幼児や小学生の英語学習が人気になっています。
英語を得意にしておくと、中学入試をはじめ、高校入試・大学入試でも活用できて優遇制度も利用できます。
算数のように難問があるわけではないので、小学生が塾なし、家庭学習のみでハイレベルな英語力を身につけることも可能です。
とはいえ、どのように家庭学習させればいいか困っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで、はじめて英語を勉強する幼児・小学生が自宅でできるおすすめの英語のドリル・問題集を11種類選び、それぞれの良さを比較しました。
また、発音練習ができるアプリも3つ紹介しています。お子様の興味をひきつつ、スモールステップで家庭学習に取り組めます。
この記事は下記の方向けです。
英検®などの英語資格を中学入試で利用できます。私立中ならではの英語教育環境に興味のある方は、こちらの記事で英語入試のある中学校をお探しいただけます。
※関連記事:入試で英検®が使える東京の私立中学一覧
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英語をはじめて勉強する子ども用のドリルを紹介します。Amazonのリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。
子どもの英語学習でのハードルは、やはり「どうやって英語に関心を持たせるか?」です。子どもの好きなキャラクターが登場するドリルはそのハードルを軽々と飛び越えさせてくれます。
スタートさえできれば、ローマ字→英単語/発音→英文/リスニング→英文法と勉強をステップアップさせていけます。
※関連記事:【中学受験の英語】幼児期・小学校低学年から家庭で始められる英語学習の仕方
最初に紹介するのはすみっコぐらしです。年齢を問わず、大人にも子どもにも大人気ですね!
このシリーズの良いところは、未就学児~小学校低学年の子どもに分かりやすく、なじみやすい説明や構成にしてくれているところです。
英語についても「はじめて英語を勉強する子ども向け」に、「勉強感」をできるだけ感じさせない朗らかな雰囲気にしてくれていて、子どもにとって絵本を読むような感覚の延長線上で英語を学習できます。
ローマ字・アルファベット↓
身の回りにある英単語↓
川など自然の英単語↓
英語の文↓
特徴:
2020年からの学習指導要領の改訂で、小3から学び、小5から教科化することになった英語。その基本となるアルファベットとローマ字を、すみっコぐらしのかわいいキャラクターと一緒にマスターする書き込み式ドリルです。大文字と小文字のアルファベットのほか、簡単な英単語や英会話文も掲載。パズルや迷路などで遊びながら英語の基礎を学べます。すみっコぐらしのかわいいシール78枚付き。
主婦と生活社より引用
つづいて紹介するのは学研の「早ね早おき朝5分ドリル」シリーズです。
毎朝、学校に行く前の5分間だけ勉強するというコンセプトで作られています。本当に5分くらいで終わるくらいの分量です。
「5分」なので集中が途切れる前に終わるため子どもにとって負担感が少なく、「続けやすい」というメリットがあります。
アルファベット↓
ローマ字↓
特徴:
全国の小学生に朝学習を定着させた人気ドリルがリニューアル。集中できる朝だから、少しの勉強でも効果ばつぐん。5分でできる英単語で、勉強習慣を身につけよう。シールと達成シートでやる気が続く。新学習指導要領対応。
朝の勉強で、頭のスイッチが入る! かしこい子に育つ習慣づけに■1日たったの5分だから続けやすい!
朝の短い時間でも取り組めるように、1日分はたったの5分。スキマ時間の活用や、基礎固めにもオススメです。■やさしく学べる!
例題がついているので、解き方がしっかりわかります。毎日コツコツ続けやすい、5分で解ける問題数です。■規則正しい生活習慣が身につく!
毎日の睡眠時間や勉強時間を記録できる「生活チェック」つき! 自分の生活を振り返ることで、規則正しい生活習慣が身につきます。■達成シート&シールつきで毎日がんばれる!
学研出版サイトより引用
ドリルが1回終わるごとに、達成シートにシールを貼っていきます。どこまで進んだのかがすぐにわかるため、“がんばり”が目に見えてやる気が継続します。
子どもに大人気の、そして子どもの勉強への興味を引き出す最終兵器であるうんこドリル。
「勉強すること」に慣れていない未就学児や小学校に入りたての子どもにもおすすめです。
アルファベット↓
英単語↓
英単語編とアルファベット編のセット買いもできます↓(うんこの下敷きがついてきます)
アルファベットと英単語が両方入っている総合入門編もあります↓
英単語をガシガシ覚えられる単語カード↓
特徴:
★☆★累計発行部数 1000万部突破!大人気シリーズの最新作★☆★
社会現象になった「うんこドリル」の待望の最新作!
