「子どもの語彙力を伸ばすのに便利な方法はないかな?」
このような疑問をお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。
語彙力を伸ばすには読書が有効と言われますが、知らない言葉が出てくると急に読みづらくなります。
そんなときは国語辞典のアプリが便利です。
知りたいときにすぐ意味を調べられ、しかも周辺知識もたくわえられます。
ただ、大人向けの国語辞典アプリだと漢字が並んで読みづらかったり、内容が高度過ぎて理解しづらい場合もあります。
そこで、小学生におすすめの国語辞典アプリを8つ紹介します。
それぞれのアプリを使いこなすポイントや国語辞典アプリの選び方も紹介しています。
※関連記事:小学生におすすめの紙の国語辞典
小学生におすすめの国語アプリをランキング形式で紹介します。
小学生の使いやすさ、費用の安さ(無料/有料、アプリ内課金)、学習機能の充実さをもとに、独自の視点で掲載しています。
カメラで撮影して漢字を一発検索!
調べたい漢字にスマホやタブレットをかざしてスクショを撮ると、アプリ内にある漢字を検索して表示してくれます。
画数が多くなると子どもにとって自分で漢字を書くのが大変ですし、調べたい漢字とよく似た別の漢字と混同してしまう可能性もあります。
「その漢字を知らなくても調べやすい」というのは非常に使い勝手が良いです。
英和辞典も入っており、ネイティブの発音で単語や例文を読み上げてくれます。
スマホやタブレットをかざせば検索できるという機能が大きなポイントです。
上記のように「~しながら検索する」のに適しています。
検索した内容をドリルにメモ書きしておくと、「以前勉強したアレ、何だったっけ?」と気になったときに設問ごと思いだせます。
手書き入力で簡単検索!
調べたい漢字や言葉を画面に手書きするだけで簡単に検索できます。
しかも500以上の辞書データが収録されているため、知りたい情報がほぼ見つかります。
検索すると複数の辞書に載っている説明が表示されます。検索結果を見比べられて分かりやすい説明を探せます。
収録範囲の広さや網羅性が何よりのポイントです。
国語辞典だけでなく百科事典も入っています。検索すれば知りたいことがほぼ間違いなく出てきます。
勉強のおともだけでなく、外出先で見かけた言葉や生物の生態なども検索すれば出てくるでしょう。
知りたい気持ちにすぐ解答してくれるので、知的好奇心を伸ばせます。
切り替え不要で多様な検索結果が表示できる!
国語辞典のデータだけでなく、和英・英和辞典や類語辞典も収録されています。
それらの辞典を一括ダウンロードでき、1度の入力で複数の辞典で検索結果を表示できます。
手間をかけずに幅広く調べられます。
また、手書き入力、スキャン入力で検索ができるので、ドリルで勉強しながら簡単に単語を調べられます。
英和辞典モードではプレイボタンを押すと英単語を発音してくれます。意味、使い方さらに発音も一緒に学べます。
英語入試を予定されている方にもおすすめです。
国語辞典、英和・和英辞典、類語辞典などを一括ダウンロードできるのが強みです。
類似アプリが辞典の種類別にダウンロードする必要があるのに対して、導入時の手間がかかりません。
子どもは手間のかかる作業だと途中で集中が切れやすいです。幅広く調べやすいというメリットがあると、知的好奇心を伸ばしていくきっかけになります。
国語力を高めるアプリ!
すべての漢字にルビが振られており、1年生から使えます。
間違った言葉や気をつけたい用法を確認できる機能を搭載。敬語の使い方も場面ごとに解説してくれています。
「大人数」について「だいにんずう」「おおにんずう」のように誤用索引から正しい読み方・使い方にたどりつけます。
小学生がしがちな間違え方が分かるので、辞書を引けば引くほど正しい日本語の使い方を学べます。
「言葉の正しい使い方を学べる」という特長が際立っています。
これらの検索機能を興味本位で(遊び半分で)利用すると、「正しい日本語の使い方」の知識をたくさん得られます。
勉強というシャキっとした行動をする必要がないので、楽しみながら学べます。
親子で、クイズ形式で問題を出しあう使い方がおすすめです。
写真や図版入りで見て学べる!
