中学入試や高校入試の対策のため、英検3級合格を目指す小学生・中学生は多いです。
ですが、学校で習っていない範囲中心になるので、何を使って・どう勉強すればいいか困る人も多いです。
そこで、英検3級合格を目指す人(特に小学生・中学生)向けに、3級対策の問題集と勉強の仕方を紹介します。
過去問題集と分野別問題集に分けて紹介しているので、自分に合う問題集を選び、効果的に対策しましょう!
※関連記事:英検3級のリーディング・ライティング問題
※関連記事:英検3級二次試験の面接問題サンプルとその回答例
英検3級の勉強には、出題傾向に合わせて数種類の問題集が必要です。
「過去問題集や予想問題集」と「分野別問題集」に分けて紹介します。
また、いずれもAmazonのリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。
英検3級によく出る英単語が収録されています。
3級では2000~2500語必要です。
とはいえ4級までにすでに1200語ほど覚えているでしょうから、残り1200-1300語ほどを覚えましょう。
利点:ABCの三段階で暗記必須単語が配列されており、「本当に覚えておかないといけない単語」から順に覚えられます。コンパクトで持ち運びができるので、電車の中などでも勉強できます。
出版社:旺文社
1冊で二次試験対策までカバーできるオールインワン型で、本番とよく似た傾向のオリジナル問題が頻度別に掲載されています。
利点:試験会場に持って行けるコンパクトな「でる順BOOK」がついています。単熟語ファイナルチェックをはじめ、「試験直前に役立つ内容」がポケットサイズの別冊に収録されています。
出版社:旺文社
掲載6回分すべての音声がついており、リスニングや面接対策ができます。
3級の試験内容や合否判定方法がわかる「英検インフォメーション」もあり、はじめて受験する場合も試験情報がよく分かります。
また、正答率の高い問題には★マークをつけてくれているので、優先的に勉強すべき内容を把握できます。
利点:アプリで音声がきけるうえ、面接対策の問題・解答例・解説も掲載されており、二次対策もできます。
出版社:旺文社
受験申込から二次対策の内容まで、英検3級合格に必要な情報が網羅されている問題集です。
3級に出題される問題を分野別に対策できます。模擬試験も1回分掲載されています。
3級をはじめて受ける人に特におすすめです。
利点:3級の情報がすべて載っており、どのようなレベル・範囲の問題が出るのか、どのような対策をすれば良いかが分かります。
出版社:旺文社
スタディサプリで大人気の関先生が解説する英検対策問題集です。
本番までの7日間で対策をできるようにつくられています。
問題を解くためのヒントやコツも含めて解説されています。
重要語句を総チェックできる「重要語句のまとめ」ページもあり、本番直前に役立ちます。
利点:単語の成り立ちや音声までくわしく解説してくれており、丸暗記に頼らない英検対策ができます。高校入試、大学入試対策でも一貫した解説なので、関先生の問題集で勉強している人は特に勉強しやすいです。
出版社:KADOKAWA
直近5回分の過去問とオリジナルの模試1回の合計6回分の問題が掲載されています。
合格力診断チャートを使えば自分の弱点分野が一目瞭然。苦手分野の対策をしやすいです。
リスニングの音声もアプリで聞くことができます。しかも「小問ごと」に聞けるので、繰り返し練習できます
利点:リスニングアプリ対応で手軽にリスニングの練習ができます。スピーキングテストの対策もできます。
出版社:Gakken
こちらは過去10年のすべての試験問題から単語・熟語・文法などを出題頻度順にならべて掲載してくれています。
勉強すべき優先順位が分かるので、無駄なく効率的に対策できます。
利点:出題頻度の高い順にABCにランク分けされていて、勉強時間が限られているときや直前チェックに役立ちます。赤シート付きで、単語・熟語も覚えやすいです。
出版社:高橋書店
「わからないをわかるにかえる英検」シリーズの過去問題集です。
このシリーズらしく、オールカラーの図版解説です。
また、より本番試験に近いサイズの剥ぎ取り式問題冊子で、直近の過去問3回分とオリジナル模擬試験1回分の合計4回分が収録されています。
利点:サイズが本番の問題冊子に近いので、本番さながらの予行演習ができます。
出版社:文理
