中学受験のなかでも特に競争が激しい難関中学受験。
「難関中学に進学させたいけど、家庭でどう勉強させれば良いか分からない」
このようなお悩みを感じている保護者の方は少なくないのではないでしょうか。
無事に進学できれば医学部や難関大学への道がおおいに開けてきますし、子どもの才能を大きく伸ばせる質の高い教育を受けられます。
そこで、難関中学受験を予定している保護者の方向けに、難関中学に合格できる勉強法や家庭でできる取り組み方法を紹介します。
※関連記事:難関中学に合格するにはいつから塾に通えばいいか
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※Z会の中学受験コースのメリットや活用法を下記の記事で紹介しています。
Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
まず、難関中学に合格するには長い準備期間が必要です。幼児期からの親子での過ごし方が非常に重要です。
※関連記事:中学受験準備:いつから始める?どういう子が中学受験で有利になる?
科目ごとにどう取り組むと良いか、まとめました。
難関中学合格に欠かせない算数の勉強法から紹介します。
※以下の記事でさらにくわしく解説しています。
中学受験算数のスキルアップ!効果的な伸ばし方や苦手分野を克服するコツを徹底解説します!
難関中学の算数の入試問題を解けるようにするには、図形と割合を得意にするのが必須です。
ほとんどの応用問題や思考力問題で割合を使いますし、図形が苦手だと解ける問題が相当限られてしまいます。
※関連記事:割合の問題の解き方
※関連記事:平面図形・空間図形の解き方
子どもが幼児や小学校低学年の間はパズルで遊ぶ時間を意識して増やしましょう。
飽きっぽい子なら3分くらいでほかの遊びに気持ちが移ってしまうでしょうが、それでも大丈夫です。
親がパズルを手に取って組み立てていると、子どもも興味を持ってまた取り組みだします。
パズルのなかでも、立体パズルが特におすすめです。空間認識力や論理性を遊びながらグングン伸ばすことができます。
※関連記事:中学受験する子どもにおすすめの立体ロジックパズルを紹介:立体思考、論理的思考を伸ばせる理由とは?
小学校で割合を習うのは高学年になってからですが、それより前、小学校1年生くらいから親子の会話に「割合」を使うようにします。
「このミカンはあのミカンの8割くらいの大きさだね」
「明日は降水確率が70%らしいよ」
上記のように、「〇割」「〇%」を当たり前のように会話に入れます。
最初のうちは子どもが「降水確率70%って何?」という反応をするでしょうが、完璧に理解させようとしなくて大丈夫です。
「100回同じ状況になったら70回くらいは雨が降るってこと。70%なら高くて、30%ならあまり高くないかな~って感じるくらいだよ」
という、大まかな説明で十分です。
割合は感覚的に捉えられないと応用問題で使えませんから、日常生活で「使って慣れる」のが目的です。
受験勉強の目的である難関中学の見学に1年生から親子で参加しましょう。
小さいうちから中学校を見慣れておき、勉強のモチベーションをつくっておきます。
5-6年生になって勉強が苦しくなってきたときに、「自分はあの学校を目指して勉強しているんだ!」と志望中学を明確にイメージできる状態にしておきます。
難関中学入試では思考力問題が良く出てきます(リセマム)。
低学年のうちから受験に必要な思考力を伸ばせる問題集に取り組んでおきましょう。
思考力問題と言っても、解くための糸口は同じです。早めに取り組んで解きなれておけば、より本格的なレベルの問題になってきても解きやすくなります。
子どもが勉強するときは、リビングなど親の目の届く範囲でさせましょう。
家のことをしながら子どもの様子を横目で見て上記の状況を軽くチェックしておきます。
毎日ちょこちょこ見ていると、ちょっとした変化に気づきやすくなります。
いつもより集中できていない、途中式を書かずに答えだけ書いている、丸付けを後回しにしているなど。
