「子どもの文章力をあげたいけど、何を使っていいかわからない」
「低学年から文章を書く練習ができるドリルはないだろうか」
文章力をあげるには何をつかってトレーニングすればいいかお困りの保護者の方は多いのではないでしょうか。
わざわざそれだけのために塾に通うのも負担が大きいですよね。
そこで、家庭学習で小学生が文章を書く練習ができるように、おすすめの市販教材を13種類紹介します。
低学年用、高学年用にくわえて入試対策用も選んでいますので、お子様のご状況やご家庭の教育方針にあうものをお選びください。
この記事は下記の方向けです。
※関連記事:Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
※関連記事:進研ゼミ小学講座の特徴と効果的な利用法
※Z会の中学受験コースのメリットや活用法を下記の記事で紹介しています。
Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
親子でリビング学習が習慣になっているご家庭だと、子どものちょっとした変化や様子に気づきやすいようです。
文章力をあげたい、作文の練習をしたいと思ったら、まずは普段のお子様の様子をみてみましょう。
文章を書く力は、下記の3つの力をベースにしています。
この3つがそろうと、文章力をあげやすくなります。
文章力の1番の基礎は「語彙力」です。語彙力の不足を感じる場合には、語彙力をあげられるドリルを並行して使うようにしてみましょう。
普段のお子様との会話を思い出してください。お子様が自分の感情を伝えるとき、いつも同じ言葉を使っていませんか。
「楽しかった」
この言葉ばかり口にしていたら、語彙が少し不足しているかもしれません。
小学生の日常生活で必要最低限の語彙は1000-2000語ですが、何かを学んだり誰かに伝えるにはその3倍(3000-4000語)は必要です。
もし語彙が不足しているようなら語彙力をあげるドリルを並行して使うと、非常に効果的です。
『小学生の語彙力アップ 基礎練習ドリル1200 新装版』などを使って語彙をきたえるようにしてみましょう。
あるいは、文章読解や記述練習でわからない言葉が出てきたときに国語辞典を使うようにすると、効率よく語彙を増やせます。
※関連記事:低学年・高学年におすすめの国語辞典
お子様の話にいつも主語が抜けているようなら、文法をうまく使えていないかもしれません。
そんなときはことばの決まり(文法)をトレーニングするドリルがとても役立ちます。「が」「を」「に」などの助詞や、「だから」「しかし」などの接続語を正しく使えると、それだけで読みやすい文章になります。
ことばの決まりなど、家庭学習で1日5分からトレーニングできるドリルを下記の記事で紹介しています。学年相当のものを試してみてください。
※関連記事:【小学校3年生】おすすめの国語ドリル
※関連記事:【小学校4年生】おすすめの国語ドリル
※関連記事:【小学校5年生】おすすめの国語ドリル
※関連記事:【小学校6年生】おすすめの国語ドリル
読解力は文章力・作文力の基礎です。文章を読んだときにその文章のポイントは何か、何を伝えたいのかを読み取れる力があれば、「何を伝えたいのか」がわかりやすい文章を書けます。
「この子、読解が苦手かも…」と感じたら、読解力をあげられるドリルを選んで定期的に文章読解をしてみましょう。
ただ、読解が苦手な子にとっては読解練習はあまり楽しくありません。そういうときには通信教育がおすすめです。
通信教育は子どもの興味をひく作り方をしているので、慣れれば子どもが1人で取り組んでくれるようになります。
Z会の通信教育 中学受験コース※Z会の中学受験コースのメリットや活用法を下記の記事で紹介しています。
Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
まず、低学年向けのドリルを5つ紹介します。
どれか1冊を2-3周するか、新しいものをどんどんやりたい子なら、5冊とも試してみてもいいですね。
小学生に欠かせない作文。書き方が良く分からないという子も多いです。
このシリーズは作文の書き方をイチから丁寧に解説してくれています。
入門編↓(作文が大の苦手な人はこちらがおすすめ)
基礎編↓(作文に苦手意識のあまりない人はこちらがおすすめ)
中学年用↓(低学年用がちょっと簡単かなと感じる方向け)
出版社:学研プラス
ページ数:128ページ、81ページ
☆★はじめて作文を書く子どもたちにぴったりの、楽しい入門ドリルが登場!★☆
「作文の本はいろいろあるけど、本当にできるかな?」
「作文を書こうとすると頭がフリーズしちゃう…。何から手を付けたらいい?」
…と、迷ったらまずはこの1冊をおすすめします!…………………………………………………………………………………
■この本の特長■
信頼の定番ロングセラーがパワーアップ!
