共働き家庭の中学受験|塾の選び方と成功のポイントを徹底解説!後悔しない塾選びとは?

共働き家庭が中学受験に挑戦する場合、適切な塾の選択が成功に大きく影響します。

この記事では、「共働き家庭の中学受験」に焦点を当て、塾選びのポイント共働き家庭におすすめのタイプの塾を紹介します。

また、中学受験において共働き家庭が占める割合にも触れながら、受験成功へのカギを考えていきます。

※なお、家庭でできる中学受験準備の始め方について、以下の記事でくわしく解説しています。
中学受験準備はいつから始める?

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※Z会の中学受験コースのメリットや活用法を下記の記事で紹介しています。
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  1. 共働き家庭が中学受験を乗り越えるには塾選びがカギ
  2. 共働き家庭向け!塾選びで押さえておきたい7つのポイント
    1. ① サポート体制の充実度(面談・保護者対応)
      1. チェックポイント
    2. ② 自習室の開放時間と使いやすさ
      1. チェックポイント
    3. ③ 授業時間と送迎しやすさ(立地・曜日・時間帯)
      1. チェックポイント
    4. ④ 振替・欠席対応の柔軟性
      1. チェックポイント
    5. ⑤ 情報提供(過去問分析・受験校アドバイス)の質
      1. チェックポイント
    6. ⑥ 合格実績の信頼性(数字に惑わされない見方)
      1. チェックポイント
    7. ⑦ オンライン対応の有無と質(共働きの救世主)
      1. チェックポイント
  3. 通塾タイプ別|共働き家庭に合う塾の選び方
    1. 集団塾:進度管理と受験情報が強み
      1. こんな家庭に向いている
      2. 共働き家庭が活用するための工夫
    2. 個別指導塾:時間の融通が利くが指導力に差も
      1. こんな子どもにおすすめ
      2. 質の高い講師の見極め方
    3. オンライン塾・通信教育:自宅で完結できる新しい選択肢
      1. 忙しい家庭にこそマッチ
      2. おすすめのオンライン塾例と選び方の基準
        1. おすすめのオンライン塾(2025年時点)
        2. 選び方の基準
  4. 中学受験成功のために親ができるサポートとは?
    1. 忙しくてもできるコミュニケーションの取り方
      1. 忙しい中でもできる3つの工夫
    2. 塾との連携を円滑にするコツ
    3. 「見守る」ことの重要性と親のメンタルケア
      1. 親の“見守り力”を高めるポイント
  5. 【体験談】共働きで中学受験を成功させた家庭の塾選び
    1. Aさんのケース:送迎できない悩みを解決した方法
    2. Bさんのケース:オンライン塾で志望校合格
    3. Cさんのケース:集団塾+家庭教師の併用でサポート強化
  6. まとめ:共働き家庭でも中学受験は乗り越えられる!最適な塾選びがカギ
    1. この記事の要点まとめ
    2. 塾選びのチェックリスト

共働き家庭が中学受験を乗り越えるには塾選びがカギ

中学受験は、子どもだけでなく家族全体で取り組む大きなチャレンジです。特に共働き家庭の場合、時間的・精神的な余裕が限られるため、家庭での学習サポートに制約が生じがちです。

厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、4分の3以上が共働きの家庭であり、中学受験率も20%となっています。

これは、子どもの教育への期待が高まり、共働き家庭が中学受験を選ぶ傾向が強まっていることを示唆しています。

そんな中で、信頼できる塾を選ぶことが、中学受験の成功に直結します

共働きであっても、適切な塾を選び、プロのサポートを受けることで、限られた時間でも効率的な学習環境を整えることが可能になります。

共働き家庭向け!塾選びで押さえておきたい7つのポイント

共働き家庭にとって塾選びは、単なる「通いやすさ」だけではなく、学習面・生活面・精神面のすべてをカバーできる体制かどうかが重要な判断材料になります。

ここでは、共働き家庭が中学受験を成功させるために、塾選びでチェックすべき7つの視点を解説します。

① サポート体制の充実度(面談・保護者対応)

