「歴史は好きだけど地理で点が取れない…」
「英語や数学がむずかしいから、社会で点数をかせぎたい」
「覚えるのが苦手だから、暗記科目は好きじゃない」
こんな思いを抱えている中学生は多いのではないでしょうか。
がんばって人名や地名、用語を覚えたつもりなのに、思ったほどテストで点数が取れなかったことってありませんか。
社会は暗記科目なので、暗記が苦手な子には大変な科目かもしれません。
苦手な中学生も、勉強方法を変えれば一気に社会を得意にできます。
30-40点だった子は70点を目指し、60点の子は90点を取れるようになる科目です。
そこで、「社会で70点、90点を取れる定期テスト対策の仕方」と「おすすめのドリル・問題集」を紹介します。
ほかの科目の定期テスト対策は下記の記事で紹介しています。
※英語の定期テストで80点以上取る勉強法と2週間前からの学習計画
※数学の定期テストで80点以上取る勉強法と2週間前からの学習計画
※国語の定期テストで90点台を取る勉強法と2週間前からの学習計画
※理科の定期テストで70点、90点を取れる勉強法と学習計画
この記事は下記の方向けです。
- 社会の勉強がテスト直前になってしまっている人
- 用語を暗記してもテストでなかなか思い出せない人
- 高校入試につながる勉強をしたい人

定期テストで点数をあげるのに必要なこと
中学校の成績にも高校選択にも影響する定期テスト。
どう対策すればいいか確認します。
定期テスト対策は2週間前からする
定期テスト対策の勉強はいつから行うものなのでしょうか。
ベネッセの調査によると、定期テストの勉強をはじめるのは「テスト2週間以上前」が1番多く、46.8%もいます。
1週間以上前からはじめる人も含めると、86.7%にもなります。
大半の人が1-2週間前からテスト勉強をしています。

