大学入試の日本史でよく出る論述問題をまとめました。古代~現代まで全部で45問あります。
におすすめです。
論述問題の対策方法とおすすめの対策問題集も最後に紹介しています。
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問題. 以下の問題に100字以内で答えなさい。
(1)更新世から完新世の移行期に日本列島の自然環境はどのように変化したか。
(2)縄文人の呪術的風習の特徴を述べよ。
(3)稲作が日本に伝わったことで、当時の日本社会にどのような変化が起こったか。
(4)古墳時代の古墳の特徴の推移と、そこからわかるヤマト政権の権力構造を説明せよ。
(5)奈良時代の遣隋使派遣の目的は何か。また、その目的は果たせたか。
(6)大化の改新以前と律令国家はどう違っているか。
(7)国司と郡司の違いと関係性について述べよ。
(8)健児の制が導入された背景を答えよ。
(9)摂関政治の特徴とその権力構造を述べよ。
(10)権力層における、奈良時代の仏教と平安時代の仏教の役割の違いを説明せよ。
(1)海面が上昇し、大陸から日本列島が切り離された。植物相は亜寒帯性の針葉樹林となり、温帯性の落葉広葉樹林・照葉樹林も広がった。動物相もナウマンゾウなどの大型動物が減ってイノシシなどの中小型動物が増加した。
(2)縄文人はあらゆるものに霊魂が宿っていると考えた。呪術的道具や風習の代表的なものとして、女性をかたどった土偶、男性器をかたどった石棒がある。これらは豊かな収穫や子孫繁栄を願ったとされている。
(3)長期保存が可能な稲のおかげで食糧に困らなくなり、人口が増えてムラがつくられるようになった。やがて余剰生産物や水源を巡るムラ同士の争いが起こり、争いを勝ち抜いた小国(クニ)が形成されるようになった。
(4)古墳の副葬品が武具や馬具へと変化し、大王が武人的性格で支配していたと思われる。中央には大王の巨大な古墳が点在する一方、地方には豪族の巨大古墳もあり、ヤマト政権下で豪族が重要な地位であったことがわかる。
(5)隋の皇帝に日本を対等な国として認めてもらい、優れた文化や技術を取り入れて国づくりに生かそうとした。対等な国としては認められなかったが、その後の遣唐使派遣に続いたことで文化や技術の輸入に貢献した。
(6)大化の改新以前は豪族が私的に土地と人民を支配して政治に強い影響力を持っていたが、律令国家では土地と人民の私的な支配が廃止されて政府直轄の公地公民となり、天皇中心の中央集権国家体制となった。
(7)国司は中央の貴族が任命されて派遣されていたのに対し、郡司は在地の有力豪族が任命されていた。地方では郡司が実質的な支配力を持っており、国司の指示のもとで郡司が地方行政の実務を担っていた。
(8)兵役義務の重さで民が逃亡して朝廷の収入が減っていた。唐の弱体化で対外戦争の脅威が減ったことで、兵役負担を減らして減収していた租・調の収入を確保するとともに、兵の質を高めて蝦夷との戦争に回したかった。
(9)中宮に娘を入内させることで天皇と外戚関係を築き、摂政・関白という天皇の補佐役となって政治の実権を握り、中央と地方両方の官吏を指揮した。また、貴族の官吏任免権を得て貴族のなかで特権的な地位を築いた。
(10)奈良時代は天皇中心の朝廷による鎮護国家や学問の中心を担っていたが、僧が朝廷で権力を握るようになった。平安時代になると政治と仏教を切り離し、仏教は現世利益を願う貴族のための宗教となった。
問題. 以下の問題に100字以内で答えなさい。
(1)古代の荘園と中世の荘園の違いを説明しなさい。
(2)平安中期以前と平安後期以降で、権力者の権力基盤はどのように変化したか。
(3)封建的主従関係とはどのような関係か説明しなさい。
(4)貞永式目の内容を説明しなさい。
(5)鎌倉時代初期、朝廷は鎌倉幕府の位置づけをどのように見ていて、承久の乱によってどのように変化したか。
(6)永仁の徳政令が出された背景を、外圧と御家人の相続制度の2点から説明しなさい。
(7)室町幕府と守護大名との関係を説明しなさい。
(8)応仁の乱によって幕府や守護の支配体制にどのような変化が生じたか。
(9)惣村による村の自治運営の方法と、その成立背景を説明しなさい。
(10)畿内周辺で土一揆が頻発した理由を説明しなさい。
(1)古代の荘園は中央貴族や寺社などが周辺農民を雇って新たに開墾した土地をまとめたもので、国司が租税を請け負っていた。一方、中世の荘園は支配領域が明確で不入権が認められて国家による支配から独立していた。
