中学受験は子どもの将来に大きく影響を与える重要な選択肢の一つです。
受験対策の方法として塾利用は一般的であり、適切な塾の選択は合格への第一歩となります。
親としては子どもの成長と将来を見すえつつ、子どもに合う・子どもを成長させられる塾を選びたいですよね。
そこで、中学受験を予定されている方向けに下記の3点を紹介します。
この記事の内容を実践いただければ、親子で満足のいく中学受験ができるはずです。
※関連記事:中学受験成功への道:親によるスケジュール管理と勉強時間の生み出し方のコツ
中学受験対策として塾を選ばれる方はとても多いです。
中学受験で塾を選ぶときのポイントを以下に紹介します。
※関連記事:首都圏の大手中学受験塾の比較
※関連記事:関西の大手中学受験塾の比較
中学受験塾を選ぶ上で最も重要なのは、塾が提供するカリキュラムと指導方針です。
生徒によって志望校は異なりますが、同様に塾によってもターゲット校は異なります。
塾のカリキュラム(教材の難易度や宿題の量)はターゲット校の入試に合わせてつくられています。
子どもの第一志望校に合うカリキュラムが提供されているか確認しましょう。また、個別に対応できるカウンセリングや進捗管理があるかどうかも重要です。
塾の講師陣の質は、子どもの学習効果に大きく影響します。
各講師の指導経験や専門性、指導スキルを確認し、信頼できる講師陣がそろっているかどうかを確認しましょう。
特に重要なのは「その校舎の責任者」です。校舎責任者の力量や人柄によって指導力は大きく変わります。
校舎責任者と話をして、子どもとの接し方や考え方について探っておきましょう。
塾の合格実績や生徒、保護者からの評判は、塾の信頼性を知るうえで非常に役立ちます。
この2点を確認し、口コミサイトや通塾している知り合いの意見も参考にしましょう。
塾周辺の雰囲気や店舗を確認しておきましょう。できれば夜に周辺を散策しておきたいです。
昼間は閑静でも夜になると様子が一変するエリアもあります。
塾のHPをみると大抵、通常授業の料金の記載があります。
ですが、1年とおして通うと通常授業だけでなく季節講習もあります。通常授業だけなら負担が大きくない塾でも、季節講習の負担が大きくなるケースはよくあります。
ほかにも5-6年生になると記述特訓などの特別講座もあり、それがオプションなのか受講必須なのかも確認しておきましょう。
中学受験において塾が必要かどうかは個々の状況や目標によって異なります。
ただし通塾は中学受験対策として絶対的なものではなく、「塾をどう使うか」という視点で検討されるほうが良いでしょう。
以下に、中学受験における塾の必要性についての考え方をいくつか紹介します。
※関連記事:共働き家庭の中学受験塾選びのポイント
子どもにとって志望中学の入試問題がむずかしすぎることがなく、子どもに家庭学習の習慣がついている場合、塾は必ずしも必要ではありません。
しかし、中学受験は競争が激しく、首都圏では第一志望校の合格率が25%ほどとも言われています(FRAU education)。
首都圏に限定しなければ第一志望合格率は2人に1人ともされていますが(アットプレス)、それでも50%程度です。
やはり効果的なサポートがあると合格の可能性が高まります。
通塾が必要かどうかの大きな判断基準は「家庭学習を自主的に実施する習慣」です。
特に下記の3点があるかどうかがポイントです。
塾に通えば、定期的な授業や宿題の提出を通じて学習習慣を新たにつくる手助けとなります。
新たな学習習慣をつくる必要がある子は通塾するほうが効果的ですし、すでに自主的な学習習慣を持っている子であれば、通信教育や市販の参考書・問題集を使うほうが便利かもしれません。
※関連記事:塾なしで中学受験を成功させる方法
塾では、中学受験で役立つ解答テクニックや知識を授業で教えてくれます。
市販の問題集でも習得は可能ですが、志望中学校の入試傾向に合わせたテクニックや知識なら塾のほうが効果的です。
なお、テクニックを身につけられる市販教材を下記に紹介しておきます(PRを含みます)。
塾に通わなくても、自宅リビングなどでオンライン学習が可能です。
塾の送り迎えの負担が大きい、手ごろな塾が通える範囲内にない。
こうした状況下でオンライン家庭教師を選ばれる方も一定数いらっしゃいます。
国語の長文読解や算数の苦手単元のフォローなど必要に応じて塾と併用されている方も増えています。
活用目的を絞る・短期利用するなど、上手く活用したいですね。
※関連記事:中学受験で塾掛け持ちのメリットとその方法
お子さんの性格や学習スタイルによっても、塾が適している場合と自己学習が適している場合があります。
子どもの特性を理解し、それに合わせた学習環境を選択することが重要です。
※関連記事:塾なし中学受験の新戦略:通信教育と市販教材で合格へのスマートな道
中学受験において「この塾に通えばもう大丈夫」という塾は存在しません。
「塾に手取り足取り教えてもらわないといけない子」と
「勉強の主体は子ども自身で、塾を活用するのが上手な子」だと、2-3年後に相当大きな差がついてしまいます。
その差を生む大きな要因の1つが「主体的な学習習慣」です。
そこで、低学年のうちに子どもが主体的に学習する習慣を身につけさせるアプローチをいくつか紹介します。
子どもの興味や性格に合わせて柔軟に調整してみてください。
※関連記事:中学受験準備:いつから始める?どういう子が中学受験で有利になる?
