英検5級リスニングのコツ:過去問から分かる合格点を取れる対策法を紹介

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英検5級を受ける人向けにリスニングの出題内容を紹介し、5級リスニングで合格点を取るためのコツや勉強法を紹介します。

すぐ実践できるように、過去問をもとに大問ごとに対策法を説明しています。

リスニングを得意にして、5級を一発合格できるように対策しましょう!

※関連記事:英検5級の問題集

英検5級リスニングの出題内容

まず、英検5級リスニングの出題内容を確認しましょう。

日本英語検定協会のHPに掲載されている過去問を例に説明します。

出題構成

5級のリスニングは大問1~大問3まであり、約20分つづきます。

下記のような問題構成です。

 出題内容設問数放送回数
大問1:会話の応答文選択会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。10問2回
大問2:会話の内容一致選択会話の内容に関する質問に答える。5問
大問3:イラストの内容一致選択短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ。10問
日本英語検定協会より

音声は2回ずつ放送されるので、1回目で完璧に聞き取ろうとする必要はありません。

大問1:会話の応答文選択

大問1はイラストを見ながら男女2人の会話を聞き、会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う問題です。

1つの音声に対して設問数は1つで、3つの選択肢から適切なものを選びます。

例えば下記のようなイラストです。

日本英語検定協会より

このイラストをみて「場面」と「2人の会話内容」を予想しておきます。

2人の英語での会話を聞き、最後に英語で質問されます。解答の選択肢も英語で放送され、ふさわしい選択肢を選びます。

会話も質問も2回ずつ放送されます。

大問2:会話の内容一致選択

大問2も男女2人の会話を聞き、その会話内容に関する質問に答えます。

大問1と違い、こちらはイラストがありません。

下記のような選択肢が問題用紙に書かれています。

1. Today.(本日。)
2. Next Saturday.(来週土曜日。)
3. Tomorrow morning.(明日の午前。)
4. Tomorrow afternoon.(明日の午後。)

会話が終わったあと英語で質問され、選択肢のなかから適切な解答を1つ選びます。

大問2では、選択肢は問題用紙に書かれています。

大問3:イラストの内容一致選択

大問3は、イラストを見ながら、その内容を最もよく表しているものを3つの選択肢から1つ選ぶ問題です。

選択肢は問題用紙に書かれておらず、英語で2回読み上げられます。

配点

5級の試験は850点で、リーディングとリスニングに分かれています。そのうちリスニングは425点です。

合格点

5級の合格点は49%(419/850点)です。リスニングも50%以上は必要です。

高得点を取りにいくパート

リスニングの得点は英検合格のカギをにぎっています。

5級はリーディングとリスニングの2種類のテストです。リーディングで得点が伸び悩んでも、リスニングで取り返す人は多いです。

リスニングでは最低5割(13/25問)以上、できれば7割(18/25問)正解しておきたいです。

5級のレベル

日本英語検定協会によれば、5級は「中学初級」とされています。

中学1年生レベルの単語・文法の力が必要です。

必要な単語数

5級の必要単語数は約600語です。

5級の合格率

合格率は2016年以降公表されていませんが、およそ8割とされています。

英検5級リスニングのコツ

5級の出題内容や配点、合格点が分かったところで、5級リスニングのコツを紹介します。

※関連記事:英検5級の勉強法:小学生が一発合格できる方法を紹介!

