中学社会の定期テスト対策のために、よく出る問題を一問一答にまとめました。
今回は「世界恐慌~日中戦争」です。
どちらでも活用できます。
社会は丁寧に覚えれば誰でも高得点をねらえます。早めに勉強して、社会を得意にしておきましょう!
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【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
まず、中学生向けに世界恐慌から日中戦争までの歴史の流れを解説します。
1929年にアメリカのウォール街で発生した株価の大暴落から世界恐慌がはじまりました。恐慌は世界各国に広がり、経済的な打撃を与えました。
日本でも輸出が激減し、企業の倒産や失業者が増加。特に農村では生活が困難になり、社会的な不満が高まりました。この状況を受けて、政府(特に軍部)は外国を占領して軍事力で解決する方法を模索し始めます。
日本は、満州での経済的利益を守るために、1931年に満州事変を引き起こしました。日本の関東軍が南満州鉄道を爆破し、中国軍の仕業と偽って侵攻を開始。満州国を建国し、日本の影響下に置きました。この事件をきっかけに、日本の軍国主義が進展し、国際社会との対立が深まります。
1932年、海軍の青年将校らが犬養毅首相を暗殺しました。この事件を五・一五事件といいます。
これにより、政党政治は衰退し、軍部の影響力が強まることになります。軍が政治に介入することで、戦争への道が一層明確になっていきました。
さらに1936年、陸軍の青年将校がクーデター未遂事件を起こしました。政治家や大臣を暗殺して軍部の支配を強化しようとしましたが、失敗に終わりました。これを二・二六事件といいます。
しかし、この事件により軍の権力がさらに増大し、軍国主義の影響力が拡大しました。
1930年代に立て続けに日付入りの~事件が起こっています。それぞれの事件の内容や被害者がややこしくなりがちなので、違いをまとめました。
下の表の太字を覚えておきましょう。
五・一五事件 | 二・二六事件 | |
1932年5月15日 | いつ | 1936年2月26日 |
海軍将校 | 誰が | 陸軍の青年将校 |
軍部主導の政治を行おうとした | なぜ | 軍部主導の政治を行おうとした |
犬養毅首相(暗殺) | 襲われた人物 | 高橋是清蔵相ら(殺傷) |
軍人の政治への影響力増大 | 結果 | 軍人の政治への影響力増大 (軍国主義に向かう) |
1937年、盧溝橋事件をきっかけに日中戦争がぼっ発しました。日本は中国全土を支配下に置こうと侵攻を開始しますが、中国軍の激しい抵抗にあい、戦争は長期化します。
戦争による物資不足や国民の疲へいが進む中、日本はますます厳しい戦局に追い込まれていきました。
中3で習う世界恐慌から日中戦争までの範囲で、テストによく出る問題を一問一答にまとめました。「必ず正解したい基本問題」と「テストで差がつく問題」に分けています。
(1)1929年、アメリカの株式市場での株価暴落により、世界中に不景気が広まった。このことを何というか。
(2)世界恐慌への経済対策として、アメリカでは公共事業をおこして労働者を保護する政策を取った。この政策を何というか。
(3)世界恐慌への経済対策として、イギリスやフランスは植民地と自国の貿易を拡大しつつ、他国に関税をかけた。この政策を何というか。
(4)ソ連では産業ごとに目標数値を定めて計画的に経済政策を行う「五か年計画」が行われた。行った指導者は誰か。
(5)世界恐慌に対して植民地の少ない国では民主主義や自由主義を否定し、外国に対しては侵略政策を行う全体主義の考え方が広まった。この考え方をカタカナで何というか。
(6)ファシズムの例として、①イタリアでファシスト党を率いて政権を握った人物、②ドイツでナチス党を率いて政権を握った人物を答えてください。
(7)日本国内の不況について、①関東大震災の影響で起こった不況、②世界恐慌の影響で起こった不況をそれぞれ何というか。
(8)世界恐慌の影響を受けて日本では中国のどの地域に進出したか。
(9)日本の関東軍は柳条湖にある南満州鉄道の線路を爆破し、中国軍のしわざとして満州を占領した。これを何というか。
(10)満州事変を国際社会から批判された日本はそれまで加盟していた国際組織から脱退した。何という国際組織か。
(11)日本では次第に軍部が政治の主導権を握るようになった。その中で1932年に起こった、海軍将校らによる犬養毅首相の暗殺事件を何というか。
(12)日本では次第に軍部が政治の主導権を握るようになった。その中で1936年に起こった、陸軍の青年将校らによる首相官邸や警視庁襲撃事件を何というか。
(13)盧溝橋事件をきっかけに日本と中国の間で全面的な戦争が起こった。この戦争を何というか。
(14)日本に対抗するため、中国国内では蒋介石率いる国民党と毛沢東率いる共産党が提携した。これによって結成されたものを何というか。
(15)日中戦争の長期化・泥沼化により、日本は資源の不足に悩まされるようになった。1938年に成立した、議会の承認を経ずに政府が資源や労働力を動員できるようにした法令を何というか。
