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中学歴史|室町時代の一問一答・記述問題まとめ【テスト頻出ポイント完全攻略】

中学歴史の定期テスト対策のために、よく出る問題を一問一答にまとめました。

今回は「室町時代」です。

  • これからテスト勉強をはじめる人
  • テスト直前のチェックをしたい人

どちらでも活用できます。

社会は丁寧に覚えれば誰でも高得点をねらえます。早めに勉強して、社会を得意にしておきましょう!

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  1. 【中学生向け】室町時代の流れの解説
    1. 室町時代の始まり(1336年)
    2. 応仁の乱(1467年~1477年)
    3. 下克上の進展
    4. 農業と文化の発展
    5. 室町時代の終わり
    6. テストで押さえるべき「流れ」の覚え方(超短縮)
  2. テストに出やすい!室町時代の重要キーワード一覧
    1. 1) 室町幕府(むろまちばくふ)
    2. 2) 管領(かんれい)
    3. 3) 守護大名(しゅごだいみょう)
    4. 4) 一揆(いっき)
    5. 5) 勘合貿易(かんごうぼうえき)
    6. 6) 南北朝(なんぼくちょう)時代
    7. 7) 応仁の乱(おうにんのらん)
    8. 8) 室町文化(きたやま文化・ひがしやま文化など)
    9. 9) 勢力構造(将軍・管領・守護・国人)
    10. 語句の覚え方実践(短い語呂・図で覚える)
    11. テスト対策ワンポイント(すぐ使える)
  3. 中学定期テストに出る!室町時代の人物ランキングTOP10
    1. 1位 足利尊氏(あしかが たかうじ)
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    2. 2位 足利義満(あしかが よしみつ)
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    3. 3位 足利義政(あしかが よしまさ)
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    4. 4位 日明貿易(勘合貿易)に関わった人たち
      1. どんな人たち?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    5. 5位 農民・商人の活躍(惣・一揆)
      1. どんな人たち?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
      5. 人物の関係を図で覚えよう【中学生向け図解】
      6. テストのコツ(図からわかるポイント)
    6. 6位:足利 基氏(あしかが もとうじ)
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    7. 7位:山名 宗全(やまな そうぜん)
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    8. 第8位:細川 勝元(ほそかわ かつもと)
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    9. 第9位:赤松 満祐(あかまつ みつすけ)
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    10. 10位:コシャマイン
      1. どんな人物?
      2. テストで出るポイント
      3. 記述対策
      4. 覚え方
    11. まとめ:人物問題の得点アップのコツ
  4. 中学歴史:室町時代の一問一答問題
    1. テストで正解しておきたい基本問題
      1. 解答
    2. テストで差がつく応用問題
      1. 解答
  5. テストによくでる記述問題(室町時代)
    1. 解答
  6. テストで間違いやすい問題の解説
    1. 二毛作と二期作の違い
    2. 土倉・酒屋の違い
    3. 馬借と問の違い
    4. 座と惣の違い
  7. 室町時代の覚え方・語呂合わせ・勉強法
    1. 語呂で覚える「応仁の乱」や「南北朝の統一」
      1. 1) 年号を語呂で覚えるコツ(代表例)
      2. 2) できごと+人物の語呂(セットで覚える)
      3. 3) 一言メモで覚える短文(暗記しやすい)
    2. 図と年表で流れをつかむ方法
  8. 定期テストにおすすめの社会問題集
    1. 『中学教科書ワーク 社会 地理』
    2. 『ニューコース参考書 中学地理』
    3. 『中学 地理 ハイクラステスト』
    4. 『最高水準問題集 社会』
  9. 中学社会のテスト勉強におすすめの通信教育
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    2. 受講者数No. 1の進研ゼミ
  10. まとめ

【中学生向け】室町時代の流れの解説

まず、室町時代の流れを簡単に説明します。

室町時代の始まり(1336年)

室町時代は、1336年から1573年まで続きました(※南北朝統一までの期間も含めています)。

足利尊氏が初代将軍となり、京都に幕府を開いたことから始まります。武士たちが力を持ち、政治や経済に大きな影響を与えました。

南北朝の統一(1392年)