今度は「英語」を日本一楽しくします!☆うんこ絵物語で楽しく学習!
楽しいうんこ絵物語を見ながら練習することで基本的な英単語を身につけられます。☆224語の重要英単語!
重要英単語224単語を収録。カテゴリー別に英単語をまとめてあります。☆うんこ英単語動画にアクセス!
文響社より引用
QRコードを読み込むと英単語の動画を見ることができます。正しい音声を確かめられます。
英語学習のスタートはフォニックスからが定番になってきています。このドリルではフォニックスを学び、英単語のつづりや発音のルールを学べます。
3歳以上から取り組めます。リビングにフォニックスのポスターを貼っておくと、子どもが興味を持って遊び感覚でフォニックスの発音特訓をしてくれたりします。
フォニックスに慣れてきたらアルファベットの練習もしましょう↓
特徴:
TAGAKI Basic シリーズ。英語の基礎の基のフォニックスを音の足し算をしながら、音を組み合わせると意味のある塊になることに気づかせます。 認知機能強化トレーニングに着目し、イメージする(考える)→書き写す(書く)→覚える(伝える)の3つのステップと3つのCan-do評価で子どものから「できるもん!」を引き出します。
Amazonより引用
フォニックス・アルファベット↓
アルファベットが書けるようになったら英単語を覚えましょう↓
簡単な英語表現も覚えられます↓(That sounds good!など)
基本的な英語表現を900集めた辞典もあります↓
特徴:
小学生の会話表現はこれ1冊でOK!
「ドラえもんはじめての英語ドリル」シリーズの第3弾。◆4月から小学校で使われる教科書から、日常のあいさつや学校や家で使う基本の英語表現を収録。授業の準備や復習に役立ちます。
◆ネイティブスピーカーの音声を収録。くり返し聞くうちに、英語特有の音やリズムに親しめます。英語音声はCDのほか、スマホやPCでも聞くことができます。
◆クイズ形式の復習問題もたっぷり。お子さんの好奇心を引き出す迷路やパズル形式の問題を解きながら、ドラえもんのナビゲートでたくさんの表現を自然に覚えることができます。
小学館より引用
ドラえもんからもうひとつシリーズを紹介します。
未就学児や小学校低学年向けに、車や電車、果物などさまざまな事物を英語で紹介している英語図鑑と、「楽しい」「悲しい」などの自分の感情を表現する言い方や「あなたは何年生?」のような簡単な会話フレーズをたくさん収録している英会話辞典です。
このシリーズの良いところはすべてタッチペンで発音を聞ける点です。
英語に限らず、タッチペンでなぞると声が聞こえるおもちゃがあると、子どもは興味を持って毎日遊びますよね。
「毎日」「繰り返し」「自分から」の3点がそろうと、英語の学習をはじめやすく、続けやすくなります。
英語図鑑↓
英会話辞典①↓
英会話辞典②↓
特徴:
ドラえもんの音声ペンで英会話が学べる!
