政経の大学入試対策におすすめの参考書や問題集を紹介します。
中堅大対策、短期間での得点アップ、共通テスト対策、難関大対策(記述対策など)といった目的によって政経の勉強に必要な参考書や問題集は異なります。「本当に必要なものだけ」を7冊厳選しています。
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スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)政治経済の勉強をするのに、「教科書なし」でも理解できる分かりやすい参考書を3冊紹介します。
政経をイチから学ぶ人でも分かるように、「なぜこの制度ができたのか?」「背景は何なのか」といった「そもそも論」から解説してくれています。
時事問題についての解説も豊富で、最新の世界情勢について、なぜそうした問題が起こったのか、どのようないきさつがこれまであったのかなど、「これから」を生きる高校生に人生の先輩として伝えたいことをまとめています。大人が読んでも面白く、「入試対策」だけでなく政経が面白くなる内容ばかりです。
情報量がダントツなので、時間に余裕がある人に向いています。
『畠山のスパっとわかる政治・経済爽快問題集』とセットで勉強をすすめるのがおすすめです。
出版社:Z会
解説のための図やイラストが多めで、学校で毎週授業を受けなくてもこれ1冊をしっかり読み込めば政経をイチから理解できます。
対話形式で書かれており、「解説書」が苦手な人にも読みやすいです。
共通テスト8割、中堅大学(偏差値55くらいまで)合格くらいまでのレベルを網羅しています。
出版社:Gakken
難関大(偏差値60以上)を目指している人向けの参考書です。政経のかなり深い内容まで解説されています。
語り口調で書かれているので、「解説書」が苦手な人にも読みやすいです。
また、練習問題や一問一答も載っているので、解説箇所を読みつつ少し練習問題を解いて暗記確認もできます。
ただし、基本的なポイントは簡潔にまとめられているので、イチから勉強したい人には「畠山」か「蔭山の共通テスト」のほうがおすすめです。
出版社:Gakken
この記事では政経の参考書として『畠山のスパっとわかる政治経済爽快講義』と『蔭山シリーズ』を紹介しています。どちらも政経の参考書として定番なので、どちらを選べば良いか迷う人も多いです。
高3春時点で政経の勉強をはじめる人なら、『畠山』がおすすめです。情報量が多いので、時間をかけてじっくり理解を深められます。
高3夏以降から政経の勉強をはじめて共通テストで7-8割をねらいたいなら、『蔭山の共通テスト』がおすすめです。『畠山』より分量がコンパクトなので、政経の勉強を比較的短時間でできます。
また、難関大志望者が政経を得点源にするなら、共通テスト後に『蔭山の面白いほどわかる本』を使うのがおすすめです。基本事項はサラっと触れるぐらいで、より高度な内容の解説を多量にインプットできます。
政経の参考書は「理解」には適していますが、知識の暗記には不十分です。そこで、参考書と併用して勉強するのにおすすめの一問一答集、問題集を紹介します。
こちらの一問一答は掲載問題数が1800問もあり、圧倒的な網羅性です。これ1冊で国公立大、難関私大に対応できる知識をつけられます。
レベルが3段階に分かれており、今の知識レベルや志望校の難易度に応じて覚えるべき範囲を選べます。
出版社:ナガセ
政経の基礎知識をできるだけ短時間でマスターしたい人に向いています。
英語や数学、理科などの勉強でほとんどの受験生は政経まで手が回りません。それでも受験が近づいてきたらノー勉、過去問のみで受けるわけにいかないです。
そんなときに「とにかく早く点数をアップさせる」のみ役立ちます。
選択問題の誤文にも、「なぜ間違っているのか」を解説してくれており、短時間で入試に必要な実践知識をつけられます。
出版社:学研プラス
共通テストを受けない人向けに、私大対策をレベル別にできる問題集です。
以下のようにレベルが3段階に分かれています。
レベル1と2で基礎知識をかなり固められます。参考書と併用してまずレベル1と2を解けるようにし、時間に余裕があればレベル3を勉強しましょう。時間効率良く受験対策ができます。
出版社:河合出版
国公立二次や難関私大志望者向けの問題集です。基本的な知識はすでにあり、共通テストでも8割程度取れる人に向いています。
入試で合否の分かれ目になるような良問が80題ピックアップして掲載されており、くわしい解説で知識を整理してインプットできます。
また、記述問題・思考力問題も充実しており、繰り返し解くことで理解が深まり、考えるポイントをつかめるようになります。
出版社:旺文社
政経は日本史・世界史にくらべて暗記量が少ないため、内容の理解で差が付きます。
そこで、政経の参考書の選び方を紹介します。
政経を勉強するには、法律や制度、条約などがつくられた「背景」を理解しやすい参考書を選びましょう。
政経は丸暗記でも共通テスト6-7割くらいまではいけますが、それ以上は「背景の理解」が欠かせません。
図表やイラストなど感覚的に理解しやすいものを選ぶと、背景理解が短時間で進みます。
政経の入試には時事ネタが良く出てきます。時事ネタの解説が豊富なものを選びましょう。
前述の『畠山』や『蔭山』も頻繁に改訂され、新しい版では必ず時事問題の解説がリニューアルされています。最新版を選ぶようにしましょう。
入試で必要な知識範囲は志望校によって異なります。志望校の難易度に合う参考書を選ぶと、余分な知識をインプットせずに効率よく政経の入試勉強ができます。
現役生の受験勉強の大きな悩みのひとつは「勉強時間」ではないでしょうか。英語や数学、歴史など勉強に時間のかかる科目が多く、政経の勉強に回す時間がなかなか取りづらいです。
そこで、おすすめの政経の勉強計画を紹介します。
オンライン絵画教室のアタムアカデミー【ATAM ACADEMY】まず、政経の勉強は高3になってからはじめましょう。用意周到な性格の人ほど高2から政経の勉強に手を出そうとしますが、まだ必要ありません。
一度覚えても時間が経つと忘れてしまってまた勉強しなおさないといけなくなります。
それより、高2では英語や数学のような積み重ねの科目に勉強時間を回し、高3になってから急いで政経の勉強をしましょう。
高3になる春休み・夏休みには参考書(『畠山』や『蔭山』など)をみながら一問一答で知識をサラっとインプットしておきましょう。
夏休みの時点で「目標点数マイナス2-3割」まで到達できれば十分です。
本格的な政経の勉強は、「公募推薦」が終わる12月からはじめましょう。
共通テストや私大入試に向けて、『東進 一問一答』や『私大攻略の政治・経済』で合格に必要なレベルまで知識を入れなおします。
どうしても時間がない人は『よくわかる政治・経済問題集』だけでもやっておきましょう。
共通テストが終われば、国公立大や早稲田大などの難関大志望者は記述対策用の問題集で得点力をアップさせましょう。
このときには『政治経済標準問題精講』や過去問がおすすめです。
いかがでしょうか。
政治経済の参考書や問題集を紹介しました。
中堅大志望、短期間での得点アップ、共通テスト対策、難関大対策(記述対策など)といった目的によって政経の勉強に必要な参考書や問題集は異なります。「本当に必要なものだけ」を7冊厳選しています。
畠山と蔭山のどちらが良いか、一問一答や問題集をいつから使えば良いかも解説しています。
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