「私立中学の英語入試の対策をしたいけど、良い方法がわからない」
「英語入試の対策ってどこまですればいいの…?」
このようなお悩みをお持ちの保護者の方は多いと思います。
英語入試が解禁されて以降、私立中学の入試で英語を取り入れる中学校は急増しています。
ところが対策問題集はまだまだほとんどなく、各ご家庭で対策方法を模索しながらというのが現状ではないでしょうか。
そこで、中学受験の英語入試の対策方法とおすすめの対策問題集を紹介します。
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※関連記事:英検5級を受ける小学生におすすめの勉強方法
学びの多様化にともない、首都圏を中心に、英語入試を実施している私立中学は急増しています。
実際に出題された問題を例にとって、対策方法を詳しく説明します。
※関連記事:【中学受験の英語】幼児期・小学校低学年から家庭で始められる英語学習の仕方
英語入試の出題傾向は中学校によってさまざまです。
まず、気になる学校の過去問をみてどのような問題が出ているのか、どれくらいのレベルなのかを確認しましょう。
※関連記事:英語入試を実施している東京の私立中学
※関連記事:英語入試を実施している神奈川、埼玉、千葉の私立中学
※関連記事:英語入試を実施している関西圏の私立中学
志望校の過去問を確認する方法は大きく2つあります。
1つ目は、中学校のHPを確認することです。
一部の中学校では過去問をHPに掲載してくれています。英語入試の場合もその問題と解答が載っています。
HPでの掲載なので、もちろん無料でダウンロードできます。
HPに過去問を掲載してくれていない中学校には、学校に過去問請求をすれば自宅に郵送してくれます。
大抵の学校は過去問請求もHP上でできます。
郵送代は着払いになるので、準備をしておきましょう。
英語入試で必要なレベルは、おおむね英検®4級から準2級です。4級から十分に対応できる学校も多いですが、慶應湘南藤沢のような難関校だと準2級レベルが必要です。
どのレベルが必要かは過去問をみて判断するしかありませんが、目安として「不定詞」や「助動詞」が出てくるかどうかを確認してみてください。
不定詞というのは、「want to play tennis(テニスをしたい)」や「need to study English(英語の勉強をしないといけない)」のように1つの文に動詞が2回登場するときに使う語です。
※関連記事:不定詞の解き方
また、助動詞というのは、shouldやmustのように動詞に付属して意味をそえる働きのある語です。
※関連記事:助動詞の一覧と解き方
どちらも英検®4級から出てくる文法表現です。さらに関係代名詞のwhichがあれば英検®3級レベルになります。
まず英単語と熟語をしっかり暗記しましょう。
英語入試では単語・熟語の知識を問う問題がたくさん出ます。
例えば下記の画像をご覧ください。大阪信愛女学院の過去問です。
(1)は「私のクラスではたくさんの女の子が長い( )を持っています/しています。」
という文の( )に入る単語を選ぶ問題です。ア~エまでの選択肢を入れてみて、文の意味がとおるものを選びます。
「ア:鼻、イ:耳、ウ:目、エ:髪」
選択肢は上記の4つです。文法的にはどの単語を入れても問題ありませんが、意味的には「エ:髪」を入れて、「髪の毛が長いです」とするのが良いですね。
このように、「単語の意味さえ知っていれば正解できる問題」が多数出てきます。
単語だけでなく、「take care of~(~のお世話をする)」のような熟語を知っていれば確実に正解できる問題もたくさん出てきます。
単語・熟語をしっかり覚えておきましょう。
※関連記事:英単語の覚え方
英語入試では、英文の意味を把握しながら穴埋めする問題もよく出ます。
下記の画像をご覧ください。東京の郁文館中学校の過去問です。
会話文を読んで、( )内に入る単語を選択する問題です。和訳すると下記のようになります。
A: すいません、国立公園はどちらですか?