(16)1940年、政党が強制的にさせられて、戦争に協力するためにある組織に合流した。その組織を何というか。
(1)世界恐慌
(2)ニューディール政策
(3)ブロック経済
(4)スターリン
(5)ファシズム
(6)①ムッソリーニ、②ヒトラー
(7)①金融恐慌、②昭和恐慌
(8)満州
(9)満州事変
(10)国際連盟
(11)五・一五事件
(12)二・二六事件
(13)日中戦争
(14)抗日民族統一戦線
(15)国家総動員法
(16)大政翼賛会
(1)ニューディール政策を行ったアメリカ大統領は誰か。
(2)スターリンが行った五か年計画では、特にどの産業分野が重視されたか。
(3)1936年にソ連が併合した国はどこか。
(4)ヒトラー率いるナチス党が迫害した民族は何か。
(5)ロンドン海軍軍縮条約とワシントン海軍軍条約の違いについて、①主力艦の保有率の規制、②補助艦の保有率の規制を行ったのはそれぞれどちらの条約か。
(6)1928年、日本軍は満州の軍閥だったある人物を爆殺した。その人物は誰か。
(7)①満州事変のきっかけになった事件、②日中戦争のきっかけになった事件をそれぞれ答えてください。
(8)満州事変の調査を行った調査団の団長は誰か。
(9)柳条湖事件を起こして満州を占領した日本の陸軍を何というか。
(10)五・一五事件で暗殺された首相は誰か。
(11)日本は朝鮮半島の人々を日本人に同化させようとする政策を行った。この政策を何というか。
(12)軍国主義化をはかる日本政府は小学校を何と改名したか。
(13)世界恐慌のきっかけになった株価の大暴落は、アメリカのどの都市で起こったか。
(14)日中戦争、太平洋戦争と戦線が広がるにつれて日本では生活必需品や食料が不足するようになり、政府主導で生活物資を計画的に配るようになった。こうした物資の配り方を何というか。
(1)フランクリン・ローズベルト(大統領)
(2)重工業
(3)エチオピア
(4)ユダヤ人
(5)①ワシントン海軍軍縮条約、②ロンドン海軍軍縮条約
(6)張作霖
(7)①柳条湖事件、②盧溝橋事件
(8)リットン
(9)関東軍
(10)犬養毅(首相)
(11)皇民化政策
(12)国民学校
(13)ニューヨーク
(14)配給制
つづいて、日中戦争前までの範囲でテストによく出る記述問題を解いてみましょう。
(1)日本が国際連盟を脱退した理由を説明してください。
(2)二・二六事件の目的とその影響について説明してください。
(3)ドイツやイタリアで採られていた全体主義とはどのような考え方ですか。
(1)日本が満州国を建国したことを国際連盟が認めなかったため
(2)軍部が政府を倒して新しい政治体制を作ろうとして失敗したが、軍部の影響力は強まった。
(3)個人の利益よりも国家全体の利益を優先する考え方。
世界今日から日中戦争までの範囲では、以下の内容がポイントになります。
満州事変や日中戦争と、世界恐慌との因果関係を理解しておきましょう。
満州事変や日中戦争は、世界恐慌から経済的に立ち直るために軍部が起こした事件です。この間、軍部の力を抑えようとする政府と、それを押しのけて軍部主導で政策を進めようとする軍人たちとのせめぎ合いがありました。
政府と軍部の対立は五・一五事件と二・二六事件につながりました。名前や時期が似ているため、どちらが先で誰が暗殺されたかがややこしくなりがちです。
五・一五事件が先で、二・二六事件が後です。
これらの事件の結果、軍部主導で政策が進められる時代へと突入していきました。
日本だけでなく、ドイツやイタリアでも国内の政策に大きな変化がみられました。そのときの政治的指導者名と政策を覚えておきましょう。
世界恐慌から日中戦争までの範囲によく出てくる人物を以下に解説します。
役割: イタリアの独裁者で、ファシスト党の指導者。
覚えるポイント:5か年計画を実行。
役割: ドイツの独裁者で、ナチス党の指導者。
覚えるポイント: 1939年にポーランドに侵攻して第二次世界大戦を引き起こし、ユダヤ人虐殺を行った。
役割: アメリカの大統領として、戦争中に連合国を率いた。
覚えるポイント: 第二次世界大戦でアメリカを戦争に参加させ、日本への経済制裁も行った。
役割: 中国の共産党の指導者で、後に中華人民共和国を建国。
覚えるポイント: 日中戦争の際、中国共産党軍を率いて抗日戦争を展開した。その後、蔣介石の国民党との内戦に勝利した。
役割: 中国の国民党の指導者で、日本と戦った。
覚えるポイント: 日中戦争で中国を率いて日本に抵抗した。毛沢東の共産党との内戦では敗北した。
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なお、地理、歴史は前半と後半で分かれています。
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※関連記事:塾はいつから通う?費用は?
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※関連記事:プロ家庭教師と学生家庭教師の違い
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