勉強計画を立てる
テスト勉強をはじめるには、まず勉強の計画を立てましょう。
コクヨが行った調査では、「勉強計画を立てるべき」と思っている中学生は実に91.4%もいます(コクヨ「中高生の学びに関する実態調査レポート」より)。
ところが、実際に勉強計画を立てられている中学生はその半分(46%)しかいません。
- テスト2週間前から
- 勉強計画を立てる
これを念頭において、定期テスト対策の仕方をお伝えしていきます。
中学社会の特徴
定期テストは範囲が限られています。その範囲にあう勉強方法をすれば点数を取りやすくなります。
そこで、社会の学習内容をおさらいします。
3分野62単元にわかれる
中学校の社会科は3つの分野にわかれています。
分野 | 学習内容 |
地理 | 世界の地理、日本の地理 |
歴史 | 日本史、世界史 |
公民 | 日本の政治・経済 |
各分野の学習単元はは広範囲にわたっています。
下記の表をご覧ください。
分野 (単元数) | 単元名 |
地理 (19単元) | 【世界と日本の地域構成】 「世界の地域構成」「日本の地域構成」 【世界のさまざまな地域】 「世界の人々の生活と環境」「アジア州」「ヨーロッパ州」「アフリカ州」「北アメリカ州」「南アメリカ州」「オセアニア州」 【日本のさまざまな地域】 「地域調査の方法を学ぼう」「日本の特色と地域区分」「九州地方」「中国・四国地方」「近畿地方」「中部地方」「関東地方」「東北地方」「北海道地方」「地域のあり方」 |
歴史 (25単元) | 【歴史のとらえ方・調べ方】 「私たちと歴史」「身近な地域の歴史」 【原始・古代の日本と世界】 「人類の出現と文明のおこり」「日本の成り立ちと倭の王権」「大帝国の出現と律令国家の形成」「貴族社会の発展」 【中世の日本と世界】 「武家政治の始まり」「ユーラシアの動きと武家政治の変化」「結びつく民衆と下剋上の社会」 【近世の日本と世界】 「結びつく世界との出会い」「天下統一への歩み」「幕藩体制の確立と鎖国」「経済の成長と幕政の改革」 【日本の近代化と国際社会】 「近代世界の確立とアジア」「開国と幕府政治の終わり」「明治維新と立憲国家への歩み」「激動する東アジアと日清・日露戦争」「近代の産業と文化の発展」 【二度の世界大戦と日本】 「第一次世界大戦と民族独立の動き」「大正デモクラシー」「恐慌から戦争へ」「第二次世界大戦と日本の敗戦」 【現代の日本と世界】 「日本の民主化と冷戦」「世界の多極化と日本」「冷戦の終結とこれからの日本」 |
公民 (18単元) | 【私たちの暮らしと現代社会】 「私たちが生きる現代社会」「現代につながる伝統と文化」「私たちがつくるこれからの社会」 【個人を尊重する日本国憲法】 「日本国憲法の成り立ちと国民主権」「憲法が保障する基本的人権」「私たちと平和主義」 【私たちの暮らしと民主政治】 「民主政治と日本の政治」「三権分立のしくみと私たちの政治参加」「地方自治と住民の参加」 【私たちの暮らしと経済】 「消費生活と経済活動」「企業の生産のしくみと労働」「市場のしくみとはたらき」「金融のしくみと財政の役割」 【私たちの暮らしと経済】 「暮らしを支える社会保障」「これからの日本経済の課題」 【国際社会に生きる私たち】 「国際社会の平和を目ざして」「国際社会が抱える課題と私たち」 【私たちが未来の社会を築く】 「持続可能な未来の社会へ」 |
地理19単元、歴史25単元、公民18単元の合計62単元あります。
定期テストが3年間で12-15回あるので、
定期テスト1回で平均4-5単元がテスト範囲に入ることになります。
実に多岐にわたります。
どれか1つの単元に絞って勉強しても、20点分くらいにしかなりません。
幅広いテスト勉強が有効です。
直行型と並行型で学習順が変わる
学校によって学習の順番は2通りにわかれます。「直行型」と「並行型」です。
学習順に合わせて対策をする必要があります。
それぞれ下記の表のような違いがあります。
中学1年生 | 中学2年生 | 中学3年生 | |
直行型 | 地理 | 歴史 | 公民(6月ごろ~) |
並行型 | 地理+歴史 | 地理+歴史 | 公民(6月ごろ~) |
地理を習いおわってから歴史を習うのか、
地理と歴史を同時に習うのか、の違いです。
学習の順番に難易度の違いはありません。
また、高校入試で頻出の「地理と歴史の融合問題」は定期テストではあまり出ません。大抵の学校では地理と歴史は独立して習い、定期テストでも大問を完全にわけて出題されます。
ただし分野によって特徴がちがいますから、その特徴を念頭においた勉強方法が必要です。
社会の定期テスト対策の仕方
定期テストの社会は暗記の要素が強いですが、ただ丸暗記しようとすると時間がかかります。
また、70点を取りたい場合と90点を取りたい場合とでは勉強の仕方やスケジュールも変わってきます。