タイトルどおり、7日間という短期で英検対策できるドリルです。
1日目は単語の暗記、2日目は熟語の暗記、3日目はリスニング対策というように日を重ねるごとに対策が進んでいき、7日目には面接対策で仕上げができる構成です。
付属CDのほかに、アプリを使って音声も聞けます。
利点:1冊でコンパクトに必要な内容がまとめられており、本番直前の総チェックに便利です。
出版社:旺文社
タイトルにあるように、「小学生向け」につくられた3級対策ドリルです。
英検で必要な知識や文法を言葉による解説ばかりではなく、イメージや音と結びつけて覚えれるようになっています。
漢字にはふりがなが振られています。
利点:小学生が理解しやすいような説明の仕方なので、「イメージ」や「形」で英検対策ができます。
出版社:旺文社
タイトルにもあるように、小学生向けにつくられた英検3級の問題集です。
文法用語を少なくし、代わりにどの場面でどのような言い方をするかをマンガで解説してくれています。
予想問題も1回分掲載されています。
利点:文法を「理屈」ではなく「使う場面」で覚えられます。小学生はもとより、文法が苦手な中学生にも使いやすいです。
出版社:アルク
著者が小・中学生向け学参業界の編集出身者で、中学生・高校生はもちろん、小学生も使いやすいように工夫されているドリルです。
1日1枚やさしい問題からステップバイステップで20日間取り組み、ラスト5日間はミニテストで仕上げられます。
利点:3級では中学生以上向けの問題集が多いですが、これは書き込み式で小学生が毎日取り組みやすいように工夫されています。
出版社:スリーエーネットワーク
7日間という短期間で英検3級の対策ができる問題集です。
弱点発見→7日間の総演習→本番直前模試の3ステップで仕上げができます。
ライティングや二次試験にも対応しています。
利点:本番直前の総チェックと対策を短期間でできます。
出版社:Gakken
つづいて、英検3級を分野別に対策できる問題集を紹介します。
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旺文社による分野別の英検3級対策問題集で、ライティングに特化しています。
大量の練習問題が掲載されており、ライティングのレベルアップに集中的に取り組めます。
利点:3級合格のカギとなるライティングを徹底的に練習できます
出版社:旺文社
英検3級に必要な単語や熟語を文で覚える方式の問題集です。
1語1語暗記するのではなく、長文を読みながら「意味」と「使い方」の両方を覚えられます。
アプリで音声も聞けるので、リスニング・スピーキングの練習もできます。
利点:単語・熟語の勉強だけでなく、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングすべてレベルアップできます。
出版社:旺文社
中学生向けに、英検5級~3級までのリスニング対策問題集です(高校入試にも対応しています)。
単語の聴き取りをする初級編からはじめて、対話文・絵や図表を使った完成編までステップバイステップで学習を進められます。
英検3級の英作文に必要な構成力、アイデア力、語彙力を多量の演習で養えます。間違いやすい文法・語法も頻度順に掲載されており、ライティングの力をかなりアップさせられます。
利点:難易度が高く、英検3級の合格レベルを越える力が身につくので、本番がやさしく感じられます。
出版社:アスク出版
リスニング対策や英文の構造分析、長文読解に特化した問題集です。著者はユメタンや東大英語のキムタツシリーズの著者です。
1日1レッスンを14日間つづけるをコンセプトにつくられており、各レッスンには著者からのワンポイントアドバイスがあります。
利点:著者が東大受験対策のプロなので、「傾向と対策」だけではなくちゃんと英文を理解できるような勉強の仕方を学べます。
出版社:三省堂
英検3級の問題集にはたくさんの種類があります。
どのように選ぶのが良いか、以下にまとめました。
※関連記事:英検3級の勉強法
まず、3級をはじめて受ける人は出題傾向の分かるものを選びましょう。
英検は出題傾向が安定している検定ですが、級によって問題数や出題テーマ、制限時間が異なります。
最初は出題傾向をみて全体像をつかむのがおすすめです。
3級はほぼ中学3年生までに習う英文法が範囲です。