(2)平安中期以前、貴族は朝廷からの給付が主な収入源だった。墾田永年私財法の発布によって平安後期以降は地方からの寄進地系荘園が拡大し、不輸・不入の権によって独立した私的経済基盤を築くように変化した。
(3)御恩と奉公による将軍と御家人との関係を言う。御恩は将軍が御家人に先祖伝来の土地の所有を認め、戦功などによって新たな土地を与えるもので、奉公はその見返りに御家人が将軍のために軍役を務めること。
(4)御家人同士や荘園領主との争いが多くなり、守護地頭の職務や所領問題の解決のために源頼朝以来の先例や道理をもって公平な裁判基準とした。また、対象は御家人のみであったが、次第に適用範囲が広がった。
(5)当初、朝廷は幕府に武家として全国の警察権を担わせるとともに摂関家と同様に見ていた。承久の乱によって朝廷に対して幕府が優位となり、幕府が皇位継承や朝廷内部の人事にも影響力を持つようになった。
(6)分割相続によって所領が小さくなって収入が少なくなっていたうえに、蒙古が襲来したことでその軍役で多くの御家人が借金をした。そのため多数の御家人が所領を売却して幕府の軍事力が低下していた。
(7)地方では在地の武士や寺社などの勢力が強く、一揆を結ぶなどして独自の支配地域を確立していた。大名は幕府から守護に任命してもらうことで該当地域での支配権を公的に認めてもらい、支配権を得ようとしていた。
(8)戦乱を長引かせたことで室町幕府の権威は失墜し、実力で領国の支配権を得る動きが活発になった。幕府に任命された守護よりも実質的に領国を支配していた守護代や国人が実権を握るようになった。
(9)名主層を中心とする自治組織で、惣百姓が参加した寄合で惣村に関するルールが決定されていた。警察権を行使する地下検断や荘園・公領への年貢徴収を領主から請け負う地下請によって自立していた。
(10)畿内周辺は当時先進地域であり、地侍などが惣村を結成して領主から自立していた。飢饉や戦乱の頻発によって高利貸しからの借金がかさんでいたこともあり、自立的な意識により政治的要求をするようになった。
問題. 以下の問題に100字以内で答えなさい。
(1)太閤検地によって中世の武士の主従関係にどのような変化が起こったか。
(2)江戸時代は、なぜ米が大坂や江戸に集められて換金化されたのか説明しなさい。
(3)江戸幕府にとって朝廷はどのような位置づけで、どのように管理していたか説明しなさい。
(4)江戸時代の貨幣制度について説明しなさい。また、中世との違いは何か。
(5)江戸幕府が日本人の海外渡航や帰国を禁止し、海外との交易を制限した理由は何か。
(6)元禄金銀鋳造の内容と目的を説明しなさい。
(7)江戸時代の地域経済の発達によって地域社会にはどのような変化が起こったか。プラスの面とマイナスの面を両方説明しなさい。
(8)3代将軍家光までの武断政治から、4代将軍家綱よりはじまる文治政治への幕府の統治方針は変換した。その背景を説明しなさい。
(9)問屋商人の成長に対して幕府はどのように対応していたか。
(10)海外との交易における幕府の対応どのように推移したか。
(1)土地の所有者と収穫高が政権に管理されるようになったことで、その土地を政権が間接的に支配するようになった。石高によって軍役が課されるので領地は政権からの一時預かりであるという意識になった。
(2)幕府も藩も年貢をその経済基盤としており、米の収入によって行政活動を行っていた。また、参勤交代によって多くの武士が江戸と城下町で生活するようになり、米を換金せざるを得なくなっていた。
(3)朝廷は幕府にとって全国支配の権威的理由ではあるが、他大名への影響を封じようとした。そのために禁中並公家諸法度で重要な任免には幕府の許可を必要とし、京都所司代によって行動を監視した。
(4)江戸時代は金・銀・銅の3種類の貨幣が発行され流通していた。また、中世では地域によって流通する貨幣やその価値に違いがあったのに対して、江戸時代は幕府が規格や価値を統一した貨幣を発行していた。
(5)宣教師などの入国や布教活動を防いでキリスト教の禁止を徹底するとともに、外国との交易を幕府が独占して商人や西国大名などが経済的に強大化するのを防ぐことで、幕府の支配体制を強化するため。
