定期テストや一問一答形式で特に出やすいテーマを列挙します。ここを優先的に覚えれば、点数につながりやすいです。
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
中学校のテストで南アメリカ州のテストによく出るポイントを解説します。
※参考:帝国書院『社会科 中学生の地理 世界の姿と日本の国土(令和7年度版)』
南アメリカ州の地形は、とても多様で、特徴的な地形がいくつかあります。
南アメリカ大陸の西側を南北に縦断する大きな山脈で、世界で最も長い山脈の一つです。高い標高と険しい地形が特徴です。
大陸の東側には、広大な「ブラジル高原」が広がっています。なだらかな丘陵や台地があり、南アメリカで重要な農業地域です。
アマゾン川は世界で2番目に長い川で、流域には「セルバ」と呼ばれる広大な熱帯雨林が広がり、地球の「緑の肺」として知られています。
ラプラタ川の河口付近には「パンパ」と呼ばれる温帯の大草原が広がっています。ここでは、主に牧畜が盛んで、多くの牛が飼育されています。
南アメリカは大半が熱帯です。南アメリカの気候は?と聞かれたら「熱帯」で大丈夫です。
ただ、特定の地域は1つ1つ覚えておく必要があります。
南アメリカでよく出てくる植生として、パンパとセルバがあります。下記のような違いがあります。
南アメリカの農業と工業も独特で、さまざまな産業が発展しています。
多国籍企業が経営するプランテーションで、バナナやコーヒーなどの商品作物を大量生産しています。南アメリカは、これらの商品作物の世界的な供給地として重要です。
かつてブラジルの経済は、コーヒー豆の輸出に大きく依存していました(=モノカルチャー経済:ひとつの製品や原材料に経済が頼っている状態)が、現在では大豆や原油、鉄鉱石、機械類の輸出も増え、多様な経済活動が展開されています。
アグリビジネスと呼ばれる大規模農業企業が、大豆を大量に輸出しています。
南アメリカには豊富な鉱産資源があります。ブラジルは鉄鉱石、チリは銅、ベネズエラは石油が特に豊富で、それぞれの国の主要な産業となっています。
ブラジルは経済が急速に発展し、ロシア、インド、中国、南アフリカとともに「BRICS」として注目されています。しかし、都市化が進む中で「スラム」と呼ばれる貧しい地域も形成されるという課題も抱えています。
南アメリカには多様な民族や文化が存在しており、歴史的に複雑な背景を持っています。
かつて、アンデス山脈に「インカ帝国」と呼ばれる強力な文明が栄えていましたが、16世紀にスペインやポルトガルによって滅ぼされ、その後は植民地として支配されました。
植民地時代には、農場や鉱山で働かせるために、アフリカから多くの奴隷が連れてこられました。また、先住民も労働力として利用されていました。
白人と先住民の間に生まれた混血の人々を「メスチーソ」と呼び、現在でも多くの南アメリカ諸国に存在しています。
先住民たちはもともと焼畑農業を行っていましたが、現在では工芸品を作り、観光客に売るなど、新しい仕事も増えています。
南アメリカ、とくにブラジルでは、環境保全が大きな課題になっています。
19世紀にはゴムの大農園が作られ、20世紀には鉱山開発や鉄道建設のために熱帯雨林が伐採されてきました。しかし、このような伐採は地球温暖化につながるため、問題視されています。
現在、アマゾン熱帯雨林の一部は国立公園や世界遺産に指定され、自然を守る取り組みが進められています。伐採の影響を減らすため、環境保護団体やブラジル政府が協力して、持続可能な方法で自然を守る努力をしています。
※なお、南アメリカ州のテストによく出るポイントを、以下の記事で詳しく解説しています。
中1地理|南アメリカ州のまとめとテスト対策!国・地形・農業・資源・文化をわかりやすく解説
南アメリカ州のテストによく出る問題を解いて、知識を定着させていきましょう。
「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく応用問題」に分けています。
※参考:「ちばのやる気学習ガイド」社会1年生 – 千葉県教育委員会
(1)南アメリカ大陸にある世界最長の山脈を何というか。
(2)南アメリカ大陸の北部にあり、コロンビア、ベネズエラなど複数の国にまたがる高地は何か。
(3)世界最大の流域面積の河川は何か。
(4)アマゾン川流域にある熱帯雨林地域を何というか。
