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中学受験の塾費用はいくらかかる?:家庭教師・通信教育との費用比較と塾代を抑える方法を紹介

塾で授業を受けている小学生 中学受験ー塾
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「子どもに中学受験させるつもりだけど、塾代はどれくらいかかるんだろう?」

中学受験を予定されているご家庭で、このような疑問をお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。

中学受験といえば塾で対策するのが一般的です。お金がかかるという漠然としたイメージはあるものの、いくらぐらい予定しておけば良いのか分かりづらいですよね。

そこで、この記事では中学受験塾ではどれくらいお金がかかるのか、塾以外の必要経費はどれくらい必要なのか、家庭教師や通信教育ならいくらくらいなのかを紹介します。

中学受験塾を検討する際にご参考ください。

※関連記事:共働き家庭の中学受験塾選びのポイント

  1. 一般的な中学受験の塾費用
    1. オプションの講座が増えると費用も増える
    2. 塾によって費用は変わる
  2. 首都圏の大手中学受験塾の費用比較
    1. SAPIXの費用
    2. 早稲田アカデミーの費用
    3. 日能研の費用
    4. 四谷大塚の費用
    5. 首都圏大手中学受験塾の費用比較(月間・年間)
  3. 関西の大手中学受験塾の費用比較
    1. 浜学園の費用
    2. 希学園の費用
    3. 馬渕教室の費用
    4. 能開センターの費用
    5. 関西大手中学受験塾の費用比較(月間・年間)
  4. 塾以外に中学受験で必要な費用
    1. 文房具
    2. 教材費(市販)
    3. 飲食費
    4. 交通費
    5. 受験料
    6. 入試に着ていく衣服代
    7. 通信費
    8. 塾代以外に年間50万円ほど必要になる
    9. 入学準備の費用
    10. 塾への謝礼は不要
  5. 家庭教師の費用
    1. 学生講師
    2. プロ講師
  6. 通信教育の費用
    1. Z会の費用
    2. 進研ゼミの費用
    3. RISUの費用
  7. 塾・家庭教師・通信教育の費用比較
  8. 受験に必要な費用を抑える方法
    1. 塾・家庭教師の利用を減らす
    2. 4年生まで家庭学習中心にする
    3. 主体性を伸ばして通信教育を使いこなす
    4. 塾は季節講習と模試だけ受ける
    5. 中学受験費用は抑えられる
  9. 中学受験で塾代を抑える方法
    1. 通年授業のみ受ける
    2. 季節講習は内容によっては受けない
    3. 6年生から塾に行く
    4. 模試は逐次受ける
  10. 中学受験で塾が必要な場合はどのようなときか
    1. 子どもが自主的に勉強できないとき
    2. 家庭で集中して勉強する環境を整備できないとき
    3. 解き方の分からない問題が増えてきたとき
  11. 費用をかけてでも中学受験をするメリットは何か
    1. 難関大学進学を目指しやすい
    2. 学習環境の質が高い(生徒・設備)
    3. 競争力が向上する
    4. ハイレベルな学習姿勢が身につく
    5. 多様な経験と自己表現の機会を得られる
    6. 中学受験は将来への投資として有効な手段
  12. まとめ

一般的な中学受験の塾費用

中学受験はどれくらいの費用がかかるのか、平均から見ていきます。

世帯年収別に調べたある調査によると、小4~6の3年間に必要な費用は下記の表のとおりだったそうです(ファルボ)。

 小4小5小6合計
世帯年収400万以上28.0万円59.0万円119.4万円206.4万円
世帯年収600万以上45.5万円68.9万円130.9万円245.3万円
世帯年収800万以上63.8万円74.9万円140.3万円279.0万円
ファルボより