コトバンク収録の115辞書186万語が登録されています(精選、平凡社大百科事典など)。
写真、図版入りなので文字だけの辞書にくらべて視覚的に理解しやすい仕様です。
信頼できるソースからの情報量の多さが一番のメリットです。
朝日新聞が運営元で写真も多く、ある程度図鑑の代わりにもなります。
勉強しているとき以外にも、会話のなかでふと気になったことや思いだせないことを調べるようにするのがおすすめです。
オフラインでいつでもどこでも検索可能!
三省堂の公式国語辞典アプリです。
言葉の意味はもちろん、新聞・雑誌・書籍・インターネットなどから実例を収録しており、言葉の使い方を一緒に確認できます。
しかもオフラインで使えるので、重たい紙の辞書を持ち運ぶ代わりにスマホやタブレットを使って外出先でも利用できます。
紙の辞書のアプリ版という点が大きなメリットです。
新語に強い三省堂の特徴がアプリにも活かされており、収録されている実例が身近で使いやすいです。
この点を利用して、調べた言葉を一覧化して家族との会話で積極的に使ってみましょう。
日本でいちばん売れている小型国語辞典!
新明解国語辞典は小型国語辞典としては日本でいちばん売れているそうです。
使いやすさを追求しており、音声入力・「前方一致」「後方一致」ももちろん対応しています。
また、ダウンロードすればオフラインで使用できるため、ネット接続のない外出先でも活躍します。
外出先で調べたいときに調べやすく、調べてすぐ使えるようになるという点が一番の魅力です。
出先で気になった言葉を調べ、その言葉の使い方や関連する用語も一緒に調べます。
調べた言葉を同じ意味の別の言葉に言いかえて表現してみると、語彙力を向上させやすくなります。
国語辞典アプリはいろいろありますが、特徴はさまざまです。
おすすめの選び方、選ぶ際の注意点をまとめました。
国語辞典には「知らない言葉の意味を調べる」という用途がありますが、用途をさらに絞るほうが良いでしょう。
言葉の意味を知って作文や国語の問題に活かしたいなら、実例や例文が分かりやすいものを選ぶ。
英語の勉強にも活用したいなら、ネイティブの発音入りのものにする。
外出先でも使いたいならオフラインでも利用できるものにする、など。
国語辞典アプリの利点の1つに、検索機能があります。
紙の辞典が索引や分類を見て辞書を引くのに対して、アプリなので「検索」ができます。
検索もさまざまな機能があり、音声入力、文字入力以外に手書き入力、カメラで検索できる機能をそなえたものもあります。
子どもが使うものですから、音声入力のほうが便利だったり、スクショ画像で検索できるほうが便利な場合もあります。
国語辞典アプリをインストールするときには、「検索履歴が残るかどうか」もチェックしておきましょう。
一度検索しても、しばらく時間が経ってからまた調べたくなるときもあります。
特に小学生なら、ドリルや教科書に出てきた言葉をその後の学習に応じてもう一度調べる必要が出てくるときがあります。
そんなときに検索履歴から探せれば便利です。
紙の国語辞典は普通縦書きです。国語の教科書や問題集も縦書きです。
ですが、アプリは横書きの場合があります。
基本的に縦書きのものを選ぶほうが良いです。
縦書きの教材で勉強していて、検索アプリが横書きだと感覚がずれてしまうからです。
まだまだ学習途上の小学生ですから、縦書きの教材には縦書きの辞典がおすすめです。
言葉の意味を調べる機能以外の学習機能にも注目しましょう。
国語辞典アプリのなかには百科事典や日本の伝統行事の特集など、さまざまな学習内容を提供しているものもあります。
「プラスアルファの知識」も一緒に得られる国語辞典だと子どもの知的好奇心を刺激できます。
出版元やデベロッパ(開発者)もチェックしておくと良いです。
気に入って使っていたら版権の問題などで急に使用停止になることも考えられます。
同じデベロッパが過去に作成・公開した学習アプリをみてみると、信頼性が確認しやすいです。
