「英検®3級の一次試験合格通知が来た!でも二次試験の対策はどうすればいい?」
「リーディングは単語・文法を覚えれば良かったけど、スピーキングの流れや対策方法がわからない」
3級からはじめて本格的に実施される二次試験。流れや対策方法がよくわかりませんよね。
事前に流れがわかっていれば、本番を想定した実践的な対策もできます。
そこで、
を紹介します。
はじめて3級の二次試験を受ける人もリベンジ受検の人も、事前の準備を万端にしておきましょう!
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3級は一次試験でリーディング・ライティング・リスニングがあり、二次試験でスピーキングがあります。
二次試験のスピーキングは4、5級でもありましたが、合否には関係しない「お試し」で希望者のみ受けられるものでした。
3級ではじめてスピーキングが本格的にはじまります。
日本英語検定協会によると、3級二次試験の出題内容は下記画像のようになっています。
■面接(5分):面接委員1人と受験者1人 | ||
形式・課題 | 形式・課題の詳細 | 問題数 |
音読 | 30語程度のパッセージを読む。 | 1 |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 | 1 |
イラストについての質問 | イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する。 | 2 |
受験者自身のことなど | 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。 (カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 2 |
面接は面接官と1:1で行われます。下記の内容を英語で聞かれ、英語で答えます。
スピーキングの流れを会話例・ポイントと一緒に説明します(日本英語検定協会に準じて作成)。
係員の指示に従い、面接室に入ります。
入室したら、面接委員に対して挨拶をしましょう。
〈会話例〉
面接委員から「面接カード」を渡すよう指示されます。
指示されたら渡しましょう。
〈会話例〉
面接委員の指示に従い、着席します。
〈会話例〉
面接委員が受検者の氏名とこれから受験する級の確認をします。その後、簡単な挨拶をします。
〈会話例〉
面接委員からパッセージ(文章)とイラストが印刷された「問題カード」が手渡されます。
〈会話例〉
パッセージ(文章)を黙読するように指示されます。黙読時間は20秒間です。
〈会話例〉
面接委員:Please read the passage silently for 20 seconds.(20秒間,英文を声に出さずに読んでください。)
受験者:OK./ I understand.(わかりました。)
〈1~6のポイント〉
・面接委員の目を見て話す
・自分の緊張をほぐすことを1番に
※顔をあげて声を大きくすると緊張がほぐれやすいです
黙読後、面接委員から音読するように指示があります。指示されたら英語のタイトルから読みあげてください(音読してください)。
〈会話例〉
〈ポイント〉
音読の後、面接委員が5つ質問しますので、英語で答えてください。
質問はNo. 1からNo. 5まで5つあります。「問題カード」のパッセージ(文章)やイラストに関する質問はNo. 1~No. 3まであり、「問題カード」を見て答えてもかまいません。
〈会話例〉
〈ポイント〉
No.3のイラストの状況を説明する質問の後、面接委員から「問題カード」を裏返すように指示されます。これ以降は、「問題カード」を見ずに答えます。
〈会話例〉
〈No. 4会話例〉
〈No. 5会話例〉
試験が終了したら、必ず「問題カード」を面接委員に返してから、退室してください。
〈会話例〉
――(退室時に)受験者:Thank you very much. Goodbye.(ありがとうございました。さようなら。)
前項では「スピーキングの流れ」と「ポイント」を説明しました。
3級の二次試験は何点取れば合格になるのか確認します。
まず、二次試験の配点は下記の表のようになります。
問題形式 | 配点 |
カード音読 | 5 |
No.1 (パッセージについての質問) | 5 |
No.2、No.3 (イラストについての質問) | 10 |
No.4、No.5 (受検者についての質問) | 10 |
態度 (アティテュード) | 3 |
合計 | 33 |
カードの音読、No. 1~No. 5まですべて5点ずつです。
すべてを通して「態度(アティテュード)」という項目が評価に入ります。これは、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」を評価する項目です。
といった内容です。
この「態度」の配点は3/33点しかありませんが、二次試験で合格点を取るコツにつながる重要なポイントです。
問題カードをみながら「態度」の項目を活かした具体的な対策方法を説明します。
最初に問題カードを20秒間黙読します。黙読の間にしておくことが2つあります。
サンプルをみるほうがわかりやすいので、こちらのPDF(日本英語検定協会HP)を開きながらご覧ください。
黙読では下記の2点をしておきましょう。
サンプル問題の文章は下記のような意味です。
まずこの文章の意味を理解するようにしましょう。つづいて、音読しやすくするための準備をします。
英文を読む場合、意味のまとまりごとに区切って読むと聞き手が聞きやすくなります。
サンプルの文章を下記のように区切ってみましょう。大体3~5語ずつにまとめます。
There are many kinds of radio programs. / People often enjoy listening/ to sports or their favorite songs. / People can learn/ English and other languages/ from the radio, / so it is very useful.