室町幕府の成立当初から、朝廷は以下のように北朝と南朝に分かれていました。

  • 北朝:足利尊氏ら(京都が本拠地)
  • 南朝:後醍醐天皇ら(吉野が本拠地)

1392年、3代将軍・足利義満によって南朝と北朝が統一されました。この頃が室町幕府の最盛期で、その後、急激に室町幕府は実力を失っていきました。

応仁の乱(1467年~1477年)

1467年、京都で応仁の乱という戦乱が起こりました。畠山家の家督争いや室町幕府内の権力闘争が原因でした。

この乱によって、京都の街が破壊され、経済が大きな打撃を受けました。結果としてこれが戦国時代の幕開けとなりました。

下克上の進展

下克上とは、身分の低い者が上の者を実力で倒すことです。応仁の乱で幕府の力が弱まり、各国でも軍事力をつけた配下が守護をたおすという現象が起こるようになりました。

下剋上によって武士階級が変化し、地方の権力者が増えていきました。

また、武士だけでなく農民や寺社も経済力や軍事力をつけるようになっていきました。

農業と文化の発展

室町時代には農業技術が発展しました。各国で力をつけた農民や寺社が収入を増やしていきました。

さらに応仁の乱を避けるために京から地方へと多くの貴族が逃れていきました。その貴族たちによって最新の京文化が地方に伝わり、全国的に文化が発展していきました。

茶道や能楽、絵画などの文化も栄え、武士だけでなく、庶民も楽しむことができるようになりました。特に、南北朝時代から続く文化の流れが、より豊かになっていきました。

室町時代の終わり

室町時代は、1573年に足利義昭が織田信長によって追放されることで終わりました。信長の登場は、天下統一と安土桃山時代のはじまりへとつながる重要な出来事でした。

テストで押さえるべき「流れ」の覚え方(超短縮)

  1. 尊氏が幕府を開く → 2. 南北朝に分かれる → 3. 義満が統一 → 4. 文化と貿易が発展 → 5. 応仁の乱で分裂 → 戦国へ
    (原因→出来事→結果をセットで覚えると記述問題で書きやすい)

テストに出やすい!室町時代の重要キーワード一覧

以下は一問一答・記述で頻出する語句。定義(=テストで書くべきこと)と、中学生向けの覚え方をセットで示します。

1) 室町幕府(むろまちばくふ)

  • 意味(定義):足利氏が京都の室町(が原)を拠点に開いた武家政権。将軍を頂点とする政治体制。
  • テストで書くポイント:将軍の権力は強弱があり、管領や守護との関係で政治が動いたこと。
  • 覚え方:「室町=足利の幕府(1338年ごろ〜)」→ 年号1338をセットで覚えると良い。

2) 管領(かんれい)

  • 意味(定義):将軍を助ける最高の補佐役。管領家(細川・斯波など)が実権を握る時期もある。
  • テストで書くポイント:管領が有力になった時は、将軍の力が弱まっていることを示す。
  • 覚え方:「管領=将軍の右腕(代わりに政治することもある)」

3) 守護大名(しゅごだいみょう)

  • 意味(定義):国ごとの治安や徴税を担当した守護が力を強めて領主化したもの。守護が国人や地元武士を支配していく。
  • テストで書くポイント:守護大名の台頭が地方分権化をもたらし、やがて戦国大名へつながる。
  • 覚え方:「守護→守る→国を守る大名=守護大名」

4) 一揆(いっき)

  • 意味(定義):農民や商人、在地武士が結束して要求を通そうとした集団行動。惣一揆などが有名。
  • テストで書くポイント:一揆は村や都市の自治意識による運動で、幕府・守護に対して力を持つ場合がある。
  • 覚え方:「一揆=みんなで団結(いっきに)」

5) 勘合貿易(かんごうぼうえき)

  • 意味(定義):明(中国)との正式な貿易制度。勘合符(かんごうふ)という証明を使って貿易船を行き来させた。
  • テストで書くポイント:足利義満の時代に発展し、輸入品(生糸・銅など)が増え、日本の経済・文化にも影響した。
  • 覚え方:「勘合=合印(合格のハンコ)で貿易の許可をもらう」