小4では世帯年収によって塾代はかなり変わるようです。2倍以上の開きがあります。

ですが、小6になるとそれほど大きな違いは見られません。

オプションの講座が増えると費用も増える

一口に中学受験と言っても世帯年収と学年でこれだけ差が出てくる理由の1つは、「オプション講座」です。

通常授業以外で主に週末に実施しているオプションの講座を受けると費用がふくらんでいきます。

塾によって費用は変わる

また、塾によっても費用は変わります。

一般に大手塾のほうが費用は高く、地域密着型の中堅塾のほうが費用は抑えられます。

※関連記事:小学生はいつから塾に通っているのか

首都圏の大手中学受験塾の費用比較

では首都圏の大手塾ではどれくらいの費用が必要なのでしょうか。

塾ごとに表にまとめました。

※関連記事:首都圏の中学受験塾の比較

SAPIXの費用

SAPIXは、言わずと知れた、首都圏で圧倒的な支持を得ている塾です。最難関中学への合格者数が多いです。

少人数制のクラス編成で他塾とくらべて教材の難易度が高く、宿題もたくさん出されることで有名です。

学年、入塾金年間費用
入塾金33,000円
小学校1年生250,800円(月額20,900円)
小学校2年生264,000円(月額22,000円)
小学校3年生290,400円(月額24,200円)
小学校4年生501,600円(月額41,800円)
小学校5年生633,600円(月額52,800円)
小学校6年生719,400円(月額59,950円)

また、講習会には目安として下記の費用がかかります。

講習会費用
春期講習25,850円(小4)~39,050円(小6)
夏期講習24,200円(小1)~210,100円(小6)
冬期講習36,300円(小4)~55,000円(小6)
正月講習55,000円(小6)

なお、子どもの自主性や創造性をはぐくむことを指導方針にしており、自主性を育てるSAPIXのメソッドを記した本まであります。

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早稲田アカデミーの費用

首都圏ではおなじみの進学塾で、「本気でやる子を育てる」を指導方針にしています。

授業中は私語を一切許さず、緊張感がただよいます。

学年、入塾金費用(年会費込)
入塾金22,000円
小学校1年生226,440円(月額18,870円)
小学校2年生226,440円(月額18,870円)
小学校3年生316,580円
※2・3月は月額15,290円
※4~1月は月額28,600円
小学校4年生399,120円(月額33,260円)
小学校5年生623,520円(月額51,960円)
※公立中高一貫コースは422,880円(月額35,240円)
小学校6年生635,400円(月額52,950円)
※公立中高一貫コースは430,800円(月額35,900円)

早稲田アカデミーの講習会費用を下記表にまとめています。

講習会費用(4科目)
春期講習181,00円(新小1)~64,000円(新小6)
※公立中高一貫コースは501,00円(新小5)、51,300円(新小6)
夏期講習181,00円(小1)~179,100円(小6)
※公立中高一貫コースは81,000円(小5)、10,8000円(小6)
夏季集中特訓58,000円(小5)、71,000円(小6)
※公立中高一貫コースは58,000円(小6のみ)
冬期講習9,500円(小1)~80,900円(小6)
※公立中高一貫コースは50,100円(小5)、68,200円(小6)
正月特訓37,800円(小5、小6)
※公立中高一貫コースは37,800円(小6のみ)

日能研の費用

首都圏、関西圏でおなじみの中学受験塾です。

授業はややゆっくりめ、宿題はやや少なめで、ほかの大手塾とカラーの違いを打ち出している塾とも言えます。

学年、入塾金費用
入塾金3年生:11,000円
4~6年生:22,000円
小学校3年生137,280円(月額11,440円)
小学校4年生4科目274,560円(月額22,880円)
小学校5年生4科目356,400円(月額29,700円)
小学校6年生4科目
Wコース427,680円(月額35,640円)
G・Rコース570,240円(月額47,520円)

日能研の講習会はSAPIXや早稲アカにくらべて日数が短く、ゆるめです。

講習会費用をまとめました。

講習会費用
春期講習新4年生:約2万円
新5年生:約3万円
新6年生:約7万円
夏期講習4年生:約4万円
5年生:約15万円
6年生:約22万円
冬期講習(合格力ファイナル)4年生:約3万円
5年生:約8万円
6年生:約18万円