問題・イラストを先読みする

リスニング問題は「音声が流れる前」にイラストや選択肢を読んでおきましょう。

どのような内容の音声が流れるのか、何を質問されるのかなどを前もって把握しておくためです。

放送内容を予想する

問題文を読みながら、これから流れる音声内容を想像しましょう。

2人の会話なら、「親子なのか友人どうしなのか」など、音声が流れる前に状況を予想しておくだけでかなり聞き取りやすくなります。

選択肢でポイントになる箇所に線を引く

選択肢では「ポイントになる箇所」に線を引いて、後で見やすいようにしておきましょう。具体的には「時期」「場所」「色」などです。

質問を予想する

本文内容を予想して選択肢をチェックできたら、問われ方を予想しましょう。

  • 選択肢に名詞が多ければwhat
  • 場所が多ければwhere
  • 時間を指す単語が多ければwhenかwhat time

上記のような疑問詞が使われる可能性が高いので、それを予想しておくと質問内容も聞き取りやすくなります。

単語を聞き取る

問題文を先読みできたら、いざ音声の聞き取りです。

音声が流れてきたら、細かい内容は置いておいて「聞き取るべき単語」を聞き取れるよう努めましょう。

一語一語聞き取らなくて良い

聞き取れない単語があったり、単語の意味をすぐに思い出せなくても気にしないようにしましょう。

5級では放送が2回ずつあります。1回ですべて聞き取ろうとする必要はありません。

1回目は大まかに、2回目は「もう一度聞いておきたい単語」を聞き取るようにすれば大丈夫です。

消去法で解答を選ぶ

5級リスニングはすべて3択か4択の問題です。

消去法(=間違っていると思われる選択肢を候補から消していく方法)で解くと正解率が上がります。

大問1の解き方

それでは、大問ごとの解き方を解説します。

大問1は「会話の応答文選択」です。イラストを見ながら男性1人と女性1人の会話を聞きます。

男性か女性のどちらかが質問をし、その質問に対する応答文としてふさわしいものを1つ選びます。

イラストを見て「場面」と「会話内容」を予想しておくと解きやすくなります。

過去問を使って解説

イラストをみて音声の「場面」と「会話内容」をつかむことを一番に心がけましょう。

具体的に、過去問をもとに解説します。

日本英語検定協会より

このイラストをみて「場面」と「2人の会話内容」を予想してみましょう。

場面:男性と女性が犬を散歩させている人を見て話している
会話内容:散歩中の犬か人について会話している?

これらの予想を念頭に置いて音声を聞いてみます。音声の原稿は以下のとおりです。

女性:Do you know that girl?
1. Yes, she is my friend.
2. It’s cloudy today.
3. Nice to see you.

【和訳】
女性:あの女性知ってる?
1. 知ってるよ。僕の友だちだよ。
2. 今日曇ってるね。
3. 初めまして。

犬の散歩をさせている女性を見ながら、その女性を知っているかどうかを手前の女性が男性に聞いているシーンです。

「知っているかどうか」をたずねているので、男性の返答としては選択肢「1」(知ってるよ。)がふさわしいです。

最初の質問を聞き取れなくても、イラストの「場面」を見て選択肢「3」(初めまして。)を除外できます。続けて、2回目の放送で「Do you know」の部分を聞き取れれば、選択肢「1」(知ってるよ。)を選択できます。

このように、1回目の放送で選択肢を1つ消去し、2回目の放送で質問の一部を聞き取れたら正解できます。

大問2の解き方

続いて、大問2の解き方を説明します。

大問2は男女2人の会話を聞き、その内容についての質問に解答する問題です。

1つの音声に対して設問数は1つで、4つの選択肢から適切なものを選びます。

過去問を使って解説

具体的に、過去問をもとに解説します。

下記のような選択肢が問題用紙に書かれています。放送がはじまる前に選択肢に目をとおしておきます。

1. Today.(本日。)
2. Next Saturday.(来週土曜日。)
3. Tomorrow morning.(明日の午前。)
4. Tomorrow afternoon.(明日の午後。)

各選択肢を比較すると、「本日」「来週土曜日」のように「時間」が出てきています。

このことから、この問題では「いつ?(when)」を聞く質問がされるだろうと予想できます。

この予想をもとに、「いつなのか」を放送から聞き取ることに集中します。

放送原稿は以下のとおりです。

女性:Kevin, is your baseball game next Saturday?
男性:No, it’s tomorrow morning.
Question:When is Kevin’s baseball game?

【和訳】
女性:ケビン、あなたの野球の試合は来週土曜日?
男性:違うよ、明日の午前だよ。
Question:ケビンの野球の試合はいつ?