4年生以降になるとこれらの行動を修正するのに時間や手間がかかるようになります。早めに指摘してなおしておきましょう。
中学受験では算数の先取りが一般的です。
1-2学年程度は先に進んでおきましょう。
ただし、一度解けるようになっても子どもはすぐに忘れます。定期的に復習させましょう。
算数の先取り学習ではRISUという通信教材が人気です。ゲーム性が高いので算数嫌いな子や諦めやすい子も前向きに取り組んでくれます。
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難関中学受験対策用の問題集が数多く市販されています。1冊を3周はしておきます。
1周くらいでは「なんか勉強したな」くらいしか頭に残りません。
2周目でようやく実力がついてきて、
3周目では解き方を自分で説明できる問題も多数出てきます。そうなるまで繰り返し解きましょう。
多くの問題集は対応する学年ごとにつくられています。
難関中学受験者はできれば1つ上の学年のものを使うようにしましょう。
問題集を解くだけでは、本当に実力になっているのかどうか分かりづらいです。定期的に大手塾の模擬試験を受けましょう。
得意・不得意の分析ができるだけでなく、場慣れのためでもあります。緊張感のただよう雰囲気でも実力を発揮しやすくなります。
※関連記事:塾なし中学受験の新戦略:通信教育と市販教材で合格へのスマートな道
6年生になったら志望校の過去問を毎月1回は解きましょう。
理由は下記の2点です。
最初のうちは3割くらいしか点数を取れないかもしれません。ですが、毎月解きつづければ手ごたえが良くなってきて、解ける問題も増えてきます。
6年生は勉強が苦しくなってきて志望校を下げたくなったり、受験をあきらめそうになる子も出てきます。
そんな時期だからこそ、自分の勉強のゴール(志望校合格)から目をそらさず、勉強の成果を実感しやすい状態にしておくことが大切です。
国語は算数とならんで入試配点の大きな科目です。
入試問題は対話形式や長い前提条件を読んで解くものが多く、読解力の高い子が有利です。
国語を得意にする方法を以下にまとめました。
※関連記事:中学受験国語の成績アップ:塾でがんばっているのに苦手になる理由と効果的な伸ばし方完全ガイド!
得意な文章のテーマ・ジャンルをできるだけ多く持つと国語で高得点を取りやすくなります。
特定の分野に強い子は、それ以外の分野を入試に出されると大失敗しがちです。
文学的文章・説明的文章と言っても、ジャンルはたくさんあります。
以下、列挙します。
文学的文章 | 物語・随筆・童話・伝記・民話・紀行文・詩・短歌・俳句など |
説明的文章 | 論説文・評論文・日記文・エッセイ・掲示書・新聞記事など |
5年生や6年生でこれらのジャンルを読み慣れていくのは時間的に大変です。
早い段階から読み慣れておくほうが良いでしょう。
幼児期の子どもに絵本の読み聞かせをしている保護者の方は多いと思います。
仕事や家事などで忙しい時期でもありますが、父母で交代制にするなどしてできるだけ読み聞かせをして本好きな子どもに育てましょう。
子どもが本好きになってきたら、特定のジャンルに偏ることなくさまざまな分野の本を読み聞かせしたり、読ませるようにしましょう。
幼児期から小学校低学年の時期にいろいろなジャンルを読ませておくと、幅広い分野に知識がつくので、その後興味を持って自分で読むようになります。
また、著者の多様性も重要です。
同じ著者の本ばかりだと、同じような書き方や表現に偏ります。
いろいろな著者の本を読ませたり、「とっぴんぱらりのぷう」で終わるような、方言やちょっと昔のことばで書いているような本を読ませると、読解力の幅がグンと広がります。
読解力を伸ばすには豊かな語彙力が欠かせません。辞書をリビングの本棚に置いておきましょう。すぐに使わなくても、置いているうちに子どもがふと興味を持って引っ張り出したりします。
辞書にはアプリや電子辞書、紙の辞書がありますが、紙の辞書から入るのがおすすめです。
※関連記事:紙の辞書と電子辞書 小学生にはどっちがいい?