小学生や中1、中2で3級を受験する人はまだ習っていない範囲も含みます。
文法をある程度理解できる、使い方をイメージしやすい問題集・参考書を選びましょう。
英検3級にはリーディング(文法、長文)、ライティング、リスニング、スピーキングと4つの分野があります。
人によって得意・不得意が分かれやすいです。
自分の不得意分野は分野別問題集で徹底的に対策しましょう。
3級からは二次試験がはじまります。英語のイラストカードを読み、英語で質問され、英語で受け答えします。
初めての受験では緊張して普段どおりの実力を出しにくくなります。
面接の流れを分かりやすく解説してくれている問題集で、事前に流れを把握しておきましょう。
英検対策をするには、最新版の問題集を使うようにしましょう。
英検の出題傾向や難易度はほぼ一定ですが、社会の変化に合わせて出題テーマやテーマごとの頻出単語が変わります。
例えば環境問題なら「地球温暖化:global warming」「大気汚染:air pollution」などの単語が良く出てきます。
こうした、テーマごとに良く出てくる単語を練習するためにも、最新版の問題集を使いましょう。
リスニング対策には音声が欠かせません。
CDが付いているか、アプリを使って音声を聞けるものも便利です。
どちらが使いやすいかは人によるので、自分に合うほうを選びましょう。
旺文社の過去問題集をはじめ、オリジナルの予想問題が載っている問題集もあります。
時間を計って本番さながらの予行演習を繰り返しましょう。
日本英語検定協会(英検)では、英検3級を「中学卒業程度」としています。
家庭、学校、地域など日常生活のさまざまな場面で身近な話題についてコミュニケーションが取れるレベルです。
英検3級は一次試験と二次試験に分かれています。3級からはいよいよ二次試験(面接)がはじまります。
両方に合格して英検3級合格扱いになります。
一次試験は筆記50分、リスニング25分です。
筆記試験に必要な単語数は2200語前後とされています。
これは高校入試に必要な単語数と同じ程度です。
筆記問題はリーディングとライティングに分かれています。
問題の種類 | 問題数 | |
リーディング | 短文の語句空所補充 | 15問 |
会話文の文空所補充 | 5問 | |
長文の内容一致選択 | 10問 | |
ライティング | 英作文(25~35語) | 1問 |
リスニングは第1部から第3部まで分かれています。
問題の種類 | 問題数 |
第1部:会話の応答文選択 | 10問 |
第2部:会話の内容一致選択 | 10問 |
第3部:文の内容一致選択 | 10問 |
英検3級は「日常生活の身近な話題」をテーマとしており、図書館など特定の施設への行き方やイベント参加、環境に関する話題がよく出てきます。
英検CSEスコアの満点が1650で、合格基準スコアは1103。つまり、合格点は67%です。
二次試験は全部で6問あります。
問題の種類 | 問題数 |
音読 | 1問 |
パッセージについての質問 | 1問 |
イラストについての質問 | 2問 |
受験者自身のことなどの質問 | 2問 |
面接がはじまるとカードがわたされます。
カードにはパッセージ(文章)が書かれています。パッセージの語数は30語程度です。
音読やパッセージの内容についての質問もされるので、意味を捉えながら読むようにしましょう。
一次試験から引き続き、社会的なテーマ・日常的なテーマがメインです。
医療やテクノロジー、環境問題、オンライン会議などについて、「今後どうなっていくと思うか?それはなぜか?」といった質問がされます。
英検CSEスコアの満点が550で、合格基準スコアは353。つまり、合格点は65%です。
最後に、自宅学習で英検3級に合格するための勉強法を紹介します。
単語を覚える際に、動詞や形容詞といった品詞も一緒に覚えましょう。
文型を意識すると長文を読みやすくなります。
また、3級は自分の感情を表現する問題もよく出てきます。
「surprised(驚いた)」「excited(興奮した)」のような感情を表す表現もまとめて覚えておきましょう。
3級では「ask for~(~を求める)」のように、「動詞+前置詞」がセットになっているイディオムも文法問題で頻出です。
これらは知っていれば正解できるので、単語と一緒に覚えておきましょう。
文法を覚えるには、問題集を繰り返し解くのが有効です。