四谷大塚の費用

『予習シリーズ』で有名な老舗塾です。

合格実績は系列塾も合わせたものを公表しているため、大手塾のなかではやや見劣りするかもしれません。

ただ、中堅校に強いという特徴があり、志望校を変更しても幅広く密な対策を受けられる塾です。

学年、入会金費用(4教科本科)
入会金22,000円
小学校4年生4科目435,600円(月額36,300円)
小学校5年生4科目541,200(月額45,100円)
小学校6年生2月~8月:404,250円(月額57,750円)
9月~1月:398,750円(月額79,750円)

四谷大塚の講習会費用を下記の表にまとめています。

講習会費用
春期講習新1年生:13,200円
新2年生:17,600円
新3年生:22,000円
新4年生:25,850円
新5年生:25,850円
新6年生:74,250円
夏期講習【1~2年生】 4日間+テスト1日:28,160円
【3年生】 8日間+テスト1日:48,400円
【4年生】16日間+テスト2日:90,200円
【5年生】 16日間+テスト2日:128,700円
【6年生】 16日間+テスト2日:172,700円
冬期講習【1~2年生】 22,000円
【3年生】 27,500円
【4年生】 31,350円
【5年生】 45,100円
【6年生】 86,350円
正月特訓【5年生】 13,200円
【6年生】 19,800円

首都圏大手中学受験塾の費用比較(月間・年間)

4つの大手塾の年間費用(月謝、講習会)を表にまとめて比較してみます。

費用はあくまで概算で、受講する講座によって多少の増減があります。

 SAPIX早稲田アカデミー日能研四谷大塚
4年生約60万円約57万円約36万円約58万円
5年生約85万円約95万円約62万円約75万円
6年生約110万円約107万円約100万円約96万円
4~6年生合計約255万円約260万円約200万円約230万円

比較すると日能研が比較的手ごろな費用帯ですが、それでも4~6年生で200~250万円の塾代がかかる計算です。

これ以外に教材費やテスト代もかかるため、3年間で塾に250~300万円ほどかかる予定にしておくほうが良いでしょう。

関西の大手中学受験塾の費用比較

つづいて、関西にある4つの大手中学受験塾の費用を比較します。

※関連記事:関西の中学受験塾の比較

浜学園の費用

関西で圧倒的に1番の実績をほこる塾です。

灘中学の合格実績は他塾の追随を許さず、他塾生が灘合を受けに来ることもよくあります。

コースが多岐にわたっていますが、必修は算数・国語・理科の3科目です(1年生~年生は算数・国語の2科目必修)。

必修科目のみを受ける場合(マスターコース)の月謝を表にまとめました。

学年、入塾金費用
入塾金23,000円
小学校1年生186,120円(月額15,510円)
小学校2年生約276,000円(月額約23,000円)
小学校3年生316,800円(月額26,400円)
小学校4年生448,800円(月額37,400円)
小学校5年生495,000円(月額41,250円)
小学校6年生528,000円(月額44,000円)

ほかに、灘中合格特訓や最高レベル特訓(※どちらも資格制)、土曜マスターコース、6年生になると日曜日の志望校別特訓を受ける方も多いです。

灘・洛南・神戸女学院・東大寺・西大和・四天王寺・大阪星光を志望される方は最高レベル特訓を受けるのがおなじみです。

また、土曜マスターコースは多くの方が受けています。1週間分の復習をするような内容です。

灘合と最レが月額約1万円ずつ、
土曜マスターコースが月額約2~3万円、
6年生の志望校別特訓が月額約2万円になります。

さらに、講習会の費用は下記の表のとおりです。

講習会費用(2~3科目の場合)
春期講習13,200円(新小2)~約50,000円(新小6)
夏期講習8,800円(小1)~43,400円(小6)
冬期講習13,200円(小1)~約40,000円(小5)
入試直前の各種特訓(6年生)約11万円