※関連記事:中学受験をする小学生におすすめの国語辞典
語彙は意味を覚えるだけでは不十分です。親子の日常会話で「使って」覚えさせましょう。
「おやつが欲しい」と言われたら、「首を長くして待っててね」。
問題集で文章読解の練習をしはじめたら、解説をしっかり読んで「読解テクニック」「解答テクニック」を身につけましょう。
多くの子どもは解説を読み飛ばしてしまいますが、もったいないです。解説に書かれている内容を再現できるようにすれば実力を飛躍的に伸ばせます。
※関連記事:中学受験国語の長文読解:塾や家庭教師が個別指導で教えている読解テクニックを大公開!
3科受験、4科受験で重要な科目である理科。
理科を得意にできる勉強法を以下に紹介します。
理科を得意にする一番の近道は「興味/好奇心」です。天気や化学など身近な現象や動物・植物などに興味を持つようになるといずれ理科を得意にできます。
理科は暗記科目と言われますが、難関中学受験では小学生が丸暗記しきれる量を越えて出題されます。好奇心を持って勉強に臨めれば相当覚えやすくなり、難関中学で出てくるような応用問題や思考力問題にもハイレベルで対応できるようになります。
理科に興味を持たせるには、幼児期や小学校低学年の間の親子散歩が有効です。
一歩外に出れば野草、虫が地面におり、空には雲があります。種を集めるのが好きな子どもなら、種の観察をしたり一緒に調べてたりすると興味を持ちやすくなります。
そのまま地面にポトっと落ちて芽が生える種なのか、
風で飛んでいく種なのか、
虫や鳥に食べられて別の場所で排泄物と一緒に出てくる種なのか、など。
散歩中に親子で一緒に植物を眺めてお話をし、空の雲の形を話題にすると子どもはだんだん興味を持って自ら観察するようになっていきます。
※こちらの本で都会の雑草を紹介してくれています。Amazonのリンクをつけているので、リンク先でご覧いただけます。
家のリビングに図鑑を置いておくと、身近な生き物や現象への興味を一段とかき立てられます。
散歩中に見つけた草花やきのこ、虫などを図鑑で調べると知識が増えていき、さらに興味を深めていきます。
理科への好奇心が育てたところで、問題集を使う本格的な勉強は4年生くらいからはじめましょう。
それより早く始めても、大抵は6年生くらいで追いつかれます。
早く始めるより、好奇心を十分に伸ばしてから勉強に入るほうが前向きに勉強に取りくめます。
いくら勉強しても覚えきれない用語や知識はあるものです。
そういうのは語呂合わせで覚えると便利です。
※関連記事:【中学受験】理科の便利な覚え方と語呂合わせの一覧
※関連記事:中学受験の理科でよく出る問題の一問一答
理科の入試問題の大半は何らかの実験や観察です。実験・観察はその目的と条件、実験による結果の考察までセットで覚えましょう。
問題と解答だけを覚えてしまう子も多いですが、それだと難関中学入試の思考力問題で太刀打ちできません。
これらをひとまとまりで理解して覚えます。
入試に出題されるのはこの中のいずれかの内容についてですが、見え方や条件をアレンジしたりリード文をとびっきり長くしたりして受験生に分かりづらくしています。
セットで覚えていれば「あの実験のことを言っている問題だ!」と気づきやすくなります。
合わせ鏡の実験、水のなかでコップにボールを入れて浮かべる実験など、入試の思考力問題では何らかの実験が使われます。
日常生活で再現できるものが多いですから、実際に試してみましょう。
文字やイラストだけ見て覚えるよりも、実際に現物を触り、ニオイをかぎ、新鮮な驚きを感じることで脳に印象付けられます。
印象が強ければ、入試の限られた時間内でもパッと思いだしやすくなります。
難関中学になるほど、入試の記述問題の解答は長くなります。一字一句しっかり覚えるのは本当に大変です。
そこで、一字一句覚えようとするのではなく、解答のポイントを箇条書きに書き出してみましょう。
10~15字ごとに1つの解答ポイントが含まれているのが普通なので、30字の記述問題なら2~3つポイントがあります。
それを箇条書きにしておけば「何を書かないといけないか」「それぞれのポイントがどうつながっているのか」が明確になり、覚えやすくなります。
※関連記事:中学受験の理科でよく出る記述問題
「入試まで残り1か月」の時期になれば、理科の勉強にそれまで以上に時間を割くようにしましょう。大きく得点アップできる絶好のタイミングです。
入試間近は勉強したりないことだらけで不安がいっぱいになります。それまで以上に勉強の集中力が高まり、暗記もはかどります。
ラスト1か月で、理科で10点アップが十分に見込めます。
※関連記事:中学受験で賢く家庭教師を利用するには?メリット・活用法・選び方の完全ガイド!
