中学英語でつまずきやすいポイントの一つが「三人称単数のs」です。
主語が he や she のとき、なぜ動詞に s がつくのか、疑問文や否定文ではどうなるのかが分からず、ミスが増えてしまう人も多いです。
そこでこの記事では、三人称単数の基本ルールから、疑問文・否定文の作り方、よくある間違いまで中学生向けに分かりやすく解説し、記事の後半には練習問題も載せています。
中学1年生で習う「三人称単数」とは、主語が He(彼)、She(彼女)、It(それ) のときのことをいいます。英語では、話している人自身(I)や聞き手(You)以外の、1人または1つのものを指す場合に使います。たとえば「彼は」「彼女は」「それは」と言いたいときに使います。
例文を見てみましょう。
He likes apples.(彼はりんごが好きです)
She plays soccer.(彼女はサッカーをします)
It is big.(それは大きいです)
He, She, It の使い方の詳しい説明は、中学英語の代名詞の使い方の記事で学べます。ここでは三人称単数の主語としての使い方を確認しましょう。
英語では、主語によって動詞の形が少し変わります。特に 三人称単数の主語 のときは、動詞の最後に s をつけるのが基本ルールです。これは英語の文法の決まりで、文章の中で主語と動詞の関係をはっきりさせるために必要です。
たとえば次の文を比べてみましょう。
I like soccer.(私はサッカーが好きです)
He likes soccer.(彼はサッカーが好きです)
主語が I のときは動詞に s はつきませんが、He のような三人称単数の場合は likes のように s をつけます。この s をつけることで、主語が三人称単数であることが一目でわかるようになっています。
三人称単数のsは、小学校では細かく教えず中学校で学ぶ英語文法の基本として学習指導要領でも定められています。
→ 文部科学省 中学校学習指導要領(外国語)
小学校の外国語科においては,・・・主語が三人称単数であっても-sにしないことなど・・・を理解させるわけではない。
文部科学省『中学校学習指導要領(外国語) – 外国語科の目標』より引用
・・・中学校の早い段階で,こうした小学校で学んだ表現も取り上げ,使い方の理解を深めたりしながら,別の場面や異なる表現の中で活用できるように指導することが重要である
このルールを覚えることは、中学英語の一般動詞を正しく使う上でとても大切です。次のセクションでは、具体的な s のつけ方の例を見ていきましょう。
三人称単数の主語(He, She, It)のとき、一般動詞には基本的に 動詞の最後に s をつける のが基本です。とても簡単なルールですが、例外もあるので後で確認しましょう。
He likes apples.(彼はりんごが好きです)
She likes soccer.(彼女はサッカーをします)
「like」のように普通の動詞は、そのまま s をつけるだけで三人称単数の形になります。
He plays tennis.(彼はテニスをします)
It plays an important role.(それは重要な役割を果たします)
「play」のように母音で終わる動詞も、三人称単数では s をつけるだけで大丈夫です。
動詞によっては、単純に s をつけるだけではなく、少し変化させる必要があります。ここではよく出るパターンを紹介します。
これらの動詞の最後に s をつけるときは es をつけます。
do → does(彼はします)
watch → watches(彼は見ます)
「es」をつけることで発音もしやすくなります。
動詞が子音+yで終わる場合は、y を i に変えて es をつけます。
study → studies(彼は勉強します)
carry → carries(彼は運びます)
y の前に母音がある場合はこのルールは適用されません。
母音+yで終わる動詞は、そのまま s をつけるだけで大丈夫です。
play → plays(彼は遊びます)
enjoy → enjoys(彼は楽しみます)
いくつかの動詞は基本ルールとは異なる例外があります。まず be動詞 は s をつけません。
He is, She is, It is(彼は〜です、彼女は〜です、それは〜です)
また、do動詞 も少し特殊で s の代わりに es をつけます。
He does, She does(彼はします、彼女はします)
これらの例外も覚えておくと、間違いを防ぐことができます。
記事の後半には練習問題もつけているので、ぜひ問題を解いて少しでも慣れておきましょう。
三人称単数のsは、肯定文では必ず意識する必要がありますが、疑問文や否定文になると考え方が大きく変わります。この違いを理解できるかどうかが、三人称単数を正確に使えるかどうかの分かれ目になります。
三人称単数の現在形の疑問文では、文の先頭に does を置きます。主語が he、she、it、または一人・一つを表す名詞の場合は、必ず does を使います。
重要なのは、does を使った瞬間に、後ろの一般動詞は必ず原形になるという点です。肯定文では動詞に s がついていましたが、疑問文ではその s は消えます。
does は、三人称単数の疑問文を作るための助動詞です。助動詞が文に入ると、動詞の時制や人称の情報は助動詞が担当します。そのため、一般動詞は変化せず、原形のまま使われます。
つまり、does があることで「三人称単数・現在形」であることはすでに表現されているため、動詞に s をつける必要がなくなる、という仕組みです。
例文:He likes apples. → Does he like apples?(彼はりんごが好きですか?)