(5)ブラジルの東部から南部にかけて広がる、ブラジルの国土面積の半分以上を占める平野を何というか。
(6)アルゼンチン北東部にある草原地帯は何か。
(7)南アメリカ大陸の気候帯について、アマゾン川流域など南アメリカ大陸の大部分を占める気候帯は何か。
(8)南アメリカ大陸の気候帯について、ラプラタ川流域の気候帯は何か。
(9)南アメリカ大陸の気候帯について、南端部の気候帯は何か。
(10)南アメリカ大陸の先住民を何と呼ぶか。
(11)南アメリカに信者の多い宗教は何か。
(12)世界第5位の人口がいる南アメリカの国はどこか。
(13)世界第5位の国土面積を持つ南アメリカの国はどこか。
(14)ブラジル最大の都市はどこか。
(15)かつてブラジルを植民地化していた国はどこか。
(16)ブラジルで盛んに生産されており、生産量・輸出量ともに世界1位(2020年)の農産物は何か。
(17)アマゾン川流域で行われている農業方式は何か。
(18)BRICSの1つである南アメリカの国はどこか。
(19)さとうきびやとうもろこしなどの植物を原料にしてつくられるエネルギーを何と呼ぶか。
(20)環境に配慮して、現世代だけでなく将来の世代にも恩恵を残せる技術開発をしている社会のことを何というか。
(21)アルゼンチンでは、パンパを活かした産業が盛んである。それは何か。
(22)ベネズエラなどが所属している石油輸出機構をアルファベット4文字で何というか。
(23)南アメリカ大陸北部の赤道直下にあり、多くの動植物が島で独自の進化を遂げている世界遺産にも指定されている島々は何か。
(24)南アメリカ大陸の南端にあり、太平洋と大西洋をつなぐ海峡は何か。
(25)日系人が世界最多の国はどこか。
(1)アンデス山脈
(2)ギアナ高地
(3)アマゾン川
(4)セルバ
(5)ブラジル平野
(6)パンパ
(7)熱帯
(8)温帯
(9)乾燥帯
(10)インディオ
(11)キリスト教
(12)ブラジル
(13)ブラジル
(14)サンパウロ
(15)ポルトガル
(16)コーヒー豆
(17)焼畑農業
(18)ブラジル
(19)バイオエタノール
(20)持続可能な社会
(21)農牧業
(22)OPEC
(23)ガラパゴス諸島
(24)マゼラン海峡
(25)ブラジル
(1)ラプラタ川流域にある草原地帯を何というか。
(2)パンパで放牧されている動物は何か。
(3)アンデス山脈は同じ緯度の平地に比べて気温や湿度が低い。この気候を何というか。
(4)南アメリカ大陸の先住民であるインディオは16世紀初めごろよりヨーロッパの国々に植民地化された。植民地化を進めた主な国を2つ挙げなさい。
(5)ヨーロッパ系住民とインディオとの混血を何と呼ぶか。
(6)ヨーロッパ系住民とアフリカ系住民との混血を何と呼ぶか。
(7)ブラジル高原の気候帯は熱帯に属するが、他の熱帯地域に比べて年間の寒暖差が大きく、雨季と乾季の差がはっきりしている。こうした気候を何と呼ぶか。
(8)ブラジルの首都はどこか。
(9)ブラジルの公用語は何か。
(10)アルゼンチンの首都はどこか。
(11)ペルーの首都はどこか。
(12)チリの首都はどこか。
(13)ベネズエラの首都はどこか。
(14)コロンビアの首都はどこか。
(15)エクアドルの首都はどこか。
(16)南アメリカで鉄鉱石の輸出量の1番多い国はどこか。
(17)南アメリカで銀鉱の輸出量の1番多い国はどこか。
(18)南アメリカで銅鉱の輸出量の1番多い国はどこか。
(19)南アメリカでバナナの輸出量の1番多い国はどこか。
(20)ブラジルでは再生可能エネルギーに用いることのできる、ある農産物を盛んに生産している。その農産物は何か。
(21)インカ帝国が栄えていた国はどこか。
(1)パンパ
(2)牛(羊)など
(3)高山気候
(4)スペイン・ポルトガル
(5)メスチーソ
(6)ムラート
(7)サバナ気候
(8)ブラジリア
(9)ポルトガル語
(10)ブエノスアイレス
(11)リマ
(12)サンティアゴ
(13)カラカス
(14)ボゴタ
(15)キト
(16)ブラジル
(17)メキシコ
(18)チリ
(19)エクアドル
(20)さとうきび
(21)ペルー
南アメリカ州の範囲で、テストによく出る記述問題も作成しています。チャレンジしてみてください。
(1)ブラジルは1970年代から2010年代で経済がどのように変化しましたか。「コーヒー豆」「モノカルチャー経済」という言葉を使って説明してください。
