「英検®5級は合格した。次の4級も子どもにさせたいけど、どうしたらいいかわからない」
「英語入試に使うために英検®4級を取っておきたい。しっかりした対策方法を知りたい」
こういう声を、これまで多くの保護者の方からお聞きしてきました。
英語は生涯にわたって役立ちますし、中学入試・高校入試・大学入試でも英検®資格で優遇措置を受けられる場合が増えてきています。
4級を取れば、中学受験の英語入試でも、受験資格を得られる学校がたくさん出てきます。
そこで、これから英検®4級を受検される方に向けて、
を例文付きで、詳しく解説します。この記事1つで対策方法は完璧になるはずです。
※英検®4級の対策問題集は下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英検®4級の対策問題集
※4級リスニングのコツを下記の記事で詳しく解説しています。
英検4級リスニングのコツ
英検®の正式名称は「実用英語技能検定」で、国内最大級の英語資格試験です。公益財団法人の「日本英語検定協会」が主催し、文部科学省が後援しています。
英語の試験を受けて合格したら受験者の英語技能の証明書が発行されます。この証明書は生涯有効で、履歴書にも書けますし、中学入試・高校入試・大学入試にも使えることが多いです。
試験は年に3回あり、試験会場は全国にあります。学校で受けることも可能で、総志願者数は250万人を超えています。
ほかの英語資格検定(TOEIC、TOEFLなど)が留学やビジネスなど限定された範囲の英語試験なのに対して、英検®の試験範囲は幅広く、日常生活から大学やビジネスまで多岐にわたります。
合格すると認定される級があり、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つです。
受験者は自分のレベルに合いそうな級を自分で選んで申し込みます。5級を飛ばして4級から受けることも可能です。
英検®は年3回、毎年同じ時期に開催されています。個人で申し込む際の試験日程を下記の表にまとめています。
受付期間 | 1次 | 2次 | |
第1回 | 3月15日~5月2日 (書店は4月19日締切) | 6月2日(日)本会場 | (A日程)7月7日(日) (B日程)7月14日(日) |
第2回 | 7月1日~9月6日 (書店は8月30日締切) | 10月6日(日)本会場 | (A日程)11月10日(日) (B日程)11月17日(日) |
第3回 | 11月1日~12月16日 (書店は12月6日締切) | 2025年1月26日(日)本会場 | (A日程)2025年3月2日(日) (B日程)2025年3月9日(日) |
英検は4技能を測るテストです。
一次試験でリーディング・ライティング・リスニングの3技能を測り、それにパスした人のスピーキング技能を二次試験で測ります。
各級で測定される技能は下記のとおりです。
・1級~3級:リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能
・4級と5級:リーディング・リスニングの2技能
※4級・5級は、受験者自身のパソコン・スマホ・タブレットなどの端末でスピーキングテスト(録音方式)を受けられます。合否には関係しません。
2015年以前はライティングやリスニングが苦手でも、リーディングでがんばれば合格しやすい試験でした。例えば、ライティングが0点でもリーディングとリスニングが満点なら準1級の一次試験は合格でした。
2016年から技能ごとの配点が同じになったため、特定の技能の点数で合格を取るのはかなり困難になっています。
また、配点も統計処理されて決められるため、試験回ごとに代わります。30問中27問正解したから9割の得点になる、というわけではないのです。
英検4級で出てくる文法は、現在形・過去形・未来形・比較級・不定詞・動名詞・助動詞です。
英検4級の文法のポイントや使い方の例文を表にまとめました。
文法 | ポイント | 例文 |
現在形 | 三人称単数のs | She plays tennis.(彼女はテニスをする。) |
過去形 | 動詞の形が変わる | 【規則変化】 She played tennis yesterday. (彼女は昨日テニスをした。) 【不規則変化】 She went to the park last week. (彼女は先週その公園に行った。) |
未来形 | will/b be going to | She will play tennis next week. She is going to play tennis next week. (彼女は来週テニスをする。) |
比較級 | 2つを比べる:比較級 3つ以上を/グループ内で比べる:最上級 | 【比較級(2つ)】 She plays tennis better than her father. (彼女はお父さんよりテニスが上手。) 【最上級(3つ/グループ)】 She plays tennis the best in the/her family. (彼女は家族で一番テニスが上手)。 |
動名詞 | 動詞にingをつける | She likes playing tennis. (彼女はテニスをするのが好き。) |
不定詞 | 動詞にtoをつける | She likes to play tennis. (彼女はテニスをするのが好き。) ※likeは動名詞・不定詞どちらでも使える |
助動詞 | ・助動詞の意味の使い分け ・助動詞の後の動詞は原形になる | She can play tennis well. She is able to play tennis well. (彼女はテニスが上手い。) She must play tennis. She has to play tennis. (彼女はテニスをしなければならない。) |