この文では、likes の s は does に引き取られ、like に戻っています。Does he likes apples? とはならない点に注意が必要です。
三人称単数の否定文では、does not または短縮形の doesn’t を使います。疑問文と同じく、助動詞 does が使われるため、後ろの動詞は原形になります。
肯定文では動詞に s をつける、否定文では does not を使い、動詞は原形に戻す。この対比を意識すると理解しやすくなります。
does not は書き言葉や丁寧な説明で使われることが多く、doesn’t は会話文や本文中でよく使われます。意味や使い方に違いはなく、どちらも三人称単数の否定を表します。
否定文でよくある間違いは、doesn’t の後ろに likes のように s をつけてしまうことです。doesn’t がある場合、動詞は必ず原形になります。
例文:She likes soccer. → She does not like soccer.(彼女はサッカーが好きではありません)
この文でも、likes が like に戻っている点が重要です。
このように、主語が三人称単数であれば、疑問文・否定文では必ず does を使い、動詞は原形に戻す、というルールを繰り返し練習することが大切です。
三人称単数の現在形は、ルール自体は単純ですが、実際のテストや英作文では細かいミスが多く出やすい分野です。特に「主語の見落とし」「語尾変化の思い込み」が原因で間違えるケースが目立ちます。
最も多いミスが、三人称単数なのに動詞に s をつけ忘れてしまうことです。英文を書くとき、動詞ばかりに目が行き、主語の確認がおろそかになると起こりやすい間違いです。
I は一人称ですが、三人称単数ではありません。そのため、I の後ろの動詞には s はつきません。一方で、He は三人称単数なので、現在形では必ず動詞に s がつきます。
例えば
I play soccer.
He plays soccer.
この二つは見た目がよく似ているため、He の文でも play のまま書いてしまうミスがよくあります。主語が I か、それ以外の一人を表す語かを最初に確認する習慣が大切です。
動詞の語尾によっては、単に s をつけるのではなく es をつける必要があります。このルールをあいまいに覚えていると、テストで失点しやすくなります。
語尾が s、x、ch、sh、o で終わる動詞は、三人称単数では es をつけます。そのため、watch は watchs ではなく watches、go は gos ではなく goes になります。
よくあるミスとして、ch や o に気づかず、単純に s をつけてしまうケースがあります。動詞の最後の文字を見る習慣をつけることで防ぎやすくなります。
y で終わる動詞の変化は、直前の文字によって形が変わるため、特に混乱しやすいポイントです。
study のように、y の前が子音の場合は、y を i に変えて es をつけます。そのため、studys ではなく studies になります。一方で、play のように y の前が母音の場合は、y を変えずに s をつけるだけです。
この違いを理解せずに、play を plaies と書いてしまったり、study を studys としてしまったりするミスがよく見られます。y の前の文字が母音か子音かを確認することが、正しく書くためのポイントです。
三人称単数のミスは、ルールを一度覚えるだけでは防ぎにくく、毎回「主語」「動詞の語尾」を意識することが重要です。主語チェックと語尾チェックをセットで行うことで、ミスは大きく減らせます。
三人称単数の現在形では、多くの一般動詞は「原形+s」や「+es」の形になりますが、中学英語では特に注意が必要な動詞があります。これらは出題頻度が高く、定期テストや入試でもよく問われるため、個別に確認しておくことが重要です。
have は三人称単数になると has に変わります。この変化は語尾に s や es をつけるルールでは説明できないため、不規則変化としてそのまま覚える必要があります。
例文
I have a pen.
