英検5級合格を目指す幼児や小学生・中学生は多いです。
受検者のうち9割以上を小学生・中学生が占めており(English Naviより)、英検対策に熱心な小学生・中学生がいかに多いかが分かります。
中学受験の英語や高校入試の英検利用など、英検を取っておけば将来の入試で大きく有利になります。
ですが、算数・数学や国語と違って英検対策は学校では習いません。塾や独学で対策する必要があります。
そこで、この記事では幼児・小学生や中学生向けに英検5級の勉強法を紹介します。
英検5級合格に必要な勉強法や大問ごとの対策の仕方、小学生が一発合格するためのポイント、試験まで1か月での対策法をまとめてお伝えします。
実践して、英検5級合格をたぐりよせましょう!
※関連記事:英検5級の問題集
英検5級はリーディング、リスニングの試験を受けます。
スピーキングテストもありますが合否には影響しません。二次試験がはじまる3級受検に向けた練習という位置づけです。
5級に合格するための勉強の仕方を分野別・問題別に紹介します。
まず、リーディングの勉強法から紹介します。
英検5級は単語・熟語の知識を問う問題が多いです。意味が分かれば解ける問題がほとんどです。
パス単などで単語・熟語を覚えましょう。
英検5級は選択問題ばかりです。英単語を正しいつづりで書けるようになる必要はありません。
英語→日本語ができるように単語を覚えましょう。
大抵の単語帳はアプリやCDでネイティブの発音を聞けます。単語を覚える際にはネイティブの発音をマネしながら覚えましょう。
「書く」だけよりも「話す」「聞く」も活用できるので覚えやすく、リスニング対策にもなります。
リーディングでは単語の知識だけでなく英文法の知識を問う問題も出てきます。
学校でまだ英文法を習っていない幼児や小学生にとって、英文法を完ぺきに理解しようとするのはかなりハードルが高いです。
まずは「形」を覚え、たくさん問題を解いて応用できるようにしましょう。
英文法の「形」を覚えるには、例文ごと覚えるのがおすすめです。
「現在形」の例文を暗記して、ほかの文法の例文と見比べてみれば「形」の違いが分かりやすくなります。
例えば下記のとおりです。
【現在形】I play tennis.
【否定文】I don’t play tennis.
【疑問文】Do you play tennis?
【現在進行形】I am playing tennis.
【can】I can play tennis well.
【命令文】Play tennis.
「テニスをする(しない)」を基本形に、5級で出てくる英文法を使うとこのように形が変化します。
例文の意味を似たものにすると形の変化が分かりやすくなります。
5級の大問1は短文の語句空所補充問題です。下記のように、文のなかの空欄に入る単語を4つの選択肢から選ぶ問題です。
「スタンはテニス選手です。誕生日に良い( )を欲しがっています。」という文の( )に当てはまる語を選びます。
「テニス選手」をヒントに考えると、「③racket(ラケット)」が正解だと分かります。
このように、単語の意味を知っていれば正解できる問題がたくさんあります。
大問1は15問あります。単語・熟語の知識だけで解ける問題が15問中12問を占めます。
単語の問題 | 7問程度 |
熟語の問題 | 5問程度 |
文法の問題 | 3問程度 |
単語・熟語を完ぺきに覚えると、大問1で8割正解できることになります。
もちろん、単語・熟語が完ぺきでなくても5級は合格できます。
リーディングの大問2は会話文の文空所補充問題です。下記のように、2人の会話文を読んで空欄になっている箇所に入る文を4つの選択肢から選びます。
大問2は5問あります。会話の流れを捉える力と、単語・熟語の知識が必要です。
上記では、「Woman(女性)」が「クッキーいる?」と聞き、「Man(男性)」がどう答えるかを選択肢から選びます。
「欲しいかどうか」を聞いているので、「Yes」か「No」で答えるのが普通です。
「②No, thanks.(結構です。)」と「④No, it isn’t.(いいえ、それは違います。)」のどちらかになります。