B: この道に( )まっすぐ行ったところにありますよ。
文の意味で考えると、( )には「3. along(に沿って)」が入ることがわかります。
英訳問題であれば「Go straight on/down this street」のように、ほかの表現にしても大丈夫です。ふさわしい表現がいくつか考えられるため、慣れていないと子どもは混乱してしまいます。
「onを入れたいのに選択肢にonがない!どうすればいい…」とあわててしまうからです。
穴埋め問題をたくさん解いて、「選択肢から選ぶとしたらどれがふさわしいか」を考えるのに慣れてくとかなり解きやすくなります。
※関連記事:be動詞・一般動詞の違いと使い分け方を例文付きで説明
一部の私立中学の英語入試では、長文や英作文の問題も出題されます。
例えば、下記の画像は東京にある共立女子第二中学校の過去問です。
英検®3級レベルの長文を読み、問題に解答します。小学生にとってはこの長さの英語長文を読むのは大変です。
2日に1回は長文読解をして、長文を読み慣れておく必要があります。
また、下記画像のように英作文を出題する学校もあります。
こちらも英検®3級レベルの問題です。こうした問題は出題形式が毎年同じなので、対策もしやすいです。
単語・文法を正確に覚えておき、英作文の問題を毎日1つ解くようにしましょう。
英語入試で出てくる表現はある程度限られていますから、間違えた表現を英文ごと暗記しておくと50文ほど覚えた辺りから正解を取りやすくなります。
ここまで紹介した英語入試の出題傾向をまとめると下記のようになります。
英語入試の出題傾向は、英検®とよく似ています。
英検®も毎回出題パターンや難易度、出題範囲が同じなので、出題傾向に合わせた対策をしやすい検定です。
※関連記事:英検®5級の対策方法
※関連記事:英検®4級の対策方法
※関連記事:英検®3級一次試験の対策方法
入試まで半年以上ある場合は英検®対策を中心に英語の勉強をしておき、残り半年を切った段階で志望校の過去問対策をはじめるとスムーズに点数アップができます。
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※関連記事:英検5級を受ける小学生におすすめの勉強方法
最後にもう1つ、特定の中学校で出題されるパターンの問題を紹介して対策方法をお伝えします。
東京の十文字中学校の入試問題で、英語長文を日本語に要約する問題です。共立女子中学校でも同様の出題がされています。
英語の長文を読み、日本語で要約します。こうした問題は、英語力よりも日本語の記述力のほうが断然求められます。
上記画像の場合だと100-120字で書きますから、中堅私立中学の国語の要約問題並みです。
英語長文の要約で難しいのは、本文内容を別の言葉に言い換えないといけないという点です。
ただ和訳をしただけだと不自然な日本語になったり、話がつながらなかったりします。接続詞を上手に使い、必要に応じて同じ意味の別の単語に変えないといけません。
毎日漢字ドリルをして、国語辞典を使うなどして日本語の語彙を豊富にしつつ、国語の記述練習をしておきましょう。
※関連記事:中学受験をする小学生におすすめの国語辞典
※関連記事:【中学受験】国語辞典を使う習慣をつくって語彙力と読解力を伸ばす方法
※関連記事:記述力をトレーニングするおすすめのドリル
勉強がなかなか上手くいかなければ、通信教育を試してみるのも一つの手です。
算数や国語といった受験対策はもちろん、英検対策や英会話のレッスンも受けられます。
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※関連記事:Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
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英語入試対策におすすめの問題集を5冊紹介します。単語・文法・長文・英作文の問題集です。
6年生の夏までには終わらせておくほうがいい「英検®4級レベルまでのもの」をチョイスしています。
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英検®3級以上を目指されている方は、ここで紹介している問題集を「5年生夏」までには終わらせて、同じシリーズで難易度や対象学年が1つ上のものに入るようにしましょう。
出版社:旺文社
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本書の特長
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音声ダウンロード・アプリ対応なので、スマホやパソコンで簡単に音声をお聞きいただけます。★学習効果がわかるテストつき!
「単語編」「熟語編」には見出し語を覚えたか確認できるテストがついています。※本書の音声は、公式アプリ「英語の友」でお聞きいただけます。詳しくは、公式サイト(英語の友”で検索! )をご覧ください。
Amazonより引用
※本書は、2012年3月に刊行された『英検4級でる順パス単』を改訂したものです。
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出版社:Gakken
特徴:
英検4級を超基礎レベルからやさしく解説。合格に必要なポイントひとつひとつを,わかりやすい解説(左ページ)+リアルな予想問題(右ページ)の2ページにまとめてあり,どんどん学習が進められる。リスニング対策もしっかりできるCDつき。
Gakkenより引用
出版社:Z会
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「学習指導要領+α」の学習に。丁寧な導入で自学自習をサポート
学校の学習内容をより深め、少し難しい問題にチャレンジしたい方へ、Z会がお届けするハイレベル問題集です。導入部分はワーク形式ですので、無理なく学習に取り組むことができます。聞く力・読む力・書く力・話す力の4技能を養成
「聞く」→「言う」→「書く」ワークで学習したあと、「読む」も含むさまざまな形式の問題に取り組むことで、4技能の力をバランスよく育成します。ほかのお子さまと差をつける「かっこいいポイント」を掲載
学習した知識を整理しつつ、表現を広げるポイントや、学校での「発表」に役立つスピーチ文を掲載。自分のことを英語で発信する力を育てます。良質な音声で英語の耳を作り、中学以降の英語学習につなげる
Z会より引用
音声は複数名のネイティブスピーカーが読み上げます。さまざまな英語の音を聞き、英語の耳を育てることで、今後の英語学習につなげます。
3級レベルはコチラ↓
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出版社:文英堂
特徴:
くり返し書いて覚える!