講習会は通常授業と並行しての実施のため、講習会の費用が安く見えます。

希学園の費用

灘中など最難関中学への「合格率」にこだわりを持つ塾です。

授業中の私語にきびしく、校舎によっては授業中に各教室スタッフが見回っているところもあります。

学年、入塾金費用(3科目)
入塾金22,000円
小学校1年生約96,000円(月額約8,000円)
小学校2年生約132,000円(月額約11,000円)
小学校3年生約288,000円(月額約24,000円)
小学校4年生約528,000円(月額約44,000円)
小学校5年生約552,000円(月額約46,000円)
小学校6年生約648,000円(月額約54,000円)

ほかに、志望校別特訓や最高レベル演習などがあります。受講が必須ではありませんが、受講している方が多いです。

その追加分が1~5年生で月額約3万円、6年生で月額約45,000円~70,000円になります。

また、希学園の講習会の費用を下記にまとめました。

講習会費用(2~3科目の場合)
春期講習約13,000円~約60,000円
夏期講習約37,000円~約80,000円
冬期講習約27,000円~約50,000円(5年生まで)
志望校別特訓(6年生)約240,000円

馬渕教室の費用

関西では高校受験でも有名な塾で、中学受験塾としては後発組ですが一気に老舗塾を凌駕しました。

首都圏にも進出しています。

実績を上げはじめた頃はほかの大手塾に比べてゆるめのカリキュラム(問題難易度、宿題の量)でしたが、2015年ごろから勉強の負担を大きくしていっている印象です(あくまで個人的な肌感覚です)。

通常授業の料金は下記の表のとおりです。

学年、入塾金費用(3科目)
入塾金20,000円
小学校2年生約240,000円(月額約20,000円)
小学校3年生約240,000円(月額約20,000円)
小学校4年生約240,000円(月額約20,000円)
小学校5年生約420,000円(月額約35,000円)
小学校6年生約540,000円(月額約45,000円)

上記の表以外に毎週、HIレベル特訓や定着演習というオプションの授業があります。

それらも受講する方が多く、月額約1~2万円(6年生は月額約5-6万円)の追加になるのが一般的です。

講習会の費用を下記の表にまとめました。

講習会費用(学年による)
春期講習約20,000円~約65,000円
夏期講習約40,000円~約130,000円
冬期講習約16,000円~約50,000円
入試直前特訓(6年生)約50,000円

能開センターの費用

中学受験塾の老舗で、大阪南部や和歌山の受験に強い塾です。

大阪星光や清風南海をターゲットにしており、特に清風南海の入試対策に定評があります。

費用を下記の表にまとめました。

学年、入塾金費用(3科目)
入塾金22,000円
小学校4年生(月額約25,000円)
小学校5年生(月額約35,000円)
小学校6年生(月額約45,000円)

ほかに土曜特訓や日曜実践などのオプション講座で月額約2~3万円ほどの追加が必要になると想定しておくと良いでしょう。

講習会の費用を下記の表にまとめています。

講習会費用(学年による)
春期講習約10,000円~約60,000円
夏期講習約30,000円~約100,000円
冬期講習約15,000円~約50,000円
特訓講座(6年生)約50,000円

6年生は通常の冬期講習以外に正月特訓などの特訓講座があります。

受検直前ということもあり、ほとんどの方が受けています。

関西大手中学受験塾の費用比較(月間・年間)

ここまでお伝えした関西にある4つの大手塾の年間費用をざっくり比較します。

費用はあくまで概算で、3科受講なのか4科受講なのか、毎週のオプション講座をどこまで受講するかによって年間50万円程度変わります。

費用の幅が大きいため、下記表ではその大体中間地点くらいを記載しています。

 浜学園希学園馬渕教室能開センター
4年生約70万円約80万円約55万円約55万円
5年生約85万円約100万円約75万円約80万円
6年生約110万円約150万円約95万円約125万円
4~6年生合計約265万円約330万円約230万円約260万円