(ラジオ番組にはさまざまな種類があります。/ 人はよく聞いて楽しみます / スポーツや好きな音楽を / 人は学べます / 英語やほかの言語を / ラジオから / ですからとても便利です。)
区切った箇所でひと呼吸置くようにするのがコツです。
音読は下記の3つのポイントに注意しましょう。
日本語は英語にくらべて早口な言語と言われています(Jeffrey Kluger; Slow Down! Why Some Languages Sound So Fast(Time, 2011/09/08)より)。
特に英語に慣れてくると「上手に話そう」という意識が働いて、さらに早口になってしまいます。
早口になると口があまり開かず、発音が聞き取りにくくなります。
ここで、「態度(アティテュード)」を意識するようにしましょう。
「ゆっくり、はっきり」発音するようにします。これでかなり話しやすくなり、文法や単語の間違いも減らせます。
英語スピーチで1分間に100-120語が良いと言われています。スピーキングのテストですからもう少しゆっくりにして、1分間に100語のスピードで読みましょう。
サンプル問題の例だと、タイトルで3秒、本文で17秒前後使って音読するとちょうどいい速さになります。
また、一生懸命になるあまり、問題カードに前のめりの姿勢になると「態度(アティテュード)」がプラスになりません。
「目の前の面接委員の存在を気にかけてますよ」というアピールのため、顔を軽くあげるほうがいいです。
また、イスの背もたれに寄りかかりましょう。これだけで顔が面接委員のほうを軽く向いている状態になります。
面接は筆記試験と違って「相手からどう見えているか」がとても重要です。1人で対策するには限界があります。対面やオンラインの個別指導を使って数回程度対策するだけでもかなり変わります。
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No. 1の質問例と回答例は下記のとおりです。
問題カードに書かれているパッセージをそのまま読み上げれば大丈夫です。黙読のときに「パッセ―ジの意味」を把握するようにしておけば、「No. 1」はボーナス問題になります。
ここでも、「態度(アティテュード)」を意識しておきましょう。
「ゆっくり、はっきり」です。そのほうが言い間違いが少なくなります。
No. 2、No. 3はイラストについて聞かれます。
質問例と回答例は下記のとおりです。
このパートはイラストをみながら回答して大丈夫です。
という内容を英語で伝えるようにしましょう。
面接委員のほうをみるとうまく英語が出てこない人もいます。イラストをみながら落ち着いて、「ゆっくり、はっきり」発音しましょう。
No. 4、No. 5は受験者自身について聞かれます。
質問例と回答例は下記のとおりです。
「週末には何をするのが好きですか?」
「外国に行ったことはありますか?」
といった、日常生活での質問ばかりです。
ほかにも、
「夏と冬どちらが好きですか?(Which season do like better, summer or winter?)」
といった質問もあります。
言いやすいことを回答すれば大丈夫です。黙ってしまうのは避けましょう。
例えば、「今週末何する?」と聞かれて「定期テストの勉強をする」と答えようと思ったけど「定期テスト」を英語で何といえばいいかわからなくて、黙ってしまった。
こういうケースがよくあります。
回答は、「いっぱい寝る。(I will sleep well.)」でもいいのです。
学校の問題集を思い出してください。
「I will go to a park to play tennis.」(テニスをするために公園に行きます。)
のような、問題集に載っている例文や問題文でパっと思い浮かんだものでもいいのです。
黙っていると、「聞き取れていない」と判断されて次の質問に移ってしまいます。
また、「No. 5」は受検者の回答に対してさらに質問してきます。
「夏と冬どちらが好き?」
―「夏が好き。」
「なぜ?」
のようなやり取りです。
ここでも定番の回答が無難です。「夏と言えば海だ」と思えば、
「I like sea.(海が好き。)」と回答しましょう。
知っている単語だけで何と言っていいかわからないときは、
「Well…」
「Let me see…」
と言っておきましょう。日本語の「ええと…」というのと同じです。
これで2-3秒は大丈夫です。