熟語 | 意味・用法の使い分け(暗記) | She has a few pens.(彼女はペンを数本持っている。) She has few pens.(彼女はほとんどペンを持っていない。) |
※関連記事:4級の重要英文法の解説と勉強方法を下記の記事で説明しています。
be動詞と一般動詞の区別の仕方
不定詞3用法の使い分け
助動詞の一覧と使い分け
前置詞の一覧と覚え方
英検4級は幅広い文法が出てきます。なかでも以下の文法はよく出てきます。
現在形、過去形、進行形、未来形、命令文、助動詞(must、shouldなど)、不定詞・動名詞
英検4級のレベルと、合格するにはどれくらいの点数が必要なのか確認します。
日本英語検定協会によると、4級のレベルは「中学中級程度」(中学2年生程度)です。
家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。
また、審査領域は下記のように公表されています。
読む:簡単な内容を理解することができる。
日本英語検定協会-各級の審査基準より引用
聞く:簡単な内容についてやりとりすることができる。
話す:簡単な内容についてやりとりすることができる。
書く:簡単な文を書くことができる。
まず、合格点は日本英語検定協会が公表しています。
満点 | 合格点 | |
4級 | 500点 | 324点 |
65%くらい取れば合格できます。
4級の合格には1200語程度必要とされています。
5級の必要単語数が600語ですから、いきなり倍にふくれ上がります。単語の暗記方法をバージョンアップさせるほうがいいかもしれません。
※関連記事:小学生におすすめの英単語暗記方法
※関連記事:中学生以上におすすめの英単語暗記方法
前述のように、4級にはリーディングとリスニングがあります。
希望者はスピーキングテストを受けることができます。合否には関係なく、今後の英語学習への備えとしてのお試しです。
日本英語検定協会によると、4級の出題内容は以下の表のようになっています。
■リーディング(35分) | ||||
形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 短文 会話文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
会話文の文空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 会話文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
日本文付き短文の語句整除 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 | 5 | 短文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
長文の内容一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | 掲示・案内 Eメール(手紙文) 説明文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
■リスニング(30分) | ||||
形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
会話の応答文選択 | 会話の最後に発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数2回、補助イラスト付き) | 10 | 会話文 | 3つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢読み上げ) |
会話の内容一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 会話文 | 3つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢読み上げ) |
文の内容一致選択 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 物語文 説明文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
それぞれの出題内容と対策方法を詳細にお伝えします。
リーディングは下記のように4つの大問にわかれています。
大問1~大問3は5級と同じ形式で、4級からは「長文問題」が登場します。
4級のリーディングは、単語と文法の正確な知識が問われます。4級の合格率は7割ほどあり、決してむずかしい試験ではありません。
それでも、単語数や文法範囲が広くなり付け焼刃の知識では解きづらいです。3-6か月程度の勉強期間を見積もっておきましょう。
リーディングの試験時間は35分です。
大問ごとに時間配分と解答のコツをお伝えします。
問題数は15問あり、時制(現在・過去・未来)や不定詞・動名詞などの文法問題や熟語などの知識問題です。
リーディングの1番のポイントは大問1です。大問1で8割正解できるレベルであれば、英検®4級は高確率で合格できます。
そこまでいかなくても、15問中8問正解できれば大丈夫でしょう。下記の手順で解きます。
大問1の問題を見ていきましょう。
例えば(1)の問題の赤線を引いた箇所をご覧ください。
Did you ( ) your mother about going to the movie.
(映画を観にいくことについてお母さんに~した?)
( )に入る単語を選ぶ問題です。
問題文をみた時点で、どういう意味の単語が入りそうかを予想します。
「映画を観にいくんだな。お母さんに何をしたんだろう。」
1文目だけではふわっとしていますね。2文目も見てみましょう。
Yes. I can go with you.