塾以外に中学受験で必要な費用

大手塾の費用を紹介しましたが、中学受験に必要なのは塾代だけではありません。

そのほかで必要になる大きなものをまとめました。

文房具

ノート、えんぴつ、消しゴム、コンパス、定規など。

文房具は消耗品です。勉強すればするほど消耗が早くなります。6年生の夏1か月でノートを10冊使う子もいるくらいです。

年間1万円ほど見ておくほうが良いでしょう。

教材費(市販)

塾に通っていても、家庭学習用に問題集を本屋さんで購入して活用している人は多いです。

この費用は家庭によって変わりますが、算数・国語・理科・社会を2冊ずつ買うとすると1万5,000円くらいになります。

飲食費

塾にいる時間が長くなると、お茶を持たせたり弁当を持参させたりします。

帰りに友だちとおやつを買って、軽くつまみながらおしゃべりをしてストレス発散させながら帰る子もいます。

5年生は週3~4日、6年生夏以降は週6~7日は塾に通いますから、「1日500円」とすると合計20万円ほどになります。

交通費

交通費もかなり積み重なってきます。

地域や路線によっても異なりますが、「1日往復500円」かかるとすると5~6年生でやはり20万円以上かかります。

受験料

受験料は私立・国立・公立によって異なります。

私立中の場合は1校あたり2万円、国立中は5,000円、公立中は2,000円です。

遠方に受験に行く場合は移動の交通費や宿泊費が1回数万円必要になります。

10万円ほど見ておくほうが良いでしょう。

入試に着ていく衣服代

案外大きな出費になるのが「入試当日の服」です。

子どもがひとりで出かけてひとりで帰ってくるわけではありません。親もついていきますし、親子面接を実施している中学やコースもあります。

決して華美な服装をする必要はありませんが、やはり人生の大きな節目です。軽い服装で入試会場には行きづらいですね。

上下購入すると4-5万円くらいします。レンタルするという手もあり、レンタルなら1万円ほどで済みます。

※関連記事:中学受験面接のおすすめの服装

通信費

塾に通わせるタイミングでスマホを持たせる家庭も多いです。

忘れ物の連絡、お迎えに行く時間の連絡など、何かと役立ちます。月3,000円程度で年間4万円近くは必要になります。

塾代以外に年間50万円ほど必要になる

ご覧のように、塾代以外にも必要経費はたくさんあります。

飲食費や交通費などが積み重なると年間50万円ほど追加で必要になるかもしれません。

入学準備の費用

受験が終わっても入学までにさらに費用はかかります。

制服、カバン、教材、入学金、年間授業料など、約100万円必要です。

このお金は受験までのお金とは別に準備しておく必要があります。

塾への謝礼は不要

なお、合格後の塾への謝礼は不要です。

昔は謝礼が必要と言われていたようですが(私はギリギリその時代を知りません)、今は塾にとってご法度です。

現金も金券も、ちゃんとした塾なら決して受け取りません。

家庭教師の費用

では、塾ではなく家庭教師にするとどれくらいの費用が必要になるか、見てみます。

なお、家庭教師は1科目・週1回から受けられます。

費用は大まかに、1回の授業料×受講回数で計算します。

※関連記事:中学受験で賢く家庭教師を利用するには?メリット・活用法・選び方の完全ガイド!

学生講師

大学生の講師に教わる場合、1回あたり3,000円くらいが目安です。

  • 1科目の受講:3,000円×月4回=月額12,000円
  • 2科目の受講:3,000円×月8回=月額24,000円
  • 3科目の受講:3,000円×月12回=月額36,000円
  • 4科目の受講:3,000円×月16回=月額48,000円

プロ講師

プロ講師を選ぶと授業は1回あたり5,000円~8,000円ほどになります。

最難関中学を目指す6年生なら1回10,000円ほどになるときもあります。

  • 1科目の受講:5,000円×月4回=月額20,000円
  • 2科目の受講:5,000円×月8回=月額40,000円
  • 3科目の受講:5,000円×月12回=月額60,000円
  • 4科目の受講:5,000円×月16回=月額80,000円

