英語の文法と英単語をすぐ覚えられるコツ(中学生向け):おすすめの英単語帳と英文法の参考書を紹介

勉強中に「ひらめいた!」 中学生
Pocket

中学生になると、英語が嫌いになる人がふえてきます。

中学校で英語が苦手になる人がつまずくのは、
単語と文法ですよね。

「単語がなかなか覚えられない…」
「文法がたくさんあって区別がつかない…」

こういう悩みを抱えている中学生は本当に多いです。

英語が苦手になるのは、
子どもの能力の問題ではなく、
英語ならではの勉強方法を教わっていないからなんです。

英語は高校入試や高校入学後も必須の科目です。

今のうちに克服しておきたいですね。

そこで、今回は英語が苦手な中学生向けに、
英単語の暗記方法
英文法を使えるようにする勉強方法を紹介します。

この記事は下記の方向けです。

  • 苦手な英語を克服したい中学生
  • 塾で英語を習っているがなかなか成績があがらない人
  • 小学生のうちに中学英語を先取りしておきたい人

また、勉強して英語に自信がついてきたら、
英検®もぜひ受けてみましょう。

英語力がつきますし、
高校入試で英検®資格を利用できる場合があります。

※関連記事:高校受験で使える英検®優遇制度と3級取得の対策方法を解説します!
⇒英検®3級以上で英語利用できるようになります:英検®5級~3級の対策方法

英単語の暗記方法

今の中学生は英単語をバッチリ覚えないと
定期テストでも高校入試でも
点が取りづらくなっています。

そこで、効率よく英単語を覚えられる方法を
4つお伝えします

5個セットで確認テストをする

中学の定期テストは3年間で12-15回あります。

覚える英単語数は1600-1800語ですから、
1回の定期テストで平均130語ほど覚えないといけません。

下記の手順で暗記しましょう。

  1. 5-10個ずつのセットにする
  2. 1単語あたり3-5回ずつ書く
  3. 1セットすべて書けたら日→英で確認テストをする
  4. 1セット内で1単語でも間違えたら、1セットすべて再テストする
  5. 1セット内の単語をすべて正解するまでテストを繰り返す

書いて覚えるだけでなく、
テストをして思い出すようにします。

この方法は「自己テスト」といって、
脳科学研究で定着効果が実証されている方法です。

翌日にも確認テストをする

暗記した内容はすべて、
翌日にもう1度確認テストをしてください。

このときも、
「1セットずつ」
「全問正解するまで」

テストを繰り返します。

勉強した翌日にもう1度復習する方法は、
「エビングハウスの忘却曲線」によります。

ご存知の方も多いと思いますが、
学習内容を時間の経過とともにどれくらい忘れていくかを示しているグラフです。

留こみより

学習した翌日には半分以上忘れてしまいますが、
このタイミングで復習すると一気に定着していきます。

語源から覚える

英単語は丸暗記するだけでなく、
語源からも覚えるようにしましょう。

たとえば、「-ful」は「-がたくさんある状態」を指します。これを覚えておくと、下記のような単語をついでに覚えられますし忘れません。

color(色) 
→ colorful(たくさん色がある) 
→ カラフル

help(助け) 
→ helpful(たくさん助けがある) 
→ 助かる

ほとんどの単語帳は高校入試で出てくる英単語を羅列したものです。

それも欠かせませんが、
いきなり暗記をはじめるよりも、
語源の重要性や語源の解説をしてくれている単語帳から勉強をはじめてみましょう。

色分けする

英単語に色をぬり、印象に残りやすくします。

単語の意味別に2種類の色でぬりわけます。

色は青と赤がおすすめです。
特に青色は脳に残りやすい色だと実証されています。

ぬりわける基準は、

  • 「良い」「悪い」
  • 「好き」「嫌い」

のどちらか(あるいは両方でも)が簡単です。

「良い」なら青、「悪い」なら赤、
「好き」なら青、「嫌い」なら赤、
といったぐあいです。

ノートや単語帳、学校の提出物などで
リスト化されている英単語に色をぬります。

あとは上記の3つの方法で暗記をします。

正しい発音と一緒に覚える

英単語を覚えるときに、発音をカタカナで書いていませんか?
これは絶対にやめましょう。

英単語は正しい発音で覚えるほうが良いです。

定期テストでも高校入試でもリスニングが出ます。カタカナで覚えると、よく知っている単語ですら聞き取りにくくなります。

そうなると、正しい発音をすべて覚えなおさないといけなくなります。

英単語帳の付属のCDやアプリをつかって、
最初から正しい発音で覚えるようにしましょう。

おすすめの英単語帳

中学生におすすめの英単語帳を2冊紹介します。

『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800』

最初に紹介するのは「ターゲット」です。英単語帳として定番の1つです。

掲載されている単語は高校入試対策にも英検対策にも使えますし、音声もダウンロードできます。

とにかく間違いない1冊です。

Amazonより

Amazonで詳細をみる
楽天ブックスで詳細をみる
出版社:旺文社
値段:836円(税込)
特徴:

