中学社会の定期テスト対策のために、よく出る問題を一問一答にまとめました。
今回は「関東地方」です。
どちらでも活用できます。
社会は丁寧に覚えれば誰でも高得点をねらえます。早めに勉強して、社会を得意にしておきましょう!
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
中学2年生の地理で学習する「関東地方」は、日本の政治・経済・文化の中心であり、定期テストでも必ず出題される重要単元です。
まずは「どの都県を含むのか」「地形や気候の特徴は何か」といった基礎知識を押さえましょう。
※この章は以下の内容を参考にしています。
Wikibooks「中学校社会 地理/日本の諸地域 関東地方」
関東地方は 1都6県 からなります。具体的には、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県です。テストでは「1都6県をすべて答えよ」といった基本問題がよく出るので、必ず覚えましょう。
あわせて、県庁所在地(東京都=新宿区、神奈川県=横浜市、埼玉県=さいたま市、千葉県=千葉市、茨城県=水戸市、栃木県=宇都宮市、群馬県=前橋市)も頻出です。地図とセットで覚えると効果的です。
関東地方は、便宜的に「南関東」と「北関東」に分けられることがあります。
入試や定期テストでは「北関東3県を答えよ」といった形で出題されるので要チェックです。
関東地方には、日本最大の関東平野が広がり、その周辺に越後山脈や関東山地が位置します。
主要な台地としては、茨城県の常陸台地、千葉県の下総台地、東京都から埼玉県にかけての武蔵野台地があります。
また、流域の広い利根川や、千葉県の九十九里浜も重要な地形として覚えておきましょう。
関東地方の大部分を占めるのが 関東平野 です。日本最大の平野で、交通・産業・都市が集中する一方、台地と低地に分かれる特徴があります。
関東地方の西側には山地が広がっています。
テストでは「関東平野と関東山地の対比」「ローム層と農業利用」などがよく問われます。
関東地方の気候は、内陸部と海岸沿いで異なります。
冬の北関東では、北西季節風(からっ風)が強く晴天の日が多い一方、南部の太平洋側では降水量が多く、黒潮の影響で冬でも温暖です。
また、東京のヒートアイランド現象も特徴的で、都市化による温暖化現象が見られます。
関東地方の気候の大きな特徴は、季節風の影響です。
関東地方は広いため、地域ごとに気候の違いが見られます。
テストでは「関東地方の気候の特徴を、内陸と沿岸部で比較せよ」といった記述問題が狙われます。
関東地方の農業は、都市部に近い近郊農業が盛んで、野菜の博物館とも呼ばれています。
茨城県はハクサイの生産量が多く、群馬県の山岳地帯では高冷地野菜が栽培され、特にキャベツの生産が有名です。
こうした園芸農業は1年中野菜や花を栽培しています。
関東地方の工業は、京浜工業地帯、京葉工業地域、北関東工業地域に分かれます。
京浜工業地帯は東京湾岸に発展し、化学工業や鉄鋼が多く、京葉工業地域は千葉県の沿岸で重化学工業が盛んです。北関東工業地域では、電気機械工業などが発展しています。
また、日本には主要な工業地帯が4つ、主要な工業地域が5つあります。それぞれの違いや特色を以下の記事にまとめています。テスト対策用の問題も載せているので、ぜひチャレンジしてみてください。
工業地帯と工業地域の違いとは?特徴や工業出荷額の変化を中学生向けに解説
関東地方の地理のテストによく出る問題を一問一答にまとめました。
「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく応用問題」に分けています。
(1)関東地方にある日本最大の平野は何か。
(2)関東平野は火山灰が降り積もってできた赤土に覆われている。この赤土のことを何と呼ぶか。
(3)関東地方にある、流域面積が日本最大の河川は何か。
(4)関東地方の大半は(太平洋側の気候/中央高地の気候)に属する。( )に当てはまる語を選択しなさい。
(5)関東地方の冬は北西の季節風の影響で乾燥している。この季節風を何と呼ぶか。
(6)都市部の気温がその郊外に比べて気温が高くなる現象を何と呼ぶか。
(7)東京を中心とした日本最大の大都市圏を何と呼ぶか。
(8)日本の首都はどこか。
(9)都心部では昼間人口より夜間人口のほうが少ない。この現象を何と呼ぶか。
(10)関東地方では、郊外で野菜を栽培し、交通の便を活かして大都市に出荷する農業方式が盛んである。この方式を何と呼ぶか。
(11)群馬県などでは夏の涼しい気候を利用してレタスやキャベツなどの野菜を育てている。こうした野菜を何と呼ぶか。
(12)群馬県などで高原野菜を育て、他地域より遅めに旬の状態で出荷する栽培方式を何と呼ぶか。