ご覧のように、プロで4科目受講すると大手中学受験塾なみの費用になります。

ほかに、年会費や管理費などの名目で月々3,000~4,000円ほど必要になるのが一般的です。

通信教育の費用

では通信教育をメインにすえると費用はどうなるでしょうか。

会社によって費用は変わりますが、ここでは中学受験対策でおすすめの3社の費用を紹介します。

Z会の費用

Z会は難関中学受験でよく利用されています。

※関連記事:Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法

プラン支払いスタイル3年生~6年生
トータル指導プラン12か月一括払い3,740円(税込)~5,100円(税込)
6か月一括払い4,180円(税込)~5,700円(税込)
毎月払い4,400円(税込)~6,000円(税込)
要点集中プラン12か月一括払い1,615円(税込)~2,040円(税込)
6か月一括払い1,805円(税込)~2,280円(税込)
毎月払い1,900円(税込)~2,400円(税込)

トータル指導プランと要点集中プランに分かれていて、トータル指導プランでも6年生で1教科あたり月5,100円、4教科受けても月20,400円です。

また、専科の入試頻出対策講座は1講座7,410円(月あたり2,470円)、
志望校別対策講座は1講座12,540円~13,680円(月あたり4,180円~4,560円)です。

すべて受けても6年生で年間80万円ほど、5年生以下なら年間20~30万円ほどです。

進研ゼミの費用

通信教育の老舗として進研ゼミは中学受験対策でも実績を上げています。

※関連記事:進研ゼミで中学受験に合格する方法

 12か月払い6か月払い月払い
1年生月あたり3,250円(税込)月あたり3,610円(税込)月あたり4,020円(税込)
2年生月あたり3,490円(税込)月あたり3,890円(税込)月あたり4,320円(税込)
3年生月あたり4,460円(税込)月あたり5,000円(税込)月あたり5,320円(税込)
4年生月あたり4,980円(税込)月あたり5,370円(税込)月あたり5,590円(税込)
5年生月あたり5,980円(税込)月あたり6,460円(税込)月あたり6,710円(税込)
6年生月あたり6,370円(税込)月あたり6,880円(税込)月あたり7,150円(税込)
4~6年生の合計207,960円(税込)  

基本コースだけなら年間数万円です。受験算数のウェブ授業など受験対策に使えるオプション講座をすべて受けても総額20万円程度です。

RISUの費用

RISUは算数に特化した通信教育で、小学校の算数先取りや中学受験算数の問題を数多くそろえたアプリを使って学習します。

※関連記事:RISU算数が中学受験対策に便利な理由

勉強した分だけ支払うシステムで、
「基本使用料+クリアしたステージ数」を支払います。

基本使用料は1年分前払いで33,000円、
勉強した分の加算料金は上限9,350円、
合計で年間最大145,200円です。

塾・家庭教師・通信教育の費用比較

ここまでお伝えしてきた塾・家庭教師・通信教育の費用を比較してみます。

 4~6年生合計(目安)
約250万円
家庭教師約170万円(4科目受講)
通信教育約10万円~約130万円

塾・家庭教師は平均して月に5~8万円程度の出費になります。

それに対して通信教育はやり方によっては費用をもっと抑えられます。

※関連記事:塾なし中学受験の新戦略:通信教育と市販教材で合格へのスマートな道

受験に必要な費用を抑える方法

塾・家庭教師・通信教育とみてきたところで、費用を抑えながら中学受験を成功させる方法を紹介します。

※関連記事:中学受験準備:いつから始める?どういう子が中学受験で有利になる?

塾・家庭教師の利用を減らす

まず大前提として、塾や家庭教師は利用すればするほど費用が大きくなります。

塾・家庭教師の利用を減らすのが費用を抑えるコツになります。

※関連記事:中学受験塾を選ぶ際のポイントと注意点:中学受験に塾は本当に必要か?