共働き家庭では、子どもの学習状況を把握する時間が限られます。そこで重要になるのが、塾側からの定期的な情報共有と保護者対応です。

チェックポイント

  • 定期的に三者面談・保護者面談を実施しているか
  • 模試結果をもとに個別にアドバイスしてくれるか
  • 進路相談や志望校選びで丁寧に対応してくれるか

面談が形式的でなく、子ども一人ひとりに合わせた提案をしてくれる塾は、共働き家庭にとって心強い味方です。

② 自習室の開放時間と使いやすさ

家庭での学習が難しい共働き家庭にとって、塾の自習室が“第2の勉強部屋”になります。そのため、使いやすさや開放時間は重要な要素です。

チェックポイント

  • 自習室が平日・土日も利用できるか
  • 予約不要で気軽に利用できるか
  • 質問対応してくれるチューターがいるか

特に「19時以降も開いている」「テスト前に延長利用可」などの柔軟な対応があると安心です。

③ 授業時間と送迎しやすさ(立地・曜日・時間帯)

塾までのアクセスのしやすさや授業時間帯は、共働き家庭にとって送迎のしやすさに直結します。

チェックポイント

  • 最寄駅から徒歩圏内か、家から自転車で行ける距離か
  • 授業の開始時間が保護者の仕事終わりに重ならないか
  • 土日や祝日の授業・補講が柔軟に設定されているか

夜遅くなる場合、安全面も重要です。子どもの帰宅方法(防犯体制・最寄り駅までの導線)も確認しておきましょう

④ 振替・欠席対応の柔軟性

家庭の急な予定変更、親の出張、子どもの体調不良など、共働き家庭ではスケジュールの流動性が高い傾向があります。

チェックポイント

  • 授業の振替がオンラインや他日程で可能か
  • 欠席時の授業動画の提供や補講があるか
  • 欠席理由によって対応を柔軟に変えてくれるか

特に個別指導や少人数制の塾では、こうした柔軟な対応がしやすい傾向があります。

⑤ 情報提供(過去問分析・受験校アドバイス)の質

中学受験は情報戦です。特に共働き家庭では、受験校選びや併願戦略のリサーチに時間が割けないため、塾側からの質の高い情報提供が不可欠です。

チェックポイント

  • 過去問の傾向分析を具体的に説明してくれるか
  • 志望校の合格ラインや出題傾向を個別にアドバイスしてくれるか
  • 併願校の選び方も親身に相談できるか

パンフレットを渡すだけで終わりではなく、具体的な提案と合格戦略を一緒に練ってくれる塾が理想です。

⑥ 合格実績の信頼性(数字に惑わされない見方)

塾を選ぶ際に「合格実績」をチェックする方は多いですが、数字だけを鵜呑みにしないことが大切です。

チェックポイント

  • 合格人数が“延べ人数”でなく“実数”であるか
  • 在籍生に対する合格率が公表されているか
  • 自分の志望校や地域に強いか(偏差値帯のバランス)

大手塾の実績が必ずしも自分の子に合っているとは限りません。地域密着型や個別塾で志望校に特化しているところも有力な選択肢です

⑦ オンライン対応の有無と質(共働きの救世主)

近年、オンライン授業やサポート体制の充実が塾選びの基準として注目されています。共働き家庭にとっては、時間や場所を問わず学習できるオンライン対応は大きなメリットです。

チェックポイント

  • ライブ授業 or アーカイブ配信があるか
  • 質問・添削サポートがオンラインでも受けられるか
  • 家庭での学習進捗を管理するアプリやシステムが整っているか

通塾とオンラインを組み合わせたハイブリッド型塾も増えており、柔軟な選択肢を持つことが、共働き家庭の強みになります。

通塾タイプ別|共働き家庭に合う塾の選び方

塾には「集団塾」「個別指導塾」「オンライン塾・通信教育」など、様々なタイプがあります。共働き家庭にとって重要なのは、ライフスタイルや子どもの性格に合ったタイプを選ぶこと

ここでは、それぞれの特徴と活用法を詳しく紹介します。

集団塾:進度管理と受験情報が強み

集団塾は、カリキュラムがしっかり組まれており、受験ノウハウや過去問の蓄積が豊富です。SAPIXや日能研、四谷大塚などの大手塾は特に情報力に強みがあります。

こんな家庭に向いている

  • ある程度自宅での学習習慣がついている子
  • 親が塾に完全に学習管理を委ねたい家庭
  • 志望校の傾向に合った塾が近くにある場合

進度が早い反面、ついていけないと取り残されやすいという点には注意が必要です。ただし、家庭でのサポートが難しい共働き家庭にとっては、進捗管理まで塾が担ってくれるのは大きなメリットです。