(13)千葉県にある、全国屈指の水揚げ量を誇る日本有数の漁港は何か。
(14)関東地方にある、機械工業が盛んな工業地帯を何と呼ぶか。
(15)千葉県にある、化学工業や金属工業が盛んな工業地域を何と呼ぶか。
(16)関東地方の高速道路沿いにある、自動車やICなどの組み立て機械工業が盛んな工業地域を何と呼ぶか。
(17)日本の空の玄関として貿易額が日本最大の空港は何か。
(18)日本の国内航空網の中心となっている空港は何か。
(19)国内交通網の整備の1つとして、2005年に東京の秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ路線が開通した。この鉄道路線を何と呼ぶか。
(1)関東平野
(2)関東ローム
(3)利根川
(4)太平洋側の気候
(5)からっ風
(6)ヒートアイランド現象
(7)東京大都市圏
(8)東京
(9)ドーナツ化現象
(10)近郊農業
(11)高原野菜
(12)抑制栽培
(13)銚子港
(14)京浜工業地帯
(15)京葉工業地域
(16)関東内陸工業地域
(17)成田国際空港
(18)東京国際空港(羽田空港)
(19)つくばエクスプレス
(1)東京都に属し、2011年に世界遺産に登録された、大小30あまりの島で構成されている諸島を何と呼ぶか。
(2)関東地方で冬に吹くからっ風は(北西/南東)の季節風である。( )に当てはまる語を選択しなさい。
(3)関東地方の海岸部は冬でも暖流の影響で比較的温暖である。この暖流を何と呼ぶか。
(4)東京への一極集中の過密やリスクを減らすため、各地に都市機能が分散されだしている。そのうち、埼玉県につくられた新都心を何と呼ぶか。
(5)東京への一極集中の過密やリスクを減らすため、各地に都市機能が分散されだしている。そのうち、茨城県につくられた新都心を何と呼ぶか。
(6)自然保護のために国が保護・管理をしている公園を何と呼ぶか。
(7)小笠原諸島の気候帯は何か。
(8)関東地方には日本の何分の1の人口が住んでいるか。
(9)関東地方の工業額は日本全体の何割を占めているか。
(10)ドーナツ化現象の影響で、郊外では(昼間人口/夜間人口)のほうが多い。( )に当てはまる語を選択しなさい。
(11)東京への通勤・通学者が多い県の1位と2位を答えなさい。
(12)関東地方に人口が集中することで、食料など物を大量に消費している。こうした地域のことを何と呼ぶか。
(13)関東地方と中部地方の境にある山脈は何か。
(14)下流が東京都と神奈川県の都県境になっている河川は何か。
(15)琵琶湖に次いで日本で二番目に大きな湖は何か。
(16)千葉県にある、約66kmに及ぶ弓形の砂浜海岸を何と呼ぶか。
(17)関東地方にある半島で、千葉県にある半島は何か。
(18)関東地方にある半島で、東京湾と相模湾をわける半島は何か。
(1)小笠原諸島
(2)北西
(3)黒潮(日本海流)
(4)さいたま新都心
(5)筑波研究学園都市
(6)国立公園
(7)亜熱帯気候
(8)3(分の1)
(9)3(割)
(10)夜間人口
(11)神奈川県・埼玉県
(12)大消費地
(13)越後山脈
(14)多摩川
(15)霞ヶ浦
(16)九十九里浜
(17)房総半島
(18)三浦半島
関東地方の地理では、単なる暗記だけでなく「理由や特徴を文章で説明する」記述問題も出題されます。ここでは、よく出るテーマごとに記述問題の例と模範解答を紹介します。
※この章は以下のサイトを参考にしています。
「ちばのやる気学習ガイド」社会2年生 – 千葉県教育委員会
【模範解答】
関東平野には火山灰が積もってできた関東ロームが広がっている。この土壌は水はけがよいため稲作には不向きだが、野菜や果物の栽培には適している。
【ポイント解説】
【模範解答】
冬の関東地方では、内陸部を中心に北西の季節風であるからっ風が吹く。からっ風は空気が乾燥するため火災が起きやすく、農作物がしおれるなどの被害を与える一方、洗濯物がよく乾くなどの生活上の利点もある。
【ポイント解説】
【模範解答】
大都市では人口や産業が中心部から郊外へ広がり、都心の人口が減少する一方で郊外の住宅地が拡大する現象をドーナツ化現象という。これは郊外の発展につながる利点があるが、都心の空洞化や通勤ラッシュなどの問題も生じる。
【ポイント解説】
文章は「〇〇は〜である」という形でシンプルにまとめると減点されにくいです。
記述問題は「キーワードを書けているか」で採点されます。曖昧な言葉(例:土 → 関東ローム、風 → からっ風)を避けましょう。
「現象の説明 → 理由や影響 → 結果や利点・問題点」と流れを意識すると、まとまりのある文章になります。
☑記述問題は「暗記+自分の言葉で説明」がカギです。模範解答をただ覚えるだけでなく、自分で言い換えて練習すると定期テストや入試でも強くなります。
