中学受験の英語入試や高校入試の英検利用のため英検4級の取得を目指す幼児、小学生、中学生は多いです。
英検4級以上を取得すると入試で利用できる私立中学が多くなりますし、2級まで取れれば難関中学の英語入試や高校入試で大きく有利になります。
ですが、幼児や小学生はまだ英文法を論理的に理解するのがむずかしいです。
そこで、幼児や小学生・中学生向けに自宅学習で英検4級対策ができるおすすめの問題集と、問題集の選び方を紹介します。
※関連記事:英検4級の勉強法:4級のレベルやリスニングのコツ、幼児や小学生が一発合格できる方法を紹介!
※関連記事:高校受験の英検優遇制度
英検(実用英語技能検定)は、日本でもっとも多くの人が受けている英語の検定試験です。
その中でも「英検4級」は、小学生や中学生の英語力を測る入門レベルとして非常に人気があります。
ここでは、英検4級がどんな試験なのか、小・中学生におすすめされる理由、そして出題形式や合格基準について詳しく解説します。
英検4級は、初級の英語力を評価する試験で、おおよそ「中学中級程度」のレベルとされています。英単語や基本文法を理解し、短い文章の読み書き、日常会話の聞き取りができるかどうかが試されます。
英検4級は、英語学習を始めたばかりの小学生や、英語の授業に慣れてきた中学生の「はじめての検定試験」としてちょうど良い難易度です。
日本英語検定協会(英検)では、英検4級を「中学中級程度」としています。
おおむね、公立中2で習う範囲です。
簡単な英語を理解して表現する力が求められます。
英検4級は筆記試験とリスニングの2パートです。
筆記試験はリーディング、ライティングに分かれています。
制限時間は65分、そのうちリーディングが35分でリスニング30分です。
筆記試験に必要な単語数は1200語前後とされています。
小学校5年生から中学2年生までに習う単語数と同程度です。
筆記問題は全部で35問あります。
問題の種類 | 問題数 |
短文の語句空所補充 | 15問 |
会話文の文空所補充 | 5問 |
日本文付き短文の語句整序 | 5問 |
長文の内容一致選択 | 10問 |
4級から長文読解が登場します。
リスニングは全部で30問あり、3つのパートに分かれています。
問題の種類 | 問題数 |
会話の応答文選択 | 10問 |
会話の内容一致選択 | 10問 |
イラストの内容一致選択 | 10問 |
前述のように、英検4級は「簡単な英語を理解して使えること」を目標とされています。
試験では、家庭や学校で使うあいさつや簡単なやり取りが出てきます。
英検CSEスコアの満点が1000で、合格基準スコアは622。つまり、合格点は
英検4級は、単なる英語力の証明にとどまらず、子どもの成長に多くのメリットを与える試験です。以下に主な利点を紹介します。
「試験に合格する」という明確な目標ができることで、英語学習のやる気が高まります。特に小学生の場合、合格証が届くと達成感を感じやすく、継続的な学習につながります。
英検4級は、語彙や文法、リスニングなどをバランスよく学ぶ必要があるため、合格すれば英語の基礎力がしっかり身についた証となります。これが子ども自身の「自信」になります。
一部の中学校や高校では、英検の級を取得していると内申点に加点されるケースがあります。中学1〜2年生のうちに取得しておけば、高校受験にも活かせる場面があります。
希望者が受けられる英検のスピーキングテストは、人とのやりとりに慣れるよい練習になります。将来的に英語を話す力をつけたい子どもにはぴったりです。
英検4級は、総合的な英語の基礎力を測るため、筆記(リーディング)・リスニング・スピーキング(任意)に分かれています。それぞれのパートの特徴と対策ポイントを解説します。
リーディングパートでは、単語や文法、短文読解力が問われます。日常的な場面(学校・家庭・買い物など)を題材にした出題が多く、身近な英語表現をどれだけ理解できているかがポイントです。
対策のコツ:語彙をしっかり覚え、問題集で形式に慣れておくことが大切です。
※なお、以下の記事で4級の勉強法を解説しています。
英検4級の効果的な勉強法|小学生・中学生向けに合格のコツを徹底解説!
