最近人気急上昇中の公立中高一貫校。入試にあたる「適性検査」は文部科学省の指導方針である「思考力」「表現力」「判断力」を重視した内容となっています。
全国にたくさんの公立中高一貫校が開設され、各校の特色を出すために検査内容が非常に専門化してきています。それに伴い、対策の仕方も高度化しています。
公立中高一貫校対策の専門塾が通える距離にある人も少数派でしょう。
そこで、「ご家庭でできる適性検査対策」と「合格に必要な4つの力の伸ばし方」をお伝えします。
※関連記事:公立中高一貫校の適性検査対策におすすめの問題集と取り組み方
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Z会 公立中高一貫校受検対策講座のご案内全国には130校以上の公立中高一貫校があります。
中学・高校と連続性を持った教育を公立の費用で受けられるので、人気を博しています。とはいえ、
といったご家庭は多いです。
ご家庭でできる公立中高一貫校対策をくわしくお伝えします。
まず、学校の教科書を繰り返し読みましょう。
上記を単元ごとに繰り返しましょう。
入試対策といっても、土台は学校の教科書です。教科書内容を完璧に理解し、スラスラ解ける力があれば適性検査対策もスムーズに進みます。
内容をある程度暗記できるだけでなく、
「理解した内容を自分で説明する力」=「表現力」を伸ばせます。
学校の宿題以外にプラスアルファの勉強をする習慣をつけましょう。早い段階、できれば低学年のうちに学習習慣をつけておくのが理想です。
適性検査は「考える」「書く」勉強が多いので、受け身の姿勢で勉強すると力が伸びづらくなります。
『小学2年 国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)』などを使って、勉強を習慣化してしまえば、保護者の方が言わなくても「とりあえず勉強はしておこう」という姿勢を養えます。
また、算数の計算力や国語の読解力は日ごろの練習がモノを言います。日常的に学習するようにしましょう。
公立中高一貫校を受験すると決めたら、算数の先取り学習をはじめておきましょう。
適性検査には小学校の学習範囲を越えるものは出ません。ですが、問題傾向が小学校の勉強とまったく異なっています。
思考力や表現力を問うものが中心で、1年程度かけてじっくり練習する必要があります。
その時間を確保するために5年生終わりくらいまでに6年生の算数も終わらせておきましょう。
算数の先取りをするのに便利な学習道具としてRISU算数という、「算数に特化したタブレット型の通信教育サービス」があります。
ゲームのようにステージをクリアすればするほど算数の問題を解けるようにしていくシステムです。
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適性検査は「読解力」を重視しています。読解力をつけるために子ども新聞を定期購読して読むようにしましょう。
読解力向上といえば読書が定番ですが、適性検査対策のためには新聞がおすすめです。
というのも、物語文を読むと「情緒力」を養えますが、適性検査で求められているのは
「論理力」=「文章や資料から情報を抜き出す力」です。
論理力を鍛えるには、論理的に情報を伝える新聞記事が便利です。
大人向けの新聞だと小学生には少し難しいので、子ども新聞が良いですね。
新聞を読んだら、毎日1つニュースをピックアップして親子で話し合ってみましょう。
などを話し合います。ピックアップするニュースは何でもいいです。難しいニュースだと保護者の方が一方的に子どもに教える図式になってしまいがちですから、最初はスポーツや読者からの投稿記事がおすすめです。
毎日繰り返すと、論理的に考え・論理的に説明する力を養えますし、1つの事柄を複数の視点から考える視座も持てるようになります。
ニュースについて話し合ったら、次はそのニュースの要約を書いてもらいます。
話し合った後なのでニュースのポイントを子どもなりに把握しています。
下記のポイントをチェックしてあげてみてください。
最初は「今日の学校の宿題は漢字を10個書きます。」のように、主語と述語が合っていない文を書く子もいます。6年生でもよくあります。
焦らずにじっくり取り組ませてみてください。
要約とは別に、毎月1つ作文を書いてみましょう。
毎日ニュースの要約をしていると、ある程度まで作文力も高められます。ただ、要約と作文は異なる能力が必要です。
要約が言葉を言いかえたり必要な内容をピックアップする力が必要なのに対して、作文は自分の意見を相手にわかりやすく伝える力が必要です。
最初はテーマと作文内容がずれたりしますが、毎月新たなテーマで作文をしているとみるみる向上していきます。
適性検査には「論理力」が求められます。
論理力を伸ばすための問題集を使って、論理的に考え、論理的に説明する力を磨きましょう。
論理力は技術です。前述の「ニュースの話し合い」「ニュースの要約」でもある程度鍛えられますが、プロが作成した内容に沿って練習するとさらに伸ばしやすくなります。