70点を取るための勉強方法
学校の問題集だけで70点までは取れます。下記の順番で勉強します。
- 一問一答や用語説明の問題を、解答をみながら暗記する
- 「練習問題/標準問題」→「応用問題/発展問題」のページを大問ごとに解く
それぞれ説明します。
一問一答を暗記
問題集は3つのレベルで問題をわけていることが多いです。
「基本問題」「標準問題」「応用問題」です。
「基本問題」は一問一答形式か、用語を暗記するための基本問題が並んでいます。
たとえば下記のような問題です。
「中国から海外に移り住み、その国籍を取得して定住している中国系の人たちを何と呼ぶか。」
――「華僑」
この「基本問題」のページを使って知識を一気にインプットします。
【勉強時期】
テスト2週間前~1週間前
【勉強方法】
用語や地名・人名を丸暗記しましょう。問題を解かずに、最初から解答をみて覚えます。
- 1ページ5分で覚える
- 覚えたかどうか確認テストをする
- 間違った問題があれば、3分覚えてまた全問を確認テストする
全問正解するまで上記の「3」を繰り返します。
特に「2」「3」の作業が重要です。
脳科学の記憶の研究でも、覚える作業よりも思い出す作業を増やすほうが記憶に定着しやすいことがわかっています。
(ダイヤモンド「最善のテスト対策は、自分で自分をテストすること」)
標準問題→応用問題を大問ごとに解く
つづいて、「標準問題」「応用問題」の勉強をします。定期テストに出題されるのは、ほぼこの2種類のレベルからです。
標準問題をすべて終えてから応用問題に進むのではなく、
標準問題で大問を1つ解いたら、それと同じ範囲の応用問題を解きます。
社会の定期テストは、「鎌倉時代の新仏教」「中部地方の地理」のようにまとまった範囲を大問にして出題します。
ですから、テスト対策でも大問ごとに勉強するほうがテストで解答しやすくなります。
【勉強時期】
テスト1週間前~
【勉強方法】
「基本問題」で覚えた知識(用語や人名など)をアウトプットする練習からはじめます。
[標準問題]
①大問を1つ解いて、すぐ答え合わせ
②間違えた問題の答えを覚える
③解説を読み、知らなかった知識も覚える
[応用問題]
①同じ範囲の大問を解いて、すぐ答え合わせ
②間違えた問題の答えを覚える
③解説を読み、知らなかった知識も覚える
[両方できたら]
①覚えたかどうか確認テストをする
②間違った問題があれば、またその大問を確認テストする
標準問題と応用問題の両方で、同じ範囲の大問を勉強します。
全問するまで確認テストをする
答えと、解説に載っている補足情報を覚えたら、
前項と同じく「全問正解するまで・全問確認テスト」です。
全問確認テストは、慣れるまでは面倒に感じるかもしれません。
「勉強したときは覚えていたのに、テストのときに思い出せなかった…」
という悲しい経験をした人は多いと思います。
全問確認テストをしておくと、こういう経験から卒業できます。これだけで20点アップも可能です。
ほんのひと手間くわえるだけで20点も変わりますから、ちょっとだけ我慢してがんばりましょう!

90点を取るための勉強方法
90点を取るには、さきほど説明した「70点を取るための勉強方法」を定期テスト1週間前までにしておきましょう。
- 「基本問題」の暗記
- 「標準問題」「応用問題」のパターン演習
の2つです。
ラスト1週間で市販の問題集を使って勉強します。

市販の問題集を準備する
90点を目指すなら、学校の問題集以外に市販の問題集も必要です。
学校の問題集だけで定期テストにでる8割くらいの問題をカバーできますが、残り2割はパターンを変えた問題です。
その2割を市販の問題集で埋めます。
市販の問題集のポイントは3つあります。
- 学校の問題集よりもハイレベルなものを買う
- 解説をしっかり読む
- 記述問題の練習をしておく
解説をしっかり読む
問題や解答には載っていないプラスアルファの考え方や知識を解説で説明していることがよくあります。
解説にも目をとおしておいて、知識を補充しておきましょう。
記述問題の対策をする
また、90点以上を取るには記述問題で正解か部分点だけでも取っておきたいです。
市販の問題集で記述問題の対策をしておきます。
先ほど紹介した勉強方法と同じで、「標準問題・応用問題のパターン演習」をします。
標準問題で大問を1つ解く
↓
同じ範囲の応用問題を解く
↓
解答と解説を覚える
↓
標準問題で次の大問を解く
という流れを繰り返します。
ここで紹介した「70点を取る勉強方法」と「90点を取る勉強方法」はどの分野でも共通して使えます。
また、歴史分野の記述問題は「歴史の流れを把握しているかどうか」を確認する問題です。流れを把握しておくと、歴史の勉強が非常に楽になり、90点以上を取りやすくなります。
※関連記事:歴史の年号・年代の語呂合わせ:年号の覚え方と歴史の流れも説明します
資料集を活用して思考力問題にそなえる
高校入試で思考力問題の出題が頻出になり、定期テストでも思考力問題が出されることが当たり前になってきました。
社会の思考力問題は、「資料をみて答える形式」が多いです。
下記の問題をご覧ください。2021年度都立高校入試の問題です。

