英検4級合格を目指す小学生・中学生は多いです。
英検全体の受検者の1割以上を小学生が占めており(日本英語検定協会より)、英検対策に熱心な小学生がいかに多いかが分かります。
中学受験の英語や高校入試の英検利用など、英検を取っておけば将来の入試で大きく有利になります。
ですが、算数・数学や国語と違って英検対策は学校では習いません。塾や独学で対策する必要があります。
そこで、この記事では幼児・小学生や中学生向けに英検4級の勉強法を紹介します。
英検4級合格に必要な勉強法、幼児・小学生が一発合格するためのポイント、試験までの学習期間別の対策法をまとめてお伝えします。
実践して、英検4級合格をたぐりよせましょう!
※関連記事:英検4級の問題集
英検4級はリーディング、リスニングの試験を受けます。スピーキングテストもありますが合否には影響せず、3級受検に向けた練習という位置づけです。
5級にサラっと合格した子も4級からは苦労しだします。
そこで、4級に合格するための勉強の仕方を分野別に紹介します。
まず、リーディングの勉強法から紹介します。
英検4級は単語・熟語の知識を問う問題が多いです。
4級の大問1は短文の語句空所補充問題です。下記のように、文のなかの空欄に入る単語を4つの選択肢から選ぶ問題です。
「悲しい映画を見ると多くの人は( )する。」という文に当てはまる語を選びます。上記の問題では「④cry(泣く)」が正解です。
大問1は15問あります。下記の表は出題内容の内訳です。
単語の問題 | 7問程度 |
熟語の問題 | 5問程度 |
文法の問題 | 3問程度 |
単語・熟語だけで15問中12問を占めます。単語・熟語を完ぺきに覚えると、大問1は8割正解できることになります。
もちろん、単語・熟語が完ぺきでなくても4級は合格できます。
大問2は会話文の文空所補充問題です。下記のように、2人の会話文を読んで空欄になっている箇所に入る文を4つの選択肢から選びます。
大問2は5問あります。会話の流れを捉える力と、単語・熟語の知識が必要です。
上記では、「Girl 1」が「In Nagano.(長野で。)」と答えているので、「場所を聞いている」と分かります。
そこで、正解は「②Where did you buy it?(どこで買ったの?)」だと分かります。
このように、大問2も単語・熟語を知っていれば解ける問題が多数あります。
大問3は日本文付き短文の語句整序問題です。下記のように、語句を並び替えて2番目と4番目に入る語を選びます。
大問3では英文法の実力が問われます。
空欄は必ず5つなので、消去法で選択肢を選ぶと解きやすくなります。
まず、英文は「主語+動詞」の順に並びます。上記の問題では主語の「I(私は)」につづいて、動詞の「③leave(出発する)」が1番目の空欄に入るのが分かります。
つづいてのポイントは5番目に入る単語です。どの単語が入れば「自然か(それっぽいか)」を考えます。
上記の問題では5番目の空欄の後が「seven o’clock」となっているので、「at」を入れて「at seven o’clock」とすれば良いことが分かります。
これにより、①③は2番目と4番目に入らないことが分かります。
ここで、①③が入っている選択肢を省きます。
すると、「3 ⑤-②」しかありません。正解は3番の「⑤-②」だと分かります。
このように、主語+動詞で1番目に入る単語を選び、5番目に入りそうな(それっぽい)単語を選んで選択肢から消すと、正解の選択肢をかなり選びやすくなります。
英検4級の長文は3題あります。掲示・案内(チラシ)、Eメール、説明文です。
それぞれの問題数は以下の表のとおりです。
掲示・案内 | 2問 |
Eメール | 3問 |
説明文 | 5問 |
合計 | 10問 |
掲示の長文は下記画像のようなものが出ます。
掲示については、本文中の「日付」「場所」「(参加・応募)条件」に線を引いておきましょう。
上記の問題では「When」「Where」や「40% off」「20% off」、「9:00 a.m. to 7:30 p.m.」が重要です。
大問4の2つ目の長文はEメールです。
本文だけ読むと、前後の文脈が分からず、やり取りをしている人たちの名前も混乱してきます。
そこで、Eメールの問題では内容を把握しやすくするために以下のヘッダーを先に確認します。
From | 送信者 |
To | 受信者 |
Date | 日付 |
Subject | 件名 |