(~したよ。キミと一緒に行けるよ。)
「映画を観にいく・一緒に行けることになった」
ということは、「映画観にいっていいかをお母さんに聞いた」ということかもです。
問題用紙に印刷されている選択肢をみるとこうなっています。
1. watch
2. make
3. ask
4. Get
( )に入る語を「聞いた」と予想したので、「3. ask」を選択します。
askを1文目に入れて確かめてみましょう。
A: Did you ask your mother about going to the movie.
B: Yes. I can go with you.
(A: 映画を観にいくこと、お母さんに聞いてみた?
B: 聞いたよ。一緒に行っていいよだって。)
会話が通じました。答えはaskで良さそうですね。
もしこのときにwatchを選んでしまっていても、watchを( )に入れて確認したときに間違いに気づけます。
「映画を観にいくこと、お母さんに見た?」
となります。何言ってるかわかんないですね。「ああ、これは違う」と気づきます。
なお、大問1は1問30秒で解きたいパートです。わからないときは消去法で選びましょう。
大問2は5問あります。大問1と違って、「誰か2人」の会話です。
実際の問題をみながら解き方を説明します。
まず、誰と誰の会話なのかを確認します。この問題なら、「Father(お父さん)」と「Son(息子)」ですね。
この時点で、お父さんと息子が会話をしている様子を想像します。
こんな感じです。↓↓↓
お父さんが息子に言います。
“Come to the dining room, Tim. ( )”
(リビングにおいで、ティム。( ))
それに対して息子が何か返答しています。
OK, Dad. I’m coming.
(OK、パパ。今行く。)
お父さんがリビングに来るよう息子に声をかけ、息子は軽く「OK」と伝えています。
おそらく「ご飯だよ」くらいに呼びかけたのでしょうか。
( )に入る内容を予想したら選択肢をみます。
「①It’s a new house.」(新しい家だよ。)
「②I like your bedroom.」(キミの部屋いいね。)
「③It’s not for you.」(キミのためじゃないよ。)
「④Lunch is ready.」(お昼ごはんできたよ。)
予想は「ご飯だよ」でした。④の選択肢がピッタリです!
というわけで、答えは「Lunch is ready.」になります。
ここまであっさり答えを予想的中できなくても、消去法で答えを選べます。
選択肢を( )のなかに入れてみて、これは違うというものを削除していきます。
「新しい家だよ。」と「キミの部屋いいね。」は明らかに違いますね。会話になっていません。
残った2つのうち、「どちらのほうが会話になっているか」を考えます。
「リビングにおいで」と呼ばれて「行くよ」と答えていますから、
「お昼ごはんできたよ。」が入りそうです。
大問2はこのように、
という順番に解答すると、正答率があがります。
大問3は5問あります。合計3分以内で解くようにしましょう。
解き方のコツを説明しますので、下記画像をご覧ください。
この大問は、日本語文が与えられていて、その意味になるような順番に英単語を並べます。
並べてみて、「2番目」と「4番目」にきた英単語の組み合わせを選択肢から選びます。
まず日本語文を読みましょう。
「あなたのパスポートを見せていただけますか。」
つづいて、確定している単語を確認します。
「~~~~,please?」とあります。
丁寧にお願いするときに使う表現ですね。
ここまでできたら、あとは下記の方法で解答します。
「your」と「あなたの」、「passport」と「パスポート」、「see」と「見せて」、「may I」と「~させていただけますか」がセットになります。
この問題の例だと4つのセットができました。
この4つのセットを問題文の□のなかに書き入れます。
疑問文ですから、最初は「May I~?」を入れればいい
とわかります。
「may」と「I」は使い終わったので、斜線で消します。
「見せてもらっていい?」と聞いているので、「May I 」の後「see」が入るとわかります。
seeを使ったので、また斜線を引きます。
May I see □□,please?」となります。残った「passport」と「your」の語順は「your passport」ですね。最後の2つの□に入ることになります。
ですから、2番目は「I」で、4番目は「your」ですから、選択肢の「1」が正解です。
リーディングの大問4は10問あります。リーディングのなかで1番問題数が多いです。
16分以内に解きたいところです。
大問4の問題を見ていきましょう。
上記の長文を読み、下記の問題を解きます。
まず、何についての文(掲示・メールなど)なのかを確認します。