最後に社会の勉強法を紹介します。
勉強が一番後回しにされがちな科目ですが、4科受験の子にとって非常に重要な科目です。
社会で点を取るには、歴史が1つのポイントになります。
難関中学入試では単純な暗記問題はほとんど出てきません。歴史の流れを理解して、考えて解く問題が多いです。
歴史を苦手にしている子は多いですが、歴史好きの子に育てられれば圧倒的に強い武器になります。
※関連記事:【中学受験】歴史の流れを解説
歴史に興味を持たせるには、リビングの壁などに歴史年表を貼るのがおすすめです。
年表に載っている人名や人物の顔のイラストなどがなんとなく印象に残り、興味を持つようになります。
そのうち、「『豊臣秀吉』ってなんて読むの?」「西郷隆盛って顔が四角いね」などと会話に登場するようになります。
※関連記事:鎌倉時代の年表:鎌倉時代の出来事の順番や鎌倉時代の文化をわかりやすく解説します
※関連記事:江戸時代年表勉強法(中学生向け)
歴史と同様に出題率が高いのが地理です。
地理と歴史の融合問題は難関中学入試で頻出ですから、地理・歴史を両方得意にできれば鬼に金棒です。
地理を得意にするにはまず地図です。入試には日本と外国との貿易状況も良く出てくるため、広い視点から地理をイメージできると問題を解きやすくなります。
歴史年表同様に、リビングに貼っておくと便利です。
あるいは、パズルが好きな子なら地図のパズル遊びをとおして都道府県の場所・名称や特産品を覚えるのもおすすめです。
※関連記事:中学受験をする小学生におすすめの日本地図パズル
入試社会では地理・歴史・公民の知識が時事問題とからめて出題されることもよくあります。時事問題は直前に丸暗記しても入試問題に対応するのは少々むずかしいです。
日ごろからテレビのニュースや新聞の記事の内容を親子で話すようにしましょう。
地図を一緒に見て話をするとさらに「使える知識」になります。
地理でよく出される地域別の主要産業や文芸品などは、その土地の気候・地形と一緒に覚えると入試問題で正解しやすくなります。
産業や歴史、文化などはその土地の風土によってかなり影響を受けています。
大きな川沿いに人がたくさん住み、
川の先にある海に港がつくられ、
港が外国に近いために貿易が昔から盛んであり、
また大きな船の出入りがあるため船舶輸送に適した積み荷が運び込まれ、
その積み荷をトラックで全国に運びやすくするため道路が整備されています。
社会の知識を単発で覚えるだけでなく、つながりで覚えるようにすると関連する知識を整一気に頭に入れられます。しかも整理されて頭に入れられるので、複雑な問われ方をする難関中学入試でも必要な知識を頭から取り出しやすくなります。
※関連記事:【中学受験社会】よく出る問題の一問一答
いくら勉強してもどうしても覚えられない人名や年号、歴史上の出来事はあります。
壬申の乱と承久の乱がごちゃまぜになったり、「保元・平治の乱」「文永・弘安の役」「文禄・慶長の役」がそれぞれどの時代だったか分からなくなったりします。
そんなときは語呂合わせで覚えてしまいましょう。
※関連記事:歴史の年号語呂合わせ一覧:中学受験社会でよく出る年号・年表の覚え方
難関中学入試では記述問題も多数でてきます。
理科の記述問題同様、社会の記述問題も1つの問題で解答ポイントが2-3つあります。1つずつ箇条書きにして覚えるようにしましょう。
※関連記事:中学入試の社会でよく出る記述問題
入試が近づくと、受験への緊張感と焦りで学習の効率はかつてないほど高まります。
残り1か月は社会の勉強に時間を多めに割き、「覚えれば良いだけ」のものは1つ残らず覚えるつもりで勉強しましょう。
この良い意味での「最後のあがき」で入試10点アップは見込めます。
ここまで算数・国語・理科・社会の勉強法を紹介しました。