本書は作文・小論文を専門に指導する白藍塾のノウハウを結集した作文入門の定番書、「書く力をつける」シリーズの全面リニューアル版です。1回2ページのオールカラーの紙面になり、より一層見やすく・使いやすくなりました。2.? 作文が苦手な子こそハマる?!独自の問題
本書の最大の魅力は、なんといっても「ことばの威力」「ことばをいじる楽しさ」を感じられる問題の数々。ふだんの国語の勉強とは一味ちがう問いかけに、作文ぎらいの子でも思わず答えを書いてみたくなるはず。3. 低学年にぴったりのスモールステップでムリなく学べる!
作文を学び始めたばかりの小学校低学年のお子さんが学習しやすいように、内容や配列を工夫しています。
3つのステップで少しずつ「ことばのルール」「発想」「構成」を身につけていくので、つまずきづらく、楽しみながら最後までやりとげることができます。★別冊解答には、おうちの方へのアドバイスも充実!
学研出版サイトより引用
つづいては、『小3までに伸ばしたい「作文力」』です。
中学入試に対応しており、「作文の書き方」を丁寧に解説してくれています。
出版社:青春出版社
ページ数:208ページ
特徴:
小4、小5でも間に合う!
受験はもちろん、ホンモノの学力をつけたいなら、
まずはこの一冊から始めてください!★まずはクイズ感覚で、楽しく日本語トレーニング
青春出版社より引用
★「楽しかったです」「よかったです」で作文が終わる子には、こんな問いかけを
★文章を書くのが苦手な子が、喜んで書くようになる作文の“お題”とは
★「ありのままに書け」「自分の言葉で書け」の作文指導は逆効果!
★「書くことが思いつかない」とき、想像力のスイッチを入れる方法
★必勝の「型」に沿って書くだけで論理的思考が身につ
――楽しく書いているうちに「見た、読んだ、聞いた知識」や、「自分の体験」を活用する力が育つ新しい作文メソッド!
つづいて紹介するのは作文ドリルの定番の1つです。作文なのに1日10分で取り組める便利さが魅力です。「低学年向け」と「高学年向け」に分かれています。
何を書けばいいか分からない・どう書けばいいか分からないという子向けに、「書き方のヒント」を出しながら少しずつ一人で書けるようになっていく工夫がされています。
このドリルはイラストが少なめで、「作文の練習」に集中できるという点でほかのドリルとは異なっています。
イラストや可愛いキャラクターがたくさん描かれているほうが子どもの興味が持続するという場合にはあまり向いていないかもしれませんが、「なくても問題ない」という子にはかなり使いやすい仕様です。
低学年向け↓(3年生くらいまでしっかり使えます)
出版社:小学館
ページ数:96ページ
特徴:
読解力、論理力、洞察力、想像力を鍛える実践版作文プリント。家庭における毎日10分間の挑戦で、楽しく、らくらくと文章表現力が身に付いて、国語以外の教科の理解力も伸びる! 宮川作文塾30年の成果を公開
小学館より引用
次に紹介するのは学研の「毎日のドリル」シリーズです。
1日10分で勉強できるので、「学習習慣をつける」「苦手意識を取り除く」のに便利です。
毎日1枚ずつドリルからはがして使います。1枚だけなので「すぐできそう!」と子どものモチベーション維持につなげられます。
1年生向け↓
2年生向け↓(1年生向けが楽々だった子にもおすすめ)
出版社:Gakken
ページ数:88ページ
特徴:
やりきれるから自信がつく!1日1枚の集中で、学習習慣が身につく人気ドリルの改訂版。ドリルを進めるとキャラクターが育つ専用アプリで、勉強のやる気がアップする。日記・記録・感想文などの書き方がよくわかり、思考力・表現力がつく。
やりきれるから自信がつく!●1日1枚の勉強で、学習習慣が定着!
目標時間にあわせ、無理のない量の問題数で構成されているので、「1日1枚」やりきることができます。●すべての学習の土台となる「基礎力」が身につく!
スモールステップで構成され、1冊の中でも繰り返し練習していくので、確実に「基礎力」を身につけることができます。●日記や観察記録文、読書感想文の書き方がわかる! 文章を「書く力」が身につく!
日記・記録文・紹介文・手紙・感想文などを、項目別に学習できます。文の組み立てから学ぶことで、文章を「書く力」が確実に身につき、思考力・表現力が高まります。
●「できたよシール」で、やる気アップ!