6) 南北朝(なんぼくちょう)時代

  • 意味(定義):後醍醐天皇の時代の混乱から、南朝(吉野)と北朝(京都)に朝廷が分かれた時代。
  • テストで書くポイント:なぜ分かれたか(皇位継承や武将の支持の違い)と統一がいつ・誰によって行われたか(1392年/足利義満)を書く。
  • 覚え方:「南=吉野、北=京都、1392でおしまい(義満)」

7) 応仁の乱(おうにんのらん)

  • 意味(定義):1467年に将軍継承問題と守護大名の勢力争いから始まった内乱。京都を舞台に全国へ波及。
  • テストで書くポイント原因(家督争い+有力守護の対立)→京都の荒廃→戦国時代の始まりという因果関係を必ず示す。
  • 覚え方:「応仁=1467〜1477、これが戦国の前兆」

8) 室町文化(きたやま文化・ひがしやま文化など)

  • 意味(定義):足利義満の北山文化(金閣に代表)や、義政の東山文化(銀閣に代表)など、武家や公家の文化が混ざった文化。能・茶の湯・禅宗の影響が大きい。
  • テストで書くポイント:金閣=義満、銀閣=義政、能や水墨画、禅の影響がキーワード。
  • 覚え方:「金閣=よしみつ(義満)→金、銀閣=ぎせい?→義政(ぎせい)」

9) 勢力構造(将軍・管領・守護・国人)

  • 意味(定義):室町時代は将軍中心だが、実際には管領や守護、国人など多くの力が複雑に絡む。
  • テストで書くポイント:権力の分散が起こったこと(中央の将軍と地方の守護の関係)を説明できるようにする。
  • 覚え方:「将軍→管領→守護→国人(ピラミッドでイメージ)」

語句の覚え方実践(短い語呂・図で覚える)

  • 年号語呂
    • 1336(尊氏が挙兵に近い年)→「いざ、みむろ(1336)」——無理に覚えず1338の将軍就任を重視。
    • 1392 → 「いちさんきゅうに(1392)=義満が統一」
    • 1467 → 「いよむな(1467)=応仁の乱開始」
  • 人物と建物セットで覚える
    • 足利義満 → 金閣(北山文化)、日明貿易を推進。
    • 足利義政 → 銀閣(東山文化)、応仁の乱の発端に関係する時期の将軍。
  • フローチャートで流れを覚える
    1. 鎌倉崩壊 → 2. 足利尊氏台頭 → 3. 南北朝分裂 → 4. 義満統一 → 5. 地方分権(守護大名増)→ 6. 応仁の乱 → 7. 戦国時代

テスト対策ワンポイント(すぐ使える)

  • 記述問題:必ず「原因 → 経過 → 結果」の順で書く。例えば「応仁の乱」は「将軍継承問題(原因)→京都での戦闘が長引いた(経過)→地方の守護が台頭し、戦国時代へ(結果)」と整理する。
  • 一問一答:人物と業績をセットで暗記。問題文に「誰が〜したか」「〜の結果は何か」が来やすい。
  • 用語問題:定義を短く端的に。点を取りやすい部分なので教科書の語句は丸暗記する。

中学定期テストに出る!室町時代の人物ランキングTOP10

中学の歴史テストでは、「室町時代=足利氏の時代」として、将軍の名前・政治の特徴・文化・貿易がよく出題されます。

ここでは、テストで頻出する室町時代の人物・集団をランキング形式で紹介します。
一問一答・記述・選択問題のすべてに対応できるよう、「人物+できごと+理由」をセットで覚えましょう。

1位 足利尊氏(あしかが たかうじ)

どんな人物?