この問題は1999年の地方分権法成立前後の、国から地方への権限移譲の状況についてです。
「時事問題」と「資料問題」を組み合わせた「思考力問題」です。
- リード文を読んで理解する読解力
- 初見の資料を理解できる分析力
の両方が必要です。
これを解けるようにするには、普段の定期テストから
「資料をみる→考える」
という勉強が必要です。
そこで活躍するのが資料集です。
資料集に載っている資料(図表)をみて、
- どういう状況になっているか
- なぜその状況になったのか
- この後どうなりそうか(どのような対応が必要か)
の3点を考えるようにしてください。
定期テストで90点台を取る子は、この視点での分析力が高いです。
すでに90点を取っている子だけでなく、ちょっと練習すればどの子もこうした分析をできるようになります。慣れればこの視点で学校の授業を聞けるようになります。
東大ノートが一時期人気になりましたが、ノートが素晴らしいのではなく、「考えながら授業を受けていること」が重要ポイントなのです。
ひと昔前なら社会で求められない勉強でしたが、現在ではこれができる子が圧倒的に有利になっています。
地理は地域ごとの特徴を整理して覚える
[暗記9割+理解1割]です。
地理は暗記が9割です。1つ1つ暗記していると思いだすのが大変になるので、各単元の解説ページに書いてある大陸別・地方別の特徴から覚えるようにします。
それから前述の「基本問題」の暗記に入りましょう。
特徴というのは、たとえば下記のような内容です。
[九州地方]
・気候
①温暖
②2つの海流(日本海流・対馬海流)が交わっている
③台風が多い→9月の降水量が多い
・農業
①筑紫平野で稲作
②ビニールハウスでキュウリ
③シラス台地で畑作
・工業
①八幡製鉄所→北九州工業地帯(地域)
②IC→シリコンアイランドと呼ばれる
ざっと覚えておくと、雨温図と地域の組み合わせ問題もスラスラと解けるようになります。
歴史は流れを理解しておく
[暗記5割+理解5割]です。
歴史も覚えることが多いですが、歴史の流れ(「なぜそうなったのか?」)を理解するようにしましょう。
歴史上の人物や出来事にイメージを持つようにすると、頭に残りやすく、思い出しやすくなります。
特に歴史は記述問題が厄介なので、流れを把握しておくのは必須です。
たとえば、鎌倉時代に「永仁の徳政令」という法令がありました。御家人の借金を棒引きにするという法令なのですが、
・なぜ御家人が借金に苦しんでいたのか
・なぜ御家人の借金を棒引きにしたのか
を理解しているかどうかが記述問題でよく問われます。
元寇で戦った御家人が領土をご褒美としてもらえなかったことが借金の原因にありました。「御恩と奉公」というギブ・アンド・テイクの主従関係があるため、御家人を救済しないと鎌倉幕府の権力基盤は弱くなるという背景がありました。
これらの内容は一問一答形式だけでは覚えられません。
教科書を10回読むという方法もありますが、「それはちょっと…」という場合には、問題集の解説が役立ちます。
解説には背景やワンポイントアドバイスが書かれています。解説にもしっかり目を通して時代背景を理解するようにしておきましょう。
公民は用語を自分の言葉に言いかえる
[暗記7割+理解3割]です。
公民を得意にしている中学生は非常に少ないです。その大きな理由の1つが「用語の難解さ」です。
たとえば、「立憲主義」という用語が教科書や問題集で出てきます。
立憲主義とは、
「国民の人権が国家権力でおびやかされないように憲法で保障すること。人の支配ではなく、法の支配を目指すこと。」
を指します。この説明を読んで理解できる中学生はあまりいないのではないでしょうか。
理解できない説明を覚えたところで問題は解けません。
こうした用語を自分の言葉に変換して理解するようにします。たとえば「立憲主義」の説明を下記のように変換します。
「立憲主義=憲法をつくって、みんな憲法に従うようにすること。
×:人の支配、〇:法の支配」
のような説明で十分です。ついでに、「人の支配」「法の支配」を覚えておきます。
ピンとこない用語はすべてこんなふうに読み替えます。読み替えられないときは、保護者の方や社会が得意な友だち、学校の先生に聞いてみましょう。