ドリルが1回終わるごとに、「できたよシール」を「できたよシート」に貼っていきます。毎日のがんばりが見える化されるので、やる気が高まります。●「勉強管理アプリ」の活用で、楽しく勉強できる!
学研出版サイトより引用
設定した勉強時間にアラームがなるので、学習習慣がしっかりと身につきます。時間、点数を記録していくと、成績がグラフ化されたり、賞状をもらえたり、キャラクターとコミュニケーションを取れたりするので、達成感が得られます。
つづいては、書く内容を論理的に説明してくれている作文のマニュアルともいえる練習帳です。
3つの文を書く練習をとおして「作文の型」を身につけられます。
①大まかなな文
②くわしい文
③自分の気持ちを書く文
この順番をさまざまな状況設定で繰り返し練習します。慣れてくると非常に書きやすくなり、書き方の型(枠)が身についています。
出版社:Gakken
ページ数:176ページ
特徴:
累計35万部突破の著者・筑波大学附属小学校の桂先生がどんな子でもスラスラ書ける作文メソッドを初書籍化!
Amazonより引用
高学年から文章を書く練習をはじめる方におすすめのドリルを4つ紹介します。
ある程度の字数の作文を書くものを選んでいます。中学入試や高校入試にステップアップしていく段階のものなので、子どもによっては難しく感じます。
低学年向けでも紹介した「はじめての作文力ドリル」の高学年向けです。作文が苦手な子向けの定番ドリルになりつつあります。取り組みやすいレベルです。
文章の穴埋めをしながら話の展開を予想し、発想力をきたえるところからスタートします。
「何を書けばいいか分からない」をなくしながら作文の書き方をマスターできます。
入門編↓(作文が大の苦手な人はこちらがおすすめ)
基礎編↓(作文に苦手意識のあまりない人はこちらがおすすめ)
出版社:Gakken
ページ数:144ページ、127ページ
特徴:
クイズのような問題で「作文力」をラクラク身につけよう。まちがえやすい書きことばの問題から、自分のことばで書くための発想・構成の練習までカバーしているから、作文が苦手でも大丈夫!小学高学年にピッタリの問題だから効果的に学べる!
学研出版サイトより引用
何を書けばいいか分からない・どう書けばいいか分からないという子向けに、「書き方のヒント」を出しながら少しずつ一人で書けるようになっていく工夫がされています。
1回10分で取り組めるので、続けやすいのが魅力の1つです。
出版社:小学館
ページ数:96ページ
特徴:
読解力、論理力、洞察力、想像力を鍛える実践版作文プリント。家庭での毎日10分間の挑戦で、トップクラスの文章表現力が身に付いて、国語以外の教科の理解力も伸びる!宮川作文塾30年の成果を一挙公開。
小学館より引用
小学校1年生から6年生まで幅広い学年で使える「作文の書き方」ドリルです。
作文の苦手な子向けに、助詞の使い方や語い、文のつなぎ方を教え、何を書けばいいかを説明してくれます。
基本がわかった子向けの実践編です↓(3年生~6年生におすすめです)
語いを学べるものもあります↓
出版社:かんき出版
ページ数:168ページ
特徴:
★書くことが苦手な子どもの声から生まれた
徹底的にやさしい作文入門書「3日間でクラス全員が原稿用紙を埋められるようになる」という
話題の作文授業が、はじめて本になりました!□何を書いていいのかわからない
Amazonより引用
□数行で書くことがなくなってしまう
□原稿用紙が埋まらない
□言葉が思い浮かばない
そんな作文の悩みを一気に解決!
この本では、苦手な子の「書けない理由」を一つひとつなくしていくので、
読み終わるころには、「話す」ことと同じようにスラスラ「書ける」ようになります。
「作文の書きかたを子どもに教えたいけれど、どう教えればいいかわからない」
「参考書を見ても、難しくてできる気がしない」
「学校では書きかたを詳しく教えてくれなくて、子どもが困っている」
少しでも思い当たるなら、ぜひ本書を読んでみてください。
作文を書くには漢字や語いが欠かせません。どれほど作文を書く「型」を身につけても、言葉を知らないと書けません。
語いの乏しい子は「すごいと思いました」「びっくりしました」の繰り返しになりがちです。
この図鑑には大人でも「あ~なるほど!」と感心するような多様な表現が載っています。全部覚えようとする必要はなく、興味を持って眺めていると日常生活で使える語いが増えてきて、作文でも使えるようになります。
作文に直結しませんが、こちらも長い目で見てかなりおすすめです↓
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
ページ数:224ページ
特徴:
【内容紹介】
「すごいと思った」「すごく面白かった」「ヤバい」「神」……。
いまの小学生たちは、たったの数ワードで感情を表現しがちですが、それに問題意識を抱いている親世代は少なくありません。また、年齢を重ね、さまざまな経験をするようになると、過度に単純化された表現では十分な意思疎通・自己表現ができず、人間関係はもちろん、勉強や仕事をするうえで支障が生じるようになります。
本書では、「感情を表現する言葉」に焦点を絞って語彙をあつめて分類。
Amazonより引用
齋藤先生のわかりやすい解説とイラストで、「こういうときはこんな表現が使えるんだ! 」と楽しく自然と語彙力が身につく1冊です。
最後に紹介するのは中学入試対策用です。
私立中学入試では記述問題のウェイトが大きくなってきていますし、公立中高一貫校入試では作文が必須です。こちらで紹介する問題集を使ってしっかり練習しておきましょう!