4年生まで家庭学習中心にする

4年生までは家庭学習中心にします。

市販教材を使えば月々2,000~3,000円程度で済みます。

同時に家庭学習の習慣をつけておきたいですね。

※関連記事:塾なしで中学受験を成功させる方法

主体性を伸ばして通信教育を使いこなす

家庭で受験までの学習を抜け・もれなく行うには通信教育が便利です。

通信教育を使いこなすには子どもの主体性を伸ばす必要があります。指示を出すところと任せるところの使い分けがポイントになります。

塾は季節講習と模試だけ受ける

家庭学習だけだと、「自分がどれだけできるようになっているか」を子ども自身がなかなか把握しづらいです。

そこで、塾の季節講習模擬試験は受けておきましょう。

季節講習でほかの子どもと競ってモチベーションを上げ、模試結果を見てその後の学習予定を修正します。

中学受験費用は抑えられる

塾に完全に頼ると中学受験は4~6年生の3年間で250万円ほど必要になります。

ですが、家庭学習を活用できると一気に100万~200万円ほど減らせます。

中学受験で塾代を抑える方法

前述のように、塾代は3年間で約250万円ほど必要です。

どうすれば塾代を抑えられるか、いくつかの方法を紹介します。

※関連記事:難関中学に合格するにはいつから塾に通えばいいか

通年授業のみ受ける

まず、通年授業のみの受講にします。

日曜日の特訓系講座や志望校別特訓など、プラスアルファの講座を受けません。

これで3年間合計50~80万円ほど抑えられます。

季節講習は内容によっては受けない

オプション講座のうち、季節講習は内容によって受講するかどうかを見極めましょう。

通年授業と同じ内容を復習しているだけの場合もよくあります。

もし復習メインであれば、家庭学習で解きなおしをするほうがかなり時間効率は良いです。

6年生から塾に行く

前述の費用は「4-6年生」の3年間で計算しています。

家庭学習をする習慣ができていたり、塾に入れないとどうにも勉強が進まないという状況でないなら、塾には5年生か6年生から通うのもアリです。

大手塾では受験に向けたカリキュラムは5年生まででひととおり終わります。6年生は復習や実践演習が中心です。

塾によって進むスピードや難易度に多少の違いはありますが、5年生終わりまでに勉強する内容はそれほど変わりません。

どちらかというと、6年生向けの特別講座や志望校別クラスでの授業内容や雰囲気に違い見られます。

家庭学習でできる子なら、5年生の1月までに受験に必要な内容の学習を1周しておきます。そして6年生になってから塾に通うようにすれば、費用を抑えながら「塾のメリット」を最大限享受できます。