私はペンを持っています。
He has a pen.
彼はペンを持っています。
have は「持っている」「食べる」「経験する」などの意味で使われることが多く、使用頻度が非常に高い動詞です。そのため、has の形を確実に使えるようにしておくことが大切です。
do も三人称単数では does に変わります。語尾が o で終わっているため es をつける形ですが、スペルが少し変わるため注意が必要です。
例文
I do my homework.
私は宿題をします。
She does her homework.
彼女は宿題をします。
do は一般動詞として使われるだけでなく、疑問文や否定文を作る助動詞としても使われます。そのため、does の形は肯定文でも疑問文でも重要な役割を持っています。
go は語尾が o で終わる動詞の代表例です。三人称単数では es をつけて goes になります。
例文
I go to school.
私は学校へ行きます。
He goes to school.
彼は学校へ行きます。
go と同じように、語尾が o で終わる動詞は三人称単数で es をつけることが多く、定期テストではまとめて問われることがあります。gos のように s だけをつけるのは誤りです。
ここで、よく使われる動詞の三人称単数の形を、例文と一緒に整理します。
I have a dog.
私は犬を飼っています。
He has a dog.
彼は犬を飼っています。
I do my homework after school.
私は放課後に宿題をします。
She does her homework after school.
彼女は放課後に宿題をします。
I go to the park on Sunday.
私は日曜日に公園へ行きます。
Tom goes to the park on Sunday.
トムは日曜日に公園へ行きます。
このように、動詞ごとの変化を例文とセットで確認すると、形だけでなく使い方も同時に身につけることができます。三人称単数では「主語」と「動詞の形」を必ず一緒に確認する意識を持つことが、ミスを防ぐポイントです。
| 変化の種類 | 動詞の形 | 例文(肯定文) | 和訳 |
|---|---|---|---|
| 通常の s | play → plays | He plays the piano. | 彼はピアノを弾きます |
| like → likes | She likes dogs. | 彼女は犬が好きです | |
| es をつける | watch → watches | He watches TV. | 彼はテレビを見ます |
| go → goes | She goes to school by bike. | 彼女は自転車で学校に行きます | |
| y が ies | study → studies | He studies English. | 彼は英語を勉強します |
| try → tries | She tries hard. | 彼女は一生懸命やります | |
| 不規則変化 | have → has | He has a pen. | 彼はペンを持っています |
| do → does | She does her homework. | 彼女は宿題をします |
三人称単数では主語が He / She / It のときだけ動詞が変化し、疑問文・否定文では does を使うため動詞は原形に戻ります。
三人称単数の s をつけるかどうかは 主語が三人称単数かどうか で判断します。主語が He(彼)、She(彼女)、It(それ)のときは s をつけます。それ以外の主語、つまり I(私)、You(あなた)、We(私たち)、They(彼ら・彼女ら・それら)のときは s をつけません。
例文を比べてみましょう。
I like soccer.(私はサッカーが好きです)
He likes soccer.(彼はサッカーが好きです)
このように、主語によって動詞の形が変わることを意識すると、三人称単数の s をつけるか迷うことが少なくなります。
s をつけるか迷ったときは、まず主語を確認してみましょう。主語が He, She, It であれば s をつける必要があります。主語が I, You, We, They のときは s をつけません。
練習として、次の文を見て s をつけるか判断してみましょう。
答えや詳しい解説は、中学英語の一般動詞まとめで確認できます。このページでは s のルールを総まとめしているので、三人称単数の使い方をさらにしっかり理解することができます。
学校の授業と同じ流れで確認したい人は、NHK for Schoolの英語教材も参考になります。
まずは基本ルールから確認し、少しずつレベルを上げていきましょう。
問題1
He (play) soccer.
問題2
She (like) apples.
問題3
I (watch) TV.
問題4
They (study) English.
問題5
He (watch) TV.