おすすめの定期テスト対策問題集
ここまで、定期テストの勉強方法をお伝えしました。
最後に、定期テスト対策におすすめの問題集を3種類紹介します。
- 70点を目指す人向け:1冊目と2冊目
- 90点を目指す人向け:1冊目と3冊目

『改訂版 中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』(地理、歴史、公民)

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ロングセラーとなった『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』が、2021年度からの新学習指導要領にあわせてリニューアル!
基礎から学び直したい社会人にも大人気です。「北海道より北なのに、ロンドンが暖かいのはなぜ?」
「インドでIT産業が発達した理由は?」
「アメリカがある場所は、日本の“東”じゃない?」
地理を知れば、日本と世界が見えてくる!●「地理って暗記ばかりでつまらないなぁ…」と思っている中学生・高校生
地理は決して暗記科目ではありません。本書を読めば、世界各地の特色がなぜ生ま
れ、どう変化していったかがイメージできるようになります。流れをざっくりつか
みたいときや、試験前の総復習にぴったり!●「結局、地理って何を学ぶ科目だったの?」と疑問を残したまま大人になった人
地理の本質とは、現代世界を知ることにあります。地形や気候、国境、宗教、経済
まで、中学校で学ぶ地理の知識は、世界のニュースを考えるうえでの土台になって
くれます。本書の7つの強み
かんき出版より引用
その1 各項目に「ここが大切!」を掲載
その2 「ひとことポイント!」でニュースがわかるようになる!
その3 中学生から大人まで楽しめる!
その4 「学ぶ順序」が教科書と同じ!
その5 豊富なイラストや図版で理解が深まる!
その6 用語集としても使える索引つき!
その7 各項目にふりかえり問題「コレだけはおさえておこう!」を掲載!
【おすすめする理由】
地理・歴史・公民を理解するための参考書です。
とにかくわかりやすいです。
一問一答の暗記になりがちな人におすすめです。
これを読んでから暗記すると、つながりをイメージしながら覚えられます。
改訂版では記述問題への対応を特に重視しているので、全レベルの中学生にとってプラスになります。
『できた!中学社会シリーズ』

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※『公民』は1,760円(税込)
特徴:
〔本書のねらい〕
重要なポイントを,、視点を変えて繰り返し学習することで、解くと自然に力がつきます。また,4択クイズアプリにより,テスト前にスマホで5教科の要点チェックができます。〔学習内容・特徴〕
くもん出版より引用
①基礎からのスモールステップと反復練習により,無理なく学習が進められます。
②問題を解いていて、不安な部分があっても、参照するページが書かれているので安心して取り組めます。
③重要ポイントが見方を変えてくり返し出題されるので、テストで点に結びつく力がつきます。
④フルカラー化により,写真や図版の内容がわかりやすく,理解が深まります。
⑤+αの詳しい解説で、一歩進んだ学習ができます。
【おすすめする理由】
社会が苦手な中学生向けに、基礎からステップアップできるような問題構成になっています。
学校の問題集と併用すれば、70点くらいまで取れるようになります。
『地理 下』
『歴史 上』『歴史 下』
『公民』(1,760円)
『中学 地理 ハイクラステスト』