3級は中学内容の文法がすべて範囲に入ります。中でも、時制の違い、関係代名詞(受け身、現在完了)、比較級・最上級がよく出題されます。
小学生や中学生だとまだ習っていないものも含まれます。
理解しづらい文法もあるでしょうが、「まずは形を覚えましょう」。
例えば、現在完了は「have+過去分詞」です。繰り返し問題を解いてこの「形」を覚えておけば、練習問題で応用がききやすくなります。
問題集には大抵、例文が載っています。例文を見ればその文法の使い方が分かります。
例文が出てきたらその都度ばっちり覚えておき、例文を思い出しながら問題を解くのが文法習得の早道です。
英語の長文読解は「精読」と「速読」の2種類に分かれます。
英検の長文で求められる読み方はこのうち、「速読」のほうです。
設問を読み、問われている内容を本文中から探し読みしましょう。
英検3級のライティングは25語~35語程度で書きます。
テーマが限られており、書き方も決まっています。
例えば「Do you like to eat out?(あなたは外食が好き?)」などの身近な内容が英語で聞かれます。
この質問に対してYes/ Noを明記し、その理由を2つ書きます。
Yes, I like to eat out. I have two reasons.
First, I like to go out.
Second, I like to eat lunch in a park with my friends.
For these reasons, I like to eat out.
(はい、外食が好きです。理由は2つあります。
まず、私は外に出るのが好きです。
次に、友だちと公園でランチするのが好きです。
これらの理由で、外食が好きです。)
これで36語です。
内容はともかく、冠詞の付け忘れなど文法上の誤りがないように気を付けましょう。
リスニングを得意にするには、シャドーイングが有効です。
シャドーイングとは、英語の音声につづいて真似して発音する練習方法です。
1日15分シャドーイングを続けると、3か月ほどでかなりリスニングが得意になります。
最後に、幼児・小学生・中学生・高校生の英検3級対策におすすめのオンライン家庭教師を3つ紹介します。
いずれもバナーをクリックするとHPにつながり、無料体験や資料請求の申し込みができます。
オンライン家庭教師業界では古豪のセンターです。
「家庭教師」と名前がついていますが「学習塾」に近く、下記のような特長があります。
英検対策に特化しているわけではありませんが、中学生の指導に慣れた講師陣(東大生、京大生、医学部生)です。
学校の勉強との両立も相談できるでしょう。
e-Liveの説明・無料体験のお得な申し込みはこちらつづいて紹介するのは英語専門のオンライン塾、オンライン家庭教師です。講師は日本人が多いようです。
学校の定期テスト対策や受験対策もしていますが、特に強いのが英検対策です。
小学生でも英検準1級や2級などのハイレベル級に挑戦している生徒が多くいます。
英検1級まで指導可能な講師が多く在籍しているのも強みです。
日本人講師メインの英会話スクールです。
「質問したいけれど英語でどう聞いていいか分からない」
「英文法の解説を英語で聞いてもピンとこない」
英検3級くらいまではこうしたジレンマを抱えている人は多いです。
ワールドトークでは97%が日本人講師で、詰まったときには日本語で質問でき、日本語での解説を聞くこともできます。
外国人講師と英語で話すのにまだ抵抗感のある子におすすめです。
・お気軽コース 月額3,300円
・基本コース 月額5,500円
・イチ押しコース 月額6,600円
・集中コース 月額11,000円
・徹底コース 月額22,000円
※無料体験レッスンあり
いかがでしょうか。
英検3級の合格を目指す小学生・中学生向けに、対策問題集と3級の勉強の仕方を紹介しました。
パス単や旺文社をはじめ、小学生・中学生に分かりやすいように作られた問題集も多数あります。上手く活用して、3級の合格を勝ち取りましょう。
3級を取得していると中学入試では多くの私立中学で英検利用でき、英語入試で有利になります。
高校入試でも中1までに3級を取っておくと、その後の英検や高校入試の対策を万全に進められます。
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