問題6
She (go) to school.
問題7
It (study) English.
問題8
次の文を疑問文にしなさい。
He likes apples.
問題9
次の文を否定文にしなさい。
She plays tennis.
問題10
He like soccer.
正しい文に直しなさい。
問題11
She don’t like milk.
正しい文に直しなさい。
問題12
He studies English, doesn’t study math.
正しい文に直しなさい。
問題1 解答
plays
解説
主語が He で三人称単数なので、動詞 play に s をつけます。
問題2 解答
likes
解説
She は三人称単数です。一般動詞 like に s をつけます。
問題3 解答
watch
解説
主語が I のときは三人称単数ではないので、s はつけません。
問題4 解答
study
解説
They は複数なので、動詞は原形のまま使います。
問題5 解答
watches
解説
watch は ch で終わる動詞なので、s ではなく es をつけます。
問題6 解答
goes
解説
go は o で終わるため、es をつけて goes になります。
問題7 解答
studies
解説
study は子音+y で終わる動詞です。
y を i に変えて es をつけます。
問題8 解答
Does he like apples?
(彼はりんごが好きですか?)
解説
三人称単数の疑問文では does を使います。
このとき、動詞は原形 like に戻します。
問題9 解答
She does not play tennis.
She doesn’t play tennis.
(彼女はテニスをしません)
解説
否定文でも does を使い、動詞は原形になります。
問題10 解答
He likes soccer.
解説
主語が He なのに、動詞に s がついていないのが間違いです。
問題11 解答
She does not like milk.
She doesn’t like milk.
解説
三人称単数の否定文では don’t は使えません。
does not を使い、動詞は原形にします。
問題12 解答
He studies English and doesn’t study math.
解説
前半は三人称単数の肯定文、後半は否定文です。
否定文では動詞に s をつけない点に注意しましょう。
この記事の練習問題で三人称単数のsを確認できました。もっとしっかり練習したい人には、Z会の中学英語問題集がおすすめです。
三人称単数だけでなく、中1から中3までの英文法を体系的に学べるので、定期テスト対策や入試対策にも役立ちます。
三人称単数とは主語が He(彼)、She(彼女)、It(それ)のときを指します。このとき動詞には s をつけるのが基本ルールです。
主語が三人称単数であることを明確にするためです。英語の文法上、主語と動詞の関係をはっきりさせる役割があります。
いいえ。be動詞や助動詞 do などは例外です。be動詞は He is, She is, It is、do は He does のように変化します。
まず主語を確認します。He, She, It の場合は s をつけます。I, You, We, They の場合は s をつけません。
この場合は s ではなく es をつけます。例えば watch → watches, go → goes です。
y を i に変えて es をつけます。例えば study → studies, carry → carries です。
母音 + y の場合はそのまま s をつけます。例えば play → plays, enjoy → enjoys です。
主語によって動詞の形が変わります。I like soccer(私は好き)に対して He likes soccer(彼は好き)と s がつきます。
基本は be 動詞と do ですが、一般動詞の中で発音や綴りの関係で es をつけるものも例外的な扱いになります。例えば go → goes です。
例文を作って主語をチェックし、s をつけるかつけないかを判断する練習が有効です。練習問題や例文集を繰り返すことで定着します。
→ 三人称単数のsの練習問題の記事でさらに練習問題とくわしい解説を掲載しています。
基本は中1で習いますが、中2、中3でも一般動詞や文型の中で繰り返し確認することが多いです。
動詞を見る前にまず主語を確認する習慣をつけることです。He, She, It なら必ず s または es をつけるルールを思い出しましょう。
三人称単数の s は、主語が He, She, It のときにつける基本ルールがあります。動詞の形が s だけで済む場合、es に変化する場合、y を i に変える場合など、変化ルールも確認しましょう。
例外として be 動詞や do 動詞がありますが、ルールを覚えて練習問題で確認すれば迷うことは少なくなります。
s をつけるか迷ったら、まず主語チェックを行いましょう。
詳しくは 中学英語の文法一覧まとめ で全体復習ができます。全体の文法の中で s のルールを整理して理解すると、英文を正しく作れるようになります。
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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
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