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出版社:増進堂・受験研究社
値段:1,045円(税込)
特徴:
○ 3段階式でレベルアップ
標準レベル・応用レベル・難関レベルの3段階式でレベルアップしながら,定期テスト対策及び難関校の入試対策ができる問題集です。
・ステップA…教科書レベルの標準問題で構成。
・ステップB…公立高校・標準的な私立高校入試レベルの応用問題で構成。
・ステップC…難関私立・国立高校入試レベルの問題で構成。
・総合実力テスト…巻末に設けた実戦形式のテスト。○ くわしい解答・解説
増進堂・受験研究社より引用
解答編は,解答及びくわしい解説・解き方を設け,レベルの高い問題でもしっかり理解できるように説明しています。
【おすすめする理由】
90点を目指す人におすすめの問題集です。
レベルを3段階に設定しており、定期テストレベルから難関入試レベルまで練習できます。
ステップA:定期テストレベル
ステップB:定期テストの応用から高校入試標準レベル
ステップC:難関高入試レベル
時間がない人はステップAとステップBまでで十分です。3周くらいするとかなり実力がつきます。
ステップCは定期テストにはほぼ出てこないレベルですが、高校入試に向けて社会の実力や考え方を高めるのに役立ちます。
※関連記事:高校受験社会を得意にする勉強方法
※関連記事:社会でよく出る一問一答形式の問題(地理・歴史・公民)
社会の見方をつかんでおくと学校の授業内容の理解が深まります。勉強時間を短縮しながらレベルアップできます。
中学校の定期テストはなぜ重要?
まず、中学校の定期テストが何のためにあるのか確認します。
定期テストの目的は下記の2つです。
- 学習の促進と定着の確認
- 高校の進路選択
それぞれ詳しく説明します。
学習促進と定着確認
定期テストを行えば、直近1.5か月から2か月の間に習った内容が定着しているかどうかを確認できます。
ただし、確認だけが目的ではありません。
全国学力テストが年1回なのに対して、
定期テストは年4-5回あります。
2学期制の学校で4回、3学期制の学校で5回です。
これだけ頻繁にテストをするのは、テスト勉強をしやすくするためです。
「テストがあれば勉強する。なければしない」という人が大半ではないでしょうか。
年に1回しかテストがないと、テスト範囲がとんでもなく広くなってしまいます。
ほとんどの範囲のテスト勉強が追い付かず、定着できない範囲がたくさんでるかもしれません。
成績を付けることも大切ですし、授業内容を身につけることも大切な目的の1つです。
テストが年4-5回あれば1回1回のテスト範囲がせまくなり、テスト勉強をしやすくなります。
高校の進路選択にかかわる
定期テストの結果は「内申点」に強く影響します。内申点は中学校の成績だけでなく、高校受験の合否にも影響します。

ほとんどの高校入試は「内申点」と「入試当日の学科試験」で決まります。高い内申点を取っておいたから第一志望校に合格できた、というケースはたくさんあります。
しかも、多くの地域では中学1年生からの内申点が高校受験に関係します。
そのときの成績だけでなく高校受験にも影響するので、点数をしっかり取っておきたいですね。
まとめ
中学社会の定期テストで70点・90点を取るための勉強方法と、おすすめの問題集を紹介しました。
社会は暗記する項目が多いですが、暗記方法を少し変えれば、一気にテストの点数をあげられる科目です。
前回テストまでの点数がどれほど良くなくても、計画的で分野ごとの特徴を踏まえた勉強方法で次の定期テストから社会を得意科目に変えられます。
※関連記事:地理の一問一答問題(世界のすがた):六大陸、人口上位3か国、人口密度など
※関連記事:地理の一問一答問題(日本のすがた):緯度経度、日本の端の島など
また、家庭学習の習慣がついている人は通信教育もおすすめです。良問ぞろいで勉強効率がよく、復習しておくほうがいい範囲をタブレットが教えてくれたりもします。
自宅での学習習慣がまだの人は、早めに塾の利用を考えてみてもいいかもしれません。
定期テストの結果は高校入試にも影響しますから、勉強の習慣化と勉強方法のバージョンアップを急ぎたいですね。
※関連記事:塾の選び方
※関連記事:高校入試で必要な「内申点」とは?内申点のあげ方と計算方法
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