大好評『タッチペンで音が聞ける!ドラえもんはじめての英語図鑑』に続くシリーズ第2弾は《英会話編》。英語を話したいとき、聞きたいときにドラえもんのイラストを音声ペンでタッチすれば、その場で英語の音を確認できます。日常生活ですぐに役立つ会話表現がたっぷり収録されています。
◆小学校の教科書と英検5級に登場するものを中心に、約900の会話表現を収録。基本のあいさつから、家や学校で使う表現、国際理解に役立つ英語まで、幅広く豊富な英会話に親しめます。これ1冊で、英会話の基礎力をしっかり養うことができます。
◆小学生のお子さんが興味を持てる切り口から場面を構成。全体を大きく「基本の会話表現」「日常生活」「外出先」「日本と世界」の4つに分け、それぞれで身近な場面の会話を、ドラえもんのナビゲートで展開。楽しいイラストをながめながら、自然に英会話に親しむことができます。
◆会話の表現を広げるための単語集のページも充実。「学校・教室」「遊び」「町の中」「乗り物」「職業」「時間・曜日」「季節・行事」「世界の国・地域」など、ジャンル別に約1000語の単語をイラスト付きで紹介。「きみも言ってみよう」のコーナーでは、自分のことに置きかえて英語で話す練習をしながら語彙力を養えます。
Amazonより引用
つづいても未就学児や小学校低学年におすすめの、イーオン監修の英会話ドリルです。
はじめて英語に本格的に触れる子どもが「英語に興味を持つ」「興味を持ったらすぐ使える」ようにできています。日常生活で使えると、楽しくなって「もっとできるようになりたい!」という気持ちが芽生えますね。
英会話スクールに通うよりかなりお手頃な負担で済みます。
特徴:
英会話教室のイーオン監修! あそびながらバイリンガルの耳が育つ、英語の絵本。お子さんでも、感覚的に、楽しく、たくさんの英語に触れられる工夫が満載です。単語だけでなく日常会話のフレーズを多く掲載しているので、日常のシチュエーションで使える「生きた英語」が学べます。
★高性能なタッチペン
・タッチペンで絵本にふれると、ペンに内蔵されたスピーカーから英語の音声が流れます。
・絵でも文字でも音声が反応するため、文字の読めないお子さんでも感覚的な操作が可能です。
・タッチエリアが広く、高感度のタッチペンで、ストレスなくあそべます。
・にぎりやすい、まるみのある形状なので、お子さんでも安心です。
・音量は5段階で調節可能です。★充実の掲載語数
・英単語500語
・日常会話140フレーズ
・歌6曲(Head, Shoulders, Knees, and Toes / Ten Little Monkeys / Happy Birthday to You / The Wheels on the Bus / Old MacDonald Had a Farm / The ABC song)
・チャンツ(ことばあそび歌)10曲
・クイズ16ジャンル
・効果音38音★バイリンガルの耳が育つ! 3つのポイント
Amazonより引用
1.毎日使える日常会話フレーズたっぷり!
2.チャンツ(ことばあそび歌)で英語のリズムがしみこむ
3.日本語を介さない英語だけレッスン
こちらは、小学校中学年・高学年向けです。be動詞・一般動詞といった英文法をしっかり学べます。
小学生はまだまだ論理的な言語能力が発達途上なので、大人のように英文法を理解するのは困難です。品詞ごとに色分けするなど、「小学生が理解しやすい説明の仕方」で解説してくれています。
小学生向けの英文法ドリルの定番の1つです。
単語の語順↓
ドリル1:be動詞↓
ドリル2:一般動詞↓
ドリル3:疑問詞↓
ひととおり勉強したら復習+確認テスト↓
単語の語順ルールを分かりやすく解説↓(子どもだけでなく、親が読んでおくと子どもに教えやすくなります)
特徴:
●『だれが』『 する(です)』 『だれ・なに 』『どこ』 『いつ』の5つの「意味順」ボックスに当てはめるだけで正しい英語が書けるようになる!
●「意味順」ボックスが5色で色分けされており、小学生でもわかりやすい!
●単語のなぞりから文を書くまでの4つのスモールステップをふむことで、英語の語順ルールが定着!
●音声ダウンロード付きで、発音・リスニングの練習ができる!
難しい文法用語を使わない5つの「意味順」ボックスに英語を書き込んでいくだけなので、小学生でも抵抗なく取り組め、自然に英語の語順感覚を身につけることができます。「意味順」ボックスは5色で色分けされており、視覚的にもわかりやすいです。
本文は、まず単語からなぞり、「意味順」ボックスでの文法理解、イラストと文との照合、単語を選んで文を書いていくという4つのスモールステップで進んでいきます。
本書では一般動詞をメインに扱っていますが、一つ一つのレッスンがかなり易しいレベルなので、初めての子でも英語が書けるようになります。また、かわいいイラストもたくさん使われているので飽きずに取り組むことができます。
本書を通して英語への抵抗をなくし、正しい文を書く力を養います。
Jリサーチ出版より引用
つづいて、英語学習に慣れてきて文法の勉強を本格的にはじめていく段階の子ども向けの英語ドリル・問題集を紹介します。Amazonのリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。
英検®5級が目安レベルです。
※関連記事:小学生向け英検5級対策:おすすめ勉強方法と問題集・アプリ完全ガイド!