高校入試の過去問題を分析して選んだ、頻出度の高い1800語を「でる順」に5つのレベルに分けて配列しました。入試によくでる順に学習できるので、重要な単語を効率的に覚えることができます。また、例文が豊富に入っているので、単語の意味はもちろん、使い方もよくわかります。

また、音声が無料でダウンロードできるサービスもついているので、発音もチェックできます。

巻頭のカラーページでは、グループにすると覚えやすい単語を「重要語グループ暗記」として特集。赤セルシート付き。

単語集対応のシリーズラインナップ(別売)として、

覚えておくべき単語600語を厳選した「暗記カード」や1800語を書いて覚える「練習ノート」があります。

そのほか、リスニング機能や単語の意味の三択問題が解ける公式無料アプリ「(中学生向け)高校入試ターゲット」(iOS/Android)もおススメです!

旺文社より引用

『高校入試 世界一わかりやすい中学英単語』

KADOKAWAより

Amazonで詳細をみる
楽天ブックスで詳細をみる
出版社:KADOKAWA
値段:1,320円(税込)

特徴:

本当に覚えられる、新しい単語帳!

カリスマ英語講師・関正生が
中学生のためにつくった、
英語が面白くなる、画期的な単語帳!

初歩の初歩から、高校合格レベルに必須の「標準」単語&熟語約1100が
どんどん覚えられる仕掛けが盛りだくさん。

KADOKAWAより引用

英文法の覚え方

文法のノートまとめをするなどの方法もありますが、
ここではあまり時間をかけずにすぐ実践できる方法を2つお伝えします。

主語と動詞と時制に注目する

英語の文は主語と動詞が中心です。

英文はすべて、「基本文型」と呼ばれる
5つの文型のいずれかに当てはまります。

文型の種類文の構造例文
第1文型S + V
(主語+動詞)
She smiles.
(彼女は笑う。)
第2文型S + V + C
(主語+動詞+補語)
She is tall.
(彼女は背が高い。)
第3文型S + V + O
(主語+動詞+目的語)
She plays tennis.
(彼女はテニスをする。)
第4文型S + V + O + O
(主語+動詞+目的語1+目的語2)
She gives him a ball.
(彼女は彼にボールをあげる。)
第5文型S + V+ O + C
(主語+動詞+目的語+補語)
The news made her happy.
(その知らせで彼女はうれしくなった。)

この5種類の文型すべてで登場するのが、
S=主語
V=動詞

の2種類なのです。

いかに主語と動詞が重要かがわかります。

また、時制によっても動詞の形が変わります。

動詞が一般動詞の場合、中1で習う範囲なら下記の表のようになります。

つまり、
「主語が三人称単数」で「時制が現在」の場合、
動詞の形が変わります。

それ以外の場合、中1で習う範囲内では
主語や時制にとって一般動詞の形は変わりません。

be動詞の場合はもう少し複雑に変化しますが、
これも主語と時制次第です。

問題文の日本語文をみたら、
真っ先に「主語」「動詞」「時制」を確認しましょう。

※関連記事:【中学英語】be動詞・一般動詞の違いと使い分け方

イメージで理解する

通常の問題集・参考書は文法用語を使って簡潔に説明しています。

文字での説明がわかりにくい人は、
イメージで理解するととてもわかりやすくなります。

たとえば、「in、on、at」はすべて「~に、~で」という意味で習います。

言葉にするとそうなのですが、
この場合はいかがでしょうか。
「swim in the sea」
「swim on the sea」
「swim at the sea」

