「英語って動詞の形がよく変わるからややこしい…」
「be動詞と一般動詞の使い分け方がわからない…」
「原形になるときと、形が変わるときの区別がつかない…」
こういった悩みを抱えている中学生は多いです。
動詞は英語で1番大切な文法の1つです。
動詞の使い分けや形の変化が定期テスト・高校入試や英検でも頻出問題です。
※関連記事:【定期テスト対策】中学英語の勉強法とおすすめ問題集を紹介します!(中1~中3)
※関連記事:高校入試英語を得意にする勉強方法と学習計画の立て方:長文・英作が得意になるコツ
動詞が得意になれば、
それ以外の文法はかなり理解しやすくなります。
そこで、下記の3点を説明します。
また、動詞以外にも、
不定詞・助動詞・前置詞
もほかの記事でシリーズ的に解説しています。
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動詞は動作を表す単語で、英文で必ず使われます。
動詞は大きく分けて、be動詞と一般動詞の2つに分かれています。この違いが私たち日本人にはわかりにくいです。
一般動詞は「動きがあるときに使う動詞」で、be動詞は「動きがない動詞」と覚えておきましょう。
厳密にはそういう違いではありませんが、そう理解しておくと9割がた大丈夫です。
be動詞は「主語の状況や状態」を表します。「イコールになる」ともよく言われます。
①He is tall.(彼は背が高い。)
②She is my sister.(彼女は私の姉です。)
①は主語のHeが「背が高い」という「状況や状態」を表しており、
②は主語のSheが「私の姉」と「イコール」だと表しています。
どちらも主語が何かするわけではなく、「この人やものはこういう状態なんです。誰それなんですよ」と説明しています。このときに使う動詞がbe動詞です。
一般動詞は無数にありますが、be動詞は5種類しかありません。先にbe動詞を使えるようにしておくと、使い分けやすくなります。
下記の表にbe動詞をまとめました。
be動詞の種類 | 主語 | 時制 |
am | I | 現在 |
is | 3人称単数 (he/she, a dogなど) | 現在 |
are | ・you ・3人称複数 (they, the studentsなど) | 現在 |
was | 単数 | 過去 |
were | 複数 | 過去 |
表を使って、ちょっと練習してみましょう。
(例文)
He ( ) my brother. (彼は私の兄/弟です。)
( )のなかにどのbe動詞が入るでしょうか。
主語が「he(三人称単数)」で、
時制が「現在」です。
ですから、( )には「is」が入ります。
このように、be動詞は「主語」と「時制」を確認すれば正しく使えるようになります。
※関連記事:【中学英語の問題】be動詞(am,is,are,was,were)の活用と現在形・過去形の使い分け
一般動詞や主語の動作や様子を表します。
①She plays tennis everyday.(彼女は毎日テニスをする。)
②He looks happy.(彼はうれしそうだ。)
①は主語のSheが「テニスをする」という動作をしており、
②は主語のHeが「うれしそう」という様子を表しています。
このように、主語が何か動作をしたり、主語の様子を説明するのに使われる動詞を「一般動詞」と呼びます。
※関連記事:一般動詞:現在・過去・現在完了の活用形の違い
ここまでbe動詞と一般動詞の違いを説明してきました。端的にいうと、be動詞以外の動詞はすべて一般動詞です。
原則としてどちらか一方しか使わないので、be動詞と一般動詞のどちらを使えばいいか迷ったら「be動詞かそうでないか」で判断してみてください。
be動詞と一般動詞を上手に使い分けられると、英文法をかなり理解しやすくなります。
便利な使い分け方をお伝えします。
早速ですが、どちらを使えばいいか迷ったら、be動詞から考えるようにしてみてください。
be動詞は5種類しかないうえに、「主語」と「時制」を確認すれば正しく使えます。
be動詞は、算数や数学でいう「=」(イコール)です。
たとえば、
I am Tom. (私はトムです。)
の場合、
「I(私) = Tom(トム)」になります。
一般動詞だと「=」になりません。
I play tennis. (私はテニスをします。)
の場合、「I(私) ≠ tennis(テニス)」ですよね。
・be動詞の左と右にある単語が「=」の関係なら、be動詞
・そうでなければ一般動詞
になります。
be動詞の選び方がわかれば、次は一般動詞の変化の仕方を覚えましょう。
一般動詞は主に「時制」で形が変わります。
変化は2段階にわかれます。
まず、時制によって形が変わります。
変わるのは以下の4つの場合だけです。
①主語が三人称単数で時制が現在
(例文)
She plays tennis every day.