アプリには無料、有料さまざまあります。
ゲームの課金のように料金が知らない間にふくれあがっているようなことは考えにくいですが、それでも子どもが利用するものです。
事前に約束ごとを決める、広告表示のないものにするなど、使い方を想定して利用プランを決めましょう。
アプリを利用できるまでにはいくつかの作業が必要です。
手順をまとめました。
まず、Google PlayやApp Storeを開きます。
スマホのホーム画面などからアプリを起動します。
気になるアプリの名前を検索ボックスに入れて検索ボタン(虫メガネのマーク)を押します。
インストールボタンや「入手」ボタンを押します。
しばらくするとスマホなどのデバイスにインストールが完了します。
ホーム画面に戻ると、今インストールしたアプリが表示されているはずです。
アプリには推奨されるOSのバージョンがあります。
Android OSやiOSです。
デバイスのOSをしばらく更新していないと表示がちゃんとされないなどの現象が起こる可能性があります。
インストールする前にデバイスのバージョンをチェックしておきましょう。
さまざまな学習アプリが利用されています。
小学生で国語辞典アプリを使うと語彙力を高められます。
では、小学生でなぜ語彙力を高める必要があるのか、その理由をまとめました。
小学生が教科書や問題集の問題を解けない場合、書かれている言葉を理解できていない可能性が少なからずあります。
例えば算数の教科書や問題集には以下のような文言が普通に使われています。
「原価を求めなさい」
「辺の長さが等しい図形」
「原価」「等しい」といった、大人にとっては何でもない言葉も、語彙力が乏しいとピンとこない小学生は少なくありません。
言葉の意味が分かるだけで理解が進み、問題を解きやすくなる可能性があります。
語彙力が伸びると表現力も高まります。
作文や記述問題、スピーチなど、小学生が表現力を求められる場面は数多くあります。
普段から「やばい」「うれしい」という言葉ばかりの子がほかの言葉を知れば、表現力が豊かになり相手に伝わりやすい言い方ができるようになり、正しい解答を書きやすくなります。
語彙力が伸びると、創造力も伸びやすくなります。
創造力の源泉は論理的な思考力や想像力です。人間は何かを考えるときに言葉を使います。
使える語彙が豊富な子は論理的に考える土台ができているため、創造力を伸ばしやすいです。
語彙が豊富になると、やはり国語力が伸びやすいです。特に漢字と文章読解でその変化が顕著にみられます。
小学校6年生の標準的な語彙数は約2万語で、中学校3年生では約35,000語必要になります(日本人の語彙量 (理解語彙、使用語彙)調査を行うにあたっての基礎的研究より)。
一方、日常生活で登場する語彙数は8000~10000語で、オンライン上で使われている語彙数は8,000語程度に過ぎないことが情報処理学会の研究報告で分かっています(情報処理学会研究報告より)。
SNSでのコミュニケーションが日常となっている子どもだと、獲得できている語彙数は一般的な小学生よりずいぶん少ないかもしれません。
よく知らない言葉がたくさん並んでいる文章を読むのは相当困難です。
語彙をたくさん獲得するだけで国語の文章をかなり読みやすくなります。
※関連記事:中学受験国語の長文読解勉強法
※関連記事:6年生の漢字一覧(音読み・訓読み・画数)と漢字の練習問題
いかがでしょうか。
小学生におすすめの国語辞典アプリをランキング形式で紹介し、それぞれの活用法も紹介しました。
語彙力が伸びると漢字や文章読解が得意になり、学力がアップするという効果もあります。
子どもに合う便利な国語辞典アプリを活用して、表現力や創造力をアップさせましょう!
※関連記事:子どもにおすすめのパズルブロック(平面、立体パズル)
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