どの科目にも共通するのは、幼児期から低学年までは好奇心を育てることに一番時間を割くべきという点です。
算数や国語は問題集を使う勉強も早い段階から必要ですが、パズルを触って立体図形をイメージしやすくしたり、さまざまなジャンルの本に興味を持たせたり、図鑑などで理科や社会に興味を持たせるようにします。
入試勉強が本格化していく5-6年生で、「グングン伸びていく子」と「伸び悩む子」に分かれます。
グングン伸びていく子は好奇心旺盛で、勉強も興味を持ってある程度楽しみながらできます。
そういう子に育てられれば、難関中学合格の可能性を一段と高められるはずです。
※関連記事:中学受験準備:いつから始める?どういう子が中学受験で有利になる?
ここまで紹介してきた内容も含めて、難関中学合格者に共通してみられる特徴を紹介します。
もちろん、ここで紹介する特徴を持っていない子は難関中学合格ができないというわけではありません。
どのような過ごし方・過ごさせ方をすると合格をアシストしやすくなるかの参考にしていただければと思います。
1つ目の特徴は「好奇心」です。
先述のように、難関中学の入試問題を解ける子は好奇心を持って勉強に取りくめている子が多いです。
好奇心を育てられるアイテムを積極的に取り入れてみましょう。
※関連記事:中学受験をする小学生におすすめの図鑑(理科、社会、国語、算数)
難関中学受験では、難問が多数出てきます。難問を解けるようにするには、ハイレベルな基礎学力が必要です。
これらをベースにして応用力が育まれます。
難関中学合格者には共通して「高い自己分析能力」も見られます。
「自分の強み/弱点は何か」だけでなく、「なぜそれが強み/弱点なのか」を知ろうとする姿勢が重要です。
この能力の高い子は宿題や模擬試験で間違えた問題も分析して、「次はどうすれば解けるようになるか」を考えるようになります。
そうしてひとつひとつ着実にできるようになっていくので、長期的にしっかり学力を上げていけます。
主体性の高さも難関中学合格者にはよく見られます。
主体性の高い子は勉強だけでなくほかの活動や趣味、生活習慣などを含めて自己管理ができ、「自分事」として取り組む姿勢が高いです。
逆に主体性が低い子は勉強が「やらされ」なので、問題を解けないと誰かのせいにしてしまい、同じ間違いを何度も繰り返します。
難関中学の受験対策は短期間でできるものではなく、数年にわたります。
モチベーションの低下や成績不振など紆余曲折があっても継続的に努力できる子は難関中学にも合格しやすくなります。
中学受験は長時間の勉強がつきものです。
大量の宿題、やり直しを待つ大量の問題たち、毎日生産される「要復習問題」。
やるべきことはたくさんありますが、大切なのは目の前の勉強への集中力です。
パッと集中状態に入り、集中している状態を長くつづけられる子は勉強が着実に前に進みますから、やはり難関中学にも合格しやすいです。
集中して勉強できる環境づくりも難関中学受験対策で大切なピースのひとつです。
※関連記事:勉強の集中力を高める方法とおすすめアイテム
多くの場合、難関中学受験では保護者との協力が不可欠です。
保護者のサポートなしに難関中学への合格はむずかしいです。
※関連記事:中学受験成功への道:親によるスケジュール管理と勉強時間の生み出し方のコツ
最後に、塾なしでも難関中学に合格を目指せる問題集を紹介します。いずれもAmazonのリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。
難関中学受験対策におすすめの算数問題集を4冊紹介します。
※関連記事:中学受験算数の成績アップ:塾で勉強しているのに伸びない原因と対策方法
難関中学・最難関中学志望者、首都圏のSAPIXの入塾希望をされている方、関西圏の浜学園で灘合を意識されている方などに定番の問題集です。
