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小4の算数では「面積」が出てきます。長方形、正方形だけならシンプルですが、複雑な形の図形も出てきます。
私立中学受験、公立中学受験でも頻出問題ですし、中学校の数学でも必須です。
そこで、面積の求め方を解説し、面積の問題を基本問題・応用問題に分けてまとめました。
面積を得意にして、算数をもっと好きになりましょう!
※関連記事:【小学校算数】4年生の単元別の勉強方法
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Z会 小学生コースの案内最初に、面積の単位を確認します。
面積を表す単位は5つあります。表にまとめました。
1辺の長さ | 面積 | 1m2をもとにしたときの大きさ |
1cm×1cm | 1cm2(1へいほうセンチメートル) | 0.01倍 |
1m×1m | 1m2(1へいほうメートル) | – |
10m×10m | 1a(1アール) | 100倍 |
100m×100m | 1ha(1ヘクタール) | 10000倍 |
1km×1km(1000m×1000m) | 1km2(1へいほうキロメートル) | 1000000倍 |
面積の単位は5つもあるため、丸暗記しようとすると余計ややこしくなりがちです。
1a、1ha、1km2については、1mを基準にして面積の求め方から考えると覚えやすいです。
1cm2→1m2は10000倍ですが、1m2→1a→1ha→1km2はそれぞれ、100倍ずつ大きくなっています。
例えば、1m2はcmで表すと100cm×100cm=10000cm2となり、1cm2の10000倍の大きさです。
一方、1aはmで表すと10m×10m=100m2になるので、1m2の100倍の大きさです。
1a、1ha、1km2は「m」を基準にして、0がいくつあるか数えます。
面積の単位はm2のように「2」と書いて表します。下記のように0の数に「2」をかけると、おしりにくっつける0の数が分かります。
このように「0の数を数える」解き方をすると、「1haは何m2か」のように単位を1つ飛ばした問題でも間違えにくくなります。
1ha=100a:0を2つつける
→100a=10000m2:0をさらに2つつける
→1ha=100a=10000m2
面積を求めるには公式を覚えると便利です。公式は図形の種類によって変わります。
長方形の面積は以下の公式で求めます。
長方形の面積=たて×横
上記の図では、たて=6cm、横=12cmです。この数字を公式に入れて計算すると以下のようになります。
たて×横
=6cm×12cm
=78cm2
正方形の面積は以下の公式で求めます。
正方形の面積=1辺×1辺
上記の図では、1辺=8cmです。この数字を公式に入れて計算すると以下のようになります。
1辺×1辺
=8cm×8cm
=64cm2
前述の「1辺×1辺」の公式以外にも、正方形の面積を求める公式があります。中学受験生はぜひ知っておきたいテクニックです。
先に公式をお伝えします。
正方形の面積=対角線×対角線÷2
中学受験生は「なぜこの公式になるのか」を知っておくと、面積の応用問題で解ける問題が増えます。以下、その説明です。
上記の図は、正方形のなかにもう1つ正方形を書いたものです。なかの正方形の対角線を引くと下記の図のようになります。
すると、外がわの正方形が8つの三角形に分かれています。この8つの三角形はいずれも「直角二等辺三角形」です。
このことから、外がわと内がわの正方形の面積について以下のことが分かります。
さらに、内がわの対角線であるアとイを結んだ線、同じくウとエを結んだ線はどちらも「外がわの正方形の1辺と同じ長さ」です。
ということは、面積について以下のことが分かります。
外がわの正方形=内がわの正方形の対角線(アイ)×内がわの正方形の対角線(ウエ)
また、内がわの正方形は外がわの正方形の半分なので、下記のことが分かります。
内がわの正方形=内がわの正方形の対角線(アイ)×内がわの正方形の対角線(ウエ)÷2
つまり、「正方形の面積=対角線×対角線÷2」になります。
これらの公式を使って解く問題も載せていますので、ぜひ練習してみてください。
正方形、長方形のようなシンプルな形だけでなく、複雑な図形の面積を求める問題もたくさんあります。複雑な図形の面積には、3とおりの求め方があります。
まず、図形を左右に分けて(2つに分割して)、左の図形・右の図形それぞれの面積を求める方法です。
上記のように左右で形の異なる図形であれば、左の長方形・右の長方形それぞれの面積をまず求めます。
左右それぞれの面積が分かれば、その面積を足し算します。
左の長方形+右の長方形
=20cm2+6cm2
=26cm2
左右以外に、形によっては上下に分けて面積を求めることもできます。
上記のように上下で形の異なる図形であれば、上の長方形・下の長方形それぞれの面積をまず求めます。
上下それぞれの面積が分かれば、その面積を足し算します。
上の長方形+下の長方形
=6cm2+20cm2
=26cm2
上下や左右に分けるのではなく、全体から一部の図形をとりのぞいて面積を求める方法もあります。
上記のような図形では点線部分も含めて「たて4cm、横7cm(5cm+2cm)の大きな長方形」に見立てます。
大きな長方形の面積から、点線部分の小さな長方形の面積を引けば答えがでます。
大きな長方形-小さな長方形
=28cm2-2cm2
=26 cm2
1. 以下の( )に当てはまる面積の単位を答えてください。
(1)10000cm2=1( )
(2)100m2=1( )
(3)10000m2=1( )
(4)1000000m2=1( )
(5)1ha=100( )
(6)1km2=100( )
2. 以下の□にあてはまる数を答えてください。
(7)3m2=( )cm2
(8)5a=( )m2
(9)12ha=( )m2
(10)4km2=( )ha
(11)25000cm2=( )m2
(12)350m2=( )a
(13)2800m2=( )ha
(14)500ha=( )km2
(15)640000m2=( )km2
(16)4000000cm2=( )a
(17)2400000m2=( )km2
(18)200ha=( )a
(19)0.02km2=( )a
(20)2000a=( )km2
(1)10000cm2=1(m2)
(2)100m2=1(a)
(3)10000m2=1(ha)
(4)1000000m2=1(km2)
(5)1ha=100(a)
(6)1km2=100(ha)
(7)3m2=(30000)cm2