共働き家庭が活用するための工夫

  • 保護者会や面談日を早めに把握して、スケジュールに組み込む
  • 塾の配信資料や学習ポータルサイトを活用して情報を把握する
  • 自習室の利用や補講制度を積極的に活用する

また、進捗確認を週1回でも親子で行う時間を持つと、塾と家庭の連携がスムーズにいきます

個別指導塾:時間の融通が利くが指導力に差も

個別指導塾は、子ども一人ひとりに合わせた学習プランを立てられるのが強みです。特に共働き家庭では、スケジュールの柔軟性が高く評価されます。

こんな子どもにおすすめ

  • 集団だと緊張して質問できないタイプ
  • 苦手科目に特化して重点的に学びたい場合
  • 学力の凸凹があり、個別対応が必要な場合

ただし、講師の質や教え方にバラつきが出やすい点には注意が必要です。

質の高い講師の見極め方

  • 講師が固定か、頻繁に変わらないか
  • 指導実績(中学受験経験や担当科目の専門性)を確認
  • 体験授業で、説明が論理的で分かりやすいか確認

また、「教えるスキル」だけでなく、子どもが前向きに勉強に取り組めるようになるか(モチベーション管理の上手さ)も大事なポイントです。

オンライン塾・通信教育:自宅で完結できる新しい選択肢

Zoomや専用アプリを使ったオンライン塾は、送迎不要で時間の制約が少ないため、共働き家庭に非常にマッチします。近年は中学受験専門のオンライン塾も増えており、選択肢が広がっています。

忙しい家庭にこそマッチ

  • 送り迎えの負担がない
  • 学習の様子を家庭内で把握しやすい
  • 録画授業で欠席や復習にも対応できる

共働きで「学習時間をどう確保するか」が悩みの家庭には、子どもが自分のペースで進められるオンライン学習は救世主的存在です。

おすすめのオンライン塾例と選び方の基準

おすすめのオンライン塾(2025年時点)
  • スタディコーチ:中学受験専門で志望校別対策が充実
  • RISU算数:AIが進度管理、親にもレポート送信
  • Z会オンライン中学受験コース:難関校志望者に人気
  • トウコベ(旧トウキョウコベツシドウ):難関対策に特化した講師陣が在籍
選び方の基準
  • 学習管理アプリや親向けの報告機能があるか
  • 質問サポートが充実しているか(チャット・Zoomなど)
  • 録画授業の有無と質
  • 定期的な面談や学習相談があるか

オンライン塾は「放置型」と「伴走型」があるため、共働き家庭には後者(伴走型)を選ぶと失敗しにくいです。

中学受験成功のために親ができるサポートとは?

中学受験は子どもだけでなく、家庭全体で取り組む一大プロジェクトです。特に共働き家庭にとっては、時間の制約がある中で、どれだけ効率よくサポートできるかが鍵となります。

忙しくてもできるコミュニケーションの取り方

共働き家庭では「時間がない」ことが最大の悩みですが、短時間でも“質の高い会話”を意識するだけで、子どもの安心感は大きく変わります。

忙しい中でもできる3つの工夫

  • 1日1回、必ず「今日どうだった?」と聞く
    → 勉強の進み具合より「感情」に寄り添うことが大切です。
  • メモ・付箋・チャットアプリで情報共有
    → 面と向かって話せない日でも、気遣いや連絡は伝えられます。
  • 週末の朝ごはんやお風呂タイムに10分だけ話す
    → 子どもは「話す時間がある=信頼されている」と感じます。

塾との連携を円滑にするコツ

中学受験では、塾の先生との連携が子どもの状況を正確に把握する上で重要です。共働きでも、以下のような工夫で「情報の取りこぼし」を防げます。

  • 保護者面談・三者面談はなるべく出席
    → 出席できない場合は事前に質問リストを提出したり、後日要点をメールでもらう
  • 塾の連絡アプリやポータルサイトを活用
    → 欠席・振替・授業内容をチェックできるものを選ぶと便利
  • 講師とのやり取りは“敬意と目的”を明確に
    → たとえば「本人の不安が強く、家庭でもフォローしたいのでアドバイスを」など、協力を仰ぐスタンスが好印象

