「文法ごとの問題なら解けるのにいくつかまとめて出題されると分からなくなる」
「定期テストは点数を取れるのに、実力問題になると点数が一気に下がる」
「中学英文法をイチから総復習したい」
こういった方は多いのではないでしょうか。
中3までに英文法の基礎をすべて学習します。幅広く習うため、どの文法がどのような意味・用法なのか混乱してしまいますよね。
ですが、中学までの英文法をしっかり復習しておけば英語を得意にしやすくなります。
そこで、中学英文法を一覧にして例文付きで解説します。高校入試だけでなく、英検3級の対策にもなります(日本英語検定協会より)。
ぜひご活用ください。

文の要素
文法を復習するにあたって、英文を構成する要素をおさらいしましょう。
通常、英文は「主語」「動詞」「目的語」「補語」の4種類からなります。1つの文にこの4つの要素の一部もしくは全部が含まれています。
なかでも、「主語」と「動詞」は非常に重要です。「主語」と「動詞」が分かれば英文の意味や文法をかなりつかめるようになります。
【例文①】
I have a pen.
(私はペンを持っています。)
この文では、「I(私は)」が主語、「have(持っています)」が動詞です。「a pen(ペン)」という目的語をつけて、「何を持っているのか」を説明しています。こうした「何を/誰に」の部分を「目的語」といいます。
【例文②】
He is tall.
(彼は背が高い。)
この例文では、「tall(背が高い)」という語をつけることで、「He(彼)」がどのような人なのかを説明しています。このように、「主語について説明している語」を「補語」といいます。
be動詞
動詞のなかで最初に習うのはbe動詞です。主語を説明するときに使います。
be動詞は主語によって形が変わります。
主語 | be動詞 | 例文 |
I | am | I am Tom. (私はトムです。) |
you、複数 | are | You are kind. (あなたは親切です。) |
Iとyou以外の単数 | is | She is kind. (彼女は親切です。) This is a pen. (これは鉛筆です。) |
※関連記事:【中学英語の問題】be動詞の活用と現在形・過去形の使い分け
一般動詞
動詞には前述のbe動詞以外に一般動詞があります。be動詞はam、is、are、was、wereの5種類で、この5種類以外の動詞はすべて一般動詞です。
英文には「時制」と呼ばれるものがあります。平たく言うと、「いつの話か?」を示しています。中学英文法に出てくる時制は「現在」「過去」「未来」「現在完了」の4つがメインです。さらにそれぞれ「進行形(~しているところ)」もあります。
時制ごとに一般動詞の形が変わります。その変化の仕方を解説します。
現在時制
現在時制の場合、一般動詞は主語で形が変わります。
主語 | 動詞の形 | 例文 |
3人称単数 | 動詞の最後に”s”をつける | He plays tennis every day. (彼は毎日テニスをします。) |
3人称単数以外 | そのまま | We play tennis every day. (私たちは毎日テニスをします。) |
人称や単数・複数の説明は下記をご覧ください。
- 一人称:I(私)
- 二人称:you(あなた)
- 三人称:Iとyou以外すべて
- 単数:1人、1つ
- 複数:2人以上、2つ以上
「He plays tennis every day.」の例文の場合、主語は「he(彼は)」で動詞は「plays(する)」です。
heは三人称単数(=Iとyou以外で、1人だけを指している)なので動詞にsをつけます。
この場合、「play→plays」になります。
「We play tennis every day.」の例文の場合、主語は「we(私たち)」で動詞は「play(する)」です。Weは三人称単数ではないので、playにsをつけません。
※関連記事:【中学英語の問題】一般動詞:現在・過去・現在完了の活用形の違い
過去時制
「過去時制」はその名のとおり「過去」についての英文で使われます。
過去時制の場合、動詞が「過去形」になります。前述のように動詞にはbe動詞と一般動詞があり、それぞれ「過去形」の形が異なります。
まず、be動詞の過去形をご覧ください。
be動詞の現在形 | 過去形 | 例文 |
am | was | I am a student.(私は生徒です。) ↓ I was a student.(私は生徒でした。) |
is | was | He is a teacher.(彼は先生です) ↓ He was a teacher.(彼は教師でした。) |
are | were | We are in the same class.(私たちは同じクラスです。) ↓ We were in the same class.(私たちは同じクラスでした。) |
この表にあるように過去時制の場合、be動詞はwasかwereを使います。どちらを使うかは主語によって下記のように変わります。
- 主語が単数→wasを使う
- 主語が複数→wereを使う
つづいて、一般動詞の過去形です。過去時制では、一般動詞も形が変わります。変わり方は2種類あり、「一定のルールどおりに変化する動詞」と「イレギュラーに変化する動詞」に分かれます。
「一定のルールどおりに変化する動詞」を「規則変化動詞」と言い、動詞の最後にedをつけます。
一方、「イレギュラーに変化する動詞」を「不規則変化動詞」と言い、変化の仕方は単語によってさまざまです。
【規則変化動詞の例】