意味で考えると正解は「②No, thanks.(結構です。)」だと分かります。
②と④で迷ってしまっても、すぐに答えを選びましょう。
選択肢を2つまで絞れたら正解率は50%です。悩んでしまって試験時間が足りなくなるよりも、50%の正解率にかけましょう。
リーディングの大問3は日本文付き短文の語句整序問題です。下記のように、語句を並び替えて1番目と3番目に入る語を選びます。
リーディング大問3では英文法の知識も必要です。
空欄は必ず4つと決まっているので、消去法で選択肢を選ぶと解きやすくなります。
まず、英文は「主語+動詞」の順に並びます。
上記の問題では主語の「④these(これらは)」が1番目に来るのが分かります。
be動詞の否定文なので、文法に強い人は「these」につづくのが「are not」だと分かります。
もしよく分からなければ、4番目に入る単語を選択肢から探しましょう。
最後に「shoes(くつ)」とあります。日本語の文を見ると「私のくつ」と書かれているので、最後は「my shoes(私のくつ)」になることが分かります。
これで、残った選択肢は「①are」と「②not」だけです。どちらかが3番目の空欄に入ります。
2つまで選択肢を絞れたので、文法で考えて全く分からなくても正解率50%までは持ち込めます。
このように、「まず文法で考え」、分からなければ「単語の知識で消去法」にしましょう。
リスニングの勉強法を紹介します。
※関連記事:英検5級リスニングのコツ
リスニング対策として、シャドーイングがおすすめです。
英語の音声の後につづいてマネしながら発声する勉強法です。
一字一句聞き取るのではなく、「内容」を聞き取り、その内容を表現する力を養えます。
ネイティブスピーカーの発音にも慣れます。
リーディングが終わるとリスニングがはじまります。
5級のリスニングは大問3つで構成されています。全部で25問あり、20分で解きます。
音声は2回流れ、音声が終わるとすぐに次の問題がはじまります。
じっくり考えて解く時間がないため、英検5級のリスニングを解くにはいくつかコツが必要です。
ライティングのパートで2-3分時間を余らせておき、リスニングの放送がはじまる前に問題を先に読んでおきましょう。
何を聞き取れば良いかが分かっている状態にしておきます。
リスニング問題で問われるのは日付や場所など、具体的なものが多いです。
5級では音声が2回放送されるので、1回目で聞き逃してもあわてず、2回目で集中して聞き取りましょう。
英検のリスニングは問題数が多いです。答えに迷っているうちに次の問題がはじまります。
迷ってもすぐに解答を選びましょう。
ここまでお伝えした勉強法やリスニングを解くコツを踏まえて、英検5級リスニングの大問1の対策法を説明します。
大問1はイラストをみながら選択肢の音声を3つ聞きます。イラストの内容に合う選択肢を1つ選びます。
例えば下記のイラストを見ながら音声を聞きます。
男性:あの女性を知っていますか?
2023年度第3回より
女性(下記の3つから1つ選択):
①ええ、私の友だちです。
②今日は曇りです。
③はじめまして。
イラストを見ると、犬を散歩させている女性をみながら男性と女性が話しているのが分かります。
この状況から、正解は「①ええ、私の友だちです。」だと分かります。
イラストをみて状況を把握し、それに合う解答を選びましょう。
この大問のポイントは「1番目のスピーカーの質問内容」です。何を質問しているのか分かれば答えを選びやすくなります。
音声は2回流れるので、1回目で質問の内容を聞き取るようにしましょう。特に「what」や「which」のような疑問詞を使っているのか、「Do you~?」の疑問文なのかどうかに集中します。
1回目でそれさえ分かれば、選択肢の音声を十分に聞き取れなくても2回目の放送でばん回できます。
英検5級リスニング大問2の対策法を説明します。まず、下記のやり取りをご覧ください。
女性:ケヴィン、野球の試合は来週の土曜?
2023年度第3回より
男性:違うよ。明日の午前だよ。
問題:ケヴィンの野球の試合はいつですか?