※関連記事:公立中高一貫校の適性検査対策におすすめの問題集と取り組み方
適性検査は複数の教科が融合した問題が多く、算数的分野、国語的分野のように分かれています。
5年生以降は分野別の対策問題集を解いて傾向に合わせた対策をしましょう。
適性検査の問題は学校ごとでかなり異なっています。
など、さまざまです。複数の学校を受ける子がほとんどですから、さまざまな学校・さまざまなタイプの入試問題を解いて、対応力を磨いておきましょう。
以下の記事で学校ごとの過去問対策を紹介しています。
【東京の公立中高一貫】
都立小石川中の過去問対策・都立三鷹中の過去問対策・都立桜修館中の過去問対策・都立南多摩中の過去問対策・都立立川国際中の過去問対策・都立白鴎中の過去問対策・都立大泉中の過去問対策・都立武蔵中の過去問対策・都立両国中の過去問対策・都立富士中の過去問対策
【神奈川の公立中高一貫】
県立相模原中の過去問対策・県立平塚中の過去問対策・サイエンスフロンティア中の過去問対策・横浜市立南中の過去問対策・川崎市立川崎中の過去問対策
【千葉の公立中高一貫】
千葉中学校の過去問対策・東葛飾中学校の過去問対策・稲毛国際中学校の過去問対策
【大阪の公立中高一貫】
咲くやこの花の過去問対策・富田林中学校の過去問対策・水都国際中学校の過去問対策
過去問演習には、「特定のタイプの問題に慣れる」「時間配分の練習をする」「苦手範囲をあぶりだす」という3つの大きな目的があります。
過去問を解いて苦手範囲をあぶりだせたら、その範囲の演習に戻って苦手を克服しておきましょう。
入試ではどの範囲が出てくるかわかりません。1回の試験で大問は3-4つなので、1問ごとの配点が大きくなります。
苦手範囲が1題出てきただけでも大きく取りこぼしてしまいます。「苦手がない状態」にしておきましょう。
適性検査対策はかなり専門的な内容になります。ご家庭での学習にもし限界を感じられたら、通信教育がおすすめです。
適性検査対策の専門家が総力をあげてカリキュラムを作成し、家庭で子どもが1人で取り組めるように練り上げています。
タブレット学習にすれば解説動画も3Dでわかりやすいですし、非常におすすめです。
適性検査に必要な下記の5つの力を伸ばすようにカリキュラムがつくられています。
12か月払いにすると月3,000円前後から受講ができ、小学校5年生から受講ができるようになっています。
年間1000名以上の合格者を輩出しており、実績は抜群です。
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Z会 公立中高一貫校受検対策講座のご案内考える力・プラス講座は下記の3つの力を伸ばす目的で作成されています。
プロ講師の映像授業も見ることができ、受検情報も定期的に保護者の方に届けてくれます。
12か月払いなら月2,560円(税込)で1年生から受講ができ、5年生・6年生ではハイレベルな実戦問題に取り組みます。
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e点ネット塾Plusは、映像講座とテキストで公立中高一貫校の対策を専門的に行える学習サービスです。
プロ講師の映像講座が視聴でき、作文の添削もしてくれます。
費用は月額7,500円(税込)ですが、下記画像のようにキャンペーン中はかなり割安になっています。
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e点ネット塾 公立中高一貫受検対策受験対策、特に公立中高一貫の適性検査のように「思考力」「表現力」を問われる試験では、一人ひとりの思考過程のブラッシュアップが有効です。
5-6年生では1:1の個別授業で密な対策で伸びていく子が多いです。
中学受験対策には算数の先取りが欠かせません。小学校で習う内容をフル活用して受験対策をするため、5年生終わりまでには小学校の勉強を終えているのが望ましいです。
算数の先取りをするのに便利な学習道具としてRISU算数という、「算数に特化したタブレット型の通信教育サービス」があります。
ゲームのようにステージをクリアすればするほど算数の問題を解けるようにしていくシステムです。
小学校の勉強先取りはもちろん中学受験の問題もたくさんあり、RISUの会員で四谷大塚の全国小学生学力テストやSAPIXの模試で全国1位を取っている子も出ています。
費用のシステムが分かりにくいので、その解説も含めて下記の記事で紹介しています。
前項では適性検査の対策方法を紹介しました。それらの対策方法はすべて、公立中高一貫校の合格に必要な力を伸ばすためのものです。
合格できる子には共通している特徴が4つあります。
1つ目は「基礎学力」です。適性検査の問題は小学校のテストと大きく異なっていますが、ベースとなるのは小学校内容の基礎学力です。
こうした、好き嫌いやミスの多い子は適性検査でも高得点を取りづらいです。