現在形 | 過去形 | 例文 |
play | played | I play soccer.(私はサッカーをします。) ↓ I played soccer.(私はサッカーをしました。) |
study | studied | She studies English.(彼女は英語の勉強をします。) ↓ She studied English.(彼女は英語の勉強をしました。) |
【不規則変化動詞の例】
現在形 | 過去形 | 例文 |
teach | taught | He teaches English.(彼は英語を教えます。) ↓ He taught English.(彼は英語を教えました。) |
go | went | I go to school.(私は学校に行きます。) ↓ I went to school.(私は学校に行きました。) |
make | made | She makes a box.(彼女は箱を作ります。) ↓ She made a box.(彼女は箱を作りました。) |

未来時制
「未来時制」は、中学英文法に出てくる「現在」「過去」「未来」「現在完了」の4つの時制の1つで、未来について話す(書く)ときに使います。
未来時制の形は、「will」「be going to」の2種類出てきます。主語と動詞の間に「will」か「be going to」を入れます。「be going to」の「be」はbe動詞なので、主語によって形が変わります。
【例文】
I will go to school tomorrow.
I am going to go to school tomorrow.
(私は明日学校に行きます。)
She will play the guitar.
She is going to play the guitar.
(彼女はギターを弾きます。)
「will」「be going to」のどちらを使っても文の意味は同じです。主語がIならbe動詞はamになり、主語が単数ならbe動詞はisになります。
また前述のように、時制が現在の場合、主語が三人称単数なら動詞にsをつけるというルールがあります。未来時制なので、「will」「be going to」どちらの場合でも動詞は原形になります。
現在完了時制
現在完了は「過去形と現在形を足した」ような時制です。日本語にはない表現のため、ここで苦労する人が多いです。
過去時制は「過去に終わっている場合」で、現在時制は「現在の状況」を説明しています。現在完了は「過去に始まって現在までつづいている」イメージです。

大きく、3つの用法に分かれています。表にまとめました。
用法 | 意味 | 例文 |
継続 | (ずっと)~している | She practiced tennis. (彼女はテニスの練習をした。) ↓ She has practiced tennis for three hours. (彼女はテニスの練習を3時間している。) |
経験 | ~したことがある | I went to Europe. (私はヨーロッパに行った。) ↓ I have been to Europe. (私はヨーロッパに行ったことがある。) |
完了/結果 | (ちょうど)~したところだ | He arrived at the station. (彼は駅に着いた。) ↓ He has just arrived at the station. (彼はちょうど駅についたところだ。) |
過去時制は「したかどうか」を説明して終わりますが、現在完了には「現在までつづいている・つながっている」「余韻が残っている」といったニュアンスが加わります。
例えば、上記の表でHe arrived at the station.だと、「駅に着いた」という事実を伝えているのに対してHe has just arrived at the station.だと「今駅に着いている(着いた)」という「今、現在」感があります。

進行形
現在・過去・未来・現在完了それぞれの時制には「進行形」があります。形はすべて同じで、「be動詞+一般動詞にing」です。
時制 | 意味 | 例文 |
現在進行形 | (今、)~している | I am eating lunch. (私はお昼ご飯を食べています。) |
過去進行形 | (そのとき、)~していた | He was eating lunch then. (彼はそのときお昼ご飯を食べていました。) |
未来進行形 | ~しているだろう | She will be eating lunch at noon tomorrow. (彼女は明日の正午はお昼ご飯を食べているでしょう。) |
現在完了進行形 | (ずっと)~しているところだ | They have been walking for three hours. (彼らは3時間歩きっぱなしです。) ※「3時間前からずっと歩きつづけている」と強調しているニュアンスになります |
例文のように、be動詞の形は時制と主語によって変わります。
【現在時制】
主語 | be動詞 | 例文 |
I | am | I am making dinner. (私は夕ご飯をつくっています。) |
you、複数 | are | You are cleaning the room. (あなたは部屋を掃除しています。) |
Iとyou以外の単数 | is | She is choosing a gift. (彼女はプレゼントを選んでいます。) |
【過去時制】
主語 | 過去形 | 例文 |