選択肢:①今日、②来週土曜、③明日の午前、④明日の午後
女性と男性の会話で、野球の試合がいつなのかを話しています。
女性からの質問に対して男性(ケヴィン)が「明日の午前」と答えているので、正解は「③明日の午前」を選びます。
英検5級は2回音声が流れます。
1回目の放送で選択肢を2つにしぼり、2回目の放送でどちらかを選びましょう。
「来週の土曜」「明日の午前」の2つの日付が登場しているので、この時点で選択肢は②と③にしぼられます。
後は、女性が「来週の土曜?」と聞いているのに答えて男性が「違うよ(No.)」と言っているのを聞き取れれば、「来週の土曜ではない」と分かります。
このように、1回目→2回目で選択肢をしぼっていきましょう。
英検5級リスニングの大問3の対策法を説明します。
リスニングの大問3はイラストをみて、そのイラストの説明にふさわしい回答を選ぶ問題です。
下記のイラストをご覧ください。
このイラストの説明として、以下の3つの音声が流れます。
①ケンタは消しゴムを使っている。
2023年度第3回より
②ケンタはおはしを使っている。
③ケンタはタオルを使っている。
大問1、大問2は男性と女性の会話でしたが、大問3は一人のスピーカーによるナレーションです。
こちらも放送は2回なので、1回目→2回目で選択肢を絞ります。
1回目の放送を聞くと、「ケンタ」「使う」という説明が3つの選択肢すべてに登場しています。
そこで、1回目は「ケンタが何を使っているのかを聞き取ればいいんだ」とさえ分かれば十分です。
イラストを見ると消しゴム、エンピツ、ノートが書かれています。
そこで2回目の放送では消しゴム、エンピツ、ノートが登場する選択肢を探します。
1つ目の選択肢で「消しゴム(eraser)」を聞き取れれば正解できます。
もしeraserの単語の意味が分からなくても、「③towel(タオル)」が日本語と発音が似ているので、解答候補から外せます。①と②の2つまで選択肢をしぼれるので、まったく分からなくても正解率50%です。
このように、リスニングの問題はすべて1回目で選択肢をしぼるか、聞き取れば良い内容をしぼります。つづいて2回目で1つにしぼります。
全く分からなくても候補を2つにできれば、正解率50%の可能性を残せます。
幼児や小学生が英検を受けるときは、英語をまだ学校で本格的に習っていません。
しかも英検5級では「中学1年生レベル」のため、中1なら当たり前に知っている内容(幼児や小学生があまりなじみのない話題)も出てきます。
そのため、以下のような課題を解決する必要があります。
これらの課題を克服しながら英検5級に一発合格するための勉強法を紹介します。
英検5級で必要な単語数は600語です。日本語→英語、英語→日本語がスラスラと出てくるまで繰り返し覚えましょう。
5級合格には単語力が欠かせません。
ですが、幼児や小学生にとって英単語を覚えるのはなかなか大変です。一度覚えたつもりでも、数日経てば何割かは忘れてしまいます。
そこで、単語・熟語の暗記を繰り返しましょう。
一度覚えた単語を翌日・週末の2回復習するとかなり思いだしやすくなります。
単語のなかでも、人称代名詞は完ぺきにしておきましょう。
以下の表に、覚えておくべき人称代名詞をまとめています。
主格(~は、~が) | 所有格(~の) | 目的格(~に、~を) | |
私 | I | my | me |
あなた | you | your | you |
私たち | we | our | us |
彼 | he | his | him |
彼女 | she | her | her |
彼ら/彼女ら | they | their | them |
それ | it | its | it |
5級には単語1語だけでなく、フレーズで出てくるものも多いです。
単語だけでなく、フレーズごと覚えると正解を取りやすくなります。
覚えておくべきフレーズを一部、表にしました。
after school | 放課後 |
a cup of~ | 一杯の~(コーヒー、紅茶など温かい飲み物) |
a glass of~ | コップ一杯の~(ジュース、水など冷たい飲み物) |
a little | 少し |
a lot of~ | たくさんの~ |
All right. | 分かったよ。 |
at home | 家で |
by bus/ car | バスで/車で |
come home | 家に帰る |
cook dinner | 夕食をつくる |
everyday | 毎日 |
every night | 毎晩 |