定期テストで点数を伸ばすには、ただ教科書を読むだけでは不十分です。効率的な暗記法や復習のタイミング、直前の確認方法を工夫することで、確実に得点アップにつながります。
ここでは、他の記事ではあまり紹介されない「実践的ノウハウ」を紹介します。
心理学の「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は覚えたことを1日後には半分以上忘れてしまいます。これを防ぐには、次のような復習リズムが効果的です。
☑ 短時間でも「複数回」触れることで、長期記憶に定着します。
直前に全部を覚え直すのは不可能です。効率的に「出そうなところ」を見返すチェックリストを作りましょう。
☑ これをテスト前日に5分で見返すだけでも得点力は大幅にアップします。
☑ 採点基準では 「正確な用語」が書けているか がポイントになります。
バラバラの知識を「つなげる」ことで理解が深まります。
例:関東地方のマインドマップ
☑マインドマップを作ると、テスト中に「知識のつながり」が思い出しやすくなり、記述問題でも自然に答えられるようになります。
このような暗記・復習・直前対策を組み合わせることで、ただ暗記するだけよりも 効率的に高得点を狙える学習法 になります。
定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。
目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。
※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方
学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。
帝国書院はコチラ↓
東京書籍はコチラ↓
教育出版はコチラ↓
日文はコチラ↓
出版社:文理
前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。
出版社:Gakken
定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。
社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。
出版社:増進堂・受験研究社
最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。
難問をメインに構成されており、学校のテストで80-90点を安定して取れている人が入試に向けてレベルアップをするのに最適です。
「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。
地理↓
地理 特進↓
歴史↓
歴史 特進↓
公民↓
高校入試対策用↓
出版社:文英堂
1人で勉強していると、下記のようなことがあります。
こういうときにおすすめの通信教育を2つ紹介します。
スタディサプリは視覚的に理解しやすい授業を特徴としています。何度も受講できるので、説明動画を頭に焼き付けることができます。
また、高品質な授業動画に加えて10万問以上の演習問題があります。
くわしくは、スタディサプリ中学講座の特徴と効果的な活用法で紹介しています。
やはり通信教育といえば進研ゼミです。受講者数No. 1で、昔から高校受験対策に定評があります。
高校入試情報をタイミングよく配信してくれますし、苦手克服から難関校対策まで幅広いレベルに対応しています。解説動画を学校の予習代わりに使って1日15~30分の勉強で高得点をねらうことも可能です。
くわしくは、進研ゼミ中学講座の特徴と効果的な利用法で紹介しています。
関東地方の地理分野は、中学2年生の社会(地理)において頻出範囲かつ得点源になりやすい単元です。
この記事では、以下の流れで学習内容を整理しました。
こうした知識を一つひとつ積み上げることで、テスト本番でも記述問題にも対応できる“地理の基礎力”が身につきます。
次のステップとして、以下のように学習を進めるのがおすすめです。
※関連記事:社会の定期テストの勉強法
※関連記事:高校入試によく出る問題の一問一答
※関連記事:高校入試によく出る問題の記述問題
※関連記事:高校受験社会の対策方法
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
ほかの範囲の問題は下記の記事にあります。
地理:
【世界のすがた】
【日本のすがた】
【世界の地形・環境】
【アジア州】
【ヨーロッパ】
【アフリカ】
【北アメリカ】
【南アメリカ】
【オセアニア】
【身近な地域】
【日本の自然環境】
【日本の産業】
【人口からみる日本】
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