単数 | was | I was making dinner. (私は夕ご飯をつくっていました。) |
複数 | were | They were cleaning the room. (彼らは部屋を掃除していました。) |
【未来時制】
主語に関係なくすべて「will be」です。
【現在完了時制】
主語 | 現在完了のhave | 例文 |
単数 | hasになる | She has been practicing tennis since this morning. (彼女は今朝からずっとテニスの練習をしています。) |
複数 | haveのまま | They have been talking for three hours. (彼らは3時間ずっと話をしています。) |
疑問詞
疑問文のなかには、Yes/ Noで答える質問だけでなく「なぜ?」「どうやって?」を聞くものもあります。そのときに使われるのが「疑問詞」です。
疑問詞は6種類あります。使い方はすべて同じで、Yes/ Noを聞く疑問文の先頭に疑問詞を置きます。下記の表のように、意味によって使い分けられます。
疑問詞 | 意味 | 例文 |
what | 何 | What do you do on weekend? (週末は何をして過ごしますか?) |
who | 誰 | Who is he? (彼は誰ですか?) |
when | いつ | When is your birthday? (あなたの誕生日はいつですか?) |
where | どこ | Where did you go? (あなたはどこに行ったのですか?) |
which | どちら(どっち) | Which bus should I take? (どちらのバスに乗ればいいですか?) |
how | どのように/ どんな | How is the weather? (天気はどうですか?) |
ご覧のように、Do you~?やIs he~?といった疑問文の先頭に疑問詞を置きます。
名詞・代名詞・複数形
英文にはさまざまな品詞の単語が出てきます。なかでも名詞・代名詞は非常によく登場します。
名詞は人や物・場所などを指します。「brother(兄/弟)」「house(家)」「Tokyo(東京)」など、たくさんあります。
2人以上/ 2つ以上の名詞にはsをつけます。
- brother → brothers
- house → houses
- box → boxes
ただし、「Tokyo(東京)」のような固有名詞は複数形になりません。世の中に1人/ 1つしかないためです。
加えて、英語は1度登場した名詞は「代名詞」を使って表すというルールがあります。下記の表のように使い分けます。
主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 | 再帰代名詞 |
I(私は) | my(私の) | me(私に) | mine(私のもの) | myself(私自身) |
you(あなたは) | your(あなたの) | you(あなたに) | yours(あなたのもの) | yourself(あなた自身) |
we(私たちは) | our(私たちの) | us(私に) | ours(私のもの) | ourselves(私たち自身) |
he(彼は) | his(彼の) | him(彼に) | his(彼のもの) | himself(彼自身) |
she(彼女は) | her(彼女) | her(彼女に) | hers(彼女のもの) | herself(彼女自身) |
it(それは) | its(それの) | it(それに) | – | itself(それ自身/ それ自体) |
they(彼ら/ 彼女ら/ それらは) | their(彼ら/ 彼女ら/ それらの) | them(彼らに/ 彼女らに/ それらに) | theirs(彼らの/ 彼女らの/ それらのもの) | themselves(彼ら/ 彼女ら/ それら自身) |
【例文①】
Your brother is very tall. How tall is he?
(君のお兄さん、とても背が高いね。身長どれくらいあるの?)
この例文では、「your brother(あなたの兄)」を「he(彼)」という代名詞にしています。2度目の登場では、このように代名詞で表します。
【例文②】
There were a lot of oranges in the supermarket. They looked delicious.
(スーパーにたくさんミカンがあったよ。おいしそうだった。)
2つ目の例文のように、「oranges(ミカン)」という物に対しても代名詞は使われます。この場合は複数のsがついているので、代名詞も複数形のtheyが使われます。
命令文
命令文とは、「~しなさい/してください」という、相手に指示したりお願いをしたりする文です。形はとてもシンプルで、主語を取るだけです。
【例文①:一般動詞】
You practice tennis every day.
(あなたは毎日テニスの練習をしますね。)
↓
Practice tennis every day.
(毎日テニスの練習をしなさい。)
【例文②:be動詞】
You are kind to everyone.
(あなたは誰に対しても親切ですね。)
↓
Be kind to everyone.
(誰に対しても親切にしなさい。)
ご覧のように、主語を取れば命令文のほぼ完成です。be動詞を使っている文ではbe動詞は原形(=be)になります。
There is/ There are~.