from~ | ~出身の |
get up | 起きる |
go shopping | 買い物に行く |
go swimming | 泳ぎに行く |
go to bed | 寝る |
Have a good time. | 楽しい時間を過ごしてね。 |
How about you? | あなたはどうですか? |
How much~? | ~はいくら(何円)ですか? |
How old~? | ~は何才ですか? |
in the afternoon | 午後に |
in the morning | 午前中に |
It is time for~. | ~する時間だ。 |
listen to~ | ~を聞く |
live in~ | ~に住む |
look at~ | ~を見る |
make lunch | 昼ごはんをつくる |
Of course. | もちろん。 |
on Sunday | 日曜日に |
on TV | テレビで |
open/ close the window | 窓を開ける/閉める |
over there | 向こうで |
play soccer/ tennis/ baseball | サッカー/テニス/野球をする |
play the piano/ the violin/ the guitar | ピアノ/バイオリン/ギターを弾く |
run to~ | ~まで走っていく |
sing a song | 歌を歌う |
sit down | 座る |
stand up | 立ち上がる |
take a picture/ take pictures | 写真を撮る |
Thank you for~. | ~をありがとう。 |
very much | とても |
very well | とても上手に |
walk to~ | ~まで歩いていく |
wash hands/ wash the dishes | 手を洗う/皿を洗う |
welcome to~ | ~へようこそ |
What time~? | ~は何時? |
write a letter/ write letters | 手紙を書く |
英検5級には中学1年生レベルの文法まで出てきます。
小学生はまだ学校で習っていないので、正確に理解するのはかなり困難です。
そこで、例文ごと文法を覚えてしまいましょう。例えば下記のとおりです。
【be動詞】I am a tennis player.
【一般動詞】I play tennis.
【三人称単数】She plays tennis.
【現在進行形】I am playing tennis.
【can】I can play tennis well.
このように、「私はテニスをする。」の基本的な文を使って、文法ごとに形を変えます。
ベースになる文法を1つ決めておくと形の違いが明確になり、覚えやすくアレンジしやすくなります。
※関連記事:be動詞と一般動詞の疑問文の作り方【例文&練習問題つき】
※関連記事:be動詞・一般動詞の違いと使い分け方
英単語の暗記はインプットとアウトプットの「頻度」が重要です。
毎日30分英語にふれている子と毎日2時間英語にふれている子では、単純に4倍の差が生まれます。英検5級に早く合格するには毎日長時間英語に触れるほうが良いのは言うまでもありません。
ですが、「長時間勉強する」のは子どもにとってかなり困難です。
そこでおすすめなのが英語の絵本です。
挿絵の多い英語の本を読むと読みやすく、読みなれます。
イラストが豊富なので理解しやすく、飽きません。また、一文一文が短いので集中が持続します。
下記の2種類が個人的に非常におすすめです。楽しく、可愛く、親目線で安心して子どもに読ませられます。
英検5級のリスニング時間は20分あります。幼児や小学生の集中力は10分程度と言われており、20分間切れ目なく進むリスニング問題はかなりハードルが高いです。
そこで、普段の勉強では30分間リスニング問題を解き続けましょう。
本番より長くリスニングすることで、本番で「あれ?短い?」と感じるようにします。
すると本番では集中が保ちやすくなり、簡単に感じられます。
英検5級は中学1年生レベルなので、語彙も幼児や小学校低学年には少しむずかしく感じられるものも出てきます。
そこで、国語辞典をリビングに置き、英語に限らず日常生活で知らない言葉出てきたら国語辞典を使う習慣をつけておきましょう。
※関連記事:【中学受験】小学生向けの語彙力向上ドリル・国語辞典
※関連記事:小学生のための国語辞典アプリガイド:おすすめアプリと使いこなすポイント!