リスニングパートでは、ゆっくりとした英語の音声を聞いて、内容を理解する力が求められます。音声のスピードは英検5級よりやや速くなっていますが、まだ初級者向けです。
対策のコツ:毎日10分でもよいので、英語の音声に慣れておくことが重要です。CDやアプリを活用して「耳を育てる」練習が効果的です。
※なお、以下の記事で4級リスニングの対策法を紹介しています。
英検4級リスニングのコツ
英検4級のスピーキングテストは任意ですが、今後の英語学習に役立つ力を身につけられる貴重な機会です。面接官との会話形式ではなく、スマートフォンやパソコンで録音し、送信するスタイルなので自宅で気軽に受験可能です。
対策のコツ:質問パターンに慣れておくことで、緊張せずに答えやすくなります。予想問題集やスピーキング対策アプリもおすすめです。
英検4級の合格を目指すには、自分に合った問題集を選ぶことがとても大切です。とくに小学生と中学生では、英語の理解度や集中力、学習スタイルが大きく異なるため、それぞれの学年に合わせた問題集選びが必要です。
ここでは、学年別の難易度の目安や、選ぶときの5つのチェックポイントを詳しく紹介します。お子さまにピッタリの問題集を見つける参考にしてください。
英検4級の出題レベルは中学2年生程度ですが、実際には小学生からのチャレンジも増えています。そのため、選ぶ問題集の難易度は、学年によってしっかり調整することが重要です。
小学生、とくに低学年〜中学年(小1〜小4)の場合は、以下のような特徴をもつ問題集が適しています:
例:「小学生のための英検4級合格ドリル」や「はじめての英検4級」シリーズなどが人気です。
ポイント:まずは英語に親しみ、「できた!」という成功体験を積ませることが大切です。
中学生の場合は、英検本番と同じ形式の問題で練習できる問題集を選ぶのがおすすめです。とくに、英語の授業で文法を学んだ中学2年生・3年生は、出題傾向に沿った問題演習が効果的です。
以下のような特徴を持つ問題集が向いています:
例:「7日間完成 英検4級予想問題ドリル」「英検4級 過去6回全問題集」など。
ポイント:本番に近い練習で、時間配分や出題傾向に慣れておくことが合格のカギです。
英検4級の問題集は種類が豊富で迷いがちですが、以下の5つのポイントを押さえることで、自分に合った一冊を選ぶことができます。
英検4級の勉強では、「なぜそうなるのか」を理解することが大切です。そのため、問題を解いたあとの解説がていねいで、イラストや例文が豊富に使われているものを選びましょう。
おすすめ:解説に「図解」「会話例」「誤答のポイント」があると理解が深まりやすいです。
英検4級ではリスニングが得点の約半分を占めます。音声付きの問題集を使って、耳を鍛えることは合格に直結します。
など、自宅でも気軽にリスニング練習できる教材を選ぶのがベストです。
英検4級の問題形式に慣れておくことも大切です。本番そっくりのレイアウトや設問構成の問題集は、試験本番での緊張を減らす効果もあります。
をチェックしましょう。
毎日少しずつ学習したい人には「1日1レッスン」形式、短期集中で対策したい人には「7日間完成」や「3週間プラン」付きの問題集が便利です。
おすすめ:巻頭に「スケジュール表」があるタイプは、計画的に進めやすいです。
英検の出題傾向は数年ごとに少しずつ変化します。最新年度の改訂版や、英検公式の出題データに基づいた問題集を選ぶと、より効果的に対策できます。
などを確認しましょう。
英検4級を受ける小学生が増えている今、「どの問題集を選べばいいの?」と迷う保護者の方も多いはず。
ここでは、小学生でも楽しく・無理なく学習を続けられる、口コミ評価も高いおすすめ問題集を5つ厳選して紹介します。
それぞれの問題集の特徴や、小学生に人気の理由をわかりやすく解説します。
初心者向けの英検対策の単語帳といえばこれ!というほど定番の一冊。
英語学習がはじめての小学生にも優しく寄り添ってくれる構成が高評価を集めています。
タイトル通り、小学生専用に設計された英検対策本。問題数はやや少なめですが、しっかり復習できる構成です。
英語に少し慣れてきた小学生や、中学受験を見据えた子にもおすすめ。
はじめて英検4級を受ける小学生向けにつくられた一冊。
問題集ではなく単語・フレーズの暗記ブックとして、小学生の補助教材に最適です。
小学生におすすめの英検4級問題集は、「楽しさ」「やさしさ」「信頼性」がカギです。