「中学生向けのサッカー合宿について」だとわかります。
つづいて、問題を確認します。
問題文をみると、「when、last day」(最終日はいつ)と「students will」(生徒は何をするのか)を聞いているとわかります。
その答えを探すために長文を読みます。
すると、「July 12 to July 16」(7月12-16日)と書かれている箇所がわかります。
また、「You’ll meet two famous soccer players」(有名なサッカー選手2名に会えるよ)と書かれている箇所も見つかります。
この内容に合う選択肢を探します。
(26)は「2」、(27)は「3」が正解だとわかります。
このように、大問4は
という手順で解くと、早く・正確に答えを見つけやすくなります。
つづいて、リスニングの対策方法を説明します。
リスニングは大問3つにわかれています。
4級のリスニングは放送が2回ずつ流れます。1回目で聞きもらした内容を2回目に確認できます。
ただし、5級よりも会話のキャッチボールの回数が増えます。
解答のコツを1つ1つ説明します。
※関連記事:英検4級リスニングのコツ
リスニングの大問1は10問あります。下記のイラストのように、男女2人の会話が流れます。必ず男女2人ですから、聞こえてきた放送がどちらの発言なのか迷うことはありません。
①1人目の発言が放送で流れて、
②2人目の発言として適当な内容を選択肢から選ぶ問題が出ます。
下記の手順で解答すると正解しやすくなります。
問題用紙のイラストを見てみましょう。
No. 1のイラストをみると、大きな新聞?の束の前で女性が困った顔をしています。
その新聞の束を指さしている男の子がいます。
どういう会話なのか想像します。
男の子:「新聞大量だね!」
と、言っているのかもしれません。女性が困った顔をしているので、
女性:「持っていくの手伝って」
とお願いしているのかもしれません。
状況を予想した状態で1回目の放送を聞きます。
実際に流れた放送の原稿は下記のとおりです。
1人目(女性):
These newspapers ae heavy!
(この新聞、重い!)
2人目(男性):
Are you recycling them?
(リサイクルするの?)
1人目(女性):
Yes. Could you help me?
(そうよ。手伝ってくれる?)
「Could you~?」と聞いています。ということは、2人目の解答は「はい/いいえ」になるはずです。
2人目の発言の選択肢を放送で聞きます。
2人目(男性):
1. Sure, Mom.(いいよ、ママ。)
2. I like reading.(読書は好きだよ。)
3. I don’t understand.(いや、わからないよ。)
「はい/いいえ」で答えているはずですが、yesもnoもありません。
とりあえず「2」を選んだとします。「新聞を読むのが好き」と男の子は言っているのかもしれません。
2回目の放送を聞くと、「新聞持ってくれる?」と聞かれて、「読むのが好きなんだ」という返答では会話になりません。
「Sure.」(いいよ!)と答えているんだと気づきます。
No. 1の正解は「1」ですね。
No. 1が終われば、No. 2の放送が始まる前にNo. 2のイラストを見て、内容を予想します。
この流れを繰り返します。
リスニングの大問2も10問あり、今度も会話を聞きます。
1問ずつ選択肢が4つあり、選択肢は問題用紙に印刷されています。
大問1では放送が流れる前にイラストを確認しました。大問2は下記のような選択肢に目をとおしておきます。
大問2の放送の流れは下記のようになります。
①1人目の発言が流れる
②2人目の発言が流れる
③会話の内容に関する質問が流れる
下記の手順で解答すると正解しやすくなります。
1回目の放送が流れる前にまず、解答の選択肢をみます。
「1. To watch a concert.」(コンサートをみるため。)
「2. To practice with the band.」(バンドの練習をするため。)
「3. To do his homework.」(宿題をするため。)
「4. To clean his classroom.」(教室を掃除するため。)
選択肢をみると、すべて「~をするため」と答えています。
ということは、この問題は「何をする?なぜする?」と聞いているのかなと予想できます。
この予想に基づいて、1回目の放送を「何をするんだろう?なぜそれをするんだろう?」を聞き取ろうとします。
実際の放送原稿は以下の内容でした。
1人目:
Mom, I need to go to school early tomorrow.
(お母さん、明日早く学校に行かないといけないんだ。)
2人目:
Why?
(どうして。)
1人目:
I have band practice for the concert.