下記のような言葉図鑑も分かりやすく、便利です。
5級は対策次第で、短期間でも合格が可能です。
試験本番まで1か月の対策で合格できる方法を紹介します。
英検合格には「単語・熟語の知識」が不可欠です。すべて暗記したいですが、英語初学者にとって単語を「完ぺきに覚える」のは大変です。
試験まで1か月なら、「本当に必要な単語・熟語」から先に覚えたいところです。
パス単なら出題頻度順に並んでいるので、必要性の高い単語から順に覚えられます。
5級はリスニングで8割取っておきたいです。リスニングの練習は毎日欠かさずしましょう。
ネイティブの音声につづいて発声するシャドーイングをすれば、英語の発音に早く慣れられます。
英検は時間配分がとても大切です。試験まで1か月だと、過去問演習で実践力を磨いておきたいです。
週1-2回は時間を計って通しで過去問や予想問題を解きましょう。
1回分を解いた後は解きなおしをしてイディオムを覚え、リスニング原稿をみながらシャドーイングしておきましょう。
英検の試験当日の過ごし方次第でまだまだ得点を伸ばせます。
以下の2点を実践してみましょう。
会場に行く途中の電車やバス、車のなかではリスニングをしましょう。
試験前に英語の音声に耳を慣らしておくだけでも得点アップを見込めます。
また、リスニングしながら頭の中でシャドーイングもしておくと、英語をアウトプットしやすい脳の状態にできます。
会場に着いたら早速単語帳を見て、5個でも10個でも単語を覚えましょう。
ここで覚えた単語が1つくらい試験に出てくるかもしれません。
後ほど紹介しますが、英検5級の問題数は50問で、合格ラインは5割です。
やや大雑把な言い方をすると、25問正解できれば合格できる計算です。
(英検は配点が決まっていないので、この数字はあくまで参考程度です)
25問中の1~2問ですから、試験前の勉強で1~2問正解をひろえれば合格に大きく近づけます。
幼児や小学生におすすめの英検5級の問題集を紹介します。
いずれもAmazonのPRリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。
英検5級によく出る英単語が収録されています。
英語学習をはじめてぶつかる最初の壁は「英単語の暗記」です。
5級によく出る「本当に覚えておく必要のある単語」だけを覚えれば良いので、子どもに負担感をできるだけ小さくできます。
学習効果がわかるテストもついています。
利点:漢字にふりがながついているので、漢字を読めない幼児・小学生も使えます。
出版社:旺文社
英単語をイラストでと一緒に覚える単語帳です。
5級によく出る単語をフレーズごとイラストで覚えます。
単語帳ですが、そのままリーディングの対策になります。
利点:英単語を出題頻度の高いフレーズごと覚えられて一石二鳥です。
出版社:アスク
単語・熟語を「文字」ではなく「イラスト」で解説している単語帳です。
使う場面ごとに使い方や意味を解説してくれているので、幼児や小学生にも理解しやすいです。
利点:絵と音の両方から単語の意味と使い方を覚えられます。
出版社:旺文社
タイトルにあるように、「小学生向け」につくられた5級対策ドリルです。
英検で必要な知識や文法を言葉による解説ばかりではなく、イメージや音と結びつけて覚えれるようになっています。
漢字にはふりがなが振られています。
利点:小学生が理解しやすいような説明の仕方なので、「イメージ」や「形」で英検対策ができます。
出版社:旺文社
文法用語を使わずに、イラストで文法解説をしている問題集です。
英検でよく出題される場面について、よく使われるフレーズをイラストと一緒に覚えられます。
利点:試験会場での流れや持ち物リストがあり、はじめての英検受検でも迷わずに受けられます。
出版社:学研プラス
英検5級に必要な単語や文法をすべて演習できる問題集です。
必要なものが網羅されているうえに、解説が非常に分かりやすいです。
小学生向けの英検5級対策の定番です。
利点:オールカラーで分かりやすく、楽しみながら取り組めます。
出版社:文理
例文やイラストを使って、難解な英文法を中学生に分かるように解説してくれています。