鎌倉幕府を倒し、1338年に征夷大将軍となって室町幕府を開いた人物
南朝の後醍醐天皇に一時は味方していたが、のちに対立して「建武の新政」が崩壊した。

テストで出るポイント

  • 1333年:鎌倉幕府を滅ぼす。
  • 1338年:征夷大将軍となり、室町幕府を開く。
  • 政府の仕組み(将軍の補佐=管領など)を整える。

記述対策

Q:足利尊氏が室町幕府を開いた理由を説明しなさい。
A:鎌倉幕府を倒した後、朝廷の政治(建武の新政)に不満をもつ武士をまとめるため。

覚え方

尊氏=室町幕府のスタート
→「幕府の始まりの人物」として再頻出。

2位 足利義満(あしかが よしみつ)

どんな人物?

室町幕府の第3代将軍。南北朝を統一し、幕府の力を最も強めた人物。政治・貿易・文化のすべてに功績がある。

テストで出るポイント

  • 1392年:南北朝を統一。
  • 日明貿易(勘合貿易)の開始。
  • 金閣(北山文化)を建てる。
  • 朝廷との関係を改善し、平和を実現。

記述対策

Q:足利義満が行った重要なことを2つ答えなさい。
A:南北朝の統一と、日明貿易の開始。

覚え方

金閣の義満・南北統一の義満
→「金(きん)」=「義満」のサイン!

3位 足利義政(あしかが よしまさ)

どんな人物?

室町幕府の第8代将軍。政治の混乱の中で「応仁の乱」が起こり、戦国時代の始まりにつながった。
一方で、文化面では「銀閣(東山文化)」をつくるなど、芸術面で大きな功績を残した。

テストで出るポイント

  • 1467年:応仁の乱が起こる(守護大名の争い)。
  • 銀閣(東山文化)の建設。
  • 茶の湯や花道、水墨画などの文化が発展。

記述対策

Q:応仁の乱の結果、日本はどのような時代になりましたか?
A:守護大名が地方で力を持ち、戦国時代に入った。

覚え方

銀閣の義政、乱の義政
→「義満=金閣、義政=銀閣」でペアで暗記!

4位 日明貿易(勘合貿易)に関わった人たち

どんな人たち?

足利義満の時代から始まった明(中国)との貿易に関わった人々。
特に、遣明船(けんみんせん)に乗った商人や僧侶が登場。

テストで出るポイント

  • 貿易の目的:日本の銅・硫黄を輸出し、明の生糸や書物を輸入。
  • 勘合符(かんごうふ)という「正式な貿易証明書」を使う。
  • 勘合貿易を始めたのは「足利義満」。

記述対策

Q:勘合貿易とはどのような貿易ですか?
A:日本と明との間で、正式な証明書(勘合符)を使って行われた貿易。

覚え方

勘合=合印で合格、正式な貿易の証

5位 農民・商人の活躍(惣・一揆)

どんな人たち?

室町時代には、農民や商人が力をつけ、団結して行動するようになった。
その代表が惣(そう)と一揆(いっき)

テストで出るポイント

  • :村ごとに自治(自分たちで決める)を行った村のまとまり。
  • 一揆:年貢の減免や借金の帳消しなどを求めて、農民・商人・武士が団結。
  • 有名な例:「正長の土一揆(1428)」や「加賀の一向一揆」。

記述対策

Q:室町時代に一揆が起こったのはなぜですか?
A:年貢や借金の負担が重く、民衆が団結して要求を通そうとしたから。

覚え方

惣は自治、一揆は団結!
→「みんなで助け合う時代」がテストのキーワード。

人物の関係を図で覚えよう【中学生向け図解】

以下のような関係図をイメージすると、テストでの「流れ」が一瞬で整理できます。
人物や出来事をつなげてストーリーで覚えましょう。

テストのコツ(図からわかるポイント)

  • 「尊氏 → 義満 → 義政」は将軍の流れとして必ずセットで覚える。
  • 「義満=統一と貿易」「義政=文化と乱」で整理。
  • 「貿易」と「文化」は平和期の証、「一揆」は社会の変化を表す。

6位:足利 基氏(あしかが もとうじ)

どんな人物?

