「元素記号には何があるのか、中学生はどこまで覚えておけば良いのか分からない」
こうした疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。
元素記号は全部で118種類ありますが、中学理科でよく出てくるのはそのうち14種類です。周期表の1~20番については有名な語呂合わせもあるので、その覚え方と一緒に中学生が覚えておくべき元素記号をお伝えします。
※関連記事:銅の元素記号Cu:中2理科の酸化銅、塩化銅、硫化銅の化学式の一覧と実験内容
元素記号とは、酸素や炭素などの原子・元素を表す記号のことです。
酸素ならO、炭素ならC、水素ならHと、大文字1つか大文字1つ+小文字1つのアルファベットが割り当てられています。
元素記号は全部で118種類あります。中学生はそのうち14種類を覚えておきましょう。
中学理科の酸化・還元の実験で出てくる銅や鉄など、中学生が覚えておくべき元素記号を一覧にしました。
※関連記事:中2理科の酸化銅、塩化銅、硫化銅の化学式の一覧と実験内容
なお、原子番号は覚える必要はありません。元素記号と元素名をセットで覚えておきましょう。
原子番号 | 元素記号 | 元素名 |
1 | H | 水素 |
6 | C | 炭素 |
7 | N | 窒素 |
8 | O | 酸素 |
11 | Na | ナトリウム |
12 | Mg | マグネシウム |
13 | Al | アルミニウム |
16 | S | 硫黄 |
17 | Cl | 塩素 |
20 | Ca | カルシウム |
26 | Fe | 鉄 |
29 | Cu | 銅 |
30 | Zn | 亜鉛 |
47 | Ag | 銀 |
中学生が覚えておくべきものだけでも14種類あります。これだけあると覚えるのが大変かもしれません。
1番から20番までは覚えやすい歌があります。
「水平リーベ僕の船、7曲がりシップスクラークか」
原子番号 | 元素記号 | 元素名 |
1 | H | 水素 |
2 | He | ヘリウム |
3 | Li | リチウム |
4 | Be | ベリリウム |
5 | B | ホウ素 |
6 | C | 炭素 |
7 | N | 窒素 |
8 | O | 酸素 |
9 | F | フッ素 |
10 | Ne | ネオン |
11 | Na | ナトリウム |
12 | Mg | マグネシウム |
13 | Al | アルミニウム |
14 | Si | ケイ素 |
15 | P | リン |
16 | S | 硫黄 |
17 | Cl | 塩素 |
18 | Ar | アルゴン |
19 | K | カリウム |
20 | Ca | カルシウム |
理科の実験によって、よく使う元素記号や化学式があります。「元素記号を全部覚えるのは大変…」という人は、実験ごとで覚えておくべき元素記号を先に覚えてみましょう。
鉄と硫黄の化合物を加熱すると硫化鉄ができます。この実験では以下の元素が出てきます。
鉄:Fe
硫黄:S
化学反応式は以下のとおりです。
Fe+S→FeS
(鉄+硫黄→硫化鉄)
硫黄の蒸気のなかに加熱した銅線を入れると、硫化銅になります。この実験では以下の元素が出てきます。
硫黄:S
銅:Cu
化学反応式は以下のとおりです。
Cu+S→CuS
(銅+硫黄→硫化銅)
塩素に加熱した銅線を入れると、塩化銅になります。この実験では以下の元素が出てきます。
塩素:Cl
銅:Cu
化学反応式は以下のとおりです。
Cu+Cl2→CuCl2
(銅+塩素→塩化銅)
銅の粉末を加熱すると酸素と結びついて酸化銅(黒色)になります。この実験では以下の元素が出てきます。
銅:Cu
酸素:O
化学反応式は以下のとおりです。
2Cu+O2→2CuO
(銅+酸素→酸化銅)
スチールウール(鉄)を燃やすと酸素と結びついて酸化鉄になります。この実験では以下の元素が出てきます。
鉄:Fe
酸素:O
化学反応式は以下のとおりです。
2Fe+O2→2FeO
(鉄+酸素→酸化鉄)
マグネシウムを加熱すると酸素と結びついて酸化マグネシウムになります。この実験では以下の元素が出てきます。
マグネシウム:Mg
酸素:O
化学反応式は以下のとおりです。
2Mg+O2→2MgO
(マグネシウム+酸素→酸化マグネシウム)
メタン(気体)を加熱すると酸素と結びついて、二酸化炭素と水が発生します。この実験では以下の元素が出てきます。
酸素:O
また、メタン、二酸化炭素、水の化学式は以下のとおりです。
メタン:CH4
二酸化炭素:CO2
水:H2O
化学反応式は以下のとおりです。
CH4+2O2→CO2+2H2O
(メタン+酸素→二酸化炭素+水)
酸化銀を加熱すると酸素と銀に分かれます。この実験では以下の元素が出てきます。
銀:Ag
酸素:O
化学反応式は以下のとおりです。
Ag2O→Ag+O2
(酸化銀→銀+酸素)
木炭を燃やすと、二酸化炭素が発生します。灰もできます。これは、木炭に含まれる炭素が酸素と結びついて二酸化炭素になるからです。
炭素:C
酸素:O
化学反応式は以下のとおりです。
C+O2→2CO2
(炭素+酸素→二酸化炭素)
以下の元素の元素記号を答えてください。
(1)水素
(2)炭素
(3)窒素
(4)酸素
(5)ナトリウム
(6)マグネシウム
(7)アルミニウム
(8)硫黄
(9)塩素
(10)カルシウム
(11)鉄
(12)銅
(13)亜鉛
(14)銀
(1)H
(2)C
(3)N
(4)O
(5)Na
(6)Mg
(7)Al
(8)S
(9)Cl
(10)Ca
(11)Fe
(12)Cu
(13)Zn
(14)Ag
以下の元素記号から元素名を答えてください。
(1)H
(2)C
(3)N
(4)O
(5)Na
(6)Mg
(7)Al
(8)S
(9)Cl
(10)Ca
(11)Fe
(12)Cu
(13)Zn
(14)Ag
(1)水素
(2)炭素
(3)窒素
(4)酸素
(5)ナトリウム
(6)マグネシウム
(7)アルミニウム
(8)硫黄
(9)塩素
(10)カルシウム
(11)鉄
(12)銅
(13)亜鉛
(14)銀
いかがでしょうか。
中学生向けに、テストまでに覚えておくべき元素記号の一覧と覚え方を紹介しました。
ここで紹介している14種類の元素記号を少なくとも覚えておきましょう。
また、酸化銅や酸化鉄など中2理科でよく出る実験ごとに元素記号や化学式を紹介しているので、元素記号を覚えにくい人は化学式ごと覚えてしまいましょう!
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