(6)海外交易による金の海外流失が問題となっており、同時期に起こった明暦の大火からの復興費で幕府の財政が悪化していた。金の含有量を減らして海外流出を減少させつつ、改鋳益で幕府の財政を立て直そうとした。
(7)村の商品生産が盛んになり、村と大都市の間で商品の流通が活発になった。これにより水上交通が発達した。一方で本百姓の解体が広い地域で進み、土地の荒廃が進んで治安の悪化した地域が増えた。
(8)多くの大名の改易によって町には牢人があふれ、治安が悪化しただけでなく幕府転覆の企ても起こった。幕府は朱子学を採用して主家への忠孝と礼儀を重視する考えを広めて理でもって統治しようとした。
(9)問屋商人の特権を認める代わりに税を納めさせ、幕府の歳入確保と商業の発達促進を方針としていた。天保期には商品買い占めによる物価上昇をおさえるために株仲間を解散させたが、市場の混乱を招いた。
(10)江戸時代初期は生糸を輸入して銀を輸出していた。銀が枯渇してきた江戸時代中期からは貿易額を制限し、銅や俵物での支払いを促進した。18世紀後半からは貨幣の改鋳などにより金銀の流出を防ごうとした。
問題. 以下の問題に100字以内で答えなさい。
(1)幕末期、列強との貿易開始によって日本国内の市場にどのような影響があったか。
(2)地租改正によって租税制度や土地制度にどのような影響があったか。
(3)帝国議会が開設されるまでの自由民権運動の流れを説明しなさい。
(4)日清戦争後に金本位制に移行した。そのメリットを述べよ。
(5)大正デモクラシーにおける民本主義と現在の民主主義はどう違っているか説明しなさい。
(6)1910年代半ば、日本の重化学工業が発展した。この背景を当時の国際情勢から説明せよ。
(7)1900年代から1920年代にかけて日本国内で三井、三菱、住友の三大財閥が形成された。これらの財閥の日本的特徴を説明せよ。
(8)日本が国際連盟を脱退した理由と経緯を説明しなさい。
(9)国家総動員法に基づく勅令のうち2つの法令名を挙げ、当時の国民生活に与えた影響を説明しなさい。
(10)日中戦争が長期化した原因を説明せよ。
(1)製糸業でマニュファクチュアが発達したが絹織物業は原材料不足で低迷し、綿織物業は安価な綿織物の輸入で打撃を受けた。江戸では物資が不足してインフレが起こり、金の流出でインフレが加速した。
(2)地主や自作農が土地所有権を保証されたことで私的に土地を所有する地主となった。また、個々の責任において租税を金納するため小作農と自作農との間で階層化が進み、地主制度発達の契機となった。
(3)征韓論層に敗れて下野した板垣退助ら前参議が政治結社を結成し、民選議院設立建白書を提出した。さらに豪農や地主層がこの運動に加わり、全国組織である国会期成同盟が結成され、国会開設に向けて政府を動かした。
(4)日本国内の産業革命により、金本位制を採用している外国との貿易が盛んになっていた。金本位制を日本が採用することでそうした国との為替相場が安定し、海外資本を呼び込むのにも有利になった。
(5)民主主義では主権が民衆にあるのに対して、民本主義では主権が天皇にある。大日本帝国憲法で天皇主権をうたっているため、民衆の意向に沿って議会運営を行うという民主主義の考えを部分的に取り入れた。
(6)第一次世界大戦が勃発し、ヨーロッパ各国が海外貿易をする余裕がなくなった。一時的にアジアやアフリカの市場を日本が独占したうえ、イギリスやロシアなどからの軍需品の供給依頼が多くなった。
(7)一部の富豪一族が複数の関連業種の企業に出資して独占的に経営を行い、戦前の日本経済に大きな影響を及ぼした。当時の国家権力とも密接に関係して、政府の戦争方針にも大きな影響を与えていた。
(8)満州事変に関する国際連盟のリットン調査団の調査報告により、満州国の建国が否認され日本は国際社会で孤立を深めた。中国の資源簒奪を予定していた日本国内ではこの決定に猛反発し脱退を決定した。
(9)軍需産業に国民を強制的に徴用する国民徴用令によって国民の職業選択の自由が制限され、物資の価格を政府が決める価格等統制令によって生活必需品の消費も制限された。その結果、国民の生活は圧迫された。
(10)日中戦争の始まったころ、中国国内は中国国民党と中国共産党による内戦状態だった。日本軍は短期間での終結をもくろんでいたが、第2次国共合作により対日ゲリラ戦が行われ、戦局が硬直化して長期化した。
問題. 以下の問題に100字以内で答えなさい。
(1)戦後の占領期における教育改革の内容を説明しなさい。