誰から誰に送っているメールなのか、いつ送ったメールなのか、何についてのメールなのか。
この3点を把握してからメール本文を読むと、いつ・誰が・何をするのかが分かりやすくなります。
大問4の3つ目の長文は説明文です。
4級の説明文は観光地の案内や人物を紹介する文が多いです。何の話題なのかを把握してから読むと、読みやすくなります。
例えば上記の長文は「カイルは中学生です。」から始まり、カイルとアーニャがランチを食べ、学校から一緒に帰っていきます。
本文だけ読むと唐突な印象があり、想像力を働かせないと内容が分かりづらいです。
タイトルを見ると「新入生」とあります。
ここから、新入生であるカイルがクラスメートのアーニャと仲良しになっていくことが容易に想像できるようになります。
このように、タイトルを見て「何についての文章なのか」を把握してから本文を読むと、読解しやすくなります。
読解には「精読」と「速読」があります。英検で求められる長文読解は「速読」です。
細かな内容まで読み取る必要はありません。
問題文をみて「何を読み取ればいいか」を先につかんでおき、その内容を長文の中から早く見つけられるように練習しましょう。
リーディングが終わるとリスニングがはじまります。リスニングは以下のように大問3つで構成されています。
会話の応答文選択 | 10問 |
会話の内容一致選択 | 10問 |
文の内容一致選択 | 10問 |
全部で30問あり、30分で解きます。
音声は2回流れ、音声が終わるとすぐに次の問題がはじまります。
リスニングの勉強法を紹介します。
※関連記事:英検4級リスニングのコツ
ライティングで2-3分時間を余らせておき、リスニングの放送がはじまる前に問題を先に読んでおきましょう。
何を聞き取れば良いかが分かっている状態にしておきます。
リスニング問題で問われるのは日付や場所など、具体的なものが多いです。
3級では音声が2回放送されるので、1回目で聞き逃してもあわてず、2回目で集中して聞き取りましょう。
英検のリスニングは問題数が多いです。答えに迷っているうちに次の問題がはじまります。
迷ってもすぐに解答を選びましょう。
リスニング対策として、シャドーイングがおすすめです。
英語の音声の後につづいてマネしながら発声する勉強法です。
一字一句聞き取るのではなく、「内容」を聞き取り、その内容を表現する力を養えます。
ネイティブスピーカーの発音にも慣れます。
英検4級リスニングの大問1の対策法を説明します。まず、下記のやり取りをご覧ください。
男性:もしもし。
2023年度第3回より
女性:もしもし、こちらサリーです。アンディーはいますか?
男性:いいえ、いません。
女性(下記の3つから1つ選択):
①そうです。彼は私の友だちです。
②はい、それは私の新しい電話です。
③分かりました。後でかけなおします。
この問題では正解は③です。会話の流れが分かれば容易に正解を選べます。
会話の流れを上手く聞き取れなくても、電話での英語のやり取りに使われる単語を覚えていると「call back later(後で電話をかけなおす)」を選びやすくなります。
また、英検のリスニング問題では「②私の新しい電話です」のように、間違いやすい選択肢を入れていることが多いです。
電話でのやり取りだから「phone(電話)」という単語が入っている選択肢を選びたくなります。
こういう選択肢は大抵、不正解です。
英検4級リスニング大問2の対策法を説明します。まず、下記のやり取りをご覧ください。
女性:パパ、雨が降ってるわ。
2023年度第3回より
男性:傘をどうぞ、リン。
女性:ありがとう。でも私のはピンクなの。赤はママのよ。
男性:わかったよ。
問題:どの傘がリンのものですか?
選択肢:①青、②黒、③ピンク、④赤
英検4級は2回音声が流れます。
1回目の放送で「ピンク」「赤」の2種類の色が出ています。この時点で選択肢を③④の2つに絞り、2回目の放送で「リンの傘の色」が「ピンクなのか赤なのか」に絞って聞き取るようにします。
すると、正解は「③ピンク」だと分かります。
このように、1回目→2回目で選択肢をしぼっていきましょう。
英検4級リスニングの大問3の対策法を説明します。まず、下記の原稿をご覧ください。
昨日は私の誕生日だった。パパはウサギをくれた。とてもかわいいウサギだ。白い色をしているのでバニラという名前にした。
2023年度第3回より
問題:この女の子は何について話していますか?