問題の質がすばらしく、大人がみても本当に感心します。
正解することにこだわらなくても、「解き方をじっくり考えてみる」だけでも十分意味のある1冊です。
1年生用↓
2年生用↓
3年生用↓
出版社:文英堂
本格的な受験対策を家庭でするなら「自由自在」がおすすめです。問題量が豊富で、毎日しっかり時間をかけて取り組む必要があります。
問題の難易度も幅広く、標準レベル~発展レベルまでカバーしています。
3・4年生用と高学年用で合わせて900ページほどあります。それだけ解説も豊富です。
1回解いただけではすぐに忘れてしまいます。家庭学習で受験される場合には、6年生夏までには最低2周しておくほうが良いです。
どの子も得意単元・不得意単元があるので不得意単元なら標準問題を3周するなど、単元によって使い分けるのがおすすめです。
ただし、最難関レベルはこれだけでは心もとないです。このあとに紹介する「トップレベル」や「塾技」を併用されるほうが良いです。
3・4年生用↓
高学年向け↓
出版社:増進堂・受験研
家庭で保護者の方が勉強を教えやすくするための参考書です。
タイトルに「解き方のコツ」ではなく「教え方のコツ」とあるように、教える側の視点で気をつけることや子どもに分かりやすい説明の仕方のコツを伝授してもらえます。
5-6年生の保護者の方対象に、中堅校~難関校まで使えます。
出版社:PHP研究所
難関中学を志望していて、算数の勉強がかなり進んでいる子には「塾技」がおすすめです。入試で間違いやすい問題の実践的な解法を学べます。
長期休みに短期集中で取り組むのも良いですね。
難関中学・最難関中学の志望者は「必ず」取り組んでおかれるほうが良い問題集です。
出版社:文英堂
つづいて、国語の問題集を5冊紹介します。
1冊目は、『ハイレベ(ハイレベル)100 読解力』です。学年別につくられています。
使用目安は「その学年では国語の読解が得意なほう」の子です。物語の筋をしっかり追う力が養われます。
国語の読解がかなり得意という子にはやや簡単で、1つ上の学年のものを使うとちょうど良いです。
1年生用です↓
2年生用です↓
3年生用です↓
出版社:奨学社
2冊目は、『自由自在 国語』です。中学受験で家庭学習の定番のシリーズです。
1冊3か月くらいで終わってしまうシリーズが多い中で、これはとにかく分量が多いです。半年以上かかります。1冊終わったころには大手中学受験塾の模試で偏差値が10ポイント以上伸びる子も多いです。
3-4年生向け↓
高学年向け↓
つづいては、『合格する国語の授業 (中学受験 「だから、そうなのか! 」とガツンとわかる)』です。
入試問題を使って文章の読み方を解説してくれるのはもちろん、文章によく出てくる語彙を取り上げ、それらの語彙の意味を丁寧に解説してくれています。
入試問題を使って文章の読み方を解説してくれるのはもちろん、文章によく出てくる語彙を取り上げ、それらの語彙の意味を丁寧に解説してくれています。
解答テクニックに偏りがちな中学受験の国語対策のなかで、異彩を放っている参考書です。国語嫌いの子に向いています。
4年生~6年生におすすめです。
物語文の入門編はコチラ↓
物語文の実践レベル編はコチラ↓
説明文の入門編はコチラ↓
説明文の実践レベル編はコチラ↓
4冊目は、『中学受験国語 文章読解の鉄則 増補改訂版』です。家庭学習国語の定番で、入試や模試の点が伸びた!と評判です。
読解・解答テクニックを指南してくれる、難関中学を目指す5~6年生が必読の1冊です。
これ1冊で入試で10点は拾えそうです。
最後に紹介するのは、『受験国語の読解テクニック』です。
本文中に線を引きながら(書き込みながら)解いていくドリルです。
保護者の方が子どもに教えるときのポイントや教え方(ナビ)もついており、「実践編」と合わせての活用がおすすめです。