※関連記事:国語の記述問題の書き方と勉強方法
最初に紹介するのは、作文の基本的な書き方が分かっている子向けに、中学入試で使える実践的で応用的な書き方を学べる問題集です。入試国語の記述問題対策にも使えます。
理屈からしっかり説明しており、大人でも読み応えのある内容です。
出版社:大和出版
ページ数:159ページ
特徴:
たった1つの型で、どんな文章も自由自在に書ける!
Amazonより引用
シンプルかつ明快な理論で全国の親・教師から絶大な支持を集めている国語指導のカリスマが、「文章力」をマスターする方法をステップ形式で徹底伝授。
シリーズ待望の最新刊。
こちらも中学入試対策用で、ハイレベルです。高校入試や大学入試の小論文でもそのまま使える「本格的な作文の書き方」を身につけるためのものです。
作文を論理的に、わかりやすく書くためのステップを練習して身につけられるようになっています。
出版社:小学館
ページ数:148ページ
特徴:
出口メソッドで一生ものの作文力を!
2020年度以降、大学入学共通テストに記述式問題が大幅に導入され、大学の個別試験でも小論文を課す大学が増えていく傾向にあることで、高校入試、中学入試でも記述式問題や作文が多く出題されることになります。本書は、それにいち早く備える、今までどこにもなかった、画期的な作文講座です。
(「保護者の方へ」より)
他者に理解される文章を書くためには、言葉を自分の思うままに使うのではなく、論理的に使う必要があります。自己流でいくら練習しても、論理的な文章を書けるようにはなりません。入試の直前になって対策をしようとしても、文章の基本ルールがわかっていなければ、まわり道になってしまいます。
作文を書く機会が増える小学校中学年の段階で、自己流や学校任せではなく、一定の規則に従って書く練習をするのが、ベストなタイミングです。
本書では、独自の15ステップで、ひとつひとつじっくりと日本語の規則を身につけながら、論理的な文章を書く練習をしていくことができます。
かわいいパンダ先生と一緒に、焦らずゆっくり、学んで行きましょう!
小学館より引用
こちらは公立中高一貫校の入試対策用です。
公立中高一貫校の入試では300~400字の作文がほぼ必ず出題されます。この問題集では実践的な作文対策ができます。
作文に苦手意識のある受験生にも使えます。
慣れてきたらレベルをあげてさらに実践対策↓
出版社:朝日学生新聞社出版部
ページ数:148ページ
特徴:
この本の特徴は3つ。
過去の適性検査とオリジナル問題から、検査によく出る21テーマを厳選
Amazonより引用
実際に子ども(合格者や小学6年生)が書いた作文を使って解説しているので 参考にしやすい
作文が苦手な読者向けへの書き方、読解力をつける本の選び方など丁寧なアドバイス この1冊を解けば、作文問題で求められる読解力、思考力、構成力、表現力が身につきます。受検を考える6年生向け。
作文の書き方に慣れたら、あとは練習量次第で実力を大きく伸ばせます。
この問題集は何と56問も掲載されており、たくさん練習できます。
出版社:東京学参 編集部
ページ数:175ページ
特徴:
Z会の通信教育 中学受験コース公立中高一貫校入試シリーズ 作文問題【トレーニング編】解答解説付き
ご好評いただいておりました「公立中高一貫校適性検査対策問題集 作文問題編」を、 一部問題を入れ替えるなどしてプチリニューアル。 厳選された良問リストに磨きがかかりました。 たくさん書いて問題に慣れたい受検生の皆さんにおススメです。
作文問題で出題されやすいトピックに注目して章分け。
過去に出題された作品とオリジナルで選定した作品から出題。
すべての作文問題には正答例を用意し、文章を読み取る際の注目点、作文を書く際の注意点を、学習の手助けになるように掲載。自分の力で公立中高一貫校適性検査を攻略するための一冊
Amazonより引用
公立中高一貫校適性検査に頻出の「文章を読んで書く作文」攻略に向けた問題集
6つのテーマ、56の良問…バラエティー豊かな題材と手応えのある問題量で力をつける! !