女性が「ケビン」と呼びかけています。ここから、男性の名前が「ケビン」だと分かります。

ケビンの野球の試合の日程について、女性は「来週土曜?」と聞き、ケビンが「明日の午前」と訂正しています。

結果、Questionの答えが選択肢「3」(明日午前)だと分かります。

放送内に出てくる日付が「来週土曜」と「明日午前」の2つだけです。大問1につづいて、こちらも1回目の放送で4つの選択肢から2つ消去できます。

そして2回目の放送で、野球の試合が「来週土曜」なのか「明日午前」なのかを聞き取れば正解にたどりつけます。

大問3の解き方

大問3は、イラストを見ながら、その内容を最もよく表しているものを3つの選択肢から1つ選ぶ問題です。

選択肢は問題用紙に書かれておらず、英語で2回読み上げられます。

過去問を使って解説

具体的に、過去問をもとに解説します。

以下のようなイラストが問題用紙に描かれています。

日本英語検定協会より

このイラストを見て、どのような場面なのか想像しましょう。

場面:男性が勉強中?消しゴムで字を消している?

この想像から、Questionでは「男性がしていること」を問うだろうと予想します。

この予想をもとに放送を聞いてみます。

1. Kenta is using an eraser.
2. Kenta is using chopsticks.
3. Kenta is using a towel.

【和訳】
1. ケンタは消しゴムを使っている。
2. ケンタはお箸を使っている。
3. ケンタはタオルを使っている。

選択肢は「eraser(消しゴム)」「chopsticks(お箸)」「towel(タオル)」の3つです。

お箸もタオルもイラストに描かれていないので、選択肢「1」(消しゴム)が正解だと分かります。

あるいは、イラストには消しゴムと鉛筆が描かれているので、最初から「消しゴム」と「鉛筆」のどちらの音声が流れるかを待つのもアリです。

もしくは、英検の選択問題の法則の1つに「よく知らない表現を使っている選択肢はたぶん不正解」というものがあります。

選択肢「2」の「お箸(chopsticks)」や「3」の「タオル(towel)」は多くの受検者にとって聞き取りづらい単語です。

そこで、よく聞き取れない「2」と「3」を不正解と判断して「1」を選ぶという手も使えます。

この方法は消去法や正攻法よりアテになりませんが、正解が全く分からない場合には使えます。

いずれにせよ、1回目→2回目で、消去法で選択肢を絞り、聞き取るべき内容を絞っていくと正解を選びやすくなります。

5級リスニングで合格点を取れる勉強法

ここまでは、大問ごとのリスニングのコツを紹介しました。

ここからは5級で合格点(50%以上)を取れるリスニングの勉強法を紹介します。

場面ごとによく使う単語を覚える

まず、5級のリスニングは単語力次第で大きく変わります。

特に、曜日や時間(午前/午後など)、場所(テーブルの上/下など)など、日常場面でよく使う表現をたくさん覚えましょう。

リスニングですべての単語を聞き取る必要はなく、「場面」ごとの頻出表現を聞き取れれば十分です。

多聴・精聴を繰り返す

5級は単語暗記など「対策」をして正答率を高めることが可能ですが、リーディングの点数をカバーするには聞き取れる単語や表現が多くなるほうが間違いなく良いです。

聞き取れる表現を増やすため、毎日リスニングの練習をしましょう。

リスニングには多聴と精聴の2種類あります。

  • 多聴…いろいろな音源をたくさん聴く
  • 精聴…1つの音源について、意味や使われている表現までしっかり聞き取れるまで繰り返し聴く

電車に乗っているときや夕食前後の30分などに、毎日両方の練習を行いましょう。

シャドーイング

リスニングの精聴でシャドーイング、ディクテーションという練習方法があります。

シャドーイングは、英語の音声を聞きながらその真似をして自分も発音する方法です。

聞く・話すの両方を同時に実行しますから、「the dogって言ったかな?a dogって言ったかな?」のように文法や和訳をじっくり考えているヒマはありません。

文脈から「the dog」だと判断して即座に英語で表現します。

これによりリスニング、文法の両方を同時にきたえられます。

ディクテーション

ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら単語を1つ1つ書きとる練習法です。

英語は文章にすると、単語と単語がつながって発音される「リエゾン」が発生します。単語帳の発音だけでインプットすると文章を聞いたときに聞き取れない単語や表現がいくつも出てきます。

