【中学生】塾なしで定期テスト400点以上を取る勉強方法:テスト2週間前からの家庭学習

勉強する中学生 中学生
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「テストのたびに点数が上がったり下がったりする…」
「勉強をがんばっているのに、なかなか成績があがらない…」
「何をどう勉強すればいいのかわからない…」

このような悩みを抱えている中学生や保護者の方は多いのではないでしょうか。

中学校の定期テストは、高校受験の合否にも影響する大切な試験です。
しっかり成績を取っておきたいですね。

そこで今回は、
塾なし・家庭学習のみで定期テストの点数をあげる勉強方法をまとめました。

公立中学生向けに書いていますが、
勉強方法自体は中高一貫生もそのまま使えるようになっています。

勉強の基本は家庭学習ですから、自宅での学習習慣をつけておきたいですね。
塾なしで難関高校の合格を勝ち取っている子も多いですから、お子様にあった勉強方法を探してみましょう。

【英語】定期テストで得点源にする勉強方法
【数学】スケジュールと勉強内容を工夫
【国語】実は暗記科目な国語
【理科】70点、90点を取る定期テスト対策
【社会】70点・90点を取れる定期テスト対策の仕方

この記事は下記の方向けです。

  • 中間テストの結果が良くなくて、期末テストでばん回したい
  • 定期テストの勉強をどうすればいいかわからない
  • 塾に通いはじめる前に、もう1度自分の力で成績アップにチャレンジしたい方

塾に行かずに定期テスト400点を取る勉強方法

定期テストで間違う原因は大きく3つあります。

  • 暗記できていない
  • 理解できていない
  • ミスした

この3つのうち「暗記」と「ミス」がなくなれば、多くの中学生は定期テストで1教科80点を取れます。

5教科合計で400点になります。

そのための勉強方法を3つ紹介します。

知識系の暗記を完璧にする

まず、英単語、国語の漢字、理科・社会の基本用語、数学の公式など、知識系の暗記を完璧にしましょう。

暗記の方法はいくつもありますが、必ず実践していただきたい方法が2つあります。

  • 5個ずつ確認テストする
  • 次の日にも確認テストする

それぞれ説明します。

5個ずつ確認テストする

1回の定期テストで、覚えないといけない英単語や理科・社会の用語は30個以上あります。

それらを5個ずつのセットにして覚えます。

  1. 3~5回ずつ書く
  2. 書きながら口に出す(手と目と耳で覚える)
  3. 5個ずつ確認テストをする
  4. 英単語なら、日本語→英単語もテストする
  5. 「5個すべて正解するまで」テストを繰り返す

「5個すべて正解するまで」がポイントです。1個でも間違えたらまた同じ5個をテストしてください。

翌日にも確認テストする

暗記した内容はすべて翌日にもう1度確認テストをしましょう。

このときも、
「5個ずつ」「全問正解するまで」テストをします。

この暗記方法は、「エビングハウスの忘却曲線」と「最新の脳科学研究」を組み合わせた方法です。

テストでミスを1問以内に減らす

数学の計算問題や英文法の時制(現在形、過去形など)など、わかっていたはずなのにテストでミスをしてしまうことありますよね。

ミスをする原因は、十分に定着していないからです。

脳は何度も思い出しているうちに、その記憶を定着させるようになります。1回や2回問題に正解したくらいではまだまだ定着しません。

復習するときは、「間違えた問題」だけでなく「1度正解した問題」も解きなおすようにしてみてください。

特におすすめなのは、前日に解いた問題を「もう1度すべて解いてみること」です。

前日に解いたばかりですから、まだまだ覚えています。もう1度すべて解くのに、前日の半分以下の時間でできます。

これをしておくと、テストでのケアレスミスが格段に減ります。

テスト2週間前からテスト範囲を2周以上する

テスト勉強は遅くとも2週間前からはじめましょう。

コクヨが行った調査では、「勉強計画を立てるべき」と思っている中学生は実に91.4%もいますが、実際に勉強計画を立てられている中学生はその半分(46%)しかいません(コクヨ「中高生の学びに関する実態調査レポート」より)。