(コンサートに備えてバンドの練習があるんだ。)
2人目:
OK.
(OK。)
質問:
Why does the boy have to go to school early tomorrow?
(この少年はどうして明日早く学校に行かないといけないのでしょうか。)
「なぜ?」を聞いていますね。
「2. To practice with the band.」が正解だとわかります。
2回目の放送で、本当にそれで合っているかどうかを確認します。
もし最初の予想が外れていたら、質問内容について2回目の放送で聞き取ろうとしましょう。
また、2回目の放送が終わったら、すぐに次の問題の選択肢に目をとおしておきましょう。
リスニングの大問3も問題数が10問あります。問題用紙に選択肢が印刷されています。
英文を聞き、その質問に対する適切な回答を4つの選択肢から選びます。
下記の手順で解答すると正解しやすくなります。
No. 21の選択肢をみてみると、下記のようになっています。
「1. In a school.」(学校で。)
「2. In a hotel.」(ホテルで。)
「3. In a café.」(カフェで。)
「4. In a train station.」(駅で。)
選択肢はすべて「場所」を説明しています。ということは、「どこ?」と聞く「質問」が流れるだろうと予想できます。
実際の放送原稿は以下の内容でした。
Here is your key. Your room number is 205. The restaurant on the second floor is open until ten o’clock. Enjoy your stay.
Q. Where is the man talking?
(カギをどうぞ。お部屋の番号は205です。2Fのレストランは10時までオープンしています。ごゆっくりお過ごしください。
Q. 男性はどこで話していますか。)
やはり、「どこ?」と聞かれました。
この問題の厄介なのは、場所の説明がいくつもあるところです。
部屋のある階(2F205)、レストランのある階(2F)も場所を表しています。
1回目の放送では混乱するかもしれません。ただ、幸いにも選択肢には部屋の場所もレストランの場所もありません。
「2. In a hotel.」が正解だなとわかります。
正解がどれかわからなくても、2回目の放送では「男性の話している場所を聞き取ればいい」とわかります。
話している内容から、どうやらこの男性がホテルのフロントの人だとわかります。
No. 21の問題が終われば、次のNo. 22の放送が始まる前に選択肢を確認しておきましょう。
これを繰り返します。
大問ごとの練習が終われば、最後は過去問を1回分ずつ解いてみましょう。
目的は3つあります。
それぞれ説明します。
英検は時間が限られています。
4級はリーディングとリスニングあわせて65分間で65問解きます。
見直しの時間を含めると、1つの問題で1分もかけられません。
大問が1つ終わるごとに時計をみて時間を確認しましょう。
リーディングの大問1なら8分以内に解きたいところですから、もし大問1が終わって10分経っていたら、大問2は急がないといけません。
などを、時計をみて考える練習をします。
英検本番でも、時間が足りないことはよくあります。
そういうときに練習で時間配分に慣れていると、あわてずに対処できます。
リーディングは問題を解くスピードを自分でコントロールできます。
ですがリスニングのパートは流れてくる放送にあわせて問題を解かないといけません。
「上手く聞けなかった…」と気になってしまう問題もありますが、次の問題に気持ちを切り替えましょう。
上手くいかなかったときに気にしてしまうと、次の問題に集中できず、また失敗してしまいます。
リスニングはたった25分ですから、「あれよ、あれよ」という間に終わってしまいます。
過去問を使って、1問ずつ集中して解く練習もしておきましょう。
4級はリーディング・リスニングあわせて大問が7つあります。
など、人によって得意・不得意があります。
英検の採点方式が変わってから、「満遍なく正解を取れる人」が合格しやすくなっています。
不得意なタイプの問題を繰り返し練習して克服しましょう。
また、リーディングの大問1が15問中5問以下の正解になる場合、単語や文法の知識を申少しインプットしなおすほうがいいです。
知識をつければ、ほかのパートの点数もグっと上がってきます。
「自宅で勉強したときは解けるのに、試験の場になると解けない」
こういうこと、ありますよね。慣れた環境や慣れた方法じゃないと、人はなかなか実力を発揮しづらいです。
検定当日に実力を発揮できるようにするには、やはり問題になれる必要があります。
過去問を、時間を計って10回は解くようにしましょう。
同じ試験回のものを2回解いても大丈夫です。過去問は「何点取るか」よりも「解き慣れる」ほうが大切です。
英検®は出題内容が固定されているので、対策方法さえわかればかなり対応できる試験です。
ある程度勉強をしていたら、自分に合うやり方や良さそうな問題集も選びやすくなります。