模試は逐次受ける

6年生から塾に通う予定で勉強するとしても、模試は必ず定期的に受けましょう。理由は下記の2点です。

  • 実力を確認する
  • 塾の先生に子どもの入塾予定を伝えておく

模試を受けて実力を把握し、その後の学習計画に活かしましょう。

それだけではなく、6年生からの入塾を希望している塾の先生に子どもの名前を覚えておいてもらうことも必要です。

6年生からいきなり入塾希望をしても、「学力的についてこれるかな…」と、たいていの塾は不安になります。

定期的に模試を受けておけば実力のほどを把握しておいてもらえますし、数年前から模試を受け続けている子なら「半分、塾生」のようにとらえてくれます。

入塾後にフォローが多少必要だとしても、融通がききやすくなります。

中学受験で塾が必要な場合はどのようなときか

ここまで紹介したように、家庭学習を活用できれば必ずしも塾に頼り切らずに済みます。

とはいえ、やはり中学受験対策で塾を全く活用しないのも不安が残るかもしれません。

そこで、どういうときに塾を活用するのが良いか紹介します。

子どもが自主的に勉強できないとき

まずは、子どもが自主的に勉強するのが苦手な場合です。

家庭学習で成果を出すには、「自主性」がとても重要です。

学習計画を立て、自らコツコツ勉強し、忘れているかもしれない範囲を復習して、本当に解けるようになっているかどうかをチェックする。

こうした学習姿勢は中学受験において不可欠です。「やらされ」「受け身」の勉強姿勢だとなかなか成果につながりません。

家庭で集中して勉強する環境を整備できないとき

家でなかなか集中して勉強できない、勉強しやすい環境づくりがむずかしいという場合も塾を活用する良いタイミングと言えます。

下の子の元気な声や生活音、スマホなど、家の中は決して勉強に集中しやすい環境ばかりではありません。

リビングでも自分の部屋でも集中して勉強できていない様子がつづけば、塾での勉強を試してみても良いかもしれません。

※関連記事:勉強の集中力を高める方法とおすすめアイテム

解き方の分からない問題が増えてきたとき

問題集を解いていてどうしても解けない問題は出てきます。

通信教育や市販教材の解説で解決できない問題が増えてきたら、塾で授業を受けるほうが良いかもしれません。

塾の先生は生徒の反応をみながら授業をしています。理解できていない様子が見られれば解説の仕方を変えたり、授業以外に自習に呼んで対応してくれたりします。

費用をかけてでも中学受験をするメリットは何か

ここまでお金を出してでもする人はたくさんいます。中学受験にはそれだけ大きなメリットがあるからです。

難関大学進学を目指しやすい

まず、将来の大学進学が有利になるからです。

特に難関大学や医学部を目指す場合、中高一貫校で対策している子のほうが圧倒的に有利です(ダイヤモンドオンライン)。

学習環境の質が高い(生徒・設備)

私立中学は学校設備にお金をかけており、子どもに質の高い学習環境を提供しています。

また、入試を受けて入学しているわけですから同じような考え方の家庭が多く、そういう意味でも安心感があります。

競争力が向上する

受験という競争を勝ち抜いていく過程で子どもの競争力が向上します。

中学受験をする子の多くは小学校の勉強が得意です。

「自分は賢いから努力しなくても大丈夫」という、変な自信を持たれても困ります。

上には上がいることを知り、誰しも努力して結果を出しているという当たり前のことを自然に学んでくれます。

ハイレベルな学習姿勢が身につく

やはり、受験勉強をとおして学習面で大きく成長できます。

受験を経験されたご家庭では子どもの精神面と学習面での成長を強く感じられています。

受験が終わったころには「勉強するのは当たり前」「問題を解きなおすのが当たり前」という姿勢を身につけている子は多いです。

中学受験が終わっても勉強はつづきます。受験で培った学習姿勢が中学・高校でも必ず役に立ってくれます。

多様な経験と自己表現の機会を得られる

中高一貫校では子どもたちは経験の幅を広げ、自己表現力を伸ばせます。

高校入試がないため、中学3年間は自分の興味を追求するなど勉強以外の活動に時間を割きやすくなります。

ボランティア活動や海外への短期留学、外国の友人ネットワークの構築、プログラミング、自発的な自由研究など。

幅広い活動に参加することで子どもは自分の興味や才能を見つけ、自己表現の機会や手段を得ることができます。

中学受験は将来への投資として有効な手段

中学受験は子どもの人生で大きなメリットがたくさんあります。

塾代その他あわせて4~6年生で250万円~300万円ほどかかりますが、子どもの将来への投資として多くの方に選ばれている手段のひとつと言えます。

まとめ

いかがでしょうか。

中学受験をする親向けに、塾の授業料がどれくらいかかるのかを紹介しました。

3年で250万円必要になり、塾代以外にも50万円ほどかかることも多いです。

家庭教師や通信教育を活用すれば費用を抑えることも可能です。塾に通わせるほうが良い場合やそれまでの家庭での取り組み内容についても説明しました。

親のサポート方法については下記の記事でも紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

中学受験成功への道:親によるスケジュール管理と勉強時間の生み出し方のコツ

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