足利尊氏の子。鎌倉公方(かまくらくぼう)となり、東国(関東地方)を治めた人物。

テストで出るポイント

→ 室町幕府が全国を直接支配できなかった理由(地方分権)に関係。
関東は「鎌倉公方」が治めていたことを問う問題で出やすい。

記述対策

「足利基氏は鎌倉公方として関東を治め、幕府の地方支配を行った。」

覚え方

「基(もと)=もと関東の人」と覚えると、すぐ思い出せる!

7位:山名 宗全(やまな そうぜん)

どんな人物?

応仁の乱で西軍を率いた守護大名。細川勝元と対立した。

テストで出るポイント

応仁の乱の原因や、東軍・西軍の対立で必ず登場。
「応仁の乱で西軍を率いたのは?」という一問一答に頻出。

記述対策

「山名宗全は応仁の乱で西軍の大将となり、細川勝元と戦った。」

覚え方

「宗全(そうぜん)=西(せい)軍」…“そう”と“せい”で音が似てる!

第8位:細川 勝元(ほそかわ かつもと)

どんな人物?

応仁の乱で東軍を率いた守護大名。山名宗全と対立。

テストで出るポイント

応仁の乱の「東軍の大将」は誰?という定番問題。
また、戦乱が戦国時代の始まりになる流れで登場。

記述対策

「細川勝元は応仁の乱で東軍の大将となり、西軍の山名宗全と対立した。」

覚え方

「勝元=勝つ→東軍!」で“勝つ”のイメージと結びつけて覚える。

第9位:赤松 満祐(あかまつ みつすけ)

どんな人物?

将軍・足利義教(よしのり)を殺害した守護大名。事件後に討たれた。

テストで出るポイント

将軍の専制政治に対する守護の反乱を示す代表例。
「赤松満祐が起こした事件の名は?」(嘉吉の乱)がよく出る。

記述対策

「赤松満祐は将軍足利義教を殺害し、嘉吉の乱を起こした。」

覚え方

「満祐(みつすけ)=みんな助けず(将軍を討った)」で語呂風に!

10位:コシャマイン

どんな人物?

アイヌの人々を率いて和人(本州から来た人々)に反乱を起こした指導者。

テストで出るポイント

北海道(当時の蝦夷地)での和人との対立・交易の歴史問題で登場。
「アイヌの反乱を指導したのは?」という形で出題。

記述対策

「コシャマインは15世紀に和人に対して反乱を起こした。」

覚え方

「コシャマイン=こしゃ(こしゃくな)和人に反乱!」とリズムで覚える。

まとめ:人物問題の得点アップのコツ

  • 名前と出来事をセットで覚える(「義満=金閣・統一」「義政=銀閣・乱」など)。
  • 記述問題では「〜の結果、〜になった」と書く。
  • 一問一答の暗記+流れの理解が最強の組み合わせ。