1m2=100cm×100cm=10000cm2
(8)5a=(500)m2
1a=100m2
(9)12ha=(120000)m2
1ha=100a=10000m2
(10)4km2=(400)ha
1km2=100ha
(11)25000cm2=(2.5)m2
1m2=10000cm2
(12)350m2=(3.5)a
100m2=1a
(13)2800m2=(0.28)ha
1ha=100a=10000m2
(14)500ha=(5)km2
1km2=100ha
(15)640000m2=(0.64)km2
1km2=100ha=10000a=1000000m2
(16)4000000cm2=(4)a
1a=100m2=1000000cm2
(17)2400000m2=(2.4)km2
1km=100ha=10000a=1000000m2
(18)200ha=(20000)a
1ha=100a
(19)0.02km2=(200)a
1km2=100ha=10000a
(20)2000a=(0.2)km2
1km2=100ha=10000a
以下の図形の面積を求めてください。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)以下の図の面積をm2で表してください。
(8)以下の図の面積をaで表してください。
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)横の長さを求めてください。
(16)1辺が16cmの正方形の各辺の真ん中の点をとって青くぬった正方形をつくりました。青くぬった正方形の面積を求めてください。
(17)正方形のなかに円をかき、その円のなかにさらに正方形(青くぬった部分)をかきました。外がわの正方形が1辺16cmのとき、以下の問題に答えてください。
①円の半径は何cmですか。
②青くぬった正方形の対角線の長さは何cmですか。
③青くぬった正方形の面積を求めてください。
(18)以下の図は、正方形のなかに正方形を書き、さらにそのなかに正方形を書いた図です。辺カキの長さを8cmとして、以下の問題に答えてください。
①正方形サシスセの面積を求めてください。
②正方形アイウエの面積を求めてください。
③対角線アウの長さを求めてください。
(1)24cm2
4cm×6cm=24cm2
(2)25cm2
5cm×5cm=25cm2
(3)27cm2
3cm×9cm=27cm2
(4)24cm2
8cm×3cm=24cm2
(5)16m2
4m×4m=16m2
(6)45m2
5m×9m=45m2
(7)16.5m2
5m50cm=5.5m
3m×5.5m=16.5m2
(8)3a
15m×20m=300m2
100m2=1a
300m2=3a
(9)51m2
9m×5mの長方形と3m×2mの長方形に分ける。
9m×5m+3m×2m=51m2
(10)84cm2
下記図のように点線を引き、12cm×11cmの大きな長方形から内がわの小さな長方形の面積を引く。
大きな長方形:12cm×11cm=132cm2
つぎに、内がわの小さな長方形の面積を求めるために、赤線部分の辺の長さ(たての長さ)を求める。
12cm-2cm-2cm=8cm
横の長さは6cmと分かっているので、内がわの長方形の面積は以下のようになる。
内がわの長方形:8cm×6cm=48cm2
最後に、大きな長方形から内がわの長方形の面積を引く。
大きな長方形-内がわの長方形
=132cm2-48cm2
=84cm2
(11)54m2
以下の図のように点線を引き、大きな長方形をつくる。大きな長方形から点線部分の小さな長方形2つの面積を引けば答えがでる。
大きな長方形:(3m+4m)×10m=70m2
小さな長方形2つ:4m×2m×2こ=16m2
大きな長方形-小さな長方形2つ
=70m2-16m2
=54m2
(12)180m2
たて15m、横20mの大きな長方形からたて6m、横20mの白色の長方形を引く。
(13)76m2
大きな長方形から小さな長方形を引く。
(14)87m2
大きな長方形から小さな長方形を引く。長方形がななめになっていても、面積はかわらない。
(15)35cm
「長方形の面積=たて×横」なので、
「横の長さ=長方形の面積÷たて」で求められる。
(16)128cm2
内がわの正方形は外がわの正方形の半分。
外がわの正方形:16cm×16cm=256cm2
→ 内がわの正方形:256cm2÷2=128cm2
(17)
①8cm
外がわの正方形は1辺が16cm。ということは、円の直径も16cm。半径は直径の半分なので、
円の半径:16cm÷2=8cm
②16cm
円の直径が16cmなので、内がわの正方形の対角線も16cm。
③128cm2
「正方形の面積=対角線×対角線÷2」の公式を使う。
内がわの正方形の面積:16cm×16cm÷2=128cm2
(18)
①32cm2
正方形カキクケの面積:8cm×8cm=64cm2
正方形サシスセはその半分なので、
64cm2÷2=32cm2
②128cm2
正方形アイウエは正方形カキクケの2倍の面積。
③16cm
「正方形の面積=対角線×対角線÷2」の公式を使う。
正方形アイウエ=128cm2なので、
128cm2=対角線×対角線÷2
対角線×対角線=256
2回かけ算すると256になる数字は16なので(162=256)、対角線アウは16cm
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なお、中学受験の図形対策用の問題集は以下の記事で紹介しています。
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1日10分で終わるので、学習習慣をつけて毎日コツコツ取り組みやすいです。
問題は学校の教科書レベルまでです。苦手な子にちょうど良いレベルと分量です。
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学校の教科書やドリルの問題に少し物足りなさを感じる子におすすめです。
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表面と同じ問題が裏面にも載っているので、繰り返し演習できます。
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Z会 小学生コースの案内※関連記事:2ケタ3ケタのわり算の問題:わり算の計算問題と文章問題(応用レベル含む)
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