「見守る」ことの重要性と親のメンタルケア

受験期は、子どもだけでなく親も精神的に追い詰められやすい時期です。とくに共働きで物理的サポートが難しい家庭ほど、「口を出すより、見守る」ことが子どもにとって大きな支えになります。

親の“見守り力”を高めるポイント

  • 成果よりプロセス(努力)を認める声かけを意識
  • 自分の不安や焦りを子どもにぶつけない
  • 時には家庭外(同じ立場の親との雑談、SNSグループなど)で気持ちを吐き出す

「伴走者であろう」とするだけで、子どもは安心し、受験に前向きに取り組みやすくなります。

【体験談】共働きで中学受験を成功させた家庭の塾選び

実際に中学受験を成功させた共働き家庭の体験談を通じて、塾選びの工夫やサポートの方法を紹介します。

Aさんのケース:送迎できない悩みを解決した方法

Aさん夫妻はフルタイム共働き。駅から離れた塾へ子ども一人で通わせるのが不安で、入塾前に悩んでいました。

解決方法:

  • 駅チカの塾にこだわって探した
  • 通塾経路を親子で何度も下見して、本人に地図を描かせるなどして安全確認
  • 通塾時はLINEで出発・到着を毎回報告させ、見守りGPSも導入

結果、本人も不安なく通え、家庭では塾の話をしっかり聞いてあげるだけで十分なサポートに

Bさんのケース:オンライン塾で志望校合格

Bさんは、夫婦ともに出張が多く、通塾が難しかったためオンライン塾を選択。

選んだのは:Z会の中学受験オンラインコース

  • 録画授業で復習できる
  • 毎週の提出課題に対する丁寧な添削
  • 親向けの進捗レポートで状況把握ができた

子どもも「質問チャットがすぐ返ってくる」「自宅で安心して勉強できる」と感じ、第一志望に合格。移動の時間がゼロになったのが大きかったと語っています。

Z会 中学受験コースの案内

※Z会の中学受験コースのメリットや活用法を下記の記事で紹介しています。
Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法

Cさんのケース:集団塾+家庭教師の併用でサポート強化

Cさん宅は、共働きで親が勉強を見られないため、集団塾で全体像を学び、家庭教師で苦手対策を行う“二刀流”を採用

  • 塾では競争環境に触れ、モチベーションが上がる
  • 家庭教師が柔軟な時間設定で弱点フォロー
  • 月に1回、塾と家庭教師の報告書を親が確認して学習状況を把握

この組み合わせで、「自宅では子どもとの会話に集中できるようになった」と話しています。

※なお、塾と家庭教師の併用について、以下の記事でくわしく解説しています。
中学受験は塾と家庭教師の併用で合格率アップ!併用のコツと成功事例を徹底解説

まとめ:共働き家庭でも中学受験は乗り越えられる!最適な塾選びがカギ

共働きだからといって、中学受験をあきらめる必要はありません。大切なのは、“完璧を目指さず、できることを積み重ねること”です。そして、塾選びがその成功の土台となります。

この記事の要点まとめ

  • 共働き家庭の中学受験は「時間」と「情報」の効率管理がカギ
  • 塾の種類やサポート体制は家庭のスタイルに合わせて選ぶ
  • 親の関わり方は「手をかける」よりも「信じて見守る」ことが大切

塾選びのチェックリスト

チェック項目内容
☑サポート体制面談・保護者連絡の有無、学習報告制度
☑通いやすさ送迎不要・駅近・自習室の使いやすさ
☑振替制度欠席時のフォロー・補講の有無
☑指導形式集団・個別・オンラインなど家庭に合っているか
☑合格実績の見方受験者数との比率、志望校との相性
☑家庭との連携学習管理アプリ・定期レポートの有無
☑費用と時間月謝・教材費・交通費・時間コスト

塾を見つけることで、中学受験において成功への道が拓けることでしょう。

satoru

福地 暁です。 20年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。 これまで3000組以上のご家庭を担当させていただき、中学受験(灘中・御三家など最難関含む)、高校受験、大学受験(医学部・旧帝大含む)への合格をアシストしてきました。 この記事では中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習アドバイスをしています。 みなさまの学びにプラスになる情報をお伝えしていきます! よろしくお願いします。 1男1女の父。 どうやら娘には「甘いパパ」と思われているようで、 アイスやジュースをねだるときは必ずパパのところにきます。