前述の「暗記を完璧にする」「ミスを減らす」の2つの勉強方法を用いて、テスト範囲を2周以上しましょう。

目安として、

  • 1周目:テスト2週間前から1週間前まで
  • 2周目:テスト1週間前からテスト前日まで

のスケジュールで勉強してみましょう。

科目ごとの勉強方法を下記の記事で紹介しています。

※関連記事:英語の定期テスト対策と2週間前からの学習計画:80点以上取る勉強法
※関連記事:数学の定期テストの勉強方法:2週間前からの学習計画
※関連記事:国語の定期テストで90点台を取る勉強法と2週間前からの学習計画
※関連記事:理科の定期テストで70点、90点を取れる勉強方法と学習計画
※関連記事:社会の定期テストで70点、90点を取れる勉強方法と学習計画

中学生のテスト対策の現状と課題

一般に、中学生は定期テストに向けてどれくらい勉強をがんばっているのでしょうか。データをみながら確認していきます。

テスト1-2週間前に勉強スタートする子が7割

定期テスト対策の勉強はいつからはじめているでしょうか。

ベネッセの調査によると、定期テストの勉強開始時期は下記のとおりだったそうです。

  • テスト2週間前からはじめている子が30%
  • テスト1週間前からはじめている子が40%近く
ベネッセ教育情報サイトをもとに作成

テスト勉強の期間を1週間以上取っている中学生が全体の7割近くいることになります。

テスト前日や2-3日前から勉強している中学生もいますが、かなり少数派です。

運動部に所属していても、テスト1週間前からは部活がストップします。

部活がストップする前か、ストップしてすぐに多くの中学生は定期テストに向けて勉強をはじめている様子がうかがえます。

アガルートコーチング

テスト勉強を1日2時間以上する子が6割

では、テストまでの1-2週間、毎日どれくらい勉強しているのでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。

  • 1-2時間以上勉強している人が25%
  • 2-3時間以上勉強している人が32%
  • 3時間以上勉強している人が32%

となっています。

6割以上の人は毎日2時間以上テスト勉強をしていることがわかります。

ベネッセ教育情報サイトをもとに作成

中3の3人に2人は自分の成績に満足していない

1日2-4時間のテスト勉強をテストの1-2週間前から毎日するのは大きな努力です。

これだけ努力をすると、やはり結果が気になります。

ところが、東大とベネッセの大規模調査によると、中学3年生の3人に2人が「この成績ではダメだ」と感じているそうです。

東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」をもとに作成

小学生の間は6割の子が自分の成績に満足していますが、中学校に入って過半数の子は成績に満足できなくなっています。

しかも、学年が上がるにつれて満足している子の割合は下がり、高校受験のある中3で満足して子は3人に1人(33.9%)まで減っています。

勉強しているのに良い成績が取れない理由

なぜテスト勉強をがんばっているのに良い成績を取れない中学生が多いのでしょうか。

中高生の保護者を対象にした調査では、

  • 「勉強の集中がつづかない」という回答が1番多い
  • 「やる気があっても勉強方法や学習計画が立てられない」という回答が2番目に多い

という結果でした。

ベネッセ教育情報サイトをもとに作成

定期テストの勉強で困っていることの2/3は「やる気」「学習計画」であるとわかります。

どうすればやる気を高められるのか、どうすれば学習計画を立てられるようになるかをお伝えします。

内発的動機づけでやる気アップ

やる気や集中力が続かないために成績があがらない中学生は多いです。

こういう場合の定番は、「100点取ったら~を買ってあげる」というニンジン作戦ですね。

ニンジン作戦は短期的には成績があがるものの、長期的にはむしろモチベーションを下げてしまうという研究結果もあります。

実施は慎重にするほうがいいかもしれません。

モチベーションアップの方法の1つとして、

「内発的動機づけを高める」

というものがあります。

内発的動機づけとは、ご褒美などによらずに、「〇点を取りたい!」という内面からわきおこってくるモチベーションのことです。

ベネッセの調査で、「内発的動機づけがたかまっている子」はそうでない子よりも成績上位にいやすいということがわかっています。

ベネッセ教育総合研究所「小中学生の学びに関する実態調査(速報版)」より

「問題の解き方を何通りも考える」「難しい問題をじっくり考える」といった勉強過程を重視する子は、「内発的動機づけ高群」で8-9割ほど、「内発的動機づけ低群」で5割ほどでした。