ただ、これから勉強を始める人にとっては、英語の単語や文法をどう勉強すればいいか分かりづらいのではないでしょうか。
ただ過去問を解いているだけではスムーズに点数は伸びていきません。やはり、英語の基本は「単語と文法」という知識のインプットです。
そこで、この章では「英単語の暗記方法」と「文法の勉強方法」を英検®4級の対策に沿ってお伝えします。
※関連記事:be動詞・一般動詞の違いと使い分け方
※関連記事:be動詞と一般動詞を使い分ける無料練習問題
まず、英単語の暗記方法と注意点をお伝えします。
1週間ごとに覚えなおす
英検4級は中学中級程度です。
合格に必要な単語数は約1200語です。5級が600語なので、5級で英単語をしっかり覚えた人は「あと600語」です。
1日10個ずつ覚えたとして2か月で覚えられますが、覚えた数と同じくらいどんどん忘れていってしまいます。5級で単語暗記をがんばった人はよくわかると思います。
週末には1週間分の単語をもう1度覚えるようにしましょう。
英検にはリスニング試験があります。カタカナ発音だと聞き取りづらくなります。
付属のCDやアプリを使うなどして、ネイティブの発音で覚えるようにしましょう。
4級で覚える英単語は、動詞の過去形(go→went、play→playedなど)やdifferent(異なる)など、日常生活でよく使うものばかりです。
アウトプットするほうが英単語は覚えやすいですから、日常生活で何度も使うようにしましょう。
※関連記事:小学生向けの英単語の覚え方
※関連記事:英語の文法と英単語の覚え方(中学生)
英検4級対策用の英単語帳を使えば、効率よく必要な英単語だけを暗記できます。
下記の英単語帳は英検5級用の単語帳として定番です。
これを使って暗記に慣れておくと、この先も同じシリーズで英検の勉強をしやすくなります。
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■『英検4級®でる順パス単 5訂版』
出版社:旺文社
英単語はそのまま丸暗記してもいいのですが、アプリを使うと楽しく暗記できます。
英検4級用のアプリを2つ紹介します。
■英検®4級の英単語570
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※無料:アプリ内課金あり
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4級の英文法は「理解」と「活用」の両方が大切です。試験範囲の英文法の種類が10を越え、1つの文法を勉強しているうちにほかの文法を忘れてしまったり、文法が混ざってしまったりします。
不定詞と動名詞といった、英文法のメインディッシュのようなものも出てきます。
文法ごとにきちんと理解しなおすことを重視しましょう。合格率が7割なので、ある程度の正確さが必要です。
の4点を押さえておきましょう。
※重要文法の解説や勉強の仕方の説明をこちらの記事でしています。
be動詞と一般動詞の使い分け
不定詞3用法の見分け方
前置詞の意味と覚え方
助動詞の意味と覚え方
今使っている文法問題集がむずかしすぎたり、
これから文法問題集を探す人は、下記の問題集がおすすめです。
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先取り学習や理解のしなおしに非常に便利です。
イラストを使ってわかりやすい説明をしてくれています。
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■『英検4級 を ひとつひとつわかりやすく。』
出版社:学研プラス
ほかにも下記の記事でおすすめ問題集を紹介しています。
※関連記事:英検®4級対策のおすすめ問題集
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子どもは「人からの影響」を強く受ける時期にいます。
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※関連記事:塾はいつから通う?費用は?
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英検®は英語学習と入試の両方に役立ちます。4級を取得しておくと、入試利用できる私立中学が多くなります。
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4級に受かった人は、次は3級を目指してみましょう。
※関連記事:英検®3級のレベルと大問別対策(リーディング・リスニング)の仕方、文法の範囲を徹底解説!
英検®は出題傾向が毎回同じなので、傾向にあわせた対策をしておくと合格の可能性かなりをあげられますよ。
英語の実力も高められるので、しっかり対策しておきましょう。
※関連記事:中学・高校・大学入試の英検®優遇制度について下記の記事で紹介しています。
英語利用できる東京の私立中学
英語利用できる神奈川、埼玉、千葉の私立中学
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