中学歴史の定期テスト対策のために、よく出る問題を一問一答にまとめました。
単元別にまとめており、今回は「江戸政治改革や江戸文化」です。
どちらでも活用できます。
社会は丁寧に覚えれば誰でも高得点をねらえます。早めに勉強して、社会を得意にしておきましょう!
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江戸時代は260年間つづいた長い時代でした。その間、幕府の財政を立て直すために主な政治改革が4回ありました。それら政治改革について分かりやすく解説します。
改革担当者:将軍・ 徳川吉宗
特徴: 吉宗は幕府財政の改善のため、税制改革や年貢の増徴、農民を対象とした新田開発を推進。裁判の基準を明確にした公事方御定書を制定。また、町民の声を聞くために目安箱も設置しました。
改革担当者:老中・田沼意次
特徴:株仲間を奨励し、商業を活性化させて幕府の税収入を増やそうとしました。同様の目的で蝦夷地の開発も行いました。また、財政支出を減らすために通貨を改定しました。
改革担当者: 老中・松平定信
特徴: 定信は武士の倹約を推奨し、江戸に出稼ぎに来ていた農民を農村に帰らせました。また、学問の普及を目指して、昌平坂学問所を設置して朱子学を奨励しました。
改革担当者:老中・ 水野忠邦
特徴: 水野忠邦は贅沢を戒め、倹約を奨励しました。しかし過度の倹約政策が反発を招き、効果をあげませんでした。また、株仲間を解散して物価の安定を目指しました。
4つの改革は一時的な効果がありましたが、根本的な財政改善には至らず、江戸幕府は次第に衰退していきました。
つづいて、江戸時代の文化(元禄、化政)について解説します。
経済の発展と共に栄えた元禄文化は、町人文化が発展した時代です。歌舞伎や浮世絵、俳句が流行しました。松尾芭蕉や近松門左衛門の作品が代表的です。
江戸の町人文化がさらに進化し、浮世絵や洒落本、川柳などが人気を博しました。浮世絵師葛飾北斎や歌川広重が有名です。
前述の解説をもとに、テストによく出る問題を一問一答にまとめました。「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく問題」に分けています。
(1)極端な動物愛護政策で知られる5代目の将軍は誰か。
(2)徳川綱吉の死後に、将軍の補佐役として政治の中心を担った学者は誰か。
(3)江戸時代には、江戸・大阪・京都が栄えた。この3つの都市を合わせて何と呼ぶか。
(4)大阪には、諸藩から運ばれてきた米穀などを保管する倉庫があった。その倉庫のある屋敷を何と呼ぶか。
(5)市場で売買するために作られた作物のことを何というか。
(6)江戸時代に発見され、開発が進んだ新潟県にある金山は何か。
(7)江戸時代に商人らがつくった同業者組合を何と呼ぶか。
(8)江戸幕府は江戸を起点に全国の街道を整備した。東海道、中山道、甲州道中、日光道中、奥州道中を合わせて何と呼ぶか。
(9)年貢米などを大阪や江戸に海送するために整備された航路は何と何か。
(10)江戸と大阪を結びために整備された航路は何か。
(11)徳川綱吉のころに上方でさかえた文化を何というか。
(12)「浮世草子」の作者は誰か。
(13)人形浄瑠璃の脚本家で有名な人物は誰か。
(14)「奥の細道」で有名な俳諧師は誰か。
(15)「見返り美人図」で有名な画家は誰か。
(16)江戸時代の三大改革について、改革の名称とその改革を行なった人の組み合わせを3つも答えなさい。
(17)【享保の改革】裁判の基準を示した法令の名称。
(18)【享保の改革】参勤交代の負担軽減の代わりに米を納めさせる法令。
(19)【享保の改革】政治に対する民衆の意見を投書。
(20)【寛政の改革】朱子学を学ぶために幕府が設置した学校。
(21)【天保の改革】外国船を追い払う法令の撤廃。その法令の名称。
(22)【天保の改革】商人同士の同業者組合の解散。その組合の名称。
(23)江戸などの都市部で米の買い占めをした商人の邸宅を襲って蔵などを破壊する行動を何と呼ぶか。
(24)複数の村が一致団結して領主に年貢軽減や役人の交代などを要求する行動を何と呼ぶか。
(25)1792年、根室に来航して日本に通商を求めたロシアの使節は誰か。
(26)江戸を中心に発展した庶民中心の文化を何と呼ぶか。
(27)「古事記伝」で有名な、国学を大成した学者は誰か。