(2)第二次世界大戦後にGHQが行った農地改革の内容と影響を説明しなさい。
(3)ドッジラインの主な内容3つを挙げ、その影響を説明しなさい。
(4)朝鮮戦争による日本の政治・経済への影響を説明しなさい。
(5)1960年、日米安全保障条約が改定された。その改定内容を説明しなさい。
(1)教育基本法により、小学校・中学校・高校・大学が六・三・三・四制の単線型学校教育となった。また、小学校・中学校が義務教育となり、義務教育年齢の児童・生徒のほぼ全員が通学するようになった。
(2)自作農を増やすために地主から強制的に農地を安く買い取り、小作人に安く売り下げた。急激なインフレーションもあり、実質的にタダ同然の価格だった。これにより自作農の割合が増加し、地主制は崩壊した。
(3)復興金融金庫の廃止、赤字財政の禁止、日米の為替レートの固定によってインフレーションを収束させたが、デフレーションが起こって不況になり、銀行の貸し渋りによって多くの中小企業が倒産した。
(4)日本に駐留していたアメリカ軍が朝鮮戦争に派遣されたため、代わりに警察予備隊が創設されて自衛隊へと発展していった。また、アメリカ軍による軍需物資の注文で特需と呼ばれる好景気になった。
(5)外部から日本への武力攻撃に対してアメリカが日本を防衛する義務を負うことが明記され、日本の施政権下の領域内にあるアメリカ軍が武力攻撃を受けたときに日本がアメリカ軍を防衛する義務を負うこと。
論述対策のおすすめ問題集を4冊紹介します。
下記のように使い分けると便利です。
※関連記事:日本史の勉強法
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時代順に並べた全30テーマ構成!
Amazonより引用
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・はじめの「記述・論述の心構え」で書き方のコツをつかみ、実践に入るようにしましょう。
・大学別に入試を分析し、学習のポイントなどを表形式でまとめました。
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論述問題の解答の型を覚えて、考えて解答を書けるようにするための問題集です。全部で50問と少なめなので、短期間で2-3周できます。
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山川の『詳説日本史』とリンクしており、教科書のページ数が載っています。教科書と併用して勉強すると理解が進みやすいです。
出版社:東進ブックス
特徴:
東大日本史の論述対策問題集として最高峰のひとつです。過去問以上のクオリティとも言われています。
絶版のため、中古を手に入れるほかありません。
おすすめの論述対策問題集を4冊紹介しました。
対策問題集を選ぶ際には、まず志望大学の出題傾向を知るようにしましょう。
大学によって「文字数」「出題頻度の高い時代」が異なります。
数十字程度の問題を出す大学もあれば、600字前後の問題を出す大学もあります。また、近現代中心に出題する大学、考古学も出題する大学もあります。
それぞれの大学の出題傾向を知り、それに合う問題集を選ぶようにしましょう。
日本史の論述問題は、対策の順番と時期を間違えなければ高得点を狙えます。
おすすめの対策方法と対策時期をお伝えします。
筋肉食堂から宅食サービス開始!【筋肉食堂DELI】論述対策の第一歩は「通史を知ること」です。
ほとんどの論述問題は、「歴史の流れを深堀りして聞く問題」か「1つのテーマについて時代をまたいだ変化を説明させる問題」(貨幣の歴史、日中外交の歴史、海外貿易の歴史など)です。
教科書や、歴史の流れをくわしく解説している問題集・参考書を読み、通史をインプットしておきましょう。
※関連記事:平安時代年表(年号と在位した天皇名付き)
通史をインプットできたら、用語を正確に・隈なく暗記しましょう。
いつ・何があったかの「事実」を正確に把握することが、正確な論述解答につながります。
漢字でしっかり書けるように練習もしておきましょう。
※関連記事:大学入試の日本史の一問一答
歴史の流れを深堀りするには、当時の資料を読むのがおすすめです。
教科書や資料集、参考書に載っている有名な資料については目をとおしておきましょう。