(彼女は毎日テニスをする。)
②時制が過去
(例文)
They played tennis yesterday.
(彼女たちは昨日テニスをした。)
③時制が現在完了
(例文)
They have played tennis for ten years.
(彼女らは10年間テニスをしている。)
④時制が(現在)進行
(例文)
They are playing tennis now.
(彼女たちは今テニスをしている。)
1段階目の変化をベースにして、
2段階目の変化があります。
大雑把な言い方をすると、
現在と過去(上記の①②)と、
現在完了と進行(上記の③④)はそれぞれ、ある点で共通しています。
・現在と過去 → 変化するのが1語だけ
→ 変化の仕方が小さい
・現在完了と進行形 → 変化するのが2語
→ 変化の仕方が大きい!
と覚えておいてください。
助動詞(will, canなど)がつくと、
変化の仕方が小さい「現在と過去」は原形(もとの形)に戻り、
変化の仕方が大きい「現在完了と進行」は上記の変化のままです。
下記のようになります。
【変化の仕方が小さい】(例文)
現在:She may play tennis every day.
(彼女は毎日テニスをするかもしれない。)
過去:She might play tennis yesterday.
(彼女は昨日テニスをしたかもしれない。)
【変化の仕方が大きい】(例文)
現在完了:She might have played tennis for ten years.
(彼女は10年間テニスをしているかもしれない。)
進行:She might be playing tennis now.
(彼女は今テニスをしているかもしれない。)
ご覧のように、「変化の仕方が小さい」ものは
助動詞がつくと原形に戻っています。
ところが、「変化の仕方が大きい」ものは
助動詞がついても変化したままです。
このグループ分けを文法演習のときに思い出すようにしましょう。
慣れるまでは、1問ごとに思い出すのを大変に感じるかもしれません。
ただ…がんばって慣れましょう!!
be動詞と一般動詞の使い分け、変化の仕方に慣れれば、他の文法はすべて「付けたし」に過ぎません。
動詞を得意にすれば、英文法を得意にできます。
前項でお伝えしたように、
be動詞と一般動詞で変化する条件が多少違います。
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※関連記事:塾はいつから通う?費用は?
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※関連記事:プロ家庭教師と学生家庭教師の違い
中学の勉強で英語と数学はメイン教科とされています。
なぜ英語で苦労する人がたくさんいるのでしょうか。
小学校5、6年生から英語は必須科目です。
実は、小学生のころは英語が嫌いな人はかなり少ないのです。
下記のグラフは英語嫌いな高校生を対象に、
英語がいつ嫌いになったかを調査した結果です。
という結果でした。3人に2人は中学に入って最初の1年間で英語が苦手になっているのです。
※関連記事:中学英語の文法一覧
小学生の間は英語をそこまで嫌いにならないのに、
なぜ中学校1年生になって急に嫌いになるのでしょうか。
英語嫌いの中学生にその理由を聞いた調査では、
だったそうです。
小学生の間は英語が嫌いではなかったのに、中学に入って英語が理解できなくなっています。
※関連記事:【中学英語】be動詞の練習問題
小学校と中学校では、英語の授業での評価ポイントが変わります。
小学校は「会話への積極性」を評価しますが、
中学校は「単語・文法の知識の正しさ・活用の正しさ」を評価します。
下記のグラフは、中学1年の1学期の英語の授業と、小学校5、6年生のころの英語の授業の違いを中1に調査した結果です。
8割以上の中学1年生が小学校のころと違いを感じています。
中学校の成績(内申点)は高校入試の合否判定の資料として重視されます。
進学先の高校を決める非常に重要な資料ですから、客観性があり、評価しやすい指標である必要があります。
※関連記事:高校入試で必要な「内申点」とは?内申点のあげ方と計算方法を紹介します!