(28)「解体新書」で有名な人物は誰か。
(29)日本全国の海岸線を測量して回り、正確な日本地図を作製した人物は誰か。
(30)「東海道五十三次」「名所江戸百景」などの風景画で有名な画家は誰か。
(31)「東海道中膝栗毛」で有名な人物は誰か。
(32)飢饉に苦しむ民衆を救おうと大阪で反乱を起こした役人誰か。
(1)徳川綱吉
(2)新井白石
(3)三都
(4)蔵屋敷
(5)商品作物
(6)佐渡金山
(7)株仲間
(8)五街道
(9)西廻り航路・東回り航路 ※順不同
(10)南海路
(11)元禄文化
(12)井原西鶴
(13)近松門左衛門
(14)松尾芭蕉
(15)菱川師宣
(16)享保の改革・徳川吉宗、寛政の改革・松平定信、天保の改革・水野忠邦 ※順不同
(17)公事方御定書
(18)上げ米の制
(19)目安箱
(20)昌平坂学問所
(21)異国船打払令
(22)株仲間
(23)打ちこわし
(24)百姓一揆
(25)ラクスマン
(26)化政文化
(27)本居宣長
(28)杉田玄白(・前野良沢)
(29)伊能忠敬
(30)歌川広重
(31)十返舎一九
(32)大塩平八郎
(1)5代将軍徳川綱吉による動物愛護の政策を何というか。
(2)徳川綱吉は儒学を奨励した。儒学のなかでも、江戸時代に広く学ばれた身分秩序を重んじた学問の一派を何か。
(3)新井白石による政治改革を何というか。
(4)三都のうち、江戸は「将軍のおひざもと」と呼ばれた。大阪は全国から多くの品物が運ばれてきたことから何と呼ばれていたか。
(5)田畑の肥料の1つで、いわしから加工して作られたものを何というか。
(6)問屋が農民に機織り機やお金を貸し付け、出来上がった布製品を安く買い取る工業を何というか。
(7)工場をつくって人を雇い、分業で製品をつくる工業を何というか。
(8)藩が建てた藩士育成のための学校を何と呼ぶか。
(9)庶民が読み・書き・そろばんなど習いに行くところを何と呼ぶか。
(10)緒方洪庵の適塾やシーボルトの鳴滝塾のように、個人が開いた塾を何と呼ぶか。
(11)ヨーロッパや学問や文化を学ぶ学問を何と呼ぶか。
(12)蘭学で使われていた言語は何か。
(13)1804年に長崎に来航して通商を求めたロシアの使節は誰か。
(14)モリソン号事件での幕府の対応などを批判した渡辺崋山らが捕らえられた事件を何と呼ぶか。
(15)異国船打払令を幕府がやめたのは、何がきっかけだったか。
(16)商工業者の組合について、①鎌倉時代・室町時代の名称と権利を認めた組織、②江戸時代の名称と権利を認めた組織をそれぞれ答えなさい。
(17)①株仲間を奨励して幕府の収入を増やそうとした老中、②株仲間を解散して物価を下げようとした老中をそれぞれ答えなさい。
(1)生類憐みの政策
(2)朱子学
(3)正徳の治
(4)天下の台所
(5)干鰯(ほしか)
(6)問屋制家内工業
(7)工場制手工業(マニュファクチュア)
(8)藩校
(9)寺子屋
(10)私塾
(11)蘭学
(12)オランダ語
(13)レザノフ
(14)蛮社の獄
(15)アヘン戦争
(16)①座、②株仲間 (17)①田沼意次、②水野忠邦
次に、テストによく出る記述問題にもチャレンジしてみましょう。
(1)江戸時代にはたびたび政治改革が行われました。その理由は何ですか。
(2)徳川幕府が朱子学を奨励した理由は何ですか。
(3)商品作物の栽培が盛んになった理由は何ですか。
(4)元禄文化の担い手はどのような人たちでしたか。
(5)化政文化の担い手はどのような人たちでしたか。
(1)幕府の財政を立て直すため。
(2)(朱子学が)主従関係を重視する学問だから。
(3)江戸などの大都市に売って貨幣を得るため。
(4)経済力が豊かな上方の町人。
(5)江戸を中心とする町民。
江戸時代の定期テスト対策ポイントとして、以下の点を押さえると効果的です。
江戸幕府が行った4つの改革(享保の改革、寛政の改革、天保の改革、田沼意次の改革)について、どの将軍・老中が行い、何を改善しようとしたかを把握しましょう。
それぞれの改革の特徴や成功・失敗の理由も押さえておくと良いです。
元禄文化(上方・豪商文化)と化政文化(江戸・庶民文化)の違い、特徴的な芸術や作品、代表的な人物(松尾芭蕉、井原西鶴、喜多川歌麿など)を覚えましょう。