(2)リオのカーニバルはどのようにして生まれましたか。「文化」「融合」という言葉を使って説明してください。
(3)バイオ燃料は環境に優しいと言われます。なぜですか。
(1)1970年代はコーヒー豆の輸出に頼るモノカルチャー経済だったが、2010年代には大豆や機械類の輸出も増えた。
(2)ヨーロッパとアフリカの文化が融合して生まれた。
(3)バイオ燃料は植物を原料にしており、燃やしても大気中の二酸化炭素が増えないから。
定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。
目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。
※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方
学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。
帝国書院はコチラ↓
東京書籍はコチラ↓
教育出版はコチラ↓
日文はコチラ↓
出版社:文理
前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。
出版社:Gakken
定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。
社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。
出版社:増進堂・受験研究社
最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。
難問をメインに構成されており、学校のテストで80-90点を安定して取れている人が入試に向けてレベルアップをするのに最適です。
「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。
地理↓
地理 特進↓
歴史↓
歴史 特進↓
公民↓
高校入試対策用↓
出版社:文英堂
1人で勉強していると、下記のようなことがあります。
こういうときにおすすめの通信教育を2つ紹介します。
スタディサプリは視覚的に理解しやすい授業を特徴としています。何度も受講できるので、説明動画を頭に焼き付けることができます。
また、高品質な授業動画に加えて10万問以上の演習問題があります。
くわしくは、スタディサプリ中学講座の特徴と効果的な活用法で紹介しています。
やはり通信教育といえば進研ゼミです。受講者数No. 1で、昔から高校受験対策に定評があります。
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くわしくは、進研ゼミ中学講座の特徴と効果的な利用法で紹介しています。
中学地理の「南アメリカ」の範囲で、定期テストによく出てくる問題を一問一答形式でまとめました。
「南アメリカの農業」「石油/バナナ/鉱物の輸出量の多い国」「南アメリカの気候(サバナ、高山)」「混血の人種名」「セルバとパンパ」など定期テストで差がつく問題46問です。
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解
定期テスト対策や高校入試対策にご活用ください。
※関連記事:社会の定期テストの勉強法
※関連記事:高校入試によく出る問題の一問一答
※関連記事:高校入試によく出る問題の記述問題
※関連記事:高校受験社会の対策方法
ほかの範囲の問題は下記の記事にあります。
地理:
【世界のすがた】
【日本のすがた】
【世界の地形・環境】
【アジア州】
【ヨーロッパ】
【アフリカ】
【北アメリカ】
【南アメリカ】
【オセアニア】
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定期テストへの良い勉強になりました
ありがとうございます
友達にもこのサイトを勧めてみたいと思います
これからも頑張ってください
テスト勉強にプラスになったなら良かったです!良い点数を取れるといいですね!
良いテスト勉強になりました。このサイトで点数が上がりました。
こういう声が何よりうれしいです!
「勉強嫌い」とのことですが、努力がテストの結果につながるとうれしいですね。少しずつでも頑張ってください!
いい受験勉強になりました。 ありがとうございます