すでに同じシリーズを紹介していますが、そのなかでも「ドリル3 疑問詞」を改めて紹介します。
be動詞・一般動詞といった動詞の基本的な使い方をマスターした小学生向けに、「何」「いつ」「どこ」「なぜ」「どのように」を学ぶためのドリルです。
この辺りから英文の内容が高度になるので、つまづきだす子が増えてきます。
中学英語の先取りの意味も込めて、小学校高学年で学んでおくと役立ちます。
疑問詞をマスターできたらさらに中学英文法の先取りをしておきましょう↓
特徴:
『「意味順」だからできる!小学生のための英文法ドリル』1(be動詞マスター),2(一般動詞マスター)に続く第3弾で、田地野彰教授が考案した「意味順」英語学習法をつかった、わかりやすく、楽しく学べるシリーズです。3冊目では疑問詞に焦点を当てます。負担なく多様な英語表現をマスターしていきます。中学英語の準備にも使えます。
・本書の特長
①「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」の5つの「意味順」ボックスに当てはめるだけで正しい英語が書けるようになる!
②「意味順」ボックスが5色で色分けされており、小学生でもわかりやすい!
③単語のなぞりから文を書くまでの4つのスモールステップをふむことで、英語の語順ルールが定着!
④音声ダウンロード付で、発音やリスニングの練習ができる!難しい文法用語を使わない5つの「意味順」ボックスに英語を書き込んでいくだけなので、小学生でも無理なく取り組むことができます。自然に英語の語順感覚を視覚的に身につけることができます。「意味順」ボックスは5色で色分けされており、視覚的にもわかりやすい構成です。本文は、まず単語からなぞり、「意味順」ボックスでの文法理解、イラストと文との照合、単語を選んで文を書いていくという4つのスモールステップで進んでいきます。本書ではWhat、Where、Whenなど疑問詞をメインに扱っています。シリーズ第1弾のbe動詞、第2弾の一般動詞を復習しながら進めることができるので、はじめての子でも英語が書けるようになります。また、かわいいイラストもたくさん使われているので飽きずに取り組むことができます。本書を通して英語への抵抗をなくし、正しい文を書く力を養います。
[DL内容]
Jリサーチ出版より引用
本文の英文と日本語訳
小学生向けの英文法を学べるドリルです。be動詞・一般動詞はもちろん、助動詞や進行形もあります。
前述の「意味順」とは構成の仕方が異なっており、繰り返し練習して覚えることを目的にしています。
小学生向けと中学生向けに分かれていますが、余裕があれば小学生の間に中学生向けも少し先取りしておくほうが良いですね。
①be動詞・一般動詞・can↓(中1の2学期くらいまでの範囲)
②三単現・過去・未来・進行形↓(中1終わりあたりまでの範囲)
③中1向け↓(上2つと範囲は同じで、中学のテスト対策に合わせた問題になっています)
特徴:
◆「パターン練習」で英文法が身につく! ◆
英語のキソは英文法から!英語のルールを学び、中学校への英語学習をスムーズにつなげる!【特長1】くり返し書いて覚える!
Q1選択問題 → Q2並べかえ問題→ Q3英作文問題と問題をくり返し練習しているうちに英文法が自然と身につきます。【特長2】スモールステップで基礎をしっかり定着!
小学英語に関わる重要な英文法を50セクションに細かくわけているので、基礎からじっくり取り組めます。【特長3】QRコードで手軽に音声再生!