選択肢:①父親、②ケーキ、③ウサギ、④パーティ
大問1、大問2は男性と女性の会話ですが、大問3は一人のスピーカーによるナレーションです。
こちらも放送は2回なので、1回目→2回目で選択肢を絞ります。
1回目の放送を聞くと、登場するのは「①父親」と「③ウサギ」です。
そこで2回目の放送では「父親について話しているのか、ウサギについて話しているのか」を聞くことに集中します。
小学生が英検4級に合格するには、いくつかの課題があります。
これらの課題を克服しながら英検4級に一発合格するための勉強法を紹介します。
英検4級で必要な単語数は1200語です。日本語→英語、英語→日本語がスラスラと出てくるまで繰り返し覚えましょう。
4級合格には単語力と文法理解が欠かせません。
ですが、小学生にとって英文法の理解は難易度が高いです。
そこで、単語・熟語の知識でカバーします。毎日単語の勉強をしましょう。
4級には単語1語だけでなく、フレーズで出てくるものも多いです。
単語だけでなく、フレーズごと覚えると正解を取りやすくなります。
覚えておくべきフレーズを一部、表にしました。
a lot of~ | たくさんの~ |
again and again | 何度も何度も |
all day | 一日中 |
all year around | 一年中 |
arrive at~ | ~に到着する |
ask ~ for help | ~に助けを求める |
at last | ついに、とうとう |
at the same time | 同時に |
be interested in~ | ~に興味がある |
be glad to~ | ~してうれしい |
be good at~ | ~するのが得意だ |
be kind to~ | ~に親切だ |
be late for~ | ~に遅刻する |
be ready for~ | ~の準備ができている |
become friends | 仲良くなる |
by the way | ところで |
catch a cold=have a cold | 風邪をひく |
come back | 戻ってくる |
enjoy ~ing | ~することを楽しむ |
finish ~ing | ~し終える |
get up | 起きる、立ち上がる |
first of all | 何より、まず |
get into~ | ~の中に入る |
get off~ | (バスなど)~から降りる |
get on~ | (バスなど)~に乗る |
get (back) home | 家に帰る |
give up~ing | ~することをあきらめる |
go back to~ | ~に戻る |
go for a drive | ドライブに行く |
go on a trip | 旅行に行く |
have a good idea | いい考えがある |
hear about~ | ~について聞く |
hurry up | 急ぐ |
in front of~ | ~の前で |
in those days | そのころ、当時 |
listen to~ | ~を聞く |
look around | 周囲を見渡す |
look like~ | ~のように見える、似ている |
more and more | ますます |
one day | いつか、ある日 |
play catch | キャッチボールをする |
play card | カードゲームをする |
say goodbye to~ | ~にさよならを言う |
say hello to~ | ~にあいさつをする |
start ~ing | ~し始める |
stop ~ing | ~することをやめる |
take a bath | お風呂に入る |
take a bus | バスで行く |
take a plane | 飛行機で行く |
take a shower | シャワーを浴びる |
take a picture | 写真を撮る |
the other day | この間、先日 |
worry about~ | ~を心配する |
write to~ | ~に手紙を書く |
英検4級には中学2年生レベルの文法まで出てきます。
小学生はまだ学校で習っていないので、正確に理解するのはかなり困難です。
そこで、例文ごと文法を覚えてしまいましょう。例えば下記のとおりです。
【現在形】I play tennis.
【現在進行形】I am playing tennis.
【過去形】I played tennis.
【未来形】I will play tennis./ I am going to play tennis.
【can】I can play tennis well.