日本英語検定協会のHPでは、二次試験の様子をアニメでみられるようにしています。
1度は見ておくと良いですよ。↓↓↓
英検®3級の二次試験対策で便利なアプリを1つ紹介します。
面接などの出題形式に対応しているだけでなく、自分の発音を採点してくれるのでスピーキングの練習もできます。
広告表示はありますが、無料で使えます。
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スクリーンショット:
英検®3級を受け終われば、次は英検®準2級です。準2級のレベルは「高校中級程度」(高校2年生程度)です。
3級が中学卒業程度(中学校3年生程度)ですから、難易度が急にあがります。
その分、入試での利用価値もかなり高まります。
英検®準2級は中学入試・高校入試・大学入試すべてで利用できます。
入試利用の概要を説明します。
中学受験では英検®をはじめとした英語資格を入試に利用できます。
利用方法は下記の3パターンです。
それぞれ説明します。
【受験資格を得られる】
英語教育やグローバル教育に力を入れている学校のなかには、一定以上の英語資格を取得している子だけが受験できるようにしているところもあります。
そうした学校は英語教育に力を入れるのはもちろん、国際感覚を身につけられる教育をしていて人気があります。
受験資格を得られるだけでかなり合格に近づけます。
【加点される】
英検の取得急によって、入試の得点に加点されます。準2級だと50-100点程度加点される学校が多いです。
中学入試は4教科で300-400点満点の試験が多く、1点に7-8人いると言われています。
100点の加点になれば、ほぼ合格間違いないように思われます。
【英語で受験】
英検®準2級以上あると「英語1科目+面接」で受験できる学校がたくさんあります。東京都だけで80校以上もあります。
中学受験といえば算数というイメージもありますが、英語力を求める入試も多数存在します。
※下記記事で、英検®利用できる私立中学を紹介しています。
入試で英検®が使える東京の私立中学一覧
入試で英検®が使える神奈川、埼玉、千葉の私立中学一覧
入試で英検®が使える関西の私立中学一覧
英検®準2級あると、高校入試でも優遇されます。
具体的には3点であります。
中学3年生の47%は英検®3級を所持しているか、3級相当の実力を持っていると評価されています(文部科学省「令和3年度公立中学校における英語教育実施状況調査」)。
中学生の英語力が伸びてきているなかでも、英検®準2級はやはりかなりの実力者です。
そもそも学校で習っていない内容すらできるという証明になります。
中学2年生までに準2級を取得していると、3年生になったときは英語の入試対策を「ほどほど」にしておいて、浮いた時間を数学などほかの科目に回すことも可能です。
英検®を取得しておくことで、英語だけでなくほかの科目も含めて高校入試を有利に持っていけます。
※関連記事:高校受験で使える英検®優遇措置
大学受験でも英検®資格は使えます。具体的には、
の2点です。
大学入試では2級を持っているとかなり有利になりますが、準2級から使える大学もあります。各大学のHPでチェックしておきましょう。
※関連記事:大学受験の英検®優遇制度について徹底解説!絶対に損をしないそのお得な制度とは?
※関連記事:
英検®準2級のレベルと一次試験対策(リーディング・ライティング・リスニング)の仕方を徹底解説!
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英検3級の二次試験について、問題カードには何が書かれているのか・面接では何を聞かれてどう答えればいいかを解説しました。
問題カードのパッセージを黙読・音読した後、パッセージやイラストの内容について面接官から質問されます。パッセージやイラストをみながら回答できますが、回答する際は「顔を上げて」落ち着いて受け答えしましょう。どのような態度で答えるか(アティテュード)も点数になります。
3級を所持していると中学入試で大いに有利になります。また、高校入試に利用するにも3級は必ずこえておきたい関門ですね。
不安があれば数回程度でも英検対策のプロにみてもらってアドバイスをもらうと、上達しますしかなり安心して二次試験に臨めるようになります。
※関連記事:英検®3級のレベルと一次試験の傾向と対策
※関連記事:中学英語の文法一覧
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