジニ、マオリ | 先住民族 |
| 資源・産業 | 鉄鉱石、観光業、牧畜 | 輸出や産業の中心 |
使い方アドバイス:
1日10語ずつチェック → 覚えた語に✅を付けることでモチベーションが維持できます。
定期テスト直前に「最後の10分」で覚える用の最重要ワード20選。
何度も出題される語だけを厳選しています。
【10分暗記リスト例(20語)】
【暗記のコツ】
「定期テストで点を取る」だけでなく、入試や発展的な理解にもつながるのがこの章です。
オセアニア州は地理的特徴がはっきりしており、緯度・経度や貿易、文化などの“世界との関係”を理解すると差がつきます。
オセアニア州では、地図読解・緯度経度の問題が入試で出ることがあります。
特にオーストラリアは「南半球」にあり、日本との時差を問う問題が多いです。
【重要ポイント】
【発展問題例】
Q:日本が12時のとき、オーストラリア(東経150度)は何時?
→ 経度の差15度=時差1時間。日本より東なので13時。
こうした「地図+計算型問題」は、緯度・経度・標準時のセット理解が得点のカギです。
オーストラリアは、資源大国であり、日本との貿易関係が深い国です。
また、歴史的な背景を踏まえた多文化共生社会の流れも、入試では頻出です。
【貿易の要点】
【多文化社会の流れ】
【まとめ】
オセアニア州を学ぶ際は、
「地理(気候・地形)」+「社会(貿易・文化)」を一体で考えると、より深く理解できる。
家庭学習や塾での勉強は、「短時間でも効率よく」「繰り返して定着」がポイントです。
中学生におすすめなのが、1日10分×5日間の短時間反復法。
長時間よりも「毎日少しずつ」が記憶の定着につながります。
【例:1週間の学習スケジュール】
→ “少しずつ・何度も”が最も効果的です。
「一人で勉強が続かない」という人におすすめなのが、クイズ形式の復習。
問題を出し合うことで、楽しく覚えられます。
【例】
一度間違えた問題を「解き直す」ことが最強の復習法です。
「できなかった→できた」に変わる瞬間が、記憶を定着させます。
【ポイント】
ここでは、「今日から何をすればいいか」を具体的に行動に落とし込んで紹介します。
①一問一答を10問覚える
→ 単語帳やワークを使って10問ずつ覚える。
②記述問題を1題書いてみる
→ 理由や具体例を入れる練習をする。
③週末に確認テストをやって自己採点
→ 間違えた問題を「苦手リスト」に追加。
1週間単位の習慣化で、無理なく得点アップ!
→ 「なぜ」「どうして」を意識しながら書く練習を。
→ 印刷した確認テスト(PDF)で実践練習。
→ 苦手キーワード早見表を見直して総仕上げ。
オセアニア州は、パターンがはっきりしている単元です。
覚える量は多くありませんが、
「地図」「理由」「具体例」を押さえれば必ず点につながります。
大切なのは、繰り返すこと。
1回で完璧を目指すより、間違えた問題を何度も解くことで「自信の得点」へ変わります。
➤ 失点の原因は“知らない”ではなく、“忘れた”だけ。
毎日の10分復習で、地理が得意科目になります。
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View Comments
とても良い勉強になりました!!!
定期テストに向けて頑張りたいと思います。
あっ、そして(5)オーストラリア大陸の東部を取り囲むんでいる造山帯は何か。の取り囲むのところが間違っています!!
そこのところ修正お願いします。
また、機会がありましたらこのサイトを使わせていただきたいと思います。
ありがとうございます。
修正箇所を見つけていただき、ありがとうございます。
定期テストでいい点数を取れると良いですね。