和訳するとすべて「海で泳ぐ」になります。
ですが通常は、
「swim in the sea」
が正解です。

in、on、atが示すサイズ感がちがうのです。

  • Inは大きな時間・空間
  • atは小さく
  • onはその中間くらい

説明をかなりはしょって書きましたが、
これを理解しておくだけで、
かなり使い分けしやすくなります。

※関連記事:【中学英語】前置詞の一覧と覚え方
※関連記事:【中学英語の問題】前置詞:時間・場所・乗り物の順番や使い分け、fromとofの違い

文法の勉強は英訳練習メイン

文法問題は穴埋め、間違い探しなどいろいろな種類があります。

ひととおり知識をつけて基本問題が解けるようになったら、
英訳問題をメインに練習してみましょう。

英訳、英作をむずかしく感じるのは
文法の知識があやふやだからです。

主語・時制をチェックし、
それぞれの文法をイメージして使い分けられるようになれば、
英訳をとてもしやすくなっています。

もともと、文法問題は英作ができるようになるための練習です。

英文法の基本土台ができあがれば、
実践練習として英訳問題メインで勉強するほうが早く上達します。

※関連記事:塾なしで成績アップできる定期テスト勉強方法とは?:家庭学習だけで400点以上を取る!
※関連記事:【定期テスト対策】中学英語の勉強法

文法をイメージから解説するおすすめの参考書

文法はイメージして覚えると、
使い分けしやすくなります。

中学3年間の英文法を1冊で紹介してくれる参考書があります。

イラストをふんだんに使って
イメージで解説してくれています。

『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』

Amazonで詳細をみる
楽天ブックスで詳細をみる
出版社:学研
値段:2,530円(税込)
特徴:

【中学3年分の全文法を1冊で総復習できる】
中学生向け参考書3冊の内容を,コンパクトサイズの1冊にまとめました。この1冊で,中学で学習するすべての文法項目を網羅しています。難しい用語を避けた解説とフルカラーのイラストで,超基礎からやさしく学べます。やさしい練習問題をたくさん解くことで,英語で文を組み立てる力が自然に身につきます。

学研より引用

中学英語の単語量・文法量

英語を苦にする中学生は多いです。

数学のように解き方がむずかしい問題が出るわけではないのに、苦手になる子がなぜ多いのでしょうか。

理由の1つは、その学習量です。

単語は中3までに2500語

小学校5年生から英語を教科として習っています。

小学生の間に習う英単語数は600~700語です。

これだけでもなかなかの量ですが、
中学校では1600~1800語に激増します

この単語数は2000年代の3倍近くにもなります。

中学で習う文法は24種類

英語は小学校5年生から高校3年生まで習います。10年間も英語を習うわけですが、
文法の基礎はほぼすべて中学3年間だけで習い終わります。

文法は24種類にもわたります。

文法名文法の概要
文の要素文は主語、動詞、目的語、補語からなる
文型SVOなど5つの型がある
品詞名詞、動詞、形容詞などの分類
名詞可算名詞、不可算名詞、名詞の複数形
代名詞we、he、she、theyなど
形容詞white、beautifulなど
副詞veryなど
前置詞in、on、atなど
接続詞and、butなど
be動詞I am、You areなど
一般動詞have、walk、studyなど
疑問詞what、whichなど
過去形was/were、Didなど
進行形I am studyingなど
助動詞much、shouldなど
未来形I will/I am going toなど
不定詞I want to~など
動名詞I like eatingなど
比較more than~など
there isの文There is a cat.など
受動態The photo was taken~など
現在完了形I have lived~など
分詞現在分詞、過去分詞など
関係代名詞who、which、that
間接疑問I know who painted the picture.など、疑問詞からはじまる節が目的語になる文

※関連記事:中学英語の文法一覧

3年間で24種類なので、
1年間に平均8種類です。

毎月のように新たな文法を習うペースです。

何が何だかわからなくなる子がたくさん出るのもおかしくないかもしれません。

※苦手な人が多い、不定詞・助動詞・前置詞についてこちらの記事で解説しています:
【中学英語】不定詞3用法の見分け方
【中学英語】助動詞の覚え方:助動詞の一覧表と使い分けられる勉強法
【中学英語】前置詞の覚え方:一覧と使い分けられる勉強法を紹介

増加していく高校入試長文の単語数

極めつけは、高校入試です。

入試問題は都道府県ごとでつくられますが、
英語はどの都道府県でも長文問題がメインです。

その長文問題で掲載されている単語数が増加傾向にあります。

たとえば都立入試の英語長文の語数は、
2018年度までは1000語程度でした。

2019年度以降はずっと1300語前後もあります。

単語数が1.3倍になるわけですから、
当然、読む量も1.3倍になってしまいます。

単語の意味があやふやなまま長文を読もうとすると、単語の意味を追うのに必死で、文章の内容が頭に入らなくなってしまいます。

まとめ

英語が苦手な中学生向けに、
英単語と文法の覚え方を説明しました。

※関連記事:高校入試によく出る英熟語・連語の一覧:例文付き

昔の中学生の英語にくらべて
今の中学生はたくさん習って、
より長い文章を読まないといけません。

これを乗り越えるには、
単語と文法の力が欠かせません。

英語は1度得意にしておくと、高校でも得意でいられます。

中学生の間に英語を得意にしておきましょう!

単語と文法以外にも、英語の勉強に必要な全範囲の参考書・問題集をこちらの記事で紹介しています。

※関連記事:英語が苦手な中学生におすすめの問題集:家庭学習だけで英語80点
※関連記事:中学生向けオススメの通信教育5社を比較

コメント

タイトルとURLをコピーしました