「~がある/いる」という意味の文では、「There is/ There are~」から文を書きはじめます。「is」と「are」のどちらを使うかは、「~」が単数なのか複数なのかによります。
【例文①:単数】
There is a pen.
(ペンが1本あります。)
【例文②:複数】
There are two pens.
(ペンが2本あります。)
上記例文のように、単数ならis、複数ならareを使います。
助動詞
助動詞は「動詞を助けて、動詞の意味を変えるはたらきをする品詞」です。中学で出てくる助動詞を下記にまとめています。
助動詞 | 意味 | 書きかえ |
can | ~できる | =be able to |
~してもいい | =may | |
be able to | ~できる | =can/could |
may | ~してもいい | =can |
~かもしれない | ||
must | ~しなければならない | =have to |
~に違いない | ||
have to | ~しなければならない | =must |
will | ~するだろう、するつもりだ | =be going to |
(Will you~?)~してくれませんか | =Would you~? =Could you~? | |
be going to | ~するだろう、するつもりだ | =will |
should | ~すべきだ | |
shall | (Shall I ~?)~しましょうか(申し出) | |
(Shall we~?)~してくれませんか(勧誘) | =Let’s | |
would | (Would you~?)~してくれませんか | |
(would like to~)~したいのですが | =want | |
could | ~できた(canの過去形) | =be able to |
(Could you~?)~してくれませんか | ||
had better | ~したほうがいい(忠告) | |
used to | ~したものだ(過去の習慣) |
can=be able toのように、よく似た表現もあります。高校英語ではcanとbe able toの意味は分けられますが、中学英語ではイコールで覚えておきましょう。
使い方はどれもよく似ていて、「主語+助動詞+動詞の原形」になります。
【例文①】
You should study English hard.
(きみは英語を一生懸命勉強すべきだ。)
He should study English hard.
(彼は英語を一生懸命勉強すべきだ。)
ご覧のように、主語が三人称単数であっても動詞にsはつきません。
【例文②】
You are able to speak English well.
(きみは英語を上手に話せるね。)
He has to study English hard.
(彼は英語を一生懸命に勉強しないといけない。)
ご覧のように、be動詞とhave toは主語によって形が変わります。変わり方は現在時制や過去時制と同じです。
【be動詞】
- 現在時制ならam/ is/ areのいずれか
- 過去時制ならwas/ wereのいずれか
【have to】
- 現在時制で主語が三人称単数ならhas to
- 現在時制で主語が三人称単数以外ならhave to
- 過去時制ならhad to
- 未来時制ならwill have to
※関連記事:【中学英語】助動詞の一覧と覚え方
不定詞
不定詞とは「to + 動詞の原形」です。1つの主語に対して動詞を2つ以上使うときに用いられる表現です。
不定詞には用法が3つあります。
用法の種類 | 意味 | 用法 | 例文 |
名詞的用法 | ~すること | 主語、補語 | I like to make cakes. (私はケーキを作ることが好きです。) |
形容詞的用法 | ~するための、~すべき | 目的語 | She has a lot of homework to do. (彼女にはすべき宿題がたくさんあります。) |
副詞的用法 | ~するために、~して | 目的、原因・理由 | I went to Tokyo to see my aunt. (おばに会うために東京に行きました。) |
※関連記事:【中学英語】不定詞の用法の簡単な見分け方
※関連記事:不定詞の練習問題(3用法の区別)
※関連記事:不定詞の練習問題(it for toなど)
動名詞
動名詞は不定詞と同じく、1つの主語に対して動詞を2つ以上使うときに用いられる表現です。「~すること」と訳します。
【例文】
I like playing the guitar.
(私はギターを弾くことが好きです。)
不定詞を使っても動名詞を使っても意味が変わらない場合もあれば、意味が変わる場合もあります。また、動名詞しか使えない動詞、不定詞しか使えない動詞もあります。
動名詞と不定詞で意味が変わる動詞
stop, remember, forget, tryなど。
【例文①:stop】
I stopped talking with him.(私は彼と話をすることをやめました。)
I stopped to talk with him.(私は立ち止まって彼と話をしました。)
【例文②:remember】
I remember talking him.(私は彼と話をしたことを覚えています。)
I remember to talk with him.(私は彼と話をすることを覚えています。)
動名詞/不定詞しか使えない動詞
動名詞しか使えない動詞は下記のとおりです。
enjoy, finish, mindなど。
【例文①】
I enjoyed talking with him.