同じ音声を何度も聞きかえしながら、どのように発音されているか細かい部分まで聞き取ろうとします。

この繰り返しで英語の正しい発音に慣れ、5級の長いリスニングにも対応できる力を養えます。

過去問を使って練習

毎日のシャドーイング、ディクテーション以外に過去問を使っての練習を週1-2回はしておきましょう。

5級のリスニングは約20分です。20分もの間、集中を切らさず聴いて答えるのは大変です。

過去問を使って繰り返し練習して慣れてるようにしましょう。

音声を聞き取れないときの対策

英検のリスニングが苦手で、音声を聞き取れないという人は多いです。

原因は「語彙」「発音」の2つです。

単語をたくさん暗記する

リスニングが苦手な大きな原因の1つは語彙力の不足です。

知らない単語を聞き取ることはできません。聞き取れない単語や表現があれば、その単語の意味や発音をしっかり覚えるようにしましょう。

シャドーイングをする

リスニングが苦手な原因の2つ目は発音です。

カタカナや我流の発音に慣れていると、ネイティブの発音を聞き取りづらいです。

特に、自らも発音できないと脳がその音に慣れるのに時間がかかります。

毎日シャドーイングをして聞き慣れ、話し慣れるようにしましょう。

リスニングにおすすめのアプリ

毎日のリスニングの練習にはアプリが便利です。

おすすめのアプリをいくつか紹介します。

レシピー

英検対策に特化した有料アプリで、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能すべて対策できます。

英語ニュースを題材にしているので、社会問題のトピックを扱う5級の対策にちょうど良いです。

月額480円のEntryプランでリスニングの練習ができます。

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リスニングにおすすめの問題集

最後に、英検リスニングの練習ができるおすすめの問題集を紹介します。

いずれもAmazonのPRリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。

『英検5級過去問題集』

過去問5回とオリジナル模試1回の合計6回分の演習ができます。


2023年度 英検5級過去問題集

利点:試験の概要と傾向を知ることができます。以降の級でも定番の過去問題集なので、このスタイルに慣れておくとその後の英検対策がしやすくなります。
出版社:Gakken

『[音声DL] まとめて覚える 英検5級 イラスト英単語』

英単語をイラストでと一緒に覚える単語帳です。

5級によく出る単語をフレーズごとイラストで覚えます。

単語帳ですが、そのままリスニングやリーディングの対策になります。


[音声DL] まとめて覚える 英検5級 イラスト英単語

利点:英単語を出題頻度の高いフレーズごと覚えられて一石二鳥です。
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『くもんの中学英語リスニング』

中学生向けに、英検5級~3級までのリスニング対策問題集です(高校入試にも対応しています)。

単語の聴き取りをする初級編からはじめて、対話文・絵や図表を使った完成編までステップバイステップで学習を進められます。


くもんの中学英語リスニング―中学1~3年 スーパーステップ

利点:3級まで対応しているので、長く使えます。

まとめ

いかがでしょうか。

英検5級を受ける人向けに、リスニングのコツや勉強法を紹介しました。

5級は音声が2回あり、コツをつかめば合格点である50%を越えやすいです。曜日や時間など日常生活でよく使う表現をたくさん覚えておきましょう。

イラストから音声内容を予想しておくと、正解に直結する単語を聞き取りやすくなります。

リスニングの問題集やアプリも使って対策しておきましょう。

プロフィール
satoru
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福地 暁です。
個別指導の塾を経営しています。

これまで3000組以上のご家庭を担当させていただきました。
中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習支援をしています。

みなさまの学びにプラスになる情報をお伝えしていきます!
よろしくお願いします。

1男1女の父。
どうやら娘には「甘いパパ」と思われているようで、
アイスやジュースをねだるときは必ずパパのところにきます。

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