小学校では「授業中にたくさん発言する」といった「姿勢」も重視されていました。中学校でもある程度重視されていますが、やはり大きいのは「定期テストの点数」です。
単語や文法、教科書長文の勉強など、定期テストの出題傾向に合わせて、計画的に勉強するほうが点数が伸びます。
※関連記事:【中学生】定期テスト英語で80点以上取れるようになる勉強法
※関連記事:【中学英語の問題】be動詞(am,is,are,was,were)の活用と現在形・過去形の使い分け
正確な知識を求められる中学校の勉強。特に助動詞は暗記すべきものが多い文法です。
暗記にまだ慣れていない人は、さらに苦労します。
単語・文法は1度覚えても、2-3日もすれば忘れてきます。
定期テストできちんと思い出せるように、しっかり覚えなおしておきましょう。
※関連記事:すぐできる英単語の暗記方法、文法の覚え方
中学生で英語が苦手な人は、単語や文法を覚えるのに苦労していることがよくあります。
早く・確実に覚えられるように、
効率のいい暗記のお伝えします。
2つ紹介します。2つとも実践すると、とても効果的です。
※関連記事:すぐできる英単語の暗記方法、文法の覚え方
1つ目の方法は、
「暗記後に確認テストをすること」です。
テストといっても、問題を作成する必要はありません。
学校のワークや問題集で
覚えたい箇所をノートなどで隠すだけでいいです。
具体的な手順は以下のとおりです。
特に太字の3番と5番が重要です。
この方法は「自己テスト」といって、
脳科学研究で定着効果が実証されている方法です。
暗記した内容はすべて、
翌日にもう1度確認テストをしてください。
このときも、
「1セットずつ」「全問正解するまで」
テストを繰り返します。
勉強した翌日に復習すると、
記憶に定着しやすくなります。
「エビングハウスの忘却曲線」
というのを聞いたことがある人もいると思います。
記憶に関する画期的な研究で、
学習内容を時間の経過とともにどれくらい忘れていくかを示しているグラフです。
学習した翌日には半分以上忘れてしまいますが、
復習すると定着率が一気に上昇します。
翌日に必ず復習をしましょう。このひと手間をはさんでおくと、60点の人も80点前後まで点数が上がりやすくなります。
※関連記事:【中学生】塾なしで成績アップできる定期テスト勉強方法とは?:家庭学習だけで400点以上を取る!
英語嫌いになるのは中学校1年生が大半です。
中学英語の最初の難関がbe動詞と一般動詞の使い分けです。この壁を越えた人は、その後も英語があまり苦手になりません。
すでに英語が苦手になっている人は、まずbe動詞と一般動詞を押さえるようにしてみましょう。
動詞は前置詞とセットになってさまざまな連語や熟語になります。得意にすると定期テストでも高校入試でも長文読解や英作文を得意にしやすくなります。
※関連記事:高校入試によく出る英熟語・連語の一覧
※関連記事:高校入試英語を得意にする勉強方法と学習計画の立て方:長文・英作が得意になるコツ
また、英語が得意になってきたらぜひ英検®を受けてみてください。
英検®3級以上を所持していると高校入試で優遇してもらえる場合があります。2級取得を目標にしてみてください。
※関連記事:高校受験の英検®優遇制度
※関連記事:英検®3級の一次試験対策(リーディング・ライティング・リスニング)の仕方
※関連記事:英検®3級の二次試験対策(スピーキング)の仕方と当日の流れ
小学生や中1の間にまずは5級の対策から始めてみてください。5級なら合格のハードルが低く、英語がなんとなくわかってきたくらいで合格が可能です。
※関連記事:【英検®5級】文法の範囲とレベルを解説
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また、自宅学習に限界を感じたら、
塾をじっくり探してみましょう。
塾もさまざまな種類があり、
それぞれに特徴があります。
自分にあう塾を探してみてください。
※関連記事:高校受験で中学生はいつから塾に通う?費用は?
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