中学歴史:室町時代の一問一答問題

室町時代の流れが分かったところで、一問一答でテストによく出る知識を覚えていきましょう。

「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく問題」に分けています。

テストで正解しておきたい基本問題

(1)後醍醐天皇に反対して京都に朝廷を立て、新たに室町幕府を開いた人物は誰か。

(2)1392年に南北朝を統一した将軍は誰か。

(3)室町時代は同じ田畑で米と麦を交互に作る方法が取られた。この生産方式を何というか。

(4)各地で定期的に開かれた市場のことを何というか。

(5)農村では有力農民を中心に1つにまとまって村を自治する方式が取られるようになった。こうした自治組織のことを何というか。

(6)15世紀になると、農民は団結して土倉や酒屋をおそうことが頻発するようになった。こうした実力行使を何というか。

(7)1428年に京都近郊で発生した大規模な土一揆を何というか。

(8)公家や寺社に税を納めて保護を受け、独占的な営業権を獲得していた商工業者の団体を何というか。

(9)交通輸送業者で、水路での輸送を担っていた業者を何というか。

(10)交通輸送業者で、陸路での輸送を担っていた業者を何というか。

(11)加賀(現在の石川県)で浄土真宗の信徒たちが蜂起して守護を追い出し、約100年にわたって自治を行った。この一揆を何というか。

(12)南北朝期より、国内の地侍などの勢力をまとめて独自の支配体制を築く守護が現れてきた。こうした守護のことを何というか。

(13)1467年に京都で起こった大規模な戦乱は何か。

(14)応仁の乱をきっかけに、下の者が上の者を実力で倒す風潮が全国に広まりだした。この風潮を何というか。

(15)守護大名に代わって登場した、実力で領国を支配するようになった大名を何というか。

(16)領内の武士をまとめるために戦国大名が出した法令を何というか。

(17)足利義満の保護のもと、観阿弥・世阿弥が猿楽から大成させた演芸を何というか。

(18)足利義満が京都・北山に建てた建築物は何か。

(19)足利義政が京都・東山に建てた建築物は何か。

(20)室町時代に中国を統一してできた王朝は何か。

(21)室町時代に朝鮮半島を統一してできた王朝は何か。

(22)室町時代に現在の沖縄県を支配していた国は何か。

(23)現在の北海道に住んでいた民族を何というか。

(24)明との貿易で、正式な貿易船であることを示すために使われた札を何というか。

(25)勘合符を使ったことから、日本と明との貿易は何と呼ばれるか。

(26)琉球王国は複数の他国との貿易の中継地点として栄えた。こうした貿易方法を何というか。

解答

(1)足利尊氏

(2)足利義満

(3)二毛作

(4)定期市

(5)惣

(6)土一揆

(7)正長の土一揆

(8)座

(9)問

(10)馬借

(11)加賀の一向一揆

(12)守護大名

(13)応仁の乱

(14)下剋上

(15)戦国大名

(16)分国法

(17)能

(18)金閣

(19)銀閣

(20)明

(21)朝鮮国

(22)琉球王国

(23)アイヌ民族

(24)勘合符

(25)勘合貿易

(26)中継貿易

テストで差がつく応用問題

(1)建武の新政を批判した落書を答えなさい。

(2)応仁の乱の後、山城国(現在の京都府南部)で国人などが蜂起して守護大名を追い出し、約8年間自治をした。この一揆を何というか。

(3)戦国大名は自分の城の周辺に家臣や商工業者を住まわせていた。こうしてできた町のことを何というか。

(4)分国法のうち、「喧嘩両成敗」などの法令をつくった戦国大名は誰か。

(5)室町時代の自治都市は、京都・博多のほかにどこがあるか。

(6)金閣に代表される室町時代の文化を何文化というか。

(7)銀閣に代表される室町時代の文化を何文化というか。

(8)寺院の部屋の様式を住居にも取り入れ、書院を中心にした武家の住宅様式を何というか。

(9)水墨画を大成させた人物は誰か。

(10)室町時代を中心に登場した、「一寸法師」「浦島太郎」などの短編物語を何というか。

(11)能の合間に演じられた、民衆の生活や感情を表現した演芸は何か。

(12)関東で多くの武士や民衆が儒学などを学んだ上杉氏の学校を何というか。

(13)茶を飲む習慣から発展した茶の文化は何か。

(14)複数の人が歌をつないでいく形式の和歌を何というか。

(15)京都の禅寺にある庭で、石や木の配置で自然を表現している庭園は何か。

(16)応仁の乱が起こったのは西暦何年か。

(17)日明貿易において、貿易船をおそっていた海賊を何というか。

(18)京都などの都市で金融業を営んでいた業者を何というか。

(19)京都で将軍を補佐した役職を何というか。

(20)関東を統治していた役所を何というか。

(21)寺社の前に人が集まってできた町を何というか。

(22)水路で輸送される荷物の中継地点として栄えてできた町を何というか。

(23)室町時代に、川の水をくみあげるために使われたかんがい設備は何か。

解答

(1)二条河原落書

(2)山城国一揆

(3)城下町

(4)武田信玄

(5)堺

(6)北山文化

(7)東山文化

(8)書院造

(9)雪舟

(10)御伽草子

(11)狂言

(12)足利学校

(13)茶の湯

(14)連歌

(15)龍安寺の石庭

(16)1467年

(17)倭寇

(18)土倉・酒屋

(19)管領

(20)鎌倉府

(21)門前町

(22)港町

(23)水車

テストによくでる記述問題(室町時代)

室町時代の定期テストでよく出てくる記述問題も作成しました。ぜひ、チャレンジしてみましょう。

(1)守護大名とは何ですか?