このように、「私はテニスをする。」の基本的な文を使って、文法ごとに形を変えます。
すると形の違いが明確になり、覚えやすくアレンジしやすくなります。
4級では長文が3つ出てきます。それぞれ100語程度あるため、読んでいる途中で集中が途切れやすくなります。
挿絵の多い英語の本を読むと読みやすく、読みなれます。
幼児や小学校低学年に特におすすめなのが英語の絵本です。
イラストが豊富なので理解しやすく、飽きません。また、一文一文が短いので集中が持続します。
下記の2種類が個人的に非常におすすめです。楽しく、可愛く、親目線で安心して子どもに読ませられます。
英検4級のリスニング時間は30分あります。幼児や小学生の集中力は10分程度と言われており、30分間切れ目なく進むリスニング問題はかなりハードルが高いです。
そこで、普段の勉強では40分間リスニング問題を解き続けましょう。
本番より長くリスニングすることで、本番で「あれ?短い?」と感じるようにします。
すると本番では集中が保ちやすくなり、簡単に感じられます。
幼児や小学校低学年が4級以上に進むと、英語よりもむしろ日本語でのつまずきが目立つようになります。
特に長文を読む際に「日本語が分からないために英文が読めない」という課題が現れてきます。
そこで、国語辞典をリビングに置き、知らない言葉出てきたら国語辞典を使う習慣をつけておきましょう。
下記のような言葉図鑑も分かりやすく、便利です。
つづいて、本番までの残り期間別の4級勉強法を紹介します。
試験本番まで残り3か月から勉強をはじめる場合、以下のような勉強法がおすすめです。
試験まで3か月あるなら、リーディング・リスニングをバランスよく伸ばしましょう。
英検ではそれぞれ関連しあっています。リーディング対策がそのままリスニング対策にもなります。
英検4級は必要な単語数が1200語です。英検5級合格レベルに達している人なら、さらに600語ほど覚える必要があります。
パス単などの英検4級用の英単語帳を使えば効率よく覚えられます。
英検4級はテーマが決まっているので、長文内でよく使う単語を覚える方法も便利です。
『英検4級 絵で覚える単熟語』(後述)を使うと、長文のなかでどのように使われているか、どのようなニュアンスになるのかが幼児や小学生にも分かりやすいです。
英単語の暗記と並行して、英検4級の過去問題を解きましょう。
どのような問題が出るのかを確認し、各分野のレベルを把握しましょう。
過去問は日本英語検定協会から最新3回分をダウンロードできますし、過去問題集を使うと解説もついていて便利です。
4級合格のポイントはリスニングです。9割が目標です。
細かい文法理解はいったん置いておき、4級でよく使う表現を徹底的に覚えます。
過去問のライティングやリスニングの問題でそれらの表現を思い出す練習をしましょう。
リスニング対策として、シャドーイングがおすすめです。
英語の音声の後につづいてマネしながら発声する勉強法です。
一字一句聞き取るのではなく、「内容」を聞き取り、その内容を表現する力を養えます。
このパートで養う表現力が二次試験のスピーキングに活きます。
本番まで1か月となったら、過去問や予想問題を10回分は解きましょう。
このときには大問ごとやパートごとではなく、時間を計って1回分ずつ通しで解きます。本番さながらの練習をして、時間配分に慣れましょう。
試験本番まで残り1か月から勉強をはじめる場合、以下のような勉強法がおすすめです。
残り1か月であっても、あわてる必要はありません。リーディング、リスニングをバランス良く勉強しましょう。
英検合格には「単語・熟語の知識」が不可欠です。残り1か月となると、「本当に必要な単語・熟語」から先に覚えたいところです。
パス単なら出題頻度順に並んでいるので、必要性の高い単語から順に覚えられます。
4級はリスニングで9割取っておきたいです。
この分野の勉強は毎日欠かさずしましょう。勉強法は前章でお伝えしている方法をご参考ください。
残り1か月だと、過去問演習で実践力を磨いておきたいです。
週1-2回は時間を計って通しで過去問や予想問題を解きましょう。
1回分を解いた後は解きなおしをしてイディオムを覚え、リスニング原稿をみながらシャドーイングしておきましょう。
試験本番まで残り2週間から勉強をはじめる場合、以下のような勉強法がおすすめです。
残り2週間という短い対策期間でも、単語・熟語の勉強は外せません。
時間が限られていますが、単語帳に載っている単語・熟語を完ぺきに覚えましょう。
シャドーイングを毎日しましょう。
ネイティブの発音に早く慣れられるので、リスニングでの高得点を期待できます。
どれだけ対策をしても、本番で時間配分を間違うと大失敗します。
時間を計って5回分は過去問を解いておきましょう。