特に関西で中学受験をされる方向けです。
親向けのナビつきはコチラ↓
実践編はコチラ↓
つづいて、理科の問題集を紹介します。
最初に紹介するのは家庭学習での中学受験対策の定番、「自由自在」です。
先述の算数・国語と同様に解説や問題のボリュームの多さが特徴です。
理科は覚える知識が多いですが、問題そのものはパターン化されています。しっかり覚えて、問題数をこなせば確実に高得点をねらえるようになります。
3-4年生向け↓
高学年向け↓
つづいてのおすすめは「魔法ワザ」シリーズです。中学受験の大家である西村先生監修で、特に中堅中学で理科を高得点にしたい人や、難関中学の理科で苦手を克服したい人におすすめです。
計算問題編はコチラ↓
思考力問題対策編はコチラ↓
表とグラフの対策はコチラ↓
難関中学を目指す人には定番の「塾技」シリーズです。
中学受験塾の上位コースで教わる「難関中学で頻出の問題の解き方」を勉強できます。
首都圏の難関中学・最難関中学受験者には必須の問題集です。入試の思考力問題を集めており、長期休みや入試直前に集中的に取り組めます。
「最強」とタイトルにありますが、理科がすでに得意な人だけでなく「これから理科を得意にしたい人」にもおすすめです。
論述問題に解答するには「なぜそうなるのか?」を理解しておく必要があります。この問題集には小学生にとって盲点になりやすい(「言われてみればなぜそうなるのか分からない」と感じるような)ポイントがたくさん詰まっています。
毎日少しずつこなせば徐々に理解が進み、理科を得意にしやすくなります。
最後に、社会の問題集を紹介します。
地理や歴史で得点をかせいでおきたいという人にはやはり「自由自在」がおすすめです。
3・4年生用だとまだ問題集というより参考書の色合いが強く、マンガやイラストなどで楽しく印象付けていけます。
高学年向けでは情報量が一気に増えて、暗記しないといけないものがたくさん掲載されています。
コツコツ勉強するのにとても役立つ問題集です。
3-4年生向け↓
高学年向け↓
つづいて、「わかる社会」シリーズです。
教科書と資料集を足して2をかけたような詳しさです。これ1冊で中学入試の社会を広くカバーできます。
併用して勉強しやすい「問題集」もあります↓
難関中学受験対策用の定番参考書です。問題数はやや少ないですが、資料による解説が豊富です。
1冊を最初から最後まで読むというより、別の問題集を解いていて分からないときや知識を補充したいときに使うと便利です。
難関中学対策として必須の記述問題対策です。
難関中学受験者だけでなく、社会をある程度覚えたけれどいまひとつ高得点を取れないという人にもおすすめです。
覚えたのにテストで思い出せないのは「用語や人名などのつながりや背景」の知識が不足していることが原因です。
記述の勉強をとおして「なぜそうなるのか?」を学べるので、ストーリー性を持って覚えることができます。
つづいても、難関中学対策として定番のシリーズです。難関中学対策用につくられており、特に首都圏の受験者には必須です。
中学入試では資料をみて「その場で考える問題」も多数出てきます。資料の見方、覚えている知識の活用の仕方をこの問題集で練習できます。
いかがでしょうか。
難関中学合格を目指す子どもと保護者向けに、難関中学に合格するための家庭学習の仕方やコツを紹介しました。
幼児期や小学校低学年で好奇心を育て、算数・国語は問題集を使う勉強を早めにはじめておきましょう。
好奇心・自主性・学習習慣・集中力の高さは難関中学合格者に共通してみられる特徴です。早くから対策に取り組み、志望校の合格を勝ち取りましょう!
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