(2)日明貿易で勘合符が使われた理由は?

(3)下克上とは何?

(4)応仁の乱による文化への影響について、「貴族」「京都」「地方」の用語を使って説明しください。

解答

(1)守護が力をつけて自分の領国を実力で支配するようになった大名。

(2)正式な貿易船と倭寇を区別できるようにするため。

(3)身分の下の者が実力で上の者をたおすこと。

(4)地方に逃れた貴族が京都の文化を伝えた。

テストで間違いやすい問題の解説

中世には名称が似ている、あるいは役割が似ている用語がいくつか出てきます。それぞれの違いをいくつかまとめました。

二毛作と二期作の違い

中世の歴史の問題で、「二毛作」と「二期作」が良く出てきます。名前が似ており、出てくる時代も近いためややこしいですよね。

下記のような違いがあります。

  • 二毛作:同じ田畑で複数の種類の作物を交互に作る
  • 二期作:同じ田畑で1種類の作物を交互に作る

土倉・酒屋の違い

土倉と酒屋はややこしい用語の代表格みたいなものかもしれません。どちらも高利貸しです。下記のような違いがあります。

  • 土倉:質屋(私物を渡したらお金を貸してくれる)
  • 酒屋:酒を売るのが本業で、副業として高利貸しをしていた

馬借と問の違い

馬借と問の違いは下記のとおりです。

  • 馬借:陸上の運送業者
  • 問:水上の輸送業者であり、港で商品の保管倉庫も営む

座と惣の違い

座と惣の違いは下記のとおりです。

  • 座:商工業者の同業者組合
  • 惣:農村の自治組織

室町時代の覚え方・語呂合わせ・勉強法

語呂で覚える「応仁の乱」や「南北朝の統一」

1) 年号を語呂で覚えるコツ(代表例)

  • 1338(尊氏が征夷大将軍)
    例:13(いざ)3(さ)8(や) → 「いざ、さぁ(尊)氏!」(印象付け)
    ※年号語呂は自分で面白く作るほど忘れにくいです。無理に厳密にしなくてOK。
  • 1392(南北朝統一=義満)
    例:13(いち)9(く)2(に) → 「いちくに=一国に戻した(統一)」など短く。
  • 1467(応仁の乱開始)
    例:14(いよ)6(む)7(な) → 「いよ、むな(戦の始まり)」など語呂+イメージで覚える。
  • 1477(応仁の乱終結)
    例:14(いよ)7(な)7(な) → 「いよ、ななな=長く続いた戦」など。

ポイント:語呂は「読みやすさ」と「イメージの強さ」が命。自分だけの語呂(友達と共有できる面白さ)を作ると覚えやすい。

2) できごと+人物の語呂(セットで覚える)

  • 「義満=金閣、南北統一」 → 「義満=金(きん)」と結びつける。
    例:問題で「金閣」と出たら→「義満」を即答できる。
  • 「義政=銀閣、応仁の乱の時代」 → 「銀(ぎん)=ぎせい(義政)」など語呂で区別。
  • 「尊氏=幕府スタート」 → 「尊=スタート尊(そん)」と強く関連づける。

3) 一言メモで覚える短文(暗記しやすい)

  • 南北朝:吉野の南(南朝) vs 京都の北(北朝) → 1392で義満がまとめた
  • 勘合貿易:勘合符=外貨取引の「合格証」
  • 一揆:惣で団結→年貢減免を要求

短いリズムのフレーズ(5〜10語)を作って、朝晩声に出して読むだけで記憶が強くなります。

図と年表で流れをつかむ方法

視覚化はテスト対策で最も効果的。室町時代は200年あまりもつづいた長い時代です。

以下の記事で、その間に起こった重要な出来事や流れ(南北朝の統一、日明貿易、嘉吉の乱、応仁の乱など)を年代順に整理しています。
中学生向けの室町時代の年表:年表を使う定期テスト攻略法とテスト頻出ポイントをわかりやすく解説