1回分解き終わるごとに、やりなおし・覚えなおしをすると効率よくインプット・アウトプットできます。
英検の試験当日の過ごし方次第でまだまだ得点を伸ばせます。
以下の2点を実践してみましょう。
会場に行く途中の電車やバス、車のなかではリスニングをしましょう。
試験前に英語の音声に耳を慣らしておくだけでも得点アップを見込めます。
また、リスニングしながら頭の中でシャドーイングもしておくと、英語をアウトプットしやすい脳の状態にできます。
会場に着いたら早速単語帳を見て、5個でも10個でも単語を覚えましょう。
ここで覚えた単語が1つくらい試験に出てくるかもしれません。
後ほど紹介しますが、英検4級の問題数は65問で、合格ラインは63%です。
やや大雑把な言い方をすると、41問正解できれば合格できる計算です。
※英検は配点が決まっていないので、この数字はあくまで参考程度です
41問中の1~2問ですから、試験前の勉強で1~2問正解をひろえれば合格に大きく近づけます。
幼児や小学生・中学生におすすめの英検4級の問題集を紹介します。
いずれもAmazonのPRリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。
※関連記事:【中学受験】英語入試の問題のレベルと対策方法
英検4級によく出る英単語が収録されています。
子どもにとって「英単語の暗記」は、英語学習をつづける上で大きな壁です。
4級によく出る「本当に覚えておく必要のある単語」だけを覚えれば良いので、子どもの負担感をできるだけ小さくできます。
学習効果がわかるテストもついています。
利点:漢字にふりがながついているので、漢字を読めない幼児・小学生も使えます。
出版社:旺文社
単語・熟語を「文字」ではなく「イラスト」で解説している単語帳です。
使う場面ごとに使い方や意味を解説してくれているので、幼児や小学生にも理解しやすいです。
利点:絵と音の両方から単語の意味と使い方を覚えられます。
出版社:旺文社
タイトルにあるように、「小学生向け」につくられた4級対策ドリルです。
英検で必要な知識や文法を言葉による解説ばかりではなく、イメージや音と結びつけて覚えれるようになっています。
漢字にはふりがなが振られています。
利点:小学生が理解しやすいような説明の仕方なので、「イメージ」や「形」で英検対策ができます。
出版社:旺文社
小学生が理解しやすいように、「文法用語を使わずに」イラスト中心に説明しています。
また、英検対策に特化しすぎず、「4技能」をバランスよく伸ばせるようなトレーニング問題の構成になっています。
もちろん、リーディング・ライティング・リスニングの対策ができ、予想問題で本番さながらの練習もできます。
利点:幼児や小学生が英検4級対策をつづけやすい、ハードルの低い問題から取り組めます。
出版社:アルク
英検4級に必要な単語や文法をすべて演習できる問題集です。
必要なものが網羅されているうえに、解説が非常に分かりやすいです。
小学生向けの英検4級対策の定番です。
利点:オールカラーで分かりやすく、楽しみながら取り組めます。
出版社:文理
英語でのやり取りの仕方を覚え、英語の文章を読めるようにするための英語ドリルです。
14種類の文章を読み、それぞれ問題を解いて基礎的な英文読解力を身につけます。
利点:イラスト付きの長文なので、はじめて英語の文章を読む子にも読みやすいです。
出版社:旺文社
例文やイラストを使って、難解な英文法を中学生に分かるように解説してくれています。
必要最低限の形や知識を学び、「やってみよう!」や「チェックテスト」ではそのアウトプットができます。
文法を学んだ後は本番そっくりの模試で腕試し。面接試験の対策もできます。
利点:試験会場に持って行けるコンパクトな「でる順BOOK」がついています。単熟語ファイナルチェックをはじめ、「試験直前に役立つ内容」がポケットサイズの別冊に収録されています。
出版社:旺文社
中学生向けに、英検5級~3級までのリスニング対策問題集です(高校入試にも対応しています)。
単語の聴き取りをする初級編からはじめて、対話文・絵や図表を使った完成編までステップバイステップで学習を進められます。
利点:3級まで対応しているので、長く使えます。
出版社:くもん出版
英検4級には何が出るのか、出題傾向や難易度・合格率を紹介します。
日本英語検定協会によると、英検3級は「簡単な英語を理解することができ、それを使って表現すること」を目標としており、「中学中級程度」とされています。
おおむね、中学2年生レベルです。
英検4級合格に必要な単語数は1200語程度とされています。
公立中学で2年生までに習う英単語数と同程度です。
英検4級は一次試験のみで合否が決まります。