子どもが楽しんで学べる方法を見つけましょう。
パズルや絵本、図鑑などを使った学習方法を採用して、学びのプロセスを楽しい体験に変える工夫が大切です。
※関連記事:中学受験する子どもの立体思考や論理的思考を伸ばせる立体ロジックパズル
※関連記事:中学受験をする小学生におすすめの図鑑(理科、社会、国語、算数)
定期的な学習時間を設け、ルーティンを作りましょう。
この3点を維持すれば、子どもは勉強を続けやすくなります。
自主性を伸ばすのに「目標」は欠かせません。学習習慣があっても「毎日勉強するだけ」になっていると勉強が作業になり、思考がストップします。
簡単な目標を設定して、達成感を味わえるようにしましょう。小さな成功体験がモチベーションを向上させます。
親が子どもと一緒に学ぶようにすると、子どもにも良い影響を与えます。
子どもだけが勉強して、親はそばで見守りつつ指示を出したり指摘したりする役割をつづけると、子どもは下記のような立ち位置で認識してしまいかねません。
一緒に学ぶようにすると親は「一緒に勉強する仲間」になります。
子どもにとって「自分の勉強は自分事」になり、「させられる側」ではなく「する側」になります。
子どもが何かに興味を持って取り組んでいれば、それが受験勉強に直接つながらなさそうであっても様子を見守りましょう。
「それじゃなくて、こっちをしようね」と指示してしまうと、子どもは「親に言われたことをすれば良いんだ」と感じます。こうなると自主性が育ちにくくなります。
当然何でも許容するというわけではありませんが、子どもの判断や興味をできるだけ尊重してあげましょう。
子どもの自主性を伸ばしつつ親の望むテーマやトピックに興味を持たせるには、特定の学習ツール(パズル、本、図鑑など)をリビングや本棚に置いておくようにしましょう。
ふとしたときに親がその図鑑を手に取って興味津々に眺めてみたり、子どもと一緒にパズルブロックで遊ぶようにします。
すると子どもがそれらに興味を持ちやすくなり、中学受験に必要な学習意欲を高めることができます。
※関連記事:中学受験する子どもの立体思考や論理的思考を伸ばせる立体ロジックパズル
※関連記事:中学受験をする小学生におすすめの図鑑(理科、社会、国語、算数)
何かを達成したときや努力したときには、すかさずほめてあげましょう。
こまめにほめてあげたり努力を認めてあげると、子どもは学習をポジティブな経験として捉えるようになります。
子どもには屋内だけでなく、外での学びも欠かせません。
自然や公園での散歩や観察、博物館や図書館での学びを通して、興味を引き出しましょう。
子どものペースや能力、興味に合わせて無理なく進めることが大切です。
ストレスをかけず、学びがプレッシャーにならないように工夫しましょう。
中学受験をする子どもを持つ保護者の方向けに、中学受験塾を選ぶポイントを紹介しました。
集団塾を選ぶ場合はカリキュラム・責任者の人柄・塾周辺の夜の環境をチェックしておきましょう。
また、集団塾以外の選択肢(家庭学習など)を検討する場合のポイントも紹介しました。塾なしでも中学受験対策は可能ですが、自主的な学習習慣の確立が必要です。
This website uses cookies.