西廻り航路などの物流の発達や、農業技術の向上、商品作物の普及(綿、油、茶など)といった経済面についても知っておくと良いです。
農民・町人・武士などの身分ごとの生活や、五人組制度などの村社会の仕組みもよく出る範囲です。社会構造とその役割を理解しましょう。
江戸の政治改革といえば、三大政治改革と田沼の改革です。どれもテストに出やすいですが、「順番」や「政治改革の名前」を覚えるのが大変です。
まず、政治改革の順番と改革を行った人物をおさらいします。
享保、寛政といった「年号」と「その政治改革の中心人物」をセットで覚えましょう。テストでは順番も問われるので、順に並べられるようにしておくと点をかせぎやすいです。
つづいて、江戸の政治改革4つの語呂合わせを紹介します。改革の名称と順番を一緒に覚えられます。
今日、沼にハマって完成させたよ、天保の改革。
(享保の改革→田沼の改革→寛政の改革→天保の改革)
最後に、政治改革4つの違いを表にまとめておきます。表ごと覚えておけばテストで点を取りやすくなります。
政治改革 | 中心人物 | 改革の方針 | 改革の内容 | 結果 |
享保の改革 | 将軍・徳川吉宗 | 質素倹約の奨励 | ・公事方御定書:裁判の基準 ・上げ米の制:大名の参勤交代の期間は短くする代わりに米を差し出させた ・目安箱:意見の投書 ・新田開発:米の収入アップ | 幕府の財政は一時的に良くなった |
田沼意次の改革 | 老中・田沼意次 | 商業発展の奨励 | ・株仲間の奨励:税金収入アップ ・長崎貿易の輸出額アップ:収入アップ ・蝦夷地の開拓 | わいろの横行、他大名の反発を招いて失脚 |
寛政の改革 | 老中・松平定信 | 質素倹約の奨励 | ・旗本や御家人の借金帳消し ・米の備蓄奨励:災害対策 ・朱子学以外の学問禁止:幕府の方針に沿った学問だけ勉強 ・江戸に出稼ぎに来ていた農民を村に帰らせた(旧里帰農令):江戸の人口抑制 | 反発を食らって失敗 |
天保の改革 | 老中・水野忠邦 | 質素倹約の奨励 | ・株仲間の解散:物価抑制 ・江戸に出稼ぎに来ていた農民を村に帰らせた(人返し令):江戸の人口抑制 ・上知令:大名の土地を幕府が召し上げようとした | 反発を食らって失敗 |
特に覚えておくべき項目を太字にしています。
最後に、江戸時代の定期テストでよく出てくる重要人物を解説します。
何をしたか: 8代将軍で、江戸幕府の財政立て直しを目指して享保の改革を行った。倹約(節約)や新田開発、目安箱の設置などに取り組みました。
覚えるポイント: 享保の改革の内容、将軍としての財政再建策、農民の生活改善に向けた政策。
何をしたか: 江戸幕府の老中で、商業を利用して幕府の財政を増やす田沼時代を築いた。株仲間の奨励や新田開発などを進めたが、汚職や賄賂問題も多発(諸説あり)。
覚えるポイント: 田沼意次が商業重視の政策をとった理由と、汚職の影響による失敗。
何をしたか: 田沼意次の後、寛政の改革を行った老中。倹約を重視し、米の備蓄や農民支援策を実施。幕府による思想統制のため、昌平坂学問所を設立して朱子学を奨励した。
覚えるポイント: 倹約や農民保護の政策が中心の寛政の改革。
何をしたか: 12代将軍徳川家慶のもとで天保の改革を行った。倹約政策や農民救済、都市人口抑制策(江戸や大阪に住む人を農村に戻す)などに取り組んだが、ほとんどが失敗。
覚えるポイント: 天保の改革の内容、特に人口抑制策の失敗と改革の影響。田沼意次の政策との対比(田沼:株仲間奨励、水野忠邦:株仲間解散)を理解すると良いです。
何をしたか: 元禄時代の浄瑠璃・歌舞伎の脚本家で、町人や商人の生活を描いた人情劇が有名。代表作に「曾根崎心中」など。
覚えるポイント: 元禄文化の象徴的な作家であること、庶民の生活を描いたことで人気を集めた点。
何をしたか: 江戸時代を代表する俳人で、「奥の細道」などの紀行文学で知られる。自然や人生をテーマにした俳句を多く詠んだ。
覚えるポイント: 元禄文化の代表俳人で、江戸時代の文学の象徴的存在。「奥の細道」を読んで俳句の基本を学ぶと良いです。
何をしたか: 化政文化を代表する浮世絵師で、「富嶽三十六景」などの作品で知られる。特に「赤富士」の絵は世界的にも有名。
覚えるポイント: 化政文化の象徴的な浮世絵師であること、富嶽三十六景を含む多くの傑作が日本美術に与えた影響。