適性検査で高得点を取れる子は満遍なく知識があって計算ミスが非常に少なく、どんな問題が出てきても点数が大きくブレません。こういう子のほうが入試では有利です。
前述の対策方法の1つ目に挙げたように、教科書内容をしっかり理解して説明できるように練習しておきましょう。
2つ目は「情報を的確に読み取る力」です。
適性検査に出てくる問題はすべてはじめて読むものばかりです。初見の文章や図表から情報を早く・正確に読み取る必要があります。
3つ目は「情報を整理して的確に考える力」です。
文章や図表に散らばっている情報を、メモを使うなどして原因と結果にグループわけしたり、順番を考えたりします。
小学生は論理的に情報を抜き取ることはあまりありません。子ども新聞を日常的に読むと、この力を大きく伸ばせます。
4つ目は「自分の考えを表現する力」です。
適性検査では、問題を見て考え、その考えを相手に伝える力が求められます。
いきなり書くのはハードルが高いですから、慣れていない子はまず「話し合う」「自分の意見を口頭で伝える」練習をしてみましょう。
話しながら頭のなかで情報が整理されますから、十分に整理できたところで書くようにすると、とても書きやすくなります。
前述の「ニュースを話し合う」→「ニュースを要約する」という流れはそのためのものです。
公立中高一貫校の適性検査は通常の入試と全く傾向が違います。
特徴を説明します。
適性検査は3つの種類からなります。
学校によって多少の違いはありますが、概ね上記のような分け方をしています。
ほかの入試のように、「算数」「国語」「理科」「社会」「英語」と科目別に分かれておらず、複数科目の融合問題が一般的です。
繰り返しになりますが、公立なので出題範囲は「小学校で習う範囲」に限定されています。小学校で習わない内容、例えば私立中学入試の算数に出てくる特殊算(「つるかめ算」など)は出題されません。
適性検査の大きな特徴として、「知識の活用を問う問題がメイン」というものが挙げられます。
例えば下記の画像をご覧ください。都立小石川中等教育学校の過去問です。
カモメが飛ぶときのつばさの動かし方が問題に出ています。
当然ながら、小学校の教科書にも対策問題集にも、「カモメがどのようにして飛ぶか」は載っていません。事前に暗記しておくことはほぼ不可能です。
こうした問題は知識を問うているのではなく、「小学校で学習する範囲の知識を活用して考える力」を問うています。
実際、画像の問題は「カモメがつばさを大きく広げるのはどのようなときだと思うか、あなたの考えを書きなさい」という問題です。
「考えて解く力」が必要とされます。
先ほどの画像のように「資料を見て考える」という特徴だけでなく、問題文をしっかり読んで内容をつかむという特徴もあります。
下記の画像をご覧ください。
問題文が8行もありますが、その前に親子の会話が続いています。非常に長いです。
これだけの長い文から、「何のテーマについて」「どの点」を話しているかを読み取る必要があります。
これは理科・社会の複合問題(適性検査Ⅱ)ですが、どの適性検査でも「図表や長文から情報を読み取る力」が求められています。
公立中高一貫校の適性検査では、作文が出題されます。例えば、下記のようなテーマで、200-300字程度での出題がほとんどです。
作文や小論文は感想文とは違い、「自分の考え」を書きます。
作文に必要な「型」を身につけ、書き始める前の準備をしっかりしておく必要があります。
適性検査は「知識の活用力」が重視されるため、当日の問題との相性によって得点が左右されがちです。塾の適性検査模試でも点数が安定しない子が多いのはそのためです。
では合格者はどのようにして合格ラインを越えているのかというと、「作文」で高得点を取れるようにしているのです。
作文もテーマによって書きやすい・書きにくいという好みが分かれそうに感じるかもしれませんが、実は「書き方」をマスターすればどのテーマでもそれほど苦労せずに書けます。10回程度練習すれば、大体の子は平均レベルくらいまで書けるようになります。
夏休みの読書感想文で苦労している子も多いですが、年に1-2回書くぐらいではなかなか伸びません。1か月に1回、2週間に1回など定期的に書くようにしてみてください。
※関連記事:公立中高一貫校の対策塾にいつから通えばいいか
いかがでしょうか。
ご家庭でできる公立中高一貫校の適性検査対策の仕方を紹介しました。
適性検査の問題は非常に特徴的で、特に論理性を重視しています。
論理性は問題集だけでなく家庭での過ごし方次第で大きく伸ばせます。低学年のうちから学習習慣をつけ、論理力を少しずつ養うようにしましょう。
公立中高一貫校は毎年全国どこかで創設されています。数年前まで普通の公立中学だったのに、いつの間にか中高一貫校になっているということもよくあります。
ご自宅から通える範囲内で公立中高一貫校ができていないか、こちらの記事で一度ご確認ください。
※関連記事:全国の公立中高一貫校の偏差値(地域別)
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