大問1題あたり小問3〜4問。チャレンジしやすい問題構成
書く作文問題の解答欄、そして解答例とも実戦的な仕様
最近の小学校では文章を書く力をとても重視しています。その背景には、文部科学省による学習指導方針があります。
文部科学省では小学校の国語教育のあり方について下記のように提言しています。
小学校段階では,「聞く」「話す」「読む」「書く」のうち,「読む」「書く」が確実に身に付くようにしていくことが大切である。これは,いわゆる「読み・書き」の徹底を図ることが重要であること,情緒力を身に付けるには「読む」ことが基本になること,論理的思考力の育成は「書く」ことが中心になると考えられることによる。今以上に,「読む・書く」の定着を図ることが重要である。
文部科学省「国語力を身につけるための国語教育の在り方」より引用
情報社会のなかでは、文章や資料、データから必要な情報を抜き出したり分析して「意味を理解する」必要があります。
そのために「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの力を高めることを指導方針としています。
この方針に則り、中学入試・高校入試・大学入試とすべての入試カテゴリーで記述問題や作文、小論文が入試に大きく導入されています。
※関連記事:国語の記述問題の書き方と勉強方法
私立中学では記述問題で点をとれる子が上位校に合格しやすいですし、公立中高一貫校入試でもほとんどの場合、作文が必須です。
※関連記事:公立中高一貫校の入試制度の解説とおすすめの対策問題集を紹介
「書く力」の土台は「読む力」です。読めないと書けません。
「読む力」は下記の3つからなります。
この3つをバランスよく高めながら文章を書く練習をすると、安定して「書く力」を伸ばせます。
読む力は読書の量と質できたえることができます。たくさん本を読むのもいいですが、いろいろなジャンルの本を読むと、ジャンルによって描き方の違いを感じられます。
会話中心の本と説明中心の本とでは感じ方や読み方も変わります。
そうした違いをたくさん経験しておくと、自分が文章を書くときに「読み手にわかりやすく伝えるための書き方」の引き出しを多く持てるようになります。
これが表現力につながります。
表現力は実際に文章を書くことできたえられますが、一朝一夕ではあがりません。
数か月以上かけて継続的に取り組む必要があります。
練習し続けるには、日々の学習習慣に文章を書くことを組み入れてしまうか、学期ごとに自分の生活の振り返りを作文すると良いです。
1学期から3学期まで1回ずつ作文すると、1年に3回作文をすることになります。
これを3年つづければ9回です。
以前書いたものを読み返すと、だんだんと文章力が上がっていっているのが自分でも感じられ、モチベーションアップにもつながります。
※関連記事:小学生の文章力をアップさせるおすすめのトレーニング方法を紹介!(例文付き)
可能であれば低学年の頃から少しずつ取り組むようにしてみてください。もちろん、高学年からでも文章力を大きく伸ばせます。
低学年用に5種類、高学年用に4種類と、中学入試対策用に2種類の計11種類のドリル・問題集を紹介しました。どれも家庭学習で使いやすいものばかりです。
低学年用は作文や読書感想文が苦手な子が取り組めるような内容が多く、10分程度の短時間から取り組めます。学習習慣をつけるためにも使えます。
高学年用は小学校の仕上げレベルのものを選んでいます。どれか1冊を仕上げるだけで十分な文章力が身に付きます。
中学受験をしなくても高校受験では必ず作文が必要になります。文章力をつけておくと、国語をはじめとして他の科目の解答力もあげられます。
国語力を全般的に伸ばしたい方や文章力をもっと上げたい方はこちらの記事をご覧ください。
※関連記事:小学校6年生におすすめの国語ドリル・問題集(漢字、文法、文章読解、中学入試対策)
【下記リンクは難関中学受験対策で定番のZ会のPRです。1万字以上の超長文読解や複雑な計算対策など特訓系の講座だけ受講することもできます。
リンク先で無料体験を申し込めます。】
※Z会の中学受験コースのメリットや活用法を下記の記事で紹介しています。
Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
This website uses cookies.