文英堂より引用
Q1:選択問題→Q2:並べかえ問題→Q3:英作文問題とくり返し練習しているうちに、英文法が自然と身につきます。
スモールステップで基礎をしっかり定着!
中学2年で習う英文法を64セクションに細かくわけているので、基礎からじっくり取り組めます。
1セクション2ページ構成で手軽にサクサクできる!
1セクション=2ページ、1回30分なので、英語が苦手でも無理なく取り組めます。
5級レベルはコチラ↓
4級レベルはコチラ↓
出版社:朝日学生新聞社
特徴:
中学英語の長文読解を、学年別にステップアップしながら実力を身につけようというコンセプトの問題集です。学年別の単語・文法を使った11のオリジナル長文を収録しているので、どの学年の方も、無理なくどんどん長文が読める仕組みになっています。長文には、定期テストや入学試験でよく出題される、穴埋め問題や、文脈把握問題のほか、「たくや式」ならではの、「英語の文法を自分の言葉で説明できるか」を問うたくさんの問題がついています。また、長文の全文和訳に挑戦することで、単語や文法の「抜け」に気づくことができ、英語の完全な理解に近づけます。本書は、帰国子女の著者が、問題や英文法の解説をしたり、音読のお手本をするビデオ講義をネット上で見ることができます。まるで、たくや先生が実際に目の前で講義をしてくれる感覚です。読み、訳し、音読するのステップで、英語にどんどん自信をつけましょう!
Amazonより引用
清泉女学院や江戸川女子中など、英語面接を課す中学校も多いです。学科試験でリスニングを課さない学校でよくみられる出題パターンです。
英語面接は、英語で質問されて英語で回答します(日本語で回答する学校もあります)。リスニング力とスピーキング力に加えて、「相手に自分の言いたいことを伝えようとする力」(英検®では「アティチュード」と呼ばれている評価項目です)が重要です。
その対策方法を2つお伝えします。
英語面接の対策ができる通信教育がいくつかあります。
代表的なものは進研ゼミのChallenge Englishです。受検前に利用した人のうち94.6%が「役に立った」と回答されています。
自宅でご家庭のペースで対策ができ、勉強の様子を保護者の方も確認できるという大きなメリットがあります。
外国人講師とのオンライン英会話で練習したい方は月額2,980円(税込)で月3回受講できます(詳しくは下記のリンク先(進研ゼミのHPです)でご確認ください)。
自宅で対策ができるという点では、オンライン家庭教師も便利です。英検®1級に合格している日本人講師も選べます。
英語の勉強がひと段落したら算数や国語の受講に切り替えることもできるため、そのときの学習ニーズに合わせて長期的に利用しつづけられるというメリットがあります。
中学入試の必須科目は算数、国語、理科、社会です。英語は入試の必須科目ではありませんが、それでも近年、中学受験で英検®を活用されるご家庭がふえています。
中学受験での英検®のメリットは大きく3つあります。
それぞれ説明します。
英語教育やグローバル教育に力を入れている学校のなかには、「英検®〇級以上を取得」など一定の条件を満たした子しか受験できないところがあります。
かなり特色のある教育をしているため、進学者に英語のフィルターをかけているのです。
こうした学校では、受験資格を得られるだけでかなり合格に近づけます。
また、複数の受験生で入試得点が同じになったとき、英検®取得者が合格になるなどの「考慮」を定めている学校があります。
中学入試ではボーダーラインの1点に10人前後がいると言われていますので、いざというときに助かります。
英語で入試を受けられる中学校があります。そういう学校では、英検®の取得級によって点数が加算されます。加点の大きさは学校により異なります。
主に英検®3級以上を取得していると、英語を試験科目として使用できる学校があります。
当日に英語で受験するパターンと、級によっては試験免除のパターンがあります。
これも学校によって何級以上が対象なのか変わりますので、各学校の募集要項を確認しましょう。
※関連記事:英語入試を実施している東京の私立中学
※関連記事:英語入試を実施している神奈川、埼玉、千葉の私立中学
※関連記事:英語入試を実施している関西圏の私立中学
中学受験の英語入試の対策方法と対策問題集を紹介しました。
英語入試は中学受験の新たな受験形態としてかなり広がっています。英検®対策をベースに、志望校の出題傾向に合わせた勉強方法を取るようにしましょう。
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