スピーキングテストもありますが、合否には影響しません。
試験はリーディング、リスニングに分かれており、筆記35分とリスニング30分です。問題数は以下の表のとおりです。
問題の種類 | 問題数 | |
リーディング | 短文の語句空所補充 | 15問 |
会話文の文空所補充 | 5問 | |
日本文付き短文の語句整序 | 5問 | |
長文の内容一致選択 | 10問 | |
リスニング | 会話の応答文選択 | 10問 |
会話の内容一致選択 | 10問 | |
文の内容一致選択 | 10問 |
リスニングの放送は2回あります。1回目で聞きもらした数字・曜日・場所などを2回目でしっかり聞き取れるように、集中力を切らさないことがポイントです。
英検4級は1000点満点で、622点以上で合格とされています。
つまり、合格点は63%です。
英検4級の合格率は、公表されていた時点の数字で70%前後でした。
ただし、小学生と中学生で分けると違いが顕著です。
小学生の合格率 | 62.1% |
中学生の合格率 | 77.5% |
学生全体の合格率 | 72.9% |
幼児や小学生にとっては合格のハードルが上がります。4級を受ける場合は、単語・熟語やリスニングの対策に特に時間を使うようにしましょう。
英検対策ができる塾は多数あります。
英検4級の対策で塾に通うメリットをまとめて紹介します。
まず、塾で学ぶと学習効率が良くなります。
程よい緊張感で集中力がつづきますし、塾なら英検合格までのカリキュラムもあります。
効率よく対策ができます。
英検は基本的に学校の先取りです。授業でしっかり習っていない範囲が多いため、問題集を解いていてよく分からないものも出てきます。
分からない問題が出てきたときに、塾ならその場で解決できます。
英検4級は中学2年生レベルです。試験範囲が広く、覚えないといけない単語・熟語もたくさんあります。
すべて勉強しようとすると途方もない時間がかかるので、合格ラインを超えるのに必要な範囲にしぼって対策するほうが賢明と言えます。
前述のように単語・熟語の意味が分かるようにするのが第一段階です。
意味の分かる単語・熟語が増えてきたらリスニング対策も重点的に行いましょう。
そうした、個人の学習状況に合わせて対策内容の取捨選択を相談できる(アドバイスをもらえる)という点も、塾の大きなメリットです。
英検4級を受ける人は中学生が大半です(English Naviより)。
学校の定期テスト対策も並行して進めないといけないため、学校と英検の両立で苦労する子が多いです。
塾であれば中学生や高校生の勉強対応に慣れており、学校と英検の両立にも最適解を見つけられます。
前述のように英検4級は対策次第で直前の1か月や2週間でもかなり点数アップを見込めます。
塾なら一人で勉強するより効率よく対策できるため、短期間の受講でも合格を取りやすいです。
小学生や中学生が英検対策をするとき、学校の勉強や部活との両立、小学生ならではの文法対応が課題としてついてまわります。
そうした課題を熟知している塾だと英検対策がしやすいです。
そこで、小学生や中学生におすすめの英検対策塾を2つ紹介します。
いずれも塾HPの資料請求フォームにつながるリンクをつけています。
最初に紹介するのは英語専門のオンライン塾、オンライン家庭教師です。講師は日本人が多いようです。
学校の定期テスト対策や受験対策もしていますが、特に強いのが英検対策です。
小学生でも英検準1級や2級などのハイレベル級に挑戦している生徒が多くいます。
英検1級まで指導可能な講師が多く在籍しているのも強みです。
日本人講師メインの英会話スクールです。
「質問したいけれど英語でどう聞いていいか分からない」
「英文法の解説を英語で聞いてもピンとこない」
英検3級くらいまではこうしたジレンマを抱えている人は多いです。
ワールドトークでは97%が日本人講師で、詰まったときには日本語で質問でき、日本語での解説を聞くこともできます。
外国人講師と英語で話すのにまだ抵抗感のある子におすすめです。
・お気軽コース 月額3,300円
・基本コース 月額5,500円
・イチ押しコース 月額6,600円
・集中コース 月額11,000円
・徹底コース 月額22,000円
※無料体験レッスンあり
いかがでしょうか。
幼児・小学生や中学生向けに、英検4級の勉強法や一発合格するためのポイントをまとめて紹介しました。
合格に必要な勉強時間は30時間程度とされています。試験まで2週間から1か月の対策でも合格は可能です。
短期間で合格を勝ち取るには、単語・熟語とリスニングの対策を重点的に行いましょう。
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