必要最低限の形や知識を学び、「やってみよう!」や「チェックテスト」ではそのアウトプットができます。
文法を学んだ後は本番そっくりの模試で腕試しできます。
利点:試験会場に持って行けるコンパクトな「でる順BOOK」がついています。単熟語ファイナルチェックをはじめ、「試験直前に役立つ内容」がポケットサイズの別冊に収録されています。
出版社:旺文社
中学生向けに、英検5級~3級までのリスニング対策問題集です(高校入試にも対応しています)。
単語の聴き取りをする初級編からはじめて、対話文・絵や図表を使った完成編までステップバイステップで学習を進められます。
利点:3級まで対応しているので、長く使えます。
出版社:くもん出版
小・中学生向けにつくられた過去問題集です。
過去問5回とオリジナル模試1回の合計6回分の演習ができます。
利点:試験の概要と傾向を知ることができます。以降の級でも定番の過去問題集なので、このスタイルに慣れておくとその後の英検対策がしやすくなります。
出版社:Gakken
こちらは過去10年のすべての試験問題から単語・熟語・文法などを出題頻度順にならべて掲載してくれています。
勉強すべき優先順位が分かるので、無駄なく効率的に対策できます。
利点:出題頻度の高い順にABCにランク分けされていて、勉強時間が限られているときや直前チェックに役立ちます。赤シート付きで、単語・熟語も覚えやすいです。
出版社:高橋書店
タイトルどおり、7日間という短期で英検対策できるドリルです。
1日目は単語の暗記、2日目は数字の暗記、3日目は会話表現というように日を重ねるごとに対策が進んでいき、7日目には本番形式の予想問題で仕上げができる構成です。
付属CDのほかに、アプリを使って音声も聞けます。
利点:1冊でコンパクトに必要な内容がまとめられており、本番直前の総チェックに便利です。
出版社:旺文社
英検5級には何が出るのか、出題傾向や難易度・合格率を紹介します。
日本英語検定協会によると、英検5級は「初歩的な英語を理解することができ、それを使って表現すること」を目標としており、「中学初級程度」とされています。
おおむね、中学1年生レベルです。
英検5級合格に必要な単語数は600語程度とされています。
公立中学で1年生までに習う英単語数と同程度です。
英検5級は一次試験のみで合否が決まります。
スピーキングテストもありますが、合否には影響しません。
試験はリーディング、リスニングに分かれており、筆記25分とリスニング20分です。問題数は以下の表のとおりです。
問題の種類 | 問題数 | |
リーディング | 短文の語句空所補充 | 15問 |
会話文の文空所補充 | 5問 | |
日本文付き短文の語句整序 | 5問 | |
リスニング | 会話の応答文選択 | 10問 |
会話の内容一致選択 | 5問 | |
イラストの内容一致選択 | 10問 |
リスニングの放送は2回あります。1回目で聞きもらした数字・曜日・場所などを2回目でしっかり聞き取れるように、集中力を切らさないことがポイントです。
英検4級は850点満点で、419点以上で合格とされています。
つまり、合格点は5割です。
ただし、英検は配点が決まっておらず、5割の問題に正解しても合格にならないケースもあります。
ギリギリ5割ではなく、6割以上を取れるように対策しましょう。
英検5級の合格率は約80%です。小学生でも80%ほどであり、きちんと対策をすれば合格できるレベルです。
最後に、英検5級の対策で塾に通うメリットをまとめて紹介します。
まず、塾で学ぶと学習効率が良くなります。
程よい緊張感で集中力がつづきますし、塾なら英検合格までのカリキュラムもあります。
効率よく対策ができます。
英検は基本的に学校の先取りです。授業でしっかり習っていない範囲が多いため、問題集を解いていてよく分からないものも出てきます。
分からない問題が出てきたときに、塾ならその場で解決できます。
英検5級は中学1年生レベルです。試験範囲が広く、覚えないといけない単語・熟語もたくさんあります。
すべて勉強しようとすると途方もない時間がかかるので、合格ラインを超えるのに必要な範囲にしぼって対策するほうが賢明と言えます。