何をしたか: 江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、特に美人画(『見返り美人図』)で有名。
覚えるポイント: 江戸時代の定期テスト美人画といえば喜多川歌麿と覚えておく。後の西洋アートに大きな影響も与えています。
何をしたか: 化政文化の戯作者(江戸時代の小説家)で、主に滑稽本(こっけいぼん)と呼ばれるユーモア小説を執筆。代表作は『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』。
覚えるポイント: 化政文化を代表する文学者であることと、『東海道中膝栗毛』を覚えておきましょう。
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・ステップB…公立高校・標準的な私立高校入試レベルの応用問題で構成。
・ステップC…難関私立・国立高校入試レベルの問題で構成。
・総合実力テスト…巻末に設けた実戦形式のテスト。○ くわしい解答・解説
増進堂・受験研究社より引用
解答編は,解答及びくわしい解説・解き方を設け,レベルの高い問題でもしっかり理解できるように説明しています。
最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。
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「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。
歴史↓
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地理 特進↓
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◇◆本書の構成は、本冊160頁 + 別冊 解答・解説64頁 となります。◆◇
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国立・私立難関高校の入試問題を全分野から厳選。よく出る問題には「頻出」マークを、特に難しい問題には「難」マークをつけて、問題を解きながら、問題のレベルや傾向がわかるように配慮しました。
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入試本番を想定した模擬テストを巻末につけました。志望校突破のための最終チェックができます。
1人で勉強していると、下記のようなことがあります。
こういうときの対策方法を3つお伝えします。
社会は暗記科目です。暗記するには、繰り返しの学習と視覚記憶が有効です。
通信教育なら何度でも学習できますし、視覚的に理解しやすい(印象に残りやすい)解説動画を視聴できます。
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定期テスト対策や高校入試対策の王道として、塾の活用を考えてみましょう。
子どもは「人からの影響」を強く受ける時期にいます。
といったメリットが塾にはあります。
時期や生徒の学習状況・志望校・学力目標に応じて必要なカリキュラムを考えても、肝心の本人が実行しなければ(実行し続けなければ)効果は薄くなります。
「人からの働きかけ」と「学習環境」によって子どもの学習行動や意識は変わります。
※関連記事:塾はいつから通う?費用は?
こういうときは、家庭教師が便利です。特に受験直前期に家庭教師を活用する方が多くなります。
また、最近ではオンライン家庭教師の優位性がかなり際立ってきています。
普段は塾や予備校で教えている指導者がプロ家庭教師として活躍しています。オンラインなので、移動圏外に住んでいる人がちょっと空いた時間に授業をしています。
トップクラスの実績を持つプロ講師に教われば、1人であれこれ工夫するより5倍10倍早く、的確にポイントを押さえた学習ができます。
特に社会はプロと学生で指導力に大きな差が表れる科目です。「暗記科目」だと思うと興味がわきにくいかもしれませんが、プロが教えると興味を持つようになって楽しく勉強できるようになることがよくあります。
※関連記事:プロ家庭教師と学生家庭教師の違い
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