Amazonより引用
英文の音声と日本語訳を手軽に再生できます。音声は無料リスニングアプリからもダウンロードいただけます。
最後に紹介するのはZ会の「グレードアップ問題集」です。
中学受験の算数や国語で有名なシリーズで、英語版(5年生用・6年生用・中学の先取り用)もあります。
Z会の問題集としては難易度はおさえめで、小学校で習う英語を少しむずかしくしたレベルからのスタートです。
小学校の英語と中学校の英語は使い方や考え方がまったく異なるため、その違いに戸惑って英語嫌いになる子が多いです。この問題集はその橋渡し的な役割です。英文法を感覚的に使う段階から、理解して応用させていける段階までレベルアップできます。
5年生用↓(英語を感覚的に使い慣れる段階)
6年生用↓(中1の英文法を使えるようになる段階)
中学の先取り用↓(中1の英文法を理解して応用できる段階)
特徴:
「学習指導要領+α」の学習に。丁寧な導入で自学自習をサポート
学校の学習内容をより深め、少し難しい問題にチャレンジしたい方へ、Z会がお届けするハイレベル問題集です。導入部分はワーク形式ですので、無理なく学習に取り組むことができます。聞く力・読む力・書く力・話す力の4技能を養成
「聞く」→「言う」→「書く」ワークで学習したあと、「読む」も含むさまざまな形式の問題に取り組むことで、4技能の力をバランスよく育成します。ほかのお子さまと差をつける「かっこいいポイント」を掲載
学習した知識を整理しつつ、表現を広げるポイントや、学校での「発表」に役立つスピーチ文を掲載。自分のことを英語で発信する力を育てます。良質な音声で英語の耳を作り、中学以降の英語学習につなげる
Z会より引用
音声は複数名のネイティブスピーカーが読み上げます。さまざまな英語の音を聞き、英語の耳を育てることで、今後の英語学習につなげます。
英語を自宅学習する場合、
の3点で選ぶのがおすすめです。それぞれ説明します。
英語学習には時間がかかります。
毎日するほうが早く身に付きますから、子どもが好きなキャラクターやかわいい動物が描かれているもののほうが、飽きがこないです。
英語を得意にしておくと入試でも利用できます。その場合、筆記だけ・英会話だけではなく、4技能のバランスが求められます。
4技能をバランスよく伸ばせるドリルを選ぶようにしましょう。
学習レベルとドリルのレベルの相性も大切です。
学習レベルがあっていないものを選ぶと、むずかしすぎて子どもがイヤになってしまうこともあります。
逆に低学年でもハイレベルな英語力を有している子もいますが、一般的に低学年だと日本語力が未発達なため、ドリル・問題集だとむずかしく感じます。
そもそもハイレベルな英語問題集(目安として英検®準2級以上)は、高校生や大人を念頭につくられています。漢字に読み仮名は書かれていませんし、使われている日本語も低学年の子にはわかりづらいです。
英語力がついてきて英語の文をある程度読めるようになってきたら、英英辞典を使う学習のほうがおすすめです。
英語を英語のイメージのまま学べますから、このほうが英語力を伸ばしやすいです。
英語学習には、コミュニケーションツールとしての英会話と、入試・英検®などの試験・検定対策として2つの意味合いがあります。
かつて英会話は「話す・聞く」に特化し、試験・検定対策は「読む・書く」に特化していました。
現在ではそのようなすみ分けはかなりなくなりました。
英語学習もこの事情を踏まえて行う必要があります。
「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の4つの力、いわゆる4技能をまんべんなくつけるようにしましょう。
どれか1つ2つの力だけつけても、一定レベル以上には英語の学力が上がりにくくなります。
また、英検®対策でもかつては「リスニングが苦手だから筆記をがんばろう」という対策が有効でした。今は、特定分野の学習で点数を取りに行く方法は逆効果になりえます。
英語学習をはじめるときは、「正しい発音」で覚えましょう。
「とりあえずカタカナで覚える」という方法もありますが、それだとある程度大きくなってから発音をすべて覚えなおす必要に迫られます。
3級からは面接もありますから、最初から正しい発音で覚えるほうが便利です。
子どもが英語を使い慣れてくるまでかなり時間がかかります。
身近なものの英単語(table、dogなど)は日常生活で積極的に使って早く慣れましょう。
英単語を1つ言えるだけで子どもはうれしくなって、繰り返し使うようになります。
英語の勉強をさせるときは、できるだけ親も勉強に付き合うようにしましょう。
子どもには「むずかしい」と感じてしまい、ひとりで勉強するのはハードルが高いです。
慣れてくればひとりで勉強するようになりますが、しばらくの間(1~3か月ほど)は一緒のほうが良いです。