前述のように単語・熟語の意味が分かるようにするのが第一段階です。
意味の分かる単語・熟語が増えてきたらリスニング対策も重点的に行いましょう。
そうした、個人の学習状況に合わせて対策内容の取捨選択を相談できる(アドバイスをもらえる)という点も、塾の大きなメリットです。
英検5級を受ける人は小学生と中学生が大半です(English Naviより)。
学校・塾の勉強や定期テスト対策も並行して進めないといけないため、学校や塾と英検の両立で苦労する子もいます。
塾であれば小学生の受験対策や中学生の定期テスト対策に慣れており、英検との両立にも最適解を見つけられます。
前述のように英検5級は対策次第で直前の1か月や2週間でもかなり点数アップを見込めます。
塾なら一人で勉強するより効率よく対策できるため、短期間の受講でも合格を取りやすいです。
最後に、小学生が英検5級を受けるメリットをお伝えします。
英語学習は数年に及ぶ対策が必要です。
英検という目標を持つと、毎日コツコツ英語に取り組む習慣をつくりやすくなります。
毎日勉強をつづけていると、そのうち飽きてきてモチベーションが下がります。
5級に合格できれば、「5級に合格した!」「次の級も合格したい!」という新たなモチベーションが生まれやすくなります。
英検をはじめとする英語検定の資格は中学入試で大きく有利になります。
受験資格獲得や入試科目の加点など、中学入試では英検の優遇措置を受けられます。
かつては英語に力を入れているごく一部の私立中学だけで利用できましたが、現在では慶應義塾湘南藤沢中等部のような難関中学でも英語入試を実施しています。
また、公立中高一貫の適性検査でも英語が必須科目になってきています。
※関連記事:【中学受験】英語入試の問題のレベルと対策方法
中学入試だけでなく、高校入試でも英検利用ができます。
取得している級によって英語の試験が満点扱いや8割に換算されるなど、大きく優遇されます。
※関連記事:高校受験の英検®優遇制度
小学校や中学校では英語が必須です。
小学5年生や中学1年生で英語についていけず、英語嫌いになる子も多いです。
英語は文系理系問わず、ずっと最重要科目です。
小中学生の間に英語に苦手意識を持たないように準備しておくことも大切です。
小学生や中学生が英検対策をするとき、学校の勉強や部活との両立、小学生ならではの文法対応が課題としてついてまわります。
そうした課題を熟知している塾だと英検対策がしやすいです。
そこで、小学生や中学生におすすめの英検対策塾を2つ紹介します。
いずれも塾HPの資料請求フォームにつながるリンクをつけています。
最初に紹介するのは英語専門のオンライン塾、オンライン家庭教師です。講師は日本人が多いようです。
学校の定期テスト対策や受験対策もしていますが、特に強いのが英検対策です。
小学生でも英検準1級や2級などのハイレベル級に挑戦している生徒が多くいます。
英検1級まで指導可能な講師が多く在籍しているのも強みです。
日本人講師メインの英会話スクールです。
「質問したいけれど英語でどう聞いていいか分からない」
「英文法の解説を英語で聞いてもピンとこない」
英検3級くらいまではこうしたジレンマを抱えている人は多いです。
ワールドトークでは97%が日本人講師で、詰まったときには日本語で質問でき、日本語での解説を聞くこともできます。
外国人講師と英語で話すのにまだ抵抗感のある子におすすめです。
・お気軽コース 月額3,300円
・基本コース 月額5,500円
・イチ押しコース 月額6,600円
・集中コース 月額11,000円
・徹底コース 月額22,000円
※無料体験レッスンあり
いかがでしょうか。
幼児・小学生や中学生向けに、英検5級の勉強法や小学生が一発合格するためのポイントをまとめて紹介しました。
合格に必要な勉強時間は30時間程度とされています。合格率は80%以上あり、試験まで1か月の対策でも合格は可能です。
短期間で合格を勝ち取るには、単語・熟語とリスニングの対策を重点的に行いましょう。
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