(私は彼との会話を楽しみました。)
つづいて、不定詞しか使えない動詞は下記のとおりです。
want, hope, decideなど。
【例文②】
I want to talk with him.
(私は彼と会話をしたい。)
この区別は丸暗記してしまうか、演習を重ねているうちに自然と覚えられます。
比較級・最上級
何か・誰かと比べるときには「比較級」「最上級」という表現を使います。
- 比較級→2つのもの・人を比べるとき
- 最上級→3つ以上・3人以上・グループで1番だと表現するとき
比較級は「more than~」か「~er than…」の形になり、最上級は「the most」か「the ~est」の形になります。
【例文①:比較級】
This book is more interesting than that one.
(この本はあの本より面白い。)
He can run faster than you.
(彼はきみより速く走れる。)
【例文②:最上級】
This book is the most interesting in the world.
(この本は世界で一番面白い。)
He can run the fastest in the class.
(彼はクラスで一番速く走れる。)
つづりの長い形容詞はmoreやmostがつき、そうでなければ「~er」や「~est」の形になることが多いです。
受け身
「~される/された」という意味にしたいときは、受け身の表現を使います。「be動詞+過去分詞形+by」の形になります。「by」を使わない場合もあります。
【例文①:byを使う場合】
She was praised by her teacher.
(彼女は先生にほめられた。)
【例文②:byを使わない場合】
She was chosen as the class leader.
(彼女はクラスのリーダーに選ばれた。)
受け身での「by」は「~によって」という意味になります。「by」「for」「from」などの単語は前置詞と呼ばれ、意味よりも「イメージ」で覚えると使いこなせるようになります。
※関連記事:前置詞の一覧とイメージする覚え方
分詞
分詞は、主に名詞を修飾するときに使われる表現です。形容詞も同じような使い方をしますが、下記のような違いがあります。
- 大きな犬→a big dog
- 走っている犬→a running dog
上記のように、何か動きをともなっている場合に分詞が使われます。分詞には「現在分詞」と「過去分詞」の2種類があります。
- 現在分詞:動詞~ingで「~している」の意味
- 過去分詞:過去分詞形で「~されている」の意味
【例文①:現在分詞】
Look at the sleeping man.
(その寝ている男性を見て。)
「the man(その男性)」は「寝ている」ので現在分詞を使います。「The man is sleeping.(その男性は寝ている。)」という現在進行の意味をともなっています。
【例文②:過去分詞】
Look at the opened box.
(その開封された箱を見て。)
「the box(その箱)」は「開封された」ので過去分詞を使います。「The box was opened.(その箱は開封された。)」という受け身の意味をともなっています。
関係代名詞
分詞を同じような意味・使われ方をする表現で、関係代名詞があります。関係代名詞にはいくつか種類がありますが、中学英語では「who」「which」「that」の3つを覚えておきましょう。その動詞の主語(=先行詞)が人なのか物なのかによって、下記のように使い分けます。
- who→人に対して使う
- which→物に対して使う
- that→人・物どちらでも使える
【例文①:who】
Look at the man who is sleeping in the room.
(部屋で寝ているその男性を見て。)
この例文では、「the man」が先行詞となり、「is sleeping」という動詞の主語になっています。下記の2つの文に分かれています。
Look at the man.
The man is sleeping in the room.
どちらの文にも「the man」があるので、「the man」をのりしろにしてくっつけて1つの文にしています。
【例文②:which】
Look at the box which was opened.
(その開封された箱を見て。)
この例文では、「the box」が先行詞となり、「was opened」という動詞の主語になっています。下記の2つの文に分かれています。
Look at the box.
The box was opened.
どちらの文にも「the box」があるので、「the box」をのりしろにしてくっつけて1つの文にしています。
まとめ
中学英語で習う英文法をまとめて例文つきで解説しました。
英語は主語・動詞・時制がとても重要です。「この文/動詞の主語は何かな」「この文の時制は何かな」と意識しながら英作文の練習をすると、非常に効率よく英語の勉強ができます。
英検3級を目指す人にも必須の内容ばかりです。各文法の解説をコンパクトにしていますので、気になる文法があればそれぞれの「関連記事」なども活用して理解を深めてみてください。
※関連記事:【中学英語の問題】be動詞の活用と現在形・過去形の使い分け
※関連記事:【中学英語】助動詞の一覧と覚え方
※関連記事:【中学英語】不定詞の用法の簡単な見分け方
※関連記事:前置詞の一覧とイメージする覚え方

コメント