資料のポイント解説をみると大体の内容はわかりますが、深掘りするには「意図」の把握が欠かせません。
「日本は国際連盟の創設メンバーの1人だったのになぜ脱退したのか?」
松岡洋右外相が脱退を宣言して帰国する様子を知らせる当時の新聞記事を見てみると、国内のナショナリズムの発揚が感じられます。
論述問題では「なぜ?」を聞くものが多いです。ポイント解説だけでは得られない周辺知識や印象がこの「なぜ?」を考え、理解するための大きな助けになります。
「なぜ?」を理解できれば、つづいて論述の解答を丸暗記しましょう。
論述問題の解答例は、「専門家」が作成した「簡潔な解答」です。「専門家」ではない受験生が自力で「簡潔」に解答するのは至難の業です。
字数制限内に必要なポイントをすべて盛り込みつつ、自然な日本語で解答するには、専門家が用意してくれた解答を暗記するのが手っ取り早くて確実です。
ただし、「理解」をベースに「暗記する」ことを忘れずに。
最後に、論述対策は「高3夏」と「共通テスト後」の2回わけて行いましょう。
前述のように、論述対策のスタートは通史の確認と用語の暗記からです。通常の日本史の勉強と同じです。
それができてから論述対策をはじめますから、通常の勉強がひと通り終わる高3夏辺りに軽く対策しておきましょう。
この頃はまだまだ他科目の勉強に忙しいでしょうから、軽く手を付けて「どのような論述問題が出題されるか」「論述対策にどれくらい時間がかかりそうか」を把握することが一番の目的です。
本格的な論述対策は共通テストが終わってからです。
二次試験の勝負に持ち込むには共通テストを乗り越える必要があります。まずは共通テスト対策と11月の推薦入試・総合選抜対策に集中し、共通テストが終わってから集中的に論述問題に取り組みましょう。
※関連記事:大学入試の日本史の一問一答
※関連記事:共通テスト日本史の対策方法
※関連記事:東大の日本史:過去問を分析して合格するための勉強法と参考書を紹介
※関連記事:【高校生向け】Z会だけで難関大学に合格する方法
1人で勉強していると、下記のようなことがあります。
こういうときの対策方法をお伝えします。
定期テスト対策や高校入試対策の王道として、塾の活用を考えてみましょう。
子どもは「人からの影響」を強く受ける時期にいます。
といったメリットが塾にはあります。
時期や生徒の学習状況・志望校・学力目標に応じて必要なカリキュラムを考えても、肝心の本人が実行しなければ(実行し続けなければ)効果は薄くなります。
近くに良い塾や予備校がない、部活が忙しくて塾・予備校に通う時間がない。
こういったケースはよくあります。
そんなときは通信教育がおすすめです。
なかでも、難関大学を目指す高校生はZ会を検討してみてください。1回15~30分ほどで勉強でき、難関大学によく出る難問や記述問題の対策ができます。
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Z会だけで難関大学に合格する方法
苦手な科目が気になるけどまとまった勉強時間が取れない、帰宅したらもう夜になっている。という人には、オンライン授業がおすすめです。
自宅で受けられますから、21時や22時からでも安心して授業を受けられます。塾や予備校だと22時までには授業も終わり、自習室も閉めざるを得ません。
ところが在宅受講なら22時からさらに1時間授業を受けても23時半には寝られます。気になる箇所を1対1の個別授業で解説してもらえば、すっきりした状態で1日を終えられます。
しかも遅い時間帯だと、予備校で教えているプロ講師が予備校の授業後にオンラインで個別授業をすることもあります。どうしても分からない問題に1人で悩んでいるより、実力のある講師に教わるほうが効率よく学力を伸ばせます。
日本史の論述問題と対策方法を紹介しました。
難関大学では「知識をインプットできている」だけでは足りず、「知識をアウトプットできる(活用できる)」ところまでレベルアップしておく必要があります。
聞かれるポイントはある程度パターン化されていますから、歴史の流れを理解してキーワードを押さえてから解答を暗記すると効率よく得点アップできます。
志望校に論述問題のある人は、早めに効果的に対策しておきましょう。
※関連記事:日本史年号一覧:覚えやすい語呂合わせと入試によく出る重要な出来事
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