英語は短期間での習得がむずかしいです。
米国国務省の新人職員に外国語研修を行っているForeign Service Institute (FSI)によると、英語をゼロから身につけるのに3000時間必要と言われています。1日2時間勉強しても4年以上かかる計算です。
小学生の間に英語をマスターする必要はありませんが、できるだけ毎日学習するほうが早く英語に慣れます。
幼児期から親子でリビング学習されているご家庭もたくさんあります。
家庭学習の習慣をつけておくと、英語学習をつづけやすくなりますね。
子どもはまだ「本格的な勉強」に慣れていません。
英単語を暗記する、正しいつづりで書く、英文法を理解するのはハードルが高いです。
昨日は覚えていた英単語を今日は思いだせないこともよくあります。
一喜一憂せず、「英語を楽しむこと」を大事にすればいずれ英語力が伸びだすときが来ます。
それまでじっくり毎日、楽しく取り組みましょう。
英語の学習に力を入れている小学生のご家庭は多いです。
下記のグラフをご覧ください。1-6年生まで2割前後のご家庭では、学校外で英語学習をしているという結果が出ています。
小学生で英語に力を入れるメリットを紹介します。
中学入試の必須科目は算数、国語、理科、社会です。英語は入試の必須科目ではありませんが、それでも近年、中学受験で英検®を活用されるご家庭がふえています。
中学受験での英検®のメリットは大きく3つあります。
学校によって優遇制度の内容や程度はことなります。
気になる学校があれば、その学校の募集要項(HPで確認できます)をご覧ください。
英語を試験科目として使用できる私立中学はたくさんあります。
5級から利用できますが、英検®3級以上を取得していると試験結果への加点が大きくなったり、人気の中学の受験資格を得られたりとかなり有利なポジションを獲得できます。
3級は「中学卒業レベル」(日本英語検定協会より)ですが、一次試験も二次試験も題材が日常生活なので小学生で十分に合格を目指せます。
英語力をあげるのは時間がかかります。ネイティブのようにぺらぺらに話せるようになるには10年以上かかります。
ただ、英検®5級は中学初級(中学1年生程度)とされており、習得にそこまで時間はかかりません。
およそ半年もあれば合格をねらえるくらいまで英語力をあげられます。
また、英検®は試験の傾向が毎回同じで、傾向に合わせた対策をしておくとかなり得点を取りやすくなります。
※関連記事:英検®5級のレベル、傾向と対策(リーディング・リスニング)、文法の範囲を徹底解説!
※関連記事:英検®5級・4級・3級対策のおすすめ問題集と出題傾向を解説します!
入試での英語利用をお考えの方は、早めに英語学習をはじめておきましょう。
英語利用ができる私立中学の一覧を下記の記事で紹介しています。
※関連記事:入試で英検®が使える東京の私立中学一覧
※関連記事:入試で英検®が使える神奈川、埼玉、千葉の私立中学一覧
※関連記事:入試で英検®が使える関西の私立中学一覧
英語は一生モノです。中学受験で英語入試を予定していなくても、英語を使えるようにしておくと将来にわかって役立ちます。
学校ではリーディングやライティング中心に勉強します。リスニングやスピーキングの対策はどうしても学校ではうすいため、家庭学習で伸ばす必要があります。
幼児や小学生向けに、英語の自宅学習におすすめのドリルを紹介しました。
ローマ字・アルファベットを練習するドリルから、中学内容の文法を一部先取りできるドリルまで11種類のドリル・問題集を選び、それぞれの特徴を比較しました。
家庭での学習習慣をつけるのに適したドリル、わかりやすさを追求したドリルなど、ドリルによって良さはちがいます。
お子様に必要な特徴を備えたドリル・問題集を選ぶようにしてみてください。
話す力を伸ばすには、子どもの発音を採点してくれるアプリがおすすめです。楽しく学べるのでつづけやすいです。
自宅での英語学習がひととおりできたら、ぜひ英検®取得を目指してみましょう。
英語学習のモチベーションになりますし、取得した資格は中学受験、高校受験、大学受験のいずれでも利用できます。
※関連記事:英検®5級・4級・3級対策のおすすめ問題集と出題傾向
※関連記事:be動詞・一般動詞の違いと使い分け方
※関連記事:一般動詞:現在・過去・現在完了の活用形の違い
また、最近の通信教育はたいてい英語学習もできます。通信教育も検討してみたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
※関連記事:小学生向けオススメの通信教育5社を比較
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