英語が好きになるきっかけとして、ふりがな付き・イラスト入り・短時間で取り組める構成の問題集を選ぶと成功しやすくなります。
お子さまの学習レベルや性格に合わせて、ぴったりの一冊を見つけてみてくださいね。
英検4級は中学1~2年生レベルの英語力が問われる試験。
中学生にとっては、「学校の勉強+英検対策」を効率よく進めることがカギになります。
以下の問題集は、中学英語をベースにしながら、実戦力を高めることができるラインナップ。
志望校対策や英語の成績アップにも直結する内容ばかりです。
英検対策の王道といえば「総合対策教本」。
リーディング・リスニング・スピーキングまで網羅した1冊完結型の教材で、中学生から特に人気が高い一冊です。
英検シリーズで定番の「出る順パス単」は、語彙力強化に特化した単語帳。
「単語を覚えてから問題集を解きたい!」というタイプの中学生にぴったりです。
「短期間で一気に仕上げたい!」という中学生におすすめのスピード対策型問題集。
中学生で「英語がちょっと苦手…」という生徒に好評の一冊。
やさしい言葉と丁寧な説明で、「わかる」を増やしながら学習できます。
実際の試験とまったく同じ形式で、仕上げ・模試練習用として定番の一冊。
中学生におすすめの英検4級問題集は、「学校の授業との相性」や「学習ペース」に合わせて選ぶことが大切です。
旺文社・学研・成美堂など、信頼ある出版社の教材を使うことで、安心して学習できます。
学力や目標に合わせて、ぴったりの1冊を選んで英検合格を目指しましょう!
英検4級は、単語や文法の基礎力に加えて、リスニング・スピーキング・読解力のバランスが求められる試験です。
合格のポイントは、短時間でも「正しいやり方」で継続すること。ここでは、小学生にも中学生にも共通する、効果的な勉強法を紹介します。
短時間でも集中すれば、しっかり実力は伸びます。
以下は「1日30分」で実践できるシンプルな勉強スケジュール例です。
時間帯 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
10分 | 単語・フレーズの復習 | アプリや音声で「目+耳」を活用 |
10分 | リスニング(1パート分) | 1回聞いて→スクリプト確認→もう1回聞く |
10分 | 問題集1ページ or 間違いノート | 苦手を「見える化」して克服 |
時間帯 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
15分 | 模試問題 or 過去問 | 実際の形式に慣れる |
10分 | スピーキング練習(アプリ or 親と) | 声に出して感覚をつかむ |
5分 | 今日のふり返り | できたこと・間違えたことをメモする |
POINT:
リスニング力アップの基本は、「英語の音に慣れる」ことです。
英検4級のスピーキングは「任意受験」ですが、今後の英語学習を見据えるなら練習しておくのがベスト。
間違えた問題をそのままにしておくと、何度も同じところでつまずきます。
「間違いノート(復習ノート)」を作ることで、苦手が一目でわかるようになります。
英検4級は、正しい方法で継続すれば必ず合格できる試験です。
特に小学生・中学生のうちは「楽しく・短時間でも・毎日続ける」ことが最大の近道。
英検4級の教材は数多く出版されていますが、どれを選んだらいいかわからないという声も多くあります。
教材選びでまず見るべきは、「誰が作っているか」です。
Amazonや楽天などのレビューは、参考程度にとどめましょう。
教育現場にいるプロが選ぶ教材には、独自のノウハウと生徒目線の工夫が詰まっています。
英語講師が高く評価する教材の特徴:
講師の間で特に評価が高い例:
おすすめキーワード例:「楽しく覚える」「小学生向け」「イラストで学ぶ」「親子で使える」
おすすめキーワード例:「中学生の英検対策」「過去問ベース」「模試形式」
いかがでしょうか。
英検4級の合格を目指す幼児や小学生・中学生向けに対策問題集を紹介しました。
パス単や旺文社の過去問題集をはじめ、子どもにも分かりやすいイラスト解説が豊富な問題集を選ぶようにしましょう。
英検を取得すると中学入試や高校入試で加点されるなどのメリットがあります。
4技能をバランスよく伸ばし、英語を得意にできる土台をつくりましょう。
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