定期テストにおすすめの社会問題集

定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。

目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。

  • 教科書内容の対策に特化したい(定期テスト平均前後まで)→『中学教科書ワーク 地理』
  • 定期テストレベルまでの問題を解けるようにしたい(定期テスト70点くらいまで)→『ニューコース参考書 中学地理』
  • 県内トップ高を狙っている→『中学 地理 ハイクラステスト』『最高水準問題集』

※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方

『中学教科書ワーク 社会 地理』

学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。

帝国書院はコチラ↓

東京書籍はコチラ↓

教育出版はコチラ↓

日文はコチラ↓

出版社:文理

『ニューコース参考書 中学地理』

前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。

出版社:Gakken

『中学 地理 ハイクラステスト』

定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。

社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。

出版社:増進堂・受験研究社

『最高水準問題集 社会』

最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。

難問をメインに構成されており、学校のテストで80-90点を安定して取れている人が入試に向けてレベルアップをするのに最適です。

「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。

地理↓

地理 特進↓

歴史↓

歴史 特進↓

公民↓

高校入試対策用↓

出版社:文英堂

中学社会のテスト勉強におすすめの通信教育

1人で勉強していると、下記のようなことがあります。

  • 思うように成績があがらない
  • 解説を読んでもいまいち理解できない
  • 1つ1つの解説は理解できるが、問題を解くときに知識をうまく使えない

こういうときにおすすめの通信教育を2つ紹介します。

月2,178円で受け放題のスタディサプリ

スタディサプリは視覚的に理解しやすい授業を特徴としています。何度も受講できるので、説明動画を頭に焼き付けることができます。

また、高品質な授業動画に加えて10万問以上の演習問題があります。

くわしくは、スタディサプリ中学講座の特徴と効果的な活用法で紹介しています。

スタディサプリ中学講座の資料請求はこちら

受講者数No. 1の進研ゼミ

やはり通信教育といえば進研ゼミです。受講者数No. 1で、昔から高校受験対策に定評があります。

高校入試情報をタイミングよく配信してくれますし、苦手克服から難関校対策まで幅広いレベルに対応しています。解説動画を学校の予習代わりに使って1日15~30分の勉強で高得点をねらうことも可能です。

くわしくは、進研ゼミ中学講座の特徴と効果的な利用法で紹介しています。

まとめ

中学歴史の「室町時代」の範囲で、定期テストによく出てくる問題を一問一答形式でまとめました。

「室町幕府の仕組み(管領、鎌倉府など)」「倭寇」「村―惣、商工業者―座」「農業(二毛作、水車など)」「土一揆、国人一揆」など、定期テストで覚えるべき問題26問と定期テストで差がつく問題23問です。

定期テスト対策や高校入試対策にご活用ください。

※関連記事:社会の定期テストの勉強法
※関連記事:高校入試によく出る問題の一問一答
※関連記事:高校入試によく出る問題の記述問題
※関連記事:高校受験社会の対策方法

Z会 中学生コースの案内

※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説

ほかの範囲の問題は下記の記事にあります。
地理:
【世界のすがた】
【日本のすがた】
【世界の地形・環境】
【アジア州】
【ヨーロッパ】
【アフリカ】
【北アメリカ】
【南アメリカ】
【オセアニア】

歴史:
【古代文明と宗教のはじまり】
【日本の成り立ち】
【飛鳥時代・奈良時代】
【平安時代】
【鎌倉時代】

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福地 暁です。 20年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。 これまで3000組以上のご家庭を担当させていただき、中学受験(灘中・御三家など最難関含む)、高校受験、大学受験(医学部・旧帝大含む)への合格をアシストしてきました。 この記事では中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習アドバイスをしています。 みなさまの学びにプラスになる情報をお伝えしていきます! よろしくお願いします。 1男1女の父。 どうやら娘には「甘いパパ」と思われているようで、 アイスやジュースをねだるときは必ずパパのところにきます。

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