逆に、「解き方がわからなくても答えが合っていればよい」「とにかくテストの点数がよければいい」という結果だけを重視している子は、「内発的動機づけ高群」で2-4割、「内発的動機づけ低群」で3-6割ほどでした。

内発的動機づけの高い=「できるようになりたいと思っている子」の大半は学習過程も重視していることがわかります。

アガルートコーチング

テスト結果だけでなく、勉強の仕方も大切にする

人間は成長を実感できるとモチベーションがあがります。

テストの点数アップはわかりやすい成長ですが、テストの点数という「結果」だけでなく、勉強の仕方のような「過程」もモチベーションアップにつながります。

上記の表にあるような、

  • むずかしい問題をじっくり考える
  • 問題の解き方を何通りも考える

という「過程」を数字化してみると、過程の成長がみえやすくなります。

たとえば、こんなふうにしてみましょう。

  • むずかしい問題を5分考える
    → 5分考えられるようになったら10分粘る
  • 問題の解き方を1通りしか思い浮かばない
    → 2通り思い浮かぶまで10分粘る

定期テストでなかなか点数があがらないという子は、解けない問題を1分くらいであきらめていることがよくあります。

5分は粘ってみましょう。5分粘れるようになれば、10分にもチャレンジしてみましょう。

中学校の問題で1問に10分以上かけるのはさすがに時間をかけすぎですが、80点以上を目指す子はこの粘りは重要です。

数学の応用問題で10分粘って複数の解き方を思い浮かべられるようにがんばってみましょう。

テストの点数が上がらないときの対処法

あれこれ試してみたけどそれでも成績があがらないときはどうするか。

こういうときのために塾などの学習サービスがあります。

塾で対策方法を聞く

塾はただ漠然と行くよりも、解決したい課題が具体的なほうが有効です。

塾の先生は、

  • どうすれば成績があがるか
  • どうすれば成績があがりにくいか

の2つを熟知しています。

なぜ成績があがらないのか、どうすればいいのかを教えてくれます。

「なぜ成績があがらないのか」「どうすれば成績をあげられるか」
を聞きに行くんだと、明確な目的を持って塾に行くと成績があがりやすくなります。

※関連記事:中学生はいつから塾に通う?費用は?成績のあがる塾の選び方は?

通信教育や市販教材を活用する

定期テストは教科書から出ます。ですからテスト勉強の教材としては、学校のワーク(提出物)が便利です。

その学校のワークに負けず劣らず便利なのが通信教育や市販教材です。

どちらも学校の教科書にあわせて定期テスト対策ができるようにつくられています。

特に通信教育のタブレット学習だと、1度間違えた問題を自動的に再度表示してくれる機能や、正解・不正解の状況から必要な演習問題をAIが選んだり作成してくれたりします。

まだ試したことのない方は、無料体験もありますので1度お試しください。

※関連記事:中学生向けオススメの通信教育5社を比較

まとめ

いかがでしょうか。

中学生の定期テスト勉強の状況を確認し、定期テストの点数をあげるためのおすすめの勉強方法を3つ紹介しました。

定期テストにはセンスが必要ありません。きちんと学力を積み上げれば誰でも高得点を目指せます。

※関連記事:知らずに損してない!?高校入試で必要な「内申点」とは?内申点のあげ方と計算方法を紹介します!

家庭学習を積み上げ、通信教育や市販教材も活用してみましょう。

これから中学校に入学する方向けに、下記の記事で中学校の定期テスト対策や課題提出について幅広く説明しています。ご覧ください。

※関連記事:中学校のはじめての中間テストはいつから?